(短編集)

道化師の蝶

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評判

道化師の蝶の評価:

3.30/5点 レビュー 73件。 E ランク

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平均点3.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1〜20 1/3ページ
No.41
(3pt)

深淵な意味があると考えてはいけない。

筋を負えない、訳のわからない書。著者がもと物理系のポスドクで、研究費をもらえなくなって廃業して小説家に転じたという背景を考えると、本書は「アイデアを捕まえる事」に対する恨みつらみがテーマであるように思える。「アイデア」はどこから来るのか、いつ来るのか、どうすれば捕まえられるのか全くわからないものである。本書では「アイデア」を捕まえるためにまず「捕虫網」を作る。これはポスドクたちが今やっている研究を暗示する。今の研究からつぎのアイデアを捕まえなければならない。しかし道化の蝶を捕まえてもそれだけでは「アイデア」は生まれない。道化の蝶のオスとメスが出会ってポスドクの頭に卵を産まなければならないのである。それほど「アイデアを捕まえる」とは難しく、偶然性が強いものである、と著者は嘆いているのであろう。本書はポスドクという現代社会が生んだ階層の苦悩を描いたもので、「アイデア」の枯渇というものが多くの人々の悩みでもあることから、まさに文学といえるものであろう。
道化師の蝶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶 (講談社文庫)より
4062930072
No.40
(1pt)

著者の生涯がとても可哀そうなものだろうと思わせる作品。

この作品はまさに著者の脳の働きを具現化したもの。
壊れたパソコンがただひたすらに脈絡のない文章を出力したかのような作品。
論理が破綻していようがいまいがそんなことにお構いはしないし、そもそも普段から他人の心とは接点もない。
普段から世の中に理解されない自分の脳が織りなす澱のようなものを言葉の選択でカモフラージュして何か意味があるように思わせ、他人が理解に苦しんでいるのを独り陰でほくそ笑んでいる。
いくら様々なものを揃えていても、備えていても、正しい使い方が分からないのであれば人の世で何の役にも立たないし、誰の救いにもならない。
人の心を揺さぶるのが文学であるとすればこれも文学と言えるのかもしれないが、選者も含め少々性根が悪すぎる。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.39
(1pt)

空想と現実

空想と現実、過去と未来を行き来しながら、書物またその成り立ちを描写している作品?世界観が高度すぎて正直よくわからなかった
道化師の蝶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶 (講談社文庫)より
4062930072
No.38
(3pt)

着想と想像力には感心するが、面白くはない

最初にお断りしておきますが、私はこの作品をAudibleで2倍速で聞いただけですので、この作品の正当な鑑賞をしたとはいえないと思います。その上での感想です。
最初にこの作品にどう向き合えばよいのかと戸惑っているうちに、何となくその枠組みができかけると、すぐにそれが崩され、また言葉を脳におさめるための枠組みを模索していると、また反転させられる。という具合に言葉の奔流に最後まで弄ばれる。作家の創作過程における無意識のうちの妄想を、何とか意識化し文字化したという印象。
少なくとも私は、こういう作品は初めてなので新鮮に感じたし、なるほど、作品を創作する際にこういう方法もあるのだと着想の独創性に感心しました。
脈略のない夢を見る面白さはあるが、ストーリーとしては全く面白くはない。
両立するのは難しいし作品としてどのようなバランスがよいのかわからないが、作者は前者の面白さを実験し追求しようとしているのかも知れない。
道化師の蝶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶 (講談社文庫)より
4062930072
No.37
(2pt)

なに・・?

