誰か Somebody

評判

誰か Somebodyの評価:

3.45/5点 レビュー 170件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全235件 221〜235 12/12ページ
No.15
(4pt)

自分の考えを整理しながら読む本

著者は非常に雄弁で、背景や人物描写に手抜きをしないタイプらしく、どうしても長編化するようですね。「理由」や「模倣犯」も手応えある大作長編でした。しかし、本書のテーマ・内容ならもっとシンプルにして本を薄くして、本離れしている人達にも手が届きやすいようにしたほうが商業的には成功かも・・・。さらに進んで、短編にまとめて、学校の教科書とかに使われれば教育的にも成功かも・・・。内容は身近でうれしいが、話が短かければもっとうれしかったというダジャレ的評価で☆4つにしました。
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4408534498
No.14
(5pt)

サムスン・シリーズに通じる優しいハードボイルドの良作

宮部みゆきの作品の幅の広さには素直に驚く。ミステリーや時代物、SFなどジャンルの垣根もなく宮部みゆきの作品としてそれぞれ高いクオリティの作品ばかりだ。ミステリーに限っても『火車』『理由』『模倣犯』など一作ごとに主題も語りも個性的でどの作品も読んでも満足できる。この作品は、今の日本のミステリーには少ない、現代ハードボイルドものだ。がちがちのハードボイルドから派生した、マッチョではなく柔らかくて芯の硬い優しい探偵役が主人公の小説。マイケルZリューインのサムスン・シリーズに通じる、気持ちの良さがある。柔らかい物腰と、軽口あふれるユーモア、家族思いで優しくて、ちゃんと社会との折り合いもつけて社会人としての容量の良さも持っている、それでも心の芯は一本硬く通っていて、いざと言う時には決して折れる事がない。事件にかかわる当事者と共に歩ながら悩み、傷つきながら飄々とした優しさと人としての誇りの厳しさを捨てない。主人公が普通のサラリーマンだと言うのも嬉しい。普通の生活を送る男が、心の芯の強さをよりどころにしながら、小さな意地を飄々と貫き通す。宮部みゆきだからではなく、良くできた男と家族の誇りの物語として良くできた小説だ。嘘くさい推理物や、マッチョなハードボイルドに物足りなさを感じているミステリー好きにぜひ読んで欲しい。リューインの『A型の女』や『沈黙のセールスマン』、『ストリートキッズ』などが好きなミステリー好きには、特にお奨め。
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4408534498
No.13
(4pt)

家族・親子愛をつむぐスローストーリー

模倣犯で宮部ファンになった読者には物足りないかもしれないが、希薄になった家族、親、夫婦などのつながりの大切さ、もろさをしみじみと語ってくれる。人の痛みがわかる心優しい編集者の主人公が秀逸。スピード感はないけれど、じっくりと話が進むスローなテンポがいい味を出している。
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4408534498
No.12
(3pt)

緊張感

宮部みゆきさんの作品はほとんど読んでいますが、相変わらず、人間の心理的な描写が巧いです。この人はなぜこのような行動を起こしたのか、なぜこのような発言をしたのか、ということを、その人の心根を明らかにすることで、登場人物一人一人について考えさせられます。 ただ、宮部さんの作品にある、徐々に核心に迫っていく緊張感や恐怖感が若干少なかったと思います。
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4408534498
No.11
(5pt)

ちょっと変わったサスペンス

主人公・杉村三郎はひょんなことから義父の運転手・梶山の死にまつわることを取材することになります。しかし、その事故とも事件ともいえる出来事の裏にはたくさんの人間模様が隠されていました。著者は相変わらず社会の事象を作品に取り入れるのが上手である。思わずこんなことも会ったなぁ、今の世の中こんな感じだよなぁと納得することが多い。愛する妻と幸せな日々を送る杉村にもいろいろな人間模様はあり、姉妹にはお互いを妬み暮らしてきた日々がある。サスペンスもさることながらヒューマンドラマです。
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4408534498
No.10
(3pt)

微妙です。

宮部作品ということで期待が大きかった分辛口の感想になってしまうのかもしれないが、どうもすっきりしない読後感であった。もちろん一般的に見れば水準、あるいはそれ以上の作品だろうし、文章の「巧さ」にはさらに磨きがかかっているようにも思える。それでもこの作品は私にとって、ただ淡々と読み進み、淡々と読み終えた、といった程度の印象にとどまった。主要登場人物の設定もどうもしっくりこないし、全体的に焦点がぼやけてしまったと感じるのは私だけだろうか。
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4408534498
No.9
(4pt)

