誰か Somebody

評判

誰か Somebodyの評価:

3.45/5点 レビュー 170件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全235件 41〜60 3/12ページ
No.195
(4pt)

後味って何?

後味が悪い、とか書いてる人は、どこにでもありそうなハッピーエンドのラブストーリーでも読んでればいいのにと思う。
なぜわざわざ宮部みゆきや湊かなえを選んで読もうとするのか、永遠の謎であるw

こちらも後味の悪さでは代表作、「ペテロの葬列」も、あの後味の悪さ自体がテーマだったんだと思う。
それこそが書きたかったんだと思っている。

強烈なキャラクター、ゲンダイズミが登場する「名もなき毒」には一歩劣るが、
ここでの登場人物たちの理不尽さ、表に裏に揺れる感情の交錯、「後味の悪さ」も、格別に面白い。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.194
(4pt)

後味って何?

後味が悪い、とか書いてる人は、どこにでもありそうなハッピーエンドのラブストーリーでも読んでればいいのにと思う。
なぜわざわざ宮部みゆきや湊かなえを選んで読もうとするのか、永遠の謎であるw

こちらも後味の悪さでは代表作、「ペテロの葬列」も、あの後味の悪さ自体がテーマだったんだと思う。
それこそが書きたかったんだと思っている。

強烈なキャラクター、ゲンダイズミが登場する「名もなき毒」には一歩劣るが、
ここでの登場人物たちの理不尽さ、表に裏に揺れる感情の交錯、「後味の悪さ」も、格別に面白い。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.193
(5pt)

杉村三郎シリーズ

第一作これからファンになりました
もう何回も読み返しています
気になる杉村三郎のその後です
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.192
(5pt)

杉村三郎シリーズ

第一作これからファンになりました
もう何回も読み返しています
気になる杉村三郎のその後です
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.191
(3pt)

最後は予想外の展開!

名もなき毒を先に読んでしまい、その前の話があるということでこちらを読ませていだきました。
あんまりおもしろくなかったのか、なかなか読めませんでした。でも最後の最後で予想外の展開になってびっくり&大興奮!何だあの女は!ありえない!と怒りで興奮してしまいました。あんな妹夜の中にはきっといるんだろうなと思ったら本当に怖いわー。男も男だけど。最初はただの犯人探しだと思ってたけど、意外な結末がおもしろかったですᵎᵎᵎ(๑'ㅂ`๑)♡*.+゜
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.190
(3pt)

最後は予想外の展開!

名もなき毒を先に読んでしまい、その前の話があるということでこちらを読ませていだきました。
あんまりおもしろくなかったのか、なかなか読めませんでした。でも最後の最後で予想外の展開になってびっくり&大興奮!何だあの女は!ありえない!と怒りで興奮してしまいました。あんな妹夜の中にはきっといるんだろうなと思ったら本当に怖いわー。男も男だけど。最初はただの犯人探しだと思ってたけど、意外な結末がおもしろかったですᵎᵎᵎ(๑'ㅂ`๑)♡*.+゜
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.189
(5pt)

新しい作品の方が良いのですが、これもよし、です。

今年、新刊が発行されたのを気に逆順に読んでいます。新しい作品の方が、漢方的に、じわ~と効くので良いのですが、こちらも一発アイディアのわりには、深い表現で、楽しめます。

幽霊とかが出てくる話よりも、普通の人間の話の方が、ずっ~っと面白いし、怖いです。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.188
(5pt)

新しい作品の方が良いのですが、これもよし、です。

今年、新刊が発行されたのを気に逆順に読んでいます。新しい作品の方が、漢方的に、じわ~と効くので良いのですが、こちらも一発アイディアのわりには、深い表現で、楽しめます。

幽霊とかが出てくる話よりも、普通の人間の話の方が、ずっ~っと面白いし、怖いです。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.187
(4pt)

貫禄の宮部みゆきが口の堅いお抱え運転手の触れてはいけない過去を描いていく良作。ただエンディングに少し納得がいかない

大会社の会長のお抱え運転手、梶田がある日自転車に追突され命を落とした。逃げた犯人を捜す助けになるかと、梶田の娘姉妹は梶田の人生を記録した本を出したいと願う。そんな姉妹の思いに協調した会長は、自分の娘婿で社内広報部に勤める杉村に本の出版を助けるように命じる。杉村はさっそく調査を開始するが、彼はすぐに姉妹の思いに大きな違いがあること、そして梶田の過去に触れてはいけないものがありそうなことを聞かされる。

