■スポンサードリンク
(短編集)
ゲイルズバーグの春を愛す
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ゲイルズバーグの春を愛すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ノスタルジックなSFファンタジーと奇想ミステリーの味わいで今も多くのファンに愛され著作が読み継がれるアメリカの職人作家フィニイを代表する名作ファンタジー作品集です。本書に収録された各編を読むと古き良き時代への回帰を渇望する著者の熱い想いが強く心に伝わって来て素直に胸を打たれましたね。シンプルな構造の話が多くて読後にも続きが気になる場合もありますが、せかせかと筋書きのみを追うのではなく、著者が描く古き良き時代のノスタルジックな情景を心に思い浮かべて久々にユーミンの懐かしの名曲「あの日にかえりたい」を口ずさんでみるのも良いのではないかなと思いますね。 『ゲイルズバーグの春を愛す』新聞記者の私は愛する故郷の町ゲイルズバーグで最近頻繁に起きている怪事件の取材に奔走するのだった。ファンタジーのからくりには誰もがすぐに気づく事でしょうが、被害者が決して死にはせず最悪でも交通事故による骨折ぐらいで済んでいる所が深刻な恐怖を感じさせず大らかな気持ちにしてくれていますね。この話の結末はある程度の予想がつく気もしますが、私としてはどうかこのまま永遠に時が止まったままでいる事を望みたいですね。『悪の魔力』不思議なマジックの店で買った品物のお陰でテッドとフリーダの間に恋が芽生えるラブ・ストーリー。訳題の意味が最後まで?でしたが、例え魔法の力を借りても若い男女の愛が結ばれるのは最高にハッピーでおめでたいなと思いましたね。『クルーエット夫妻の家』サムとエリーのクルーエット夫妻は偶然に見つけた一八八〇年代初期の家の設計図に基づいて我が家を建てたのだった。過去に生きる家は少々不便かも知れませんが、住人を今よりもっと幸福にしてくれるに違いありませんね。『おい、こっちをむけ!』批評家の私は友人の作家マックスが死んで半年経ってから彼の幽霊を目撃するのだった。幽霊とは言っても少しも怖くはなく彼の心残りの気持ちが良くわかって自然に憐憫の情が湧いて来ますね。『もう一人の大統領候補』次の選挙で大統領候補のチャーリイは少年時代に虎に催眠術をかけた有名な少年だったのである。真実を知ると少しだけガッカリしますが、でも彼のパフォーマンスは素晴らしく大いに讃えられるべきだと思いますね。『独房ファンタジア』死刑が七日後に迫った囚人から絵を描く道具が欲しいと嘆願された典獄はあっさりと許可を与えたのだが・・・・。囚人が描いた本物そっくりのドアから脱獄するというありがちな魔法物語と思わせておいて、一転して別な意味の神秘的な感動を味わわせてくれる稀な力作ファンタジーですね。『時に境界なし』軽犯罪者を発明した黒い箱を使って過去の時代に逃がした大学教授と厳格な警部の知恵比べの物語で、少々不真面目な結末ですが偶にはチョイ悪なオチも楽しめますね。『大胆不敵な気球乗り』百科事典を読んで気球について学んだ男が実際に作って夏の夜毎に空へと舞い上がる。この物語には近所の奥さんが登場しますが決して不倫がテーマではなく大の大人が少年少女の頃の童心に帰るピュアな情熱が主題なのですね。『コイン・コレクション』結婚して四年が経ち妻への情熱が薄れ出した夫に信じられない素晴らしい転機が訪れるのだった。古銭を小道具にしてパラレル・ワールドともうひとつの人生を組み合わせ最高にご陽気で幸せな気分にしてくれる誰もが主人公を羨ましくなりそうな極上のロマンチック・コメディーですね!『愛の手紙』骨董品の机の中から青年が見つけたのはヴィクトリア朝時代の乙女が書いた情熱的な愛の手紙だった。遙か時を超えて男女が手紙の文章だけで互いに愛する心を伝え合うというまさにプラトニック・ラヴにしか成り得ない古風な淡い恋心の物語なのですが、人間はイマジネーションの世界だけでも十分に幸福な気持ちになれる生き物なのだなと改めて気づかせてもらえましたね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い短編です、でも、同じパターンの作品が繰り返されているという感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大好きな作品。 短編集ですが、「プリズン・レジェンド」が心に残ります。 奇跡って、心から願うことで起こる魔法なのかもしれない…と思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夢見る年頃、ジャック・フィニイの『レベル3』を読み、この中に 出てくるゲイルズバーグの街を知りたいと思いました。 当時、絶版扱いとなっていた『ゲイルズバーグの春を愛す』が再び 復刻されて、とても嬉しかったことを思い出しました。 はじめの《ゲイルズバーグの春を愛す》は、主人公オスカーの 「・・・そして焼けつく夏の日々を、また秋を、街路の連なる並木の 黒い枝々に雪の降りつもる冬を、私は愛する」と書かれた前文に愛すべき街として ゲイルズバーグは表現されていました。 