(短編集)

道化師の蝶

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評判

道化師の蝶の評価:

3.30/5点 レビュー 73件。 E ランク

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平均点3.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21〜40 2/3ページ
No.21
(3pt)

小説の顔をした小論文

頭の中の観念を言葉にしてみると、考えていたものと違ってくる。あるいは、聞き手や読み手に伝わる内容が違ってくる。そういう言語表現の限界について著者が考えたことを、やや無理やり小説にしたような印象だ。
 小論文やエッセイとして書いても読まれないから、あえて前衛小説の仮面をかぶせたように思える。もし同じことを考えた有名人がいれば、エッセイでも(少なくとも固定ファン層には)読まれるから、あえて小説にはしなかっただろう。
 話の筋を完全に理解しようと思うと、おそらく疲れる。急な場面展開があるが、あまり気にせず先へ進んだ方がいいと思う。斜め読みのつもりで読んでも、それなりに収穫のある本ではある。
 ところで「飛行機の中で本が読めない」という(おそらく著者の)悩みには、非常に共感する。私は深層意識の部分で緊張していることが原因と考えるが、物理学専攻の著者の考察が(作家だから当然だが)文系的すぎて面白い。
 ただし、飛行機の中に乗客の着想が舞っているというイメージには反対。あんな狭い空間に縛り付けられて、たいした発想が得られるはずがない。だからカントら哲学者は机上ではなく歩きながら思考したわけで、私は詳しくないが脳科学では身体的運動が脳活動を活発にすることが定説のはず。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.20
(3pt)

星の数で評価できる小説ではない。

私は、文芸春秋で本作を読んだので、同時収録されている作品は読んでいないので純粋なこの本のレビューではないかもしれません。
が、読み終わった後、何かしら残るものを感じたので、ここに書きます。

はっきり言うと、5分の1も理解せずに読破してしまいました。
しかし、理解は出来なかったのですが、何か、ほんわかとこの作品の発している香りは嗅いだ様な気がします。
単純に「良い」とか「悪い」、「面白い」、「つまらない」という二分化で評価できない作品なのです。

私は、今まで芥川賞受賞作を50作以上は読んでいるのですが、大体以下の分類に分けられます。

単純に面白かったもの。
単純につまらなかったもの。
普通なもの。
不愉快なもの。
意味不明なもの。
意味不明だけど、何か感じるもの。
意味不明で、かつ、不愉快なもの。

・・・こんなもんでしょうか。
それで、本作「道化師の蝶」は、意味不明だけど、何か感じるもの・・・でした。
実は、このカテゴリーに入る小説と言うのは滅多にありません。
何で、意味も分かってないのに、何かを感じるのだ・・・と、言われれば、僕自身、返せる言葉が少ないですし・・・。
ただ、あくまで私個人は、この作品に今までの小説とは違う「何か」を感じたのも事実です。

人間と言うのは、矛盾した生き物です。
嫌いなんだけど、何か心のどこかで気になっていたり、好きなんだけど、冷たい態度を取ったり・・・対象は様々でしょうが、こういうアンヴィバレンツな感情をもった経験は誰でも一度はあるのではないでしょうか。
いわば、一種の二律背反的な解釈が成立する小説・・・それが、この「道化師の蝶」という作品なのです。
一つ一つの言語をパズルのピースみたいに当てはめていく・・・、そんな作業をしながら、組み合わせてみたら、いままで見たことも無いような小説、もしくは絵ができた・・・。
そんな感じで、言語を本来の意味の情報の伝達ではなく、新製品を作るみたいに、パーツとして考えていく・・・そんな小説のあり方もありだな、と、感じさせてくれる小説でした。

一度読んだら、充分な小説もありますが、この小説はそういう類の小説ではなさそうです。
つまり、評価の星3つと言うのも、4つになる可能性もあるし、5つにも6にも7にも100にも10000にもなる可能性があるのです。(時には1にもなるかもしれません・・・)
読み手の解釈で広がりが出てくる小説と言えるでしょう。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.19
(3pt)

おじいちゃん新党が言う程読みにくくないです

ボルヘス好きな人なら、許容範囲です。
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4062175614
No.18
(3pt)