あとがきにあったが、宮部みゆきは、故美空ひばりの「車屋さん」の歌が小説のきっかけになったという。信頼する運転手に恋文を託すといった陽気で洒落た歌だが、口の固い運転手、梶田が娘達にも語らなかった秘密の過去を、まるで「博物館を逆に回るように」現在から過去へと調べていくのが作品の主な流れになっている。

4歳のころに誘拐された記憶を持つが父親の梶田からは何も聞かされなかった姉は、過剰とも言える心配性で人に気を遣うばかりな一方、妹は大胆でわがまま。父親の過去をつまびらかにすることで、不名誉な事実が自分の婚約者と家族に迷惑をかけることを心配する姉に、犯人を捕まえることを第一優先に考える妹とは決して噛み合わない。そんな姉妹の間に挟まれながらも杉村は少しずつ、梶田を死なせた犯人、そして梶田の過去に近づいていく…というストーリー。

もはやミステリーの大家となった宮部みゆきの文章は、豊かな描写の反面ムダがなく、数多くの登場人物のキャラをしっかりと描き出す。起承転結の後半はほとんど最後の100ページに凝縮されていて、それまではこれといった大きな動きはないけれど、義父である会長の貫禄、女編集長のマイペースな言動、自己現場にいた管理人や理事長、また近くのおばあちゃんやエプロンおばさんに、玩具店の家族など、とても現実的で生き生きしているので退屈することなくどんどん読めてしまう。

ただ結末はどうもしゅっと腹落ちしない感じだ。なぜそこまで傷つけるようなことをする必要があるのかよく分からない。性悪女でした、と納得するしかないよう結論。また、主人公の杉村はまだ若いはずなのに非常に冷静で辛抱強く、落ち着いた初老の人物であるかのキャラなのが若干妙な感じだ。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.186
(4pt)

貫禄の宮部みゆきが口の堅いお抱え運転手の触れてはいけない過去を描いていく良作。ただエンディングに少し納得がいかない

大会社の会長のお抱え運転手、梶田がある日自転車に追突され命を落とした。逃げた犯人を捜す助けになるかと、梶田の娘姉妹は梶田の人生を記録した本を出したいと願う。そんな姉妹の思いに協調した会長は、自分の娘婿で社内広報部に勤める杉村に本の出版を助けるように命じる。杉村はさっそく調査を開始するが、彼はすぐに姉妹の思いに大きな違いがあること、そして梶田の過去に触れてはいけないものがありそうなことを聞かされる。

あとがきにあったが、宮部みゆきは、故美空ひばりの「車屋さん」の歌が小説のきっかけになったという。信頼する運転手に恋文を託すといった陽気で洒落た歌だが、口の固い運転手、梶田が娘達にも語らなかった秘密の過去を、まるで「博物館を逆に回るように」現在から過去へと調べていくのが作品の主な流れになっている。

4歳のころに誘拐された記憶を持つが父親の梶田からは何も聞かされなかった姉は、過剰とも言える心配性で人に気を遣うばかりな一方、妹は大胆でわがまま。父親の過去をつまびらかにすることで、不名誉な事実が自分の婚約者と家族に迷惑をかけることを心配する姉に、犯人を捕まえることを第一優先に考える妹とは決して噛み合わない。そんな姉妹の間に挟まれながらも杉村は少しずつ、梶田を死なせた犯人、そして梶田の過去に近づいていく…というストーリー。

もはやミステリーの大家となった宮部みゆきの文章は、豊かな描写の反面ムダがなく、数多くの登場人物のキャラをしっかりと描き出す。起承転結の後半はほとんど最後の100ページに凝縮されていて、それまではこれといった大きな動きはないけれど、義父である会長の貫禄、女編集長のマイペースな言動、自己現場にいた管理人や理事長、また近くのおばあちゃんやエプロンおばさんに、玩具店の家族など、とても現実的で生き生きしているので退屈することなくどんどん読めてしまう。

ただ結末はどうもしゅっと腹落ちしない感じだ。なぜそこまで傷つけるようなことをする必要があるのかよく分からない。性悪女でした、と納得するしかないよう結論。また、主人公の杉村はまだ若いはずなのに非常に冷静で辛抱強く、落ち着いた初老の人物であるかのキャラなのが若干妙な感じだ。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.185
(3pt)

