銃・病原菌・鉄

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銃・病原菌・鉄の評価:

4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全972件 881〜900 45/49ページ
No.92
(5pt)

古い価値観に鉄槌を下す衝撃的な史観

歴史はなぜ動くのか?その動因を求めて、人は様々な史観を考案してきた。
英雄豪傑が歴史を動かしてきたとする大衆的な史観、人種間の優劣に原因を求める優生学的史観、
経済構造がすべてと語るマルクス主義的唯物史観、社会構造や精神にその原因を探るアナール派史観、等等。
生物学者が書いた本書は、これらに対し、動植物の分布環境がすべてを決定してきた、とする画期的な
歴史の仮説を提唱してくれる。

本書の考察は旧大陸と新大陸の関係への疑問からはじまる。なぜスペインはアステカ帝国やインカ帝国を
征服できたのか?なぜその逆のことがおきなかったのか?この疑問に対し、以前は白人文明の優位性、
はては白人種の優位性による説明がされていた。これに本書は真っ向から反対する。いわくヨーロッパ人が
優れていたわけではない、ただ旧大陸は新大陸より横長であるため、動植物の交流が多く、多くの動物を
家畜化した結果ヨーロッパ人は伝染病に対する耐性を獲得していたにすぎない、と。反対に新大陸は
東西の移動範囲が限られ、動植物の分布も貧弱であったため、先住民は伝染病に対する耐性を獲得できない
ままでいた。このため、スペイン人が上陸した後、あっという間に伝染病が広がり、文明が滅んでしまった、
というのが本書の説く歴史である。それは人種間や文明間の優劣があったからではない、文明が育った
自然環境という些細なことが全ての要因だったわけだ。

その他にも、世界の数多くの地域に取材しながら、なぜヨーロッパ人が世界の中で優位に立っていったのか、
が、いかにも生物学者が書いた本らしく、極めて客観的・論理的に解説されていく。その論理構成たるや、
見事の一言。世界の歴史を舞台にした壮大なフィールドワークとでもいうべき、きわめて実証主義的な視点が、
本書の論理構成に鉄壁の信頼性を付与している。ヨーロッパ人は優れていたのではない、ただ動植物の
自然環境に恵まれていただけなのである。従来の史観に対するこの強烈な鉄槌、痛快である。まさに
唯物史観ならぬ、唯動植物史観の堂々たる登場、というところか。本書の読書にとって、これまでの
自分の歴史観ががらりと変わること間違いなしの体験であろう。

小さい現実の観察から論理を飛躍させ、壮大な歴史を構築するというこの壮大な仮説構成力は、感動的で
すらある。歴史に興味のある人はもちろんのこと、優れたロジック展開や思考法を学びたいすべての人に
すすめたい本と言えよう。

ピュリッツァー賞を受賞し世界的にも名高い本書は、間違いなく、自分の読書史上10冊の内にも入る
名著である。このような本に出合えたことに感謝して5点満点献上。本書で感動を覚えた方には、同じ
著者による続編「文明崩壊」もあわせておすすめしたい。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.91
(5pt)

古い価値観に鉄槌を下す衝撃的な史観

歴史はなぜ動くのか?その動因を求めて、人は様々な史観を考案してきた。
英雄豪傑が歴史を動かしてきたとする大衆的な史観、人種間の優劣に原因を求める優生学的史観、
経済構造がすべてと語るマルクス主義的唯物史観、社会構造や精神にその原因を探るアナール派史観、等等。
生物学者が書いた本書は、これらに対し、動植物の分布環境がすべてを決定してきた、とする画期的な
歴史の仮説を提唱してくれる。

本書の考察は旧大陸と新大陸の関係への疑問からはじまる。なぜスペインはアステカ帝国やインカ帝国を
征服できたのか?なぜその逆のことがおきなかったのか?この疑問に対し、以前は白人文明の優位性、
はては白人種の優位性による説明がされていた。これに本書は真っ向から反対する。いわくヨーロッパ人が
優れていたわけではない、ただ旧大陸は新大陸より横長であるため、動植物の交流が多く、多くの動物を
家畜化した結果ヨーロッパ人は伝染病に対する耐性を獲得していたにすぎない、と。反対に新大陸は
東西の移動範囲が限られ、動植物の分布も貧弱であったため、先住民は伝染病に対する耐性を獲得できない
ままでいた。このため、スペイン人が上陸した後、あっという間に伝染病が広がり、文明が滅んでしまった、
というのが本書の説く歴史である。それは人種間や文明間の優劣があったからではない、文明が育った
自然環境という些細なことが全ての要因だったわけだ。