そして、古い街が現代に時空をこえて反逆する姿に・・・驚きました。 ゲイルズバーグの街路に並ぶ老樹がアーチをつくり、見わたす限り続いている様子。 蝉が鳴いて、路面は陽の光と樹々の影でまだらになっている様子。 街路はレンガで舗装されていた街。子どもたちが野山をのびのびと走り遊べるところ。 育った街を愛し、また生まれた町に帰ってくる人々。暖かい温もりと不思議な文章に 今もオスカーと同じように、この街に恋し帰りたくなる私がいます。 《愛の手紙》この作品は心がふるえるほど好きです。 時代物の机の中にあった古い手紙からはじまる、時代を超えたヘレンと現代のジェイク の恋のお話です。 ジェイクを信じ、自分を最後まで信じ貫き通したヘレンに感動しました。 大変な覚悟があの時代を生き抜いたヘレンには、必要だったと思います。 カーテンが揺れる夜更け、長い髪をほどき髪を梳かすヘレンの姿を思い浮かべます。 彼女は、強く美しい人でした。私にとっても、忘れられない人になりました。 ジャック・フィニイの作品には温度があり、読み終わっても余韻が残ります。 古い作品になっても、心離さない豊かな世界が広がります。 大人になっても何度も読み返して、微笑みたくなり切なくなったりする素敵な作品 が揃っています。 《大胆不敵な気球乗り》は、楽しくチャーミングな作品です。 夜空に飛ぶ夢をみたくなります。 みなさんによい夢をと言いたくなる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「愛の手紙」を初めて読んだのは、いつだったでしょうか。 ファンタジー、タイムスリップものに目がない私、色々と読んできたけれど、自分の中で未だにNo.1といっても過言ではありません。 さて、私は、自分の好きな本の評価が気になり、時々Amazonの皆さんの評価を見てみるのですが、今回、新鮮な驚きが! 何と、最後のメッセージが誤訳・・・?(いや、意訳が誤訳、とのことですが) あれ以上の奥深いメッセージがあるのですか? ああ、知りたい! 原書を読む労力も知力もない自分に、教えてもらえないでしょうか!? 後日の 追加です。(2015. 9.23) ネットを検索し、原文のその箇所が載っているブログをみつけました。 結果、私は、福島さんの訳で十分だと思いました。 どなたかも書かれていましたが、あの原文を、スマートな日本語に訳すのは難しい・・・。 (あの原文を直訳してしまうと、何ともあからさまな印象となってしまいます。 お仕着せがましくなってしまう、というか、くどくなってしまう、というか。) あの言葉に置き換えることで、受け手の私達の想像は、より膨らむ様な気がします。 いずれにせよ、主人公の最後の行動によってそれは明らかになり、こちらに確実に伝わります。 私は、ここで、ああ、そういう意味だったのだな~、と却って、最後に添えられていた言葉を、より深く感じました。 最初に読んだとき、何とも切なかったのを思い出しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙を描いている内田善美さんが大好きなので、きっと内田さんの好きな物語が沢山詰まっているのだろうなぁ・・・と思って購入しました。 思った通り、内田さんの作品とよく似た世界観で、古き良きアメリカの薫り高いメルヘンです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
子供のころ、これを読み、フィニィの優しい世界のファンに。 数年、アメリカに住む機会があったのですが、アメリカ人の中にまだ時がゆっくりと過ぎていた時代へのノスタルジックな憧れ、古き良き時代(つっこみどころ満載の表現ですが、この際、お許しを)への憧憬があるのを感じました。 そんな、優しい夢を追いかけるような憧れから生まれた作品だと思います。 古典ともいえる作品なので、ファンタジーのファンなら必読でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイムマシンロマンスと評判が高かった『愛の手紙』目当てで購入。 この短編だけでも読む価値のある名作でした。 が、なんにしても日本語訳が古くて新訳にして欲しいです。 訳者は福島正実さんという日本にSFを普及させた巨人ですが さすがに漢字の古さや表現の古さが目立ちます。 福島正実さんは日本にSFを普及させるにあたって 『子どもじみた空想物語』という印象で幼稚な文学にならないよう ハイブロウな文学としてのSFを目指したそうです。 なので、わざと難しくして分かり難くさせている 傾向もあるのかもしれません。 『愛の手紙』の中でも 「抽斗」という漢字がありますが「引き出し」のほうが分かりやすいです。 それから他のレビュアの方も書かれていますが 最後のメッセージも判り難いです。 メッセージの【意訳は誤訳】という非難されてもしかたがないです。 本書を読んで感動はしましたが、原書の正しく理解して 感動および切なさが2倍になりました。 ネタバレ防止のため、ヒントのみにしておきます。 ・1通目の手紙の時、ヒロインは見合いの結婚に悩んでいた ・なぜ、主人公は最後のメッセージを探すことが出来たのか? ・原書のでは、写真のメッセージと最後のメッセージは時制が違う 私自身も、上記のポイントに注意していなかったので 最初読んだ時の感動が半分くらいでした。あとでヒロインの真意が 分かった後の切なさといったらたまらなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