問題なし

問題ありません。期待外れではないです。問題ありません。期待外れではないです。また、ほしい本が見つかれば注文する。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.184
(3pt)

問題なし

問題ありません。期待外れではないです。問題ありません。期待外れではないです。また、ほしい本が見つかれば注文する。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.183
(3pt)

期待してたのに・・・

宮部みゆきでTVドラマにもなっていたので、期待して読み始めましたが、なんかダラダラして終わってしまったという感じです。時の流れに従って事件が紐解かれるという感じです。でも描写は上手なので、それなりに楽しめました。最初に期待しすぎたのかな?
次の作品の「名も無き毒」が面白いといいんだけど・・・
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.182
(3pt)

期待してたのに・・・

宮部みゆきでTVドラマにもなっていたので、期待して読み始めましたが、なんかダラダラして終わってしまったという感じです。時の流れに従って事件が紐解かれるという感じです。でも描写は上手なので、それなりに楽しめました。最初に期待しすぎたのかな?
次の作品の「名も無き毒」が面白いといいんだけど・・・
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.181
(4pt)

付き合う相手はよく選ばなきゃいけないんだ

面白かった。さすが宮部みゆきさん。裏切りませんね。
主人公が、優しく我慢強くいい感じです。
本書のなかで主人公の母親が言っていること、
「男と女はね、くっついていると、そのうち品性まで似てくるもんだよ。だから、付き合う相手はよく選ばなきゃいけないんだ。」
本当だねぇ。と思う。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.180
(4pt)

付き合う相手はよく選ばなきゃいけないんだ

面白かった。さすが宮部みゆきさん。裏切りませんね。
主人公が、優しく我慢強くいい感じです。
本書のなかで主人公の母親が言っていること、
「男と女はね、くっついていると、そのうち品性まで似てくるもんだよ。だから、付き合う相手はよく選ばなきゃいけないんだ。」
本当だねぇ。と思う。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.179
(3pt)

相克

孤宿の人、理由、火車を読んでこれを読んだ。作者はマンション好き?。
運転手の事故死は話の幹ではあるけどメインロードではない。

犯罪・事故に手を染めた人よりも、品性下劣な人間の方が周りの人間に終わりのない苦しみを与える。
逃げた自転車中学生の方が更正の余地を感じる後味の悪さ。
姉妹相克は片が付く日が来るのだろうか……。そういえば、火車の依頼者もアレでしたな。
シリーズになっているのを今知ったので読んでみようと思う。

文章は相変わらずすらすら読める。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.178
(3pt)

相克

孤宿の人、理由、火車を読んでこれを読んだ。作者はマンション好き?。
運転手の事故死は話の幹ではあるけどメインロードではない。

犯罪・事故に手を染めた人よりも、品性下劣な人間の方が周りの人間に終わりのない苦しみを与える。
逃げた自転車中学生の方が更正の余地を感じる後味の悪さ。
姉妹相克は片が付く日が来るのだろうか……。そういえば、火車の依頼者もアレでしたな。
シリーズになっているのを今知ったので読んでみようと思う。

文章は相変わらずすらすら読める。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.177
(5pt)

描きたいこと。感じて欲しいこと

『模倣犯』では、
最後の最後でのタイトルの使い方に、うならされた。

本作でも(ずっと穏やかだが)、趣向が凝らされている。

主人公は、愛する人と幸せな家庭を築くことを願った、普通の男。
しかし、愛した相手がたまたま「somebody=一角(ひとかど)の人物」の娘だった。
親族の反対や、周囲の冷ややかな視線にもめげず結婚に踏み切り、
結果、妻とは些細なことも相談できる、理想的な夫婦関係にある。
そして、(おそらく愛娘の選んだ相手を徹底的に調べたであろう)舅にも気に入られ、信頼されてもいる。

そうして得た、かけがえのない生活。
だが、一歩家庭の外に出れば、生暖かい視線に囲まれる孤独な日々。
全編を通して主人公の、
「普通の幸せが良かったんだけどな」
というボヤキが聞こえてくるようだ。

物語は、そんな結婚の経緯を知る ある人物――彼は主人公の良き理解者でもあるのだが――の「事故」死、ひき逃げ「事件」から始まる。
主人公は、ひょんなことから「事」の真相と、同時に彼の過去をも調べることになるが、知りたくなかった秘密に行き着いてしまう。
故人も男気に溢れる、一角の人物ではあった。
だが、
不幸な事故を起こした同僚をかばうために一線を越え、
結果的に当事者のみならず、幼い娘の心にも、長く暗い影を落とす。
そして、この秘密が自身に降りかかった厄災=「事故が事件になる」がきっかけで露見する皮肉…