情緒の文学ではなく、高度な言葉遊び

芥川賞受賞作を手に取ったのだから、文学をしたい、と思っている。しかも何かと話題の今回の受賞作だ。主人公はアメリカ人の実業家、エイブラムスか、いや、エイブラムスは作家の友幸友幸を追跡した人物なんだけれどもその姿を友幸が描く小説世界に押し込めたのか、つまりこの小説は二層構造のバーチャル世界なのか、しかも使用者の殆どいない人工言語で描かれた(ことになっている)・・・と、この辺までは理解できる。

文学というのは情緒の世界だと私は思っているし、大抵の方も言葉は違えどそう言ってくださると思う。主人公は友幸友幸か、と狙いを定め、彼の情緒を読み取ってと行こうとするのだが、主人公は蝶のようにひらりひらりと浮遊を続け、一向につかまえどころがない。ここに至り、文学したいと思っていた私は頭を抱えてしまう。

そう、これは所謂文学じゃないんだ。自分はいま美術館めぐりをしている。そこに何か意味を持つらしい幾何学模様とか、難解な曼荼羅とかがあって・・・これは字句の芸術なのか、と選評の助けも借りて理解していく。あえて自分に引き寄せて理解しようとすれば、高校時代の数学の問題のようなものか。

A4サイズのドリルの1ページに、簡潔に書かれた問題が一つ。その問題の回答を導くために私は何行も記述していく。そしてある日、同級生のドリルに妙に既視感のある回答を見つける。問題が回答に結びつくまでに自分の脳が経験した高揚感、自分らしくぶっきらぼうに記載した回答プロセスを丸写ししたらしい同級生のおかしさ・・・。

多分、同級生は何もおかしくなく、数学を苦痛に思っていたのだろう。それと同じように、円城さんの高度な言葉遊びについていけなければ、なんだこれは、という感想しか残らない。私もどちらかというと、今回は同級生に近い。しかし、芸術的な浮遊を紡ぎながら高揚しているであろう円城さんのことは、ちょっと垣間見たつもりになれた。
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4062175614
No.17
(3pt)

平成現代文学がおそまきながら産声を上げようとしているのかしら

この小説のほんとうの値打ちは、やたら肩入れして「死んでいながら生きている猫を描こうとしている画期的小説!?」などと無闇に意気込んでいる川上弘美選手よりも、著者本人がいちばんよく分かっているのではないでしょうか。まあ世間がらあらあと騒ぎたてるような代物でないことは間違いありません。

私はともかく途中で居眠りはせずに最後まで紙上に乾いた視線を晒すだけの義理は果たしましたが、これは新しい文学的感興がむくむくと湧き起こるような瞬間は、ただの一度もありませんでした。

小説に因る人世の方法的制覇を目指して夢中で書いている本ご人はきっと楽しいのでしょうが、その醍醐味は架空の新種アルレキヌス・アルレキヌスよりも、春になれば郷里の里山に優雅に舞い飛ぶ超現実種のルエホドルフィア・ジャポニカを偏愛する私のような蝶保守的古典文学マニアをてんで満足させてくれはしませんでしたね。

文体やあらすじがどうのこうのと評しても意味がないので書きませんが、この醒めた唐人の寝言のような奇妙な日本語列を反芻していると、なぜか最近は誰も聴かなくなってしまったいにしえの現代音楽のことが思い出されてきました。

実際本作品には初めて12音音楽に挑んだかのシェーンベルクの懐かしい響きが聴こえてきますし、同時に芥川賞を受賞した田中選手の作品では新ウイーン学派の無調やノイズミュージックの乱入も散見されます。先駆する中原昌也の革命的な実験作も含めて、鴎外、漱石、芥川、荷風、谷崎、太宰、三島、大江、村上の正統派に反旗を翻そうとする「平成現代文学」がおそまきながら産声を上げようとしているのでしょうか。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.16
(2pt)