TVのドラマをみて「たんぽぽ娘」を読みたくて探していた時に見つけたのですが・・・内容は、えっ?もうこれで終わり?的な微妙な終わり方ばかりでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイムスリップというわけでもない。 でも懐かしく不思議な小説。 表題作に惹かれて買ったが、収録の短編、それぞれに深い味がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もっと早くにフィニイの作品と出会えばよかったと後悔しています。 読後3日たつのですが,『愛の手紙』について,仕事中も思い出してしまいます。 気持ちを相手に伝える機会が,向こうからは3回。こちらからは2回しかありません。 こちらからの3回目は相手に届かないのです。(届かないのですが,ある行動をとります) 会ったこともなく,言葉も交わしたことのない人と恋に落ちたら,自分はどんな手紙を 書くのだろう? 相手からの最後のメッセージに「とっても大切なキーワード」が添えられています。 訳者(故人の福島正実さん)は何故きちんと訳さなかったのだろう? (ニュアンスが難しいです) 『愛の手紙』の原作を読んでこのキーワードの意味に気が付きました。 頭を金槌で打たれました。 心臓をわしづかみにされました。 このキーワードを読み飛ばした僕は話の半分しか理解しなかったのです。通りいっぺんに 読まれた方も,原作の意味を知ったら,きっと感銘を新たにするでしょう。 A4サイズでたった9ページの短編ですが,奥の深い珠玉の輝きを放つ短編です。 [...] ヘレンの「50年にもおよぶ誠」が凝縮された言葉なのです。 (そして彼女のフルネームにもご注意) 彼女が「初恋に殉じた愛の証」の言葉なのです。主人公ジェイクにとってはたった数日間でも, 彼女にとっては50年もの時の流れの中,誠を貫き通したのです。 あー,福島さん,とってもとっても大切な言葉なんだよ! ヘレンが誠を貫いたことに心を打たれるのです。時の壁の無常に心を打たれるのです。 単に「時間を超えた不思議な文通」というお話だけじゃないのです。不思議な文通話の書評は 「話半分」です。あー,せつない,せつない。この文章を書いている今も胸が詰まります。 この作品は決して通勤電車なんかでは読まないでください。 ジェイクとヘレンがそうしたように,家人が寝静まった深夜,ひとり枕元のスタンドの 灯りでお読みください。そして二人のかなわぬ恋に思いを馳せてください。 僕にとって,『ふりだしに戻る』のジュリアに加え,ヘレンという新しい恋人ができました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を初めて読んだのは少年の頃・・・もうずいぶん前になります。タイトルが持つ音の響きに惹かれて手にした一冊。ハヤカワのフェアだからなのか、今日立ち寄った書店で久しぶりにこの本が平積みになっていました。この短編集から香ってくる、セピア色の写真や骨董品にふれて、それらのモノたちが今はいないかつての人々の日常にいきいきと関わっていた頃に想いをはせ、もう一度過去を迎え入れ抱きしめたくなるようなノスタルジーと優しさに溢れた物語は、何度読んでもじわっと沁みてくるものがあります。ジャック・フィニーといえば侵略モノの古典ともいえる「盗まれた街」が何度も映画化されていて、そちらのほうをご存じの方は多いかと思いますが、僕にとってはこの短編集が最も心に入り込み、そのまま今も留まり続けている作品です。表題作「ゲイルズバーグの春を愛す」はもちろん大好きなのですが、最終話の「愛の手紙」は少年だった僕にはあまりに切なくて・・・しばらく魂をぬかれてしまったようになったのを憶えています。ゲイルズバーグの春・・・たぶん僕も愛しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイム・トラベル小説の素敵な魔法使い、ジャック・フィニイ。タイムトラベルとロマンスをブレンドさせた多くの作品のなかでも、本短篇集に収められている「愛の手紙」と、ロバート・F・ヤングの短篇「たんぽぽ娘」の二篇は殊に忘れられない。 三年前の1957年に刊行された著者の短篇集『レベル3』が異世界とのコンタクトをスリリングに、スリラー風のタッチで描いていたのに比べて、『ゲイルズバーグの春を愛す』(1960年刊行。それにしても、なんて素敵なタイトルなんだろう)では、時のかなたへと旅立ち、溶け込んでいく人たちの姿が、これ以上ないというくらいあたたかく描かれている。「ノスタルジックに過ぎる」「単なる逃避でしかないよ」と嫌う方もいらっしゃるだろうけれど、わたしはそこが素敵だと思う。過去への憧れを、タイム・トラベルというロケットに乗せて打ち上げる作者の思いが、この宝石箱のような短篇集の中で輝いているような気がして仕方がない。 収められた10の短篇のなかでも、「クルーエット夫妻の家」「大胆不敵な気球乗り」「愛の手紙」が好きですね。 内田善美さんの手になるカバーの絵もいいですねぇ。氏の“ゲイルズバーグ・ストーリー”、四つの作品を収めた漫画『かすみ草にゆれる汽車』も、機会がありましたらぜひ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