その他にも、世界の数多くの地域に取材しながら、なぜヨーロッパ人が世界の中で優位に立っていったのか、
が、いかにも生物学者が書いた本らしく、極めて客観的・論理的に解説されていく。その論理構成たるや、
見事の一言。世界の歴史を舞台にした壮大なフィールドワークとでもいうべき、きわめて実証主義的な視点が、
本書の論理構成に鉄壁の信頼性を付与している。ヨーロッパ人は優れていたのではない、ただ動植物の
自然環境に恵まれていただけなのである。従来の史観に対するこの強烈な鉄槌、痛快である。まさに
唯物史観ならぬ、唯動植物史観の堂々たる登場、というところか。本書の読書にとって、これまでの
自分の歴史観ががらりと変わること間違いなしの体験であろう。

小さい現実の観察から論理を飛躍させ、壮大な歴史を構築するというこの壮大な仮説構成力は、感動的で
すらある。歴史に興味のある人はもちろんのこと、優れたロジック展開や思考法を学びたいすべての人に
すすめたい本と言えよう。

ピュリッツァー賞を受賞し世界的にも名高い本書は、間違いなく、自分の読書史上10冊の内にも入る
名著である。このような本に出合えたことに感謝して5点満点献上。本書で感動を覚えた方には、同じ
著者による続編「文明崩壊」もあわせておすすめしたい。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.90
(5pt)

これからのスタンダードになりそうな予感、21世紀初頭のグッドジョブ

■テーマ「人類が誕生してから、何故、世界は今あるような姿になったのか?」
 ヨーロッパ人は南北アメリカ大陸に入植したけれど、なぜアメリカインディアンがヨーロッパに入植してくることにはならなかったのか、かつて文明が萌芽した「肥沃な三日月地帯」は何故いまは肥沃でないのか、他民族にひどいことをするのは「先進国」の専売特許じゃなくて以外と普通(程度は別として)かも、などなど、ともすれば様々な批判を招きかねないテーマを堂々と科学として成り立たせています。
 読んでいる途中で「そんなこと言っても○○じゃないの?」なーんてことを何度も思いましたが、彼は必ずどこかで返答を用意していて、自分の浅薄さを思い知らされることしきりでした。トホホ。
 だからって訳じゃないけどジャレドさん、あんた偉いよ。マジで。

■新時代到来か
 それにしても「何故いまあるようになったか?」って言われてもねえというテーマなんですが、必然と偶然のあいだを軽々と行き来するスタンスの取り方はお見事。ジャンルを超えて手本になり得るものだと思います。
 記述されている内容そのもの、議論のレベルの高さあるいは公正さ、そしてこれだけのしっかりした論考が単なる学術論文としてでなく一般に流通する書物として出版され(さらに日本語訳され)、こうして我々の手に入ること、どれをとってもこれからの本のあるべきスタンダードを示していると思います。

 おおよそ、進化とか進歩とかいう話をする場合、本書を知らないでは「お話にならない」ことになると思います。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.89
(5pt)

これからのスタンダードになりそうな予感、21世紀初頭のグッドジョブ

■テーマ「人類が誕生してから、何故、世界は今あるような姿になったのか?」
 ヨーロッパ人は南北アメリカ大陸に入植したけれど、なぜアメリカインディアンがヨーロッパに入植してくることにはならなかったのか、かつて文明が萌芽した「肥沃な三日月地帯」は何故いまは肥沃でないのか、他民族にひどいことをするのは「先進国」の専売特許じゃなくて以外と普通(程度は別として)かも、などなど、ともすれば様々な批判を招きかねないテーマを堂々と科学として成り立たせています。
 読んでいる途中で「そんなこと言っても○○じゃないの?」なーんてことを何度も思いましたが、彼は必ずどこかで返答を用意していて、自分の浅薄さを思い知らされることしきりでした。トホホ。
 だからって訳じゃないけどジャレドさん、あんた偉いよ。マジで。