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。

略歴に書かれたこの経歴を見れば「すごいよ」「圧倒されたよ」「さすがは芥川賞受賞作だ」と感じた方もおられるでしょう。 私の正直な感想は「意味がさっぱりわからない。 読んでも苦痛で何も残らない。 時間の無駄とはこういこと」です。 これが逆に「高卒」だったら何人の方が上記の感想を持つだろう、と思います。 芥川賞候補にもならなかったのではないか、と思います。 作者は「わからない方がいるのは自分の不甲斐なさ」と言われていますが、「賢い自分が書いているのだから、理解しろよ」と迫られている感じがして、読後感もよくありませんでした。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.15
(3pt)

「難解」

一言で言えば、非常に観念的で難解な作品です。 逆に言えば、だからこそ「芥川賞」なのかも知れません。 全体を通して、「言葉」「書くこと」を哲学的に突き詰めようとしているように思えます。 その哲学的なものを、ユーモアを交えながら書いているので、その瞬間、瞬間は非常に楽しく読むことが出来ます。 でも、結局、何を読んだのか解らない。 ですから、「難解」の一言です。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.14
(3pt)

よくわからない

前半はすごく興味深く読んだ。 読みやすい文体と安部公房のような独特の世界観。 けれど、読み終わったあと、何も掴めなかった。 世界観は好きだが、ただでさえの独特な雰囲気、それに重ねたあえて不親切な展開。 なかなかうまく飲み込めず、私には消化できなかった。 こういう小説を面白いといえば、格好が良さそうなものだが、わからないものはわからないので正直にわからないと書く。
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4062175614
No.13
(3pt)

前半は秀逸!後半はたるんだか?

話題の田中氏の作品より、実は芥川賞らしい作品だと思いました。 着想をつかまえて事業へ展開できることが事業家の技であるというくだりは、 現代日本がグローバルするさなかへの日本企業や政治家への課題のようにも思えました。 経済が冷え込むととかく着想をつかむ網を持った人がいなくなり、保守的になることが ありますが、そんなときにこの小説が選ばれたことは、月並みながら時代が彼の小説を欲しているのだと思います。 しかしながら、トモユキトモユキを探し続ける話は、いささか長くなりすぎ、中だるみ感を 受けました。 それと、手芸話は、作者の趣味らしいですが、 いまひとつ、共感できないかな?
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.12
(3pt)

奇妙な体験

どんな小説か、と訊ねられれば言葉につまる。どんなストーリーか、読んだそばから、折々のシーンのそれぞれの関連を忘れてしまっていた。
難解さがまた自分のような理解力のない人間にとって小説の総体をつかみにくく感じさせる
その要素がこの作品の魅力でもあるのだろうけれど。
乱暴に単純に言えば、言葉についての考察を小説のかたちにまとめている本である
観念的と一言に言い切れない具体性はある

はじめの数頁読んだとき、これ、小説なのか?という思いが何度かよぎった
自分はこういう小説には出会ったことが少ないので、良い(というかほんとに奇妙な)体験ができたと思う

言葉がどうなりたち、どう発酵していき、どう伝わっていくか、などということを考える必要性をあまり感じなかった自分にとって興味深い内容だった
良くも悪くも教科書を丸暗記したような小説の結構ではないので、そういう本に惹かれる方は一読してみては
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.11
(3pt)

読後、タイトルの通りの心境です。 ファンタジーか多重人格者か。 面白いといえばいろんなことが面白いんでしょう。 丹精を込めました。 好きに読んでください……という物語だったかと思います。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.10
(3pt)

難しいという人へ

ジブリ映画で「ハウルの動く城」という作品があるが、知り合いが「難しい」と述べていた。どこが難しいと感じたのかを詳しくは聞かなかったが、その後自分が見てみて、特に難しいとは感じなかった。
 
 ただ、その知り合い(女性)が「難しい」と感じたのは、呪いをかけられたヒロインのソフィーが老婆の姿になったり、若い女性の姿になったりというところかな、と思った。アニメーションの表現として、あるキャラクターが色々と姿を変えることで、ヒロインの内面的な部分を表現している、というのが自分のというか、一般的な解釈かなと思う。

 「道化師の蝶」についても、一般的な小説としての読み方とは違ったものが求められるのは確かだが、たとえばエブラハム氏についても男性なのか女性なのか、といった具体的な次元で捉えるのではなく、より抽象的な存在として考えれば、いくらか腑に落ちるのかなと思う。フィクションの作品世界内では、キャラクターの存在の形態は変化するものなのだ。

