レプリカたちの夜

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評判

レプリカたちの夜の評価:

3.26/5点 レビュー 38件。 E ランク

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平均点3.26pt

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全63件 61〜63 4/4ページ
No.3
(4pt)

非常に性質の悪い「推理小説」

この小説のジャンルは「推理小説」である。
主人公は謎(トラブル)に巻き込まれ、追求し、その過程で殺人事件に巻き込まれる。
そしててんやわんやとすったもんだの末に真実を知る。そしてその真実はタイトルの通り。

あっけない、と読後に多くの人は思うかもしれない。だがそれと同じぐらい、作中において消化不良というより回収されていない伏線が多いことに気がつくはずだ。それらは伊坂幸太郎風の噛み合わない会話のユーモア、哲学的な考察含む登場人物のやりとり、超自然的な現象、それらに巧妙に紛れ気にならない位置に追いやられている。だが、この小説においておいてもっとも気にすべき謎は「登場人物が疑問にしない数々」だろう。

やけに多い小段落の移り変わり、登場人物が話す「記憶が生物を生物たらしめる」云々という諸説、双子、三つ子と増えていく隣人姉妹、噛み合わない3人の常識、そしてタイトル『レプリカたちの夜』。

この小説をしてエンタメ推理小説の枠で語るのは間違いではないだろう。だがその本質はポール・オースター「幽霊たち」側によっぽど近いのではないだろうか。造られた探偵が、そのように「創られた」謎を追跡する。映画「未来世紀ブラジル」でいうところの何時から「夢」が始まったのかを探す行為――これは主人公には出来ず、我々視聴者(=読者)にしか出来ない行為なのだ。ある種の信用できない語り手の構造を秘めたまま、明確な言葉に表すことなく、そのままにして終える。前衛さを騙し絵じみたポップさで隠し、とっつきやすくデコレートされている、珍しい推理小説として読ませてもらった。


なにをして「非常に性質が悪い」のかといえば、これが天然でそうなったのか、計算づくの産物なのか、そもそもこのサジェスチョンを投げかけることさえ合っているのか、そういった判別が付きにくい点にある。一言で言ってしまうと粒山にでもなったような気分だ。
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No.2
(4pt)

伊坂幸太郎っぽいと思ったら、伊坂幸太郎が絶賛していた

ミステリというよりこれはSF小説。 すこしふしぎ系の。 あらすじだけでもわくわくする小説は久しぶりだった。
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No.1
(5pt)

たのしめる作品です

現実的な設定の、刑事ものとか、殺人鬼ものとかの、ミステリーなどとは違います。 自分の呼吸を意識して読まないと、私はゆらゆらしました。 とても引きこまれました。 前半で登場人物が好きになり、後半は結末が気になって一気に読みました。 登場人物のセリフが光ってました。 個人的にノートに書き出したいセリフが何個かありました。 謎解きを楽しむのではなく、この作品の持つ哀愁を愉しむ。 雰囲気や、流れる音楽に委ねる、その世界に浸る。 なかなかそんな風にたのしめる作品って、ないと思います。 デビュー作とは思えないですね。 伊坂幸太郎さん大絶賛!も頷けました。
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