■新時代到来か
 それにしても「何故いまあるようになったか?」って言われてもねえというテーマなんですが、必然と偶然のあいだを軽々と行き来するスタンスの取り方はお見事。ジャンルを超えて手本になり得るものだと思います。
 記述されている内容そのもの、議論のレベルの高さあるいは公正さ、そしてこれだけのしっかりした論考が単なる学術論文としてでなく一般に流通する書物として出版され(さらに日本語訳され)、こうして我々の手に入ること、どれをとってもこれからの本のあるべきスタンダードを示していると思います。

 おおよそ、進化とか進歩とかいう話をする場合、本書を知らないでは「お話にならない」ことになると思います。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.88
(4pt)

歴史は「善悪」で論じるものが多くて辟易している方にお勧めです。

日本の本屋に並んでいる歴史に関する本は「侵略戦争は悪いだとか」「自虐史観はけしからん」「歴史の英雄の伝記」だとか、純粋に知的好奇心を満たしたい人たちにとって「無価値」な議論をする本が多すぎます。

一方、学校では、この本で論じているような「なぜヨーロッパ文明が他の文明を凌駕したのか?」「隆盛する文明と消滅する文明の違いは何か?」といった歴史の本質的疑問に答えることなく、「時系列で起きた事象を淡々と述べる」、いかに自国が輝かしい歴史をたどってきたか(特に外国の教科書はそうらしい)」という視点で学ぶことがほとんど。

翻ってこの本は、「文明度の強い弱い(=進歩の度合い)」はなぜ起きたのか?を地理学的視点・生物学的視点・考古学的視点などを駆使して、素晴らしい説得力で論を展開していきます。

特に興味深いのは「農業(栽培作物)」「家畜」の問題。例えばアフリカの「しまうま」や「バッファロー」はなぜ家畜化しないのか?家畜化しようとしたのか?そうだとしたらなぜ家畜に出来なかったのかが、述べられています。

私は、人類の歴史をあえてシンプルに捉えるとすれば「勝つか負けるか」だと思っています。そしてなぜ「その文明・民族あるいは国家が勝ったのか?負けたのか?」に1つの答えを用意してくれたのが、この本でした。

アメリカの金融危機が全世界を同時に大不況に陥れた現代がたどってきた歴史は、「ヨーロッパ、特にアングロサクソン系の文明が他の文明を駆逐してきたことで起きた事象だと思いますが、これも、その根本的要因が、人種や民族などの人間という種の生物学的要因ではなく、地理的要因にあるということは、非常に興味深い。

それを象徴するかのように黒人のオバマ大統領が生まれたことも、非常に興味深く思いました。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.87
(4pt)

歴史は「善悪」で論じるものが多くて辟易している方にお勧めです。

日本の本屋に並んでいる歴史に関する本は「侵略戦争は悪いだとか」「自虐史観はけしからん」「歴史の英雄の伝記」だとか、純粋に知的好奇心を満たしたい人たちにとって「無価値」な議論をする本が多すぎます。

一方、学校では、この本で論じているような「なぜヨーロッパ文明が他の文明を凌駕したのか?」「隆盛する文明と消滅する文明の違いは何か?」といった歴史の本質的疑問に答えることなく、「時系列で起きた事象を淡々と述べる」、いかに自国が輝かしい歴史をたどってきたか(特に外国の教科書はそうらしい)」という視点で学ぶことがほとんど。

翻ってこの本は、「文明度の強い弱い(=進歩の度合い)」はなぜ起きたのか?を地理学的視点・生物学的視点・考古学的視点などを駆使して、素晴らしい説得力で論を展開していきます。

特に興味深いのは「農業(栽培作物)」「家畜」の問題。例えばアフリカの「しまうま」や「バッファロー」はなぜ家畜化しないのか?家畜化しようとしたのか?そうだとしたらなぜ家畜に出来なかったのかが、述べられています。

私は、人類の歴史をあえてシンプルに捉えるとすれば「勝つか負けるか」だと思っています。そしてなぜ「その文明・民族あるいは国家が勝ったのか?負けたのか?」に1つの答えを用意してくれたのが、この本でした。