この小説家は「円城塔」という名前に込められた意味ですでに完成していて、そのなぞ解きを作品が超えることがない。
小説とは高等な「嘘」なのだが「架空」とは違うはず。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.36
(3pt)

注意)難しい本だということを分かった上で読んでください。

知的ぶって分かったふりをしなければいけない、そんな本です。
相対性理論が分かるというのと同じようなものです。
上辺で理解した気になるのは簡単だし多くの人が「理解している」というだろうけど本当に理解している人は極少数でちゃんと向き合った人だけだということです。
でもこの本は雰囲気を味わったり文節によってはなるほどと思わせてくれたりしますが、楽しい物語があるわけではないので意味がわからないから読み返そうと思わせない本です。
この本を一度で理解できる人は物書きやそれを目指している人、毎月数冊読む人など文章にちゃんと向き合っている人に限られると思います。
何度も読んで理解しようと努める人は相対性理論と同じで難解とか分からないという人よりも賢いと思われたい人や難しさを楽しめる人に限られます。
残りのほとんどの人は理解できないか、理解しているふりをすることになります。

この本自体の読み方を本文で解説していることと誰の視点に変わったかを意識することで少しは読みやすくなるかもしれません。

ちなみに私のこの本の感想は「なんだこれ」です。
隙間時間に少しずつ読んだことと視点が変わって混乱しても読み進めれば分かると曖昧なまま読んだ結果です。後半になると分かりやすくなるので、そこから思い返して作者の意図を読むことで後から勝手に解釈をして(読み返す気になるような物語ではないので)気持ち悪さを持ったまま読み終えてしまいました。
ようするに先入観なく簡単に読んではいけない本です。

逆に難しいという先入観をもって意識してしっかりと読むと楽しめる本だと思います。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.35
(3pt)

無意味さの極致

どういう話かというあらすじを説明することは困難だし、またその意味もないでしょう。

奇人変人たちを語り部に、特殊な状況下で読む本の考案や、様々な実験小説などネタは十分に楽しめますが、主題はおそらく「読むという行為」そのものです。本書の読みにくさをネタにするなど人を食った態度も特徴です。
道化師の蝶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶 (講談社文庫)より
4062930072
No.34
(2pt)

言葉を連ねれば小説になるのか

そもそも作者が、わかりやすいものは書かないぞと決心しているような文章である。私には主語が具体的に何を指しているのかすらほとんどわからない。述語は一応文法の形をなしているが、意味にならないというか、わざと矛盾させているように見える。
シュールレアリズムの人たちがやっていた遊びに、数人の人がそれぞれ別個に主語、動詞、形容詞、目的語、副詞などを書いて合わせた一文にすると不思議な文章ができる、というのがある。要するに言葉遊びなのだが、それが延々と繋がるとこうなるのかも知れない。短編なら面白いかもしれないが、これは私には長すぎた。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.33
(1pt)

小説というよりはポエム

です。 いかにも文藝とか芥川賞って感じの作品です。 結局何? というのが今の感想。 SFのデビュー作のほうが斬新で良かったですし、 あの作品は心に引っかかります。 でも、 小説家なら、難解というのを売りにするはやめてほしいし 難解なのをありがたがる読者も馬鹿だと思う。 ちゃんと理解できないので、私自身が読者としては適してないのでしょう。
道化師の蝶 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶 (講談社文庫)より
4062930072
No.32
(2pt)

タイトル

ストーリーを楽しもうと読み始めると裏切られる。 世界観と雰囲気を味わう作品。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.31
(3pt)

好きじゃないけど、『松ノ枝の記』は嫌いじゃい

正直、表題だけなら星1つでいいと思う。 理解はできるし、話はわかるけど、こうしたいわゆるストーリーじゃない小説は好きじゃない。 いちようストーリーはあるけど、同時に一種の研究書のようなテイストの小説は私はまったく肌が合わない。 だから、読んでいるあいだは辛かった。 でも、もう一遍の『松ノ枝の記』は面白かった。 謎を追いかけたいった先にあった真実は思いがけないことで、そういう症候群があるのかと素直に驚き面白い。 だから星3つの価値は、むしろ『松ノ枝の記』のほうにある。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.30
(1pt)

興味湧かず・・

買ってはみたものの全く興味湧かず1ページも開いていません。 受賞作と言うだけで衝動買いして後悔!
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.29
(3pt)

芥川賞だけに

やはり賞をとった作品だけに、それなりの作品ではありました。 まずまずかな。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.28
(3pt)

評価は分かれる作品

自分的には・・・オススメはいたしません。 この世界観にハマれる方がいらっしゃるのかは?ですが、それは読んで判断するしかないことなので・・・
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.27
(3pt)