意味深

最初は、本当に堅い書き出しで、丁寧に一つ一つを描写していきます。そして話は少しずつ核心へと進んでいく。作者にして本当にうまい展開の仕方だといつもながらに感心してしまいます。姉妹を巡る色々な問題は、時間の壁を乗り越えて謎を解き明かしていくことになります。どこかにありそうな風景が目の前に広がり、自分がその中にいるような錯覚に捕らわれてしまいます。さすがにうまいとうならせる作品です。一気に読んでしまいました。
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4408534498
No.8
(3pt)

”事件は・・・深い。”

ひさびさの新作なので、期待してました。でも最初の導入部は、なんかつまんないな~と思っていました。だんだん読み進めて読み終えた後、帯コピーの”事件は・・・深い。”がなるほどそういう意味かが解ります。犯人探しが主題でない、主人公と周りのお供がメインの内容なんだと!だから、現代ミステリーなんですね。
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4408534498
No.7
(3pt)

どんな人間でも相手を最大に傷つける言葉を知っている。

「父親を自転車で轢逃げした犯人を捕まえたい」遺児のそんな解かりやすい熱意の裏にある闇の展開が見事。轢逃げ犯を確定して捕まえて、というミステリではなく「家族の今在る状態」に繋がる過去を謀らずも暴き出すことになってしまう悲しさを読むと面白いかもしれない。ヒトを「社会通念上の正義」一面で描くのではなく、必用ならば姉妹の足を引っ張ってでもという駆け引きをする生き物として描いているところが面白いのではあるが、割り切れないものが残る。
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4408534498
No.6
(3pt)

読後感想

久々のミステリーなので期待していたのですが・・・色々な人の思惑が絡んでいて楽しめたのだが、少々期待を裏切られた気もする。著者の作品には珍しく、キレがなかった気がする。
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4408534498
No.5
(2pt)

面白いとはおもえない

宮部の作品はすべて読んでいて、ファンタジー以外、すべて面白い。でも、この作品は確かにうまい文章だと思うし、半ばぐらいからは、少々引き込まれたけど、面白いとは思わなかった。普通の人を丹念に描いているって言われるけど、普通の人とも思わないし、登場人物の誰にも共感できないし、引かれもしない。
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4408534498
No.4
(4pt)

宮部さんの長編を待ってました!

久々の宮部みゆきの長編ミステリーです。模倣犯ほどではないけれども、堂々の380ページ。大会社の社長の運転手のひき逃げ事件をめぐって、登場人物を丹念に書いていくのは宮部みゆきならでは! おもしろかったです。
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4408534498
No.3
(5pt)

これぞ宮部みゆき!

最近、ブレイブ・ストーリーや、ドリームバスターといったSFものが多かった著者の待望の現代ものです。数時間で読破しました!一昔前の宮部みゆきが帰ってきた、そんなふうに思わせる一冊です。これから読む方のために、内容には触れずに起きますが、SFものや模倣犯など、最近の著作に感動した方は「あれ?こんなに地味なの??」と思ってしまうかもしれません。とはいえ、やはり買いです。これまでと変わらず、著者の人間に対する深い洞察が随所にちりばめられており、改めて宮部さんの本質を見抜く鋭い目に脱帽です。
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4408534498
No.2
(5pt)

ライバル関係?

兄と弟、姉と妹、同性だとどこかライバルのような関係でもあったりすると思う。この作品の姉は年の離れた妹を両親に愛された家族の一番星だと思い、妹は両親とおぼろげだが過去を共有する姉を親に頼られた存在だと思い、それぞれがうらやましく感じている。その二人を彼女たちの父親の本を書くために見つめる主人公。派手な事件はないが登場人物の心のうちを細かく描いた作品。
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4408534498
No.1
(5pt)

よくできた作品ではある

今多コンツェルンの会長の婿・杉村三郎は、会長の運転手・梶田の事故死の調査をすることになる。梶田は自分の車に轢かれて死亡しており、いまだに当て逃げした人物は捕まっていない。梶田の娘たちが、事故を風化させないため、父の伝記を作りたいと言ってきたのだ。伝記の製作に意欲的な妹梨子と反対に、姉聡美は父の過去を調査することにためらいをみせる。聡美は梨子が生まれる前の「色合いの違った」父の人生を知っており、4才に誘拐をされた記憶があるのだ。犯人の「お父さんが悪いんだ」という言葉が彼女の記憶に残り、過去をこじあけることで婚約者や妹にまで害悪が及ぶことをおそれる聡美だが・・・。登場人物の造型、作品のプロット、一文一文が作者らしく丁寧に作り込まれたミステリーである。しかし、「火車」や「模倣犯」でうけた衝撃をもとめる読者には、いささか物足りないかもしれない。他の作品と比べると十分星5つに値する作品で、楽しむことはできたが、作者の作品のなかでは必ずしもベストではないという印象を受けた。これからもどんどんミステリー作品を発表して頂きたい。購入を迷われている方、作者のHPで作品の冒頭20ページを読むことができます。
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4408534498