 ただ、本質的には「エブラハム氏」も「わたし」も、ある種の同一性を保持しているのは読むうちに感じられると思う。そういった部分でのずらしというか、読者の想像力が働く方向を分かっていながら、あえてずらして、ミスカシフィケーションとでもいった効果を生じさせ、最終的に、「小説」としての一つの像を作ろう、というのが円城氏の意図なのだろう、と思う。あくまでも私個人の解釈でしかないが。(あと、章が変われば、世界(観)が変わるという心構えでもいいかと思う)

 ただ、眠くなるという人がいるなら、完全に同意(笑)。通勤や通学の電車で読んで、続きが気になって電車を乗り過ごしてしまう、というようなタイプの小説ではなく、寝る前に少しずつ読み進めていく、そういうタイプの小説かなと思う。

 蝶が舞って、抽象的な感覚を撒き散らす、そして眠くなる

追記:「とぼけたユーモア」と評されるが、「乳幼児向け満漢全席」だとかはくだらないし、それだけで真面目に読む気を失ってもおかしくない。ただ、何となく「東大の博士課程」という経歴から、意味があるかと真面目に読んでしまった。
 小説の方法論としての前衛うんぬんより、そういった細部の趣味・嗜好が、読者を選ぶんじゃないかと思う。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.9
(3pt)

難しい作品

同時受賞した「共喰い」の田中氏の作品とは対照的で一読しただけでは 作品の中に入っていくのが難しい作品である。 「わたし」の文章と他人の書いたとされる文章が入り組んで、出来事の 関係、人物の動きを追いかけるのが大変で難解すぎるというのが感想 です。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.8
(3pt)

イメージの繋がりの魅力はある

同時に芥川賞を受賞した「共食い」と比べると文体が読みやすく、そういう意味では取っ付きやすさを感じました。
 一方で論理の展開が難しく、こういうのが(いわゆる理屈っぽいのが)好きな人には面白いのだろうなと思いました。
 前半の飛行機内の二人の会話や、後半の蝶が出てくる場面は面白く感じましたが、途中の展開は一般のストーリー性を意識してると、つながりが意味不明で、最後まで読み切るのに苦痛を感じました。
 オムニバス形式のような、場面場面を分割、独立しながら、「蝶」「刺繍」「捕虫網」というイメージでかろうじて繋がっているという、貼り合わせのような雰囲気を感じました。こういうのを現代小説というのか私には知識がありませんが、いわゆる読者に想像をゆだねる範囲の多い小説なのでしょう。
 受賞作品ということで読みましたが、こういう作品があっても良いだろうと思う反面、雰囲気や格好良さだけで自己満足する作品を書く人が増えるのではないかと危惧します。こういう作品は自分の世界観の自覚がないと、そう簡単に書けるものでもないと思うからです。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.7
(3pt)

星は二つ半

円城氏の名前だけは以前から知っており、購入済みで未読の本もある。従って今回が著者の作品を初めてよむことになる。掲載紙の文藝春秋で読んだのだが、他のレビュアーの方々の指摘通り僕自身本作をどこまで解ったかは疑念がのこる。だが、言語論・着想の起点・フィクション論・らのモチーフから透けて見えてくるのはメタフィクションの手法によって「私とは誰か?」というテーマを様々な相対的な意匠をこらす事によって浮かび上がらせようとしている事が読めてくる。私とは何か?という問いはすなわち現実とは何かという問いと必然的に結びつき、両者の関係性の中にしか原理的に見出す事ができない難問だ。その点において円城氏の志は高い。だが作品全体としては--(無論意図的な仕掛けなわけですが)--とりとめがなく、様々な美しいガジェットの潜在構造の結びつきが弱い。そのため読むのになかなか苦労する作品だ。だが、著者はまだ発展途上にあるのだと思う。かつ、ここまでの前衛に芥川賞が授与されたのは、良い事だ。(文壇はどうしても保守的です)著者には頑張って頂き、トマス・ピンチョンなど凌駕するような凄い作品を書いて欲しい。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.6
(2pt)