そんな、宮部氏 一流のヒューマンドラマが、
ミステリーとしては
「ささやかな犯罪」
であるが故に際だち、
堪能できる作品になっている。

予想できるよう作者に誘導されるラストは、
だから、
あっと驚く展開とも、強烈なカタルシスとも無縁だ。

だが、
主人公を奥さんが送り出す場面で描かれる信頼関係と、
不幸な姉妹が繰り返した愚行、
そのコントラスト。
そこに、
主人公が焼いた「お節介」の重みを感じ取って欲しい。
「必死で、あなたの大切な『誰か』を見つけて、きっと幸せになって欲しい」
そして、
「あなたの幸せは、その『誰か』の幸せでもあるのですよ」
とも…

宮部みゆきの作品からは、人物を見つめる視線に、ボサノバのような暖かみを感じる。
そして僕はいつも、
「人間の幸せ」について、思いをめぐらすことになる。

『誰か Somebody』は、
彼女の「描きたい」ことがギュッと詰まった小説なのではないか。
ファンからの評価が高くないことも含め、伊坂幸太郎『あるキング』を連想した。
どちらも、
当代きっての売れっ子作家の本質を語る貴重な一冊であると、私は思う。
誰か―Somebody (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 誰か―Somebody (文春文庫)より
4167549069
No.176
(5pt)

描きたいこと。感じて欲しいこと

『模倣犯』では、
最後の最後でのタイトルの使い方に、うならされた。

本作でも(ずっと穏やかだが)、趣向が凝らされている。

主人公は、愛する人と幸せな家庭を築くことを願った、普通の男。
しかし、愛した相手がたまたま「somebody=一角(ひとかど)の人物」の娘だった。
親族の反対や、周囲の冷ややかな視線にもめげず結婚に踏み切り、
結果、妻とは些細なことも相談できる、理想的な夫婦関係にある。
そして、(おそらく愛娘の選んだ相手を徹底的に調べたであろう)舅にも気に入られ、信頼されてもいる。

そうして得た、かけがえのない生活。
だが、一歩家庭の外に出れば、生暖かい視線に囲まれる孤独な日々。
全編を通して主人公の、
「普通の幸せが良かったんだけどな」
というボヤキが聞こえてくるようだ。

物語は、そんな結婚の経緯を知る ある人物――彼は主人公の良き理解者でもあるのだが――の「事故」死、ひき逃げ「事件」から始まる。
主人公は、ひょんなことから「事」の真相と、同時に彼の過去をも調べることになるが、知りたくなかった秘密に行き着いてしまう。
故人も男気に溢れる、一角の人物ではあった。
だが、
不幸な事故を起こした同僚をかばうために一線を越え、
結果的に当事者のみならず、幼い娘の心にも、長く暗い影を落とす。
そして、この秘密が自身に降りかかった厄災=「事故が事件になる」がきっかけで露見する皮肉…

そんな、宮部氏 一流のヒューマンドラマが、
ミステリーとしては
「ささやかな犯罪」
であるが故に際だち、
堪能できる作品になっている。

予想できるよう作者に誘導されるラストは、
だから、
あっと驚く展開とも、強烈なカタルシスとも無縁だ。

だが、
主人公を奥さんが送り出す場面で描かれる信頼関係と、
不幸な姉妹が繰り返した愚行、
そのコントラスト。
そこに、
主人公が焼いた「お節介」の重みを感じ取って欲しい。
「必死で、あなたの大切な『誰か』を見つけて、きっと幸せになって欲しい」
そして、
「あなたの幸せは、その『誰か』の幸せでもあるのですよ」
とも…

宮部みゆきの作品からは、人物を見つめる視線に、ボサノバのような暖かみを感じる。
そして僕はいつも、
「人間の幸せ」について、思いをめぐらすことになる。

『誰か Somebody』は、
彼女の「描きたい」ことがギュッと詰まった小説なのではないか。
ファンからの評価が高くないことも含め、伊坂幸太郎『あるキング』を連想した。
どちらも、
当代きっての売れっ子作家の本質を語る貴重な一冊であると、私は思う。
誰か Somebody (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173