hi-c14さんと同じく、『愛の手紙』の悪口を言う人とは口を聞きたくないです。 それほど良い作品です。 時空を越えて恋に落ちた二人……とても、現実の世界ではありえないことかもしれないけど、読み終わると、ひょっとして現実にありえるかもと思ってしまうのだ。 そして、自分もこんな不思議な体験できたらいいなぁと……単純かな(汗) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジーの定番である。 時間を戻すことに執念を燃やした作家ジャック・フィニィの傑作短編集が本書なのだ。 過去には郷愁がつきまとう。ジャック・フィニィがノスタルジーの作家といわれる所以だ。 この短編集に収められている短編のすべてがそういう話ではないのだが、どうもノスタルジーがこの作家の匂いになってしまってるみたいで、どの短編を読んでもその匂いはする。 これが本書の最大の魅力だろう。やさしさにも似た郷愁やロマンティックな香り。それを最大限に味わえるのがこの短編集なのだ。 中でも一番ノスタルジックでせつない作品はといえば、やはり「愛の手紙」だろう。この作品のことを悪く言う人とは口を聞きたくないと思ってしまうくらいだ。なんてやさしくて、せつなくてロマンティックな話なんだろう。 これ一作だけでフィニィのことを好きになってしまうくらいだ。 その他表題作も素晴らしいが、なんといっても印象深いのは「大胆不敵な気球乗り」である。このイメージは素晴らしい。夜空に浮かぶ気球のイメージがいまでも脳裏からはなれない。もう読んだのがン十年前なので、確かでない部分もあるかもしれないが、とにかくこの短編集はオススメである。なんせ、ヤングの「ジョナサンと宇宙クジラ」、ティプトリーの「たったひとつの冴えたや りかた」と並んで三大感涙本としてぼくの記憶に刻みこまれている本なのだから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ゲイルズバーグは「そよ風の町」という意味。その町が現代化の道を進み始めたころ、今はないはずの路面電車や旧式のポンプ式消防車を目撃したりする人が続出するという、不思議な事件が続く。 ジャック・フィニイといえばマイナーな異色小説家で、どの作品も懐古趣味的な、ノスタルジイがあふれているが、これもまさにそう。 もちろん、やたら懐旧趣味に耽溺するのもどうかとは思うものの、たまには現実嫌悪のノスタルジイを味わうのもいいかもしれない。 どの町も同じような近代化をされ、どの駅前も同じ風景となってしまった昨今・・・その町独自のカラーが、それぞれの都市にあった時代を懐かしむ気持ちもわからなくはない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ノスタルジーあふれる作品が持ち味のジャック・フィニィの魅力全開と いっていい短編集。 どこか懐かしさ漂う物語に、知らず知らす引き込まれていく快感は著者ならではのもの。 シリーズに収められた『愛の手紙』はラブストーリーの傑作といっても よく、ラストの情景、最後の一文に胸が締め付けられる。 福島正実の名訳とともにお楽しみください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直文字も小さいし 話的にも古めかしい それでも読みたい方は どうぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
街の骨董品店で買った机の抽斗(ひき出し)に眠っていた、一世紀も昔の手紙。 そのセピア色の手紙から始まる“甘くほろ苦い一つのラブストーリー”。 この本を読んで、本のタイトルにもなっている“ゲイルズバーグ”に行ってみたいなぁ、と衝動にかられたものです。 10編の短編集で構成されていますが、それぞれのお話しに、ノスタルジックな“不思議な世界”が、展開されます。 内田善美さんの表紙がレトロロマンティックな味わいを添えていて、ファンタジーがお好きな方にはかなりオススメするところです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
懐かしくて優しくて、そして不思議な10の物語を集めた短編集。 でも、その「不思議」は私が心のどこかで望んでいたものかもしれない。 そんな気持ちにさせられました。 当たり前の日常から抜け出す、ほんの小さな扉。 それは私たちのすぐ側にあるのかもしれません。 少しばかり疲れていた心が、ほっと温かくなりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!