道化師の寓意

『道化師の蝶』 寓意(アレゴリー)表現の解釈は、畢竟、読み手の如何に委ねられようというものです。 そして本作が現代の寓話であるとするならば、そこには現時のスリリングな諸課題が、 皮肉と諧謔に包めてたっぷりと含意されているに違いないのです。 (その幾つかの解釈には、出来た気もします) 道化師の蝶とは、ナボコフのドローイングの引用であるとのことで、 さまざまの理解を裏付けるための教養も試されてしまいます。 この作品がしかしこの時代を超えて、 どこまで通用するかは疑わしいように感じます。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.26
(2pt)

ネタバレ全開でいきます。

まず、読みにくい。
章をまたぐごとに主役が交代するのだけど、一人称がすべて『わたし』なうえ、2章の出だしが『さてこそ以上』などという意味不明の連語(作者自身もあとでそう言っている)なので、交代がわかりずらい。
その他、登場人物が男から女になったり、蝶になったり、外国の作家であったり。
予備知識なしで読むと、随所で立ち止まることになるのは当然だろう。
特に、エイブラム氏が女に変わるという部分、これが『道化師の蝶』のスタンスを強く表しているだろう。
なぜ、性別が変わったのか?
答えは『別に、登場人物の性別が変わってもいいではないか。性別が変わらないものだと、誰が決めた?』という事だろう。
こうやって、わかりやすく煙に巻くことで、あとの細かいことは全部『別に理由はない。そうだから、そうなのだ』というゴリ押しが可能になる。
友幸友幸が蝶だった、というオチは、まあいいと思う。
だけど、なぜ友幸友幸が外国で織物を習っていたのか?
受付をしていたのか?
こういった部分に、深い意味がないのだろう。
おそらく、『着想を捕まえる網』だから『編み物』という、アミという部分が共通しているだけのことだ。
様々な所で、必然性のない出来事が起こるけど、それらは別に深い意味などないだろう。
友幸友幸という名前、なぜロリータの主人公と似せているのか?
それも、ナボコフ(ロリータの作者)が蝶にはまっていたから、というだけの事だろう。

『その地で書いた文章を、その地でしか読み返せぬように』などのセリフ、一見すれば『ほほお、一流の作家の考えっぽいなあ』などと思う人もいるかもしれないけど、そんな人はいない。
円城塔氏も、そんな感覚はないだろう。
適当に、それっぽいことを書いてみただけ。
この作品に出てくる『着想を捕まえる』という話題は、すべてが現実の思考とはかけ離れた、『それっぽい』だけの会話なのだ。
あー、わかるわかる、と共感できる人などいないだろう。
想像上のクリエイティブだから、クリエイティブではない人には魅力的な会話に見えるのかもしれない。
芥川賞の選考委員の顔ぶれを考えれば、円城塔氏の狙いはあながち上手いのかも。

私自身、この小説の感想として

''1、一見、意味不明に見えて
''2、読みこめば深い味わいが出てくるように思えて
''3、実は何も中身はない

という結論に至った。

ようするに、登場人物が着想(蝶)を捕まえるという会話をしていて、登場人物の1人が実は着想そのものだった、というだけの話。
それ以上でも以下でもない。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.25
(1pt)

村上春樹を思い切り下手糞にしたような作品

この物語をどう説明していいかもまったくわからない 私の頭のレベルが低く作家のレベルの高いのだろう・・・ よほど文学を読みこなせるだけの自信がある人だけに購入をおススメします 私個人は最初から最後まで何が何だかサッパリ意味不明だった・・・ ある意味利己的な自分の世界を、あれだけ読みやすく、しかも面白く書く村上春樹は天才だと感じたくらいだね この本を読み終えた感想は・・・
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.24
(2pt)