アメリカの金融危機が全世界を同時に大不況に陥れた現代がたどってきた歴史は、「ヨーロッパ、特にアングロサクソン系の文明が他の文明を駆逐してきたことで起きた事象だと思いますが、これも、その根本的要因が、人種や民族などの人間という種の生物学的要因ではなく、地理的要因にあるということは、非常に興味深い。

それを象徴するかのように黒人のオバマ大統領が生まれたことも、非常に興味深く思いました。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.86
(5pt)

「知識の蓄積の差」によって生じた格差

なぜ富める地域とそうでない地域があるのか。ある国では原子力で電気をおこし、暑い日には冷房をつけ、寒い日には暖房をつける。かたや、すべてのエネルギーを木材に依存し、農業さえしていない先住民が世界にはいる。この差はいったい何なのか? 彼らの知能が低かったのか? それとも環境なのか?

ジャレド・ダイアモンドはこの本の中で、格差は「知識の蓄積の差」によって生じたとしている。この蓄積に影響を及ぼした因子は4種類:(1)栽培・家畜化可能の動植物の分布、(2)伝播・拡散が可能な文化、特に文字、(3)発明、競争を起こす人口、(4)東西へひろがる大陸。このひとつひとつをサポートする情報をエンターテイメント性高く書き下ろしている。
 たとえば、文字のところ。世界ではたった2箇所しか独自に文字を発見していない。シュメールとマヤで、他の文字は借用だ。文字をもたない文化圏がある。彼らに文字がない理由は、地理的な障壁により伝わらなかったこと。文字を使用する商業、農業が発達していなかった。
 では、現在話されている言語の分布をみてみよう・・・オーストラリアには言語がないが、彼らの文化というのは・・・というように、サポートする情報にまたサポートする情報をもってくるので、自然と内容が深くなっていく。
 ひとつの主題に対して、ぶれずにこのボリュームを書き上げる知識にただただ脱帽。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
479421006X
No.85
(5pt)

「知識の蓄積の差」によって生じた格差

なぜ富める地域とそうでない地域があるのか。ある国では原子力で電気をおこし、暑い日には冷房をつけ、寒い日には暖房をつける。かたや、すべてのエネルギーを木材に依存し、農業さえしていない先住民が世界にはいる。この差はいったい何なのか? 彼らの知能が低かったのか? それとも環境なのか?

ジャレド・ダイアモンドはこの本の中で、格差は「知識の蓄積の差」によって生じたとしている。この蓄積に影響を及ぼした因子は4種類:(1)栽培・家畜化可能の動植物の分布、(2)伝播・拡散が可能な文化、特に文字、(3)発明、競争を起こす人口、(4)東西へひろがる大陸。このひとつひとつをサポートする情報をエンターテイメント性高く書き下ろしている。
 たとえば、文字のところ。世界ではたった2箇所しか独自に文字を発見していない。シュメールとマヤで、他の文字は借用だ。文字をもたない文化圏がある。彼らに文字がない理由は、地理的な障壁により伝わらなかったこと。文字を使用する商業、農業が発達していなかった。
 では、現在話されている言語の分布をみてみよう・・・オーストラリアには言語がないが、彼らの文化というのは・・・というように、サポートする情報にまたサポートする情報をもってくるので、自然と内容が深くなっていく。
 ひとつの主題に対して、ぶれずにこのボリュームを書き上げる知識にただただ脱帽。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218796
No.84
(4pt)

作者の『筆力』に感嘆した

5つの大陸で 異なる発展を遂げた人類。 なぜ、異なる発展を遂げたのか?という疑問を考察する一冊。 その実、作者ジャレド・ダイヤモンド教授の文章力というか、読者を 惹き付けて「次のページへと引き込む”筆力”」に感嘆しました。 確かに、他のレビューにもあるように、切り口や発想、論理展開や 未知の知識が綴られる本書。 同時に、この著者ジャレド氏の筆力がなければ、本書は成立しなかっただろう。 なぜなら、上・下巻におよび膨大な情報量をここまで読ませて感動させるー。 その筆力こそが、1998年度のピュリッツアー賞獲得の理由(わけ)だと感じた。 良書です。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.83
(4pt)

