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石の記憶
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石の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ホラー幻想系の短編8編で120ページ、中編の「石の記憶」が158ページという構成の本です。 著者があとがきで断っておられますが、単行本未収録の作品ばかりというのは自選のオリジナル短編集に未収録という意味で、”母の死んだ家”は「七つの怖い扉」に、”なつかしい夢”は「二十四粒の宝石」に、”たすけて”は「ひと粒の宇宙」に収録されていて、”母の死んだ家”、”さむけ””マリオネット”は今は「高橋克彦自選短編集2」でも読めるということです。最初のものを読んで、どこかで読んだような気がするな・・と思ったのはそんなことからでしょう。すでに持っていらっしゃる方は重複するので注意です。 8編の短編はいかにも高橋氏らしい作品ばかりで気軽に読めます。ぞっとする怖いものもあれば、いまひとつインパクトが弱いものもありです。 また、タイトル作でメインとなる「石の記憶」ですが、結論から言うと個人的にはう~ん・・という感じでした。 土地の記憶を読むことができる特殊な能力を持つ火明継比古(ほのあかりつぐひこ)という男性、彼と作家(高橋氏本人という設定?)が2人で各地を訪ねて、読み取った記憶を記述していくというシリーズの1作目で、本当なら全都道府県を舞台に書いていくつもりだったそうです。が、掲載雑誌の廃刊で第1回のみで中断してしまったとか。1995年「野生時代」掲載作品です。 秋田県鹿角市のストーンサークルのような大湯環状列石と古代のピラミッドかもと言われている黒又山周辺が舞台。十和田湖内の火口が噴火を起こした縄文時代とおぼしき太古の昔に(十和田湖が火山の火口だなんて知りませんでした)、その時代に必死で生きた人々や、彼らが神とあがめていた宇宙人との交流を描いています。 著者には他にも独特の歴史史観を披露した伝奇小説やSFミステリがありますが、その系統に連なるものと言っていいと思います。 設定はおもしろかったのですが、人物像と人間ドラマが自分にはちょっとベタな人情ものすぎていまひとつでした。 高橋氏の本は改めて数えてみたら、ホラー、歴史もの、伝奇ものを中心にもう38冊も読んでいました。これからもお体に気をつけてずっと書いていっていただきたいです。 | ||||
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壮大な東北の想像力が感じられなかった。 有史以前を想像することは、SFでしかなくなってしまう。 やはりここまでさかのぼらない方が良かった。 | ||||
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