難解な作品

作家は何を目的に作品を創り出すのだろう。読者は何を求めて作品を手にするのだろう。小説は芸術作品であると同時にエンターテインメントでもある。読者は何時間かをその作品に費やし何がしかの感想を記憶の中に加える。毎年新人に送られる芥川賞は、これからの日本文学を担うであろう作家の作品にあたえられることから、読書好きの私の楽しみのひとつである。
しかしながら、私はこの作品を最後まで読むことができなかった。物語を追跡できないのである。文章が単純に連続しているだけで、主題が読み取れないのである。学生の下手な日本語訳を読んでいるような錯覚さえおぼえる。確かにこのような文体形式の作品は新しいのかもしれない。私を含む普通の読者には難しい。次のページを繰るのが楽しくて仕方がない物語が読みたかった。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.23
(3pt)

言葉の迷路

この本、というより著者の作品は、読みやすい文章がない。
まるで外国文学を翻訳して日本語に無い言葉を
それに近い言葉で無理に当てはめて書いたような印象。

この本がよく例えられている絵画に例えれば、文章は表現技法に例えられると思う。
この本はアブストラクトで描かれているように感じた。
いつも花の具象画を見てる人が、モダンアートの花の絵を見るような、
そんなわかりづらさを与える文章。

そして、その花にあたる、絵のモチーフは本・文章。
ここに読みづらさの理由・仕掛けがあるように思う。
内容には、前述の読みづらい文章までも内包した世界だという仕掛けがある。
読み手は絵の技術=文章力ではなく、モチーフによって引き込まれる。
今まで読んだ事の無い世界が広がっている不思議な世界。
文章が読み解き辛くとも、その面白さは変わらない。
つまり、モチーフにしている具象そのものは素晴らしいセンスで選び抜かれていると思う。

けれど、いかんせん、アブストラクトを普段見慣れない人間にとっては、
いかに素晴らしい世界がひろがっていようと、それは霧がかってはっきりとしない。
好んで見ないものにとっては苦痛ですらあるかもしれない。

私は少ない色、線で描いているのに、叙情的で説得力のある素晴らしい水墨画を知っている。
同じように、どこにでもある言葉、誰もが使ったことのある言葉だけで、
人々を新しい世界や感覚へ旅させることができる文章や本があるのを知っている。

私にとってこの本はモチーフは好きだが、手法が好きではない絵と同じ。
著者が書き方を好んで書いているのか、それともこうしか書けないのかは分からない。
が、そこが私にとっては、とても惜しい作品。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.22
(1pt)

欠けたままのパズル

作者がそれなりに博識なのは伝わってきます。
しかし、この作品は完成品ではありません。
何度も読めば、全体の3割くらいは理解できます。
それと同時に、全部を読み解いたところで5割以上は理解できない作品であることに気づきます。
もともと5割以上の回答が用意されていないからです。
この作品を「絵画のような作品」という人が多いですが、部分的には絵が見えますが、半分以上は合わないパズルを無理やりはめ込んだようなモザイクだらけの絵画です。
「モザイクの部分は皆さんで想像して楽しんでくださいね」という事なのだろうけど、それは未完成に他ならない。
なんて事をいうと、「文学は自由だ。何でもありだ」という人もいるでしょうが、芥川賞には見合わない。
未完成品というのもありといえばありだけど、それはあくまでもニッチな人たちが楽しむものであり、文学の賞を得るような類のものではない。
芥川賞なんて取らせたら、ある意味で、この未完成品が「正解」かの様な誤解をまねくでしょう。
実際、これを読んで「これぞ文学!」と騙された人も多いでしょう。
この作品は文学ではなく、ニッチな市場で楽しむ自慰小説です。

加えて、この作者の『記法』には仕掛けがあります。
それゆえに、一度読んだだけでは理解ができず、再読を強いられます。
ここで私がその記法についてヒトコト示せば、この本は格段に読みやすくなりますが、それはこの作品にとっての生命線であり、致命的なネタバレになりかねません。
私はその記法を、『上質なもの』ではなく『不親切』と判断します。

さてこそ以上、悪口ではありません。
なぜならば、後半に収録されている『松ノ枝の記』での記述が本心であるなら、作者自身も投げっぱなしの悪ふざけであることは承知のはずですから。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614