「僕の小説は前衛的だから分かる人にしか分からないんだよ」な小説

もしいま目の前に何の前知識もなく安部公房の芥川賞受賞作『壁―Sカルマ氏の犯罪』があったとして、自分にその価値が正しく評価できるだろうか、それはやはり自分でも自信がない。だからこの『道化師の蝶』も、本来なら自分には全く理解できない独り善がりな小説!と断定できるだけの勇気はない。選考委員たちの多くも「この小説には何かがあるかもしれない」とのことで、芥川賞受賞となった。でも、敢えて僕はやはりこの小説は前衛を気取っただけのつまらない小説だと断言したい。安部公房が、芥川賞受賞後、『砂の女』や『箱男』といった作品で前衛を貫きながらも分からないといった人たちをも唸らせてしまうという芸当が、この作者に出来るだろうか?前衛的だから分かる人にしか分からなくていいじゃなくて、「分からない人にも圧倒的世界観でねじ伏せてやる」といった情熱をこそ、この作者に求めたい。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.5
(2pt)

理解できず(残念そして劣等感?)

出だしは面白そうでしたが、所々、辻褄が合わないような・・・・(自分の読解力不足?) 焦るばかりで、楽しめなかった。 専門書以外の一般図書で、こんなに文書を理解できなかったのは初めてです。 ただ、文章に不思議なリズム(韻)が有ります。 途中で「これは詩なのか?」と思い直し、でも、リズムに流されてるとストーリーが全然頭に入ってこないまま進んでしまったり。 とにかく、最後まで大変でした(トホホ)
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.4
(1pt)

旅の間にしか読めない本があるとよい。

では、 この本は一体いつどこでどのように読むべきなのでしょうか 私には読めませんでした 何が言いたいのかがわからなかったです 友人が話題になっている共食いを買ったので 私は芥川賞同時受賞のこれを買いましたが 正直、共食いを買ったほうが良かったかな、といった感想です 私がこの本を理解出来ないだけですので この本が悪いとは言いませんが 私が読めなかったので、やはり私の評価は下がらざるを得ないわけで 新しく購入を考えている方に 万人向けでは無い本ですよ と、一言言いたかったのでレビューを書かせていただきました お目汚し失礼致しました
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.3
(3pt)

読み手を選ぶ作品

好きと嫌いの二択しかない作品です
まあまあ好きかも。なんてことはなくて、好きな人はハッキリと好きだと言えるし、嫌いな人は嫌いだとキッパリ言います

普段純文学に触れる機会が少ないためか最初の方は内容が理解出来ませんでした
何を言いたいのか、何を伝えたいのか
只とつとつと文字をなぞるだけ
ひたすら「わたし」の語りが続きます
特に二章は会話も少なく、言語に関する論文や研究書を読んでいる錯覚を覚えました

三章の友幸友幸(おそらく)の記憶語りから面白くなってきて無心で読み進めました
所々聞き慣れない表現で疑問符を浮かべたりもしましたが面白かったです
そこまでモチベーションが保てないと、つまらない作品と思ってしまうかとおもわれます

抽象的で曖昧かつ最後まで濁した表現なので、最後をハッキリとさせたい、どういうことなのか読了後にスッキリさせたいと思う人には向きません
友幸友幸とは記憶に寄生する蝶の名前の一つでA・A・エイブラムス氏が言うところの「着想」というのがこの蝶ってことなのでしょうか?
ハッキリ出来ず、私はもやもやが残りました
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614
No.2
(3pt)

前衛的な言語表現

何の予備知識無しに一読してみたが、あまりの掴みどころのなさに面食らった。 言葉が複雑かつ、巧妙に絡みあっていて、難解な文章はどこか無機質だが美しく、まるで言葉で表す幾何学模様のようだ。 下手に理知的な頭で読むと混乱してきて先に進まない。  前衛的な絵画を見たり、現代音楽を聴いている感覚に似ている。 それこそが正に帯に書かれるような「現代言語表現の最前線!」だということなのだろう。 文学的に優れている作品であることに変わりはないのだが、純粋に物語を楽しむような種類の本ではなかったようだ。
道化師の蝶 Amazon書評・レビュー: 道化師の蝶より
4062175614