作者の『筆力』に感嘆した

5つの大陸で 異なる発展を遂げた人類。 なぜ、異なる発展を遂げたのか?という疑問を考察する一冊。 その実、作者ジャレド・ダイヤモンド教授の文章力というか、読者を 惹き付けて「次のページへと引き込む”筆力”」に感嘆しました。 確かに、他のレビューにもあるように、切り口や発想、論理展開や 未知の知識が綴られる本書。 同時に、この著者ジャレド氏の筆力がなければ、本書は成立しなかっただろう。 なぜなら、上・下巻におよび膨大な情報量をここまで読ませて感動させるー。 その筆力こそが、1998年度のピュリッツアー賞獲得の理由(わけ)だと感じた。 良書です。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.82
(5pt)

壮大な知的冒険

なぜユーラシア大陸の文明が栄え、アメリカ大陸(ネイティブアメリカン)の文明を滅ぼしたのか。
そのキーワードとなるのが銃・病原菌・鉄である。
ではなぜユーラシア大陸でそれらが発展し、アメリカ大陸では独自に発展しなかったのか。
本書ではその理由を大胆な仮説で爽快に示している。

その理由はいわれてみればたしかにそうだなとうなずけるものであるし、実際、なんとなく
その理由を感じ取っていた人も少なくないと思う。ではなぜこの本が魅力的なのか。
著者は専門分野にとらわれない幅広い教養を持っている。その学際的な知識が絶妙に
絡み合い、人類の長い歴史を描いていく様子がとてもエキサイティングなのだ。

これからの学問は学際的な知識が必要とされていると言われている。
この本こそまさにそれであり、新しい時代を切り開く良書である。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.81
(5pt)

壮大な知的冒険

なぜユーラシア大陸の文明が栄え、アメリカ大陸(ネイティブアメリカン)の文明を滅ぼしたのか。
そのキーワードとなるのが銃・病原菌・鉄である。
ではなぜユーラシア大陸でそれらが発展し、アメリカ大陸では独自に発展しなかったのか。
本書ではその理由を大胆な仮説で爽快に示している。

その理由はいわれてみればたしかにそうだなとうなずけるものであるし、実際、なんとなく
その理由を感じ取っていた人も少なくないと思う。ではなぜこの本が魅力的なのか。
著者は専門分野にとらわれない幅広い教養を持っている。その学際的な知識が絶妙に
絡み合い、人類の長い歴史を描いていく様子がとてもエキサイティングなのだ。

これからの学問は学際的な知識が必要とされていると言われている。
この本こそまさにそれであり、新しい時代を切り開く良書である。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.80
(3pt)

適応の結果

民族が受けてきた環境や影響が文明を決定する。 よく覚えておきたいです。 どこぞの神に愛されたとか人種優劣論何かのせいにしないように気をつけたいです。   マクロ的な影響は選べないにしても、ミクロ的な影響は自分で選んでゆきたいです。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.79
(3pt)

適応の結果

民族が受けてきた環境や影響が文明を決定する。 よく覚えておきたいです。 どこぞの神に愛されたとか人種優劣論何かのせいにしないように気をつけたいです。   マクロ的な影響は選べないにしても、ミクロ的な影響は自分で選んでゆきたいです。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.78
(5pt)

文明の進化の要因を探る

ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服できたのは、ヨーロッパ文明が強くアメリカ先住民文明が弱かったからです。そしてヨーロッパ文明の強さの象徴が『銃・病原菌・鉄』です。

そして本書では、何故ヨーロッパが強く、アメリカ先住民が弱かったのかを分析しています。
そのロジックはただ一つ、より適したモノが生き残り増殖するという『ダーウィンの進化論』です。
著者はユーラシアが有利で、アメリカやアフリカが不利な条件を抜き出していきます。

その理由として、
0.文明が発達するには一定以上の人口の量と密度が必要であり、それらを確保するには食物生産が必要である。

しかし
1.ユーラシアには栽培に有利な野生の食物が沢山あったが、アメリカには少なかった。
2.ユーラシアには家畜にしやすい野生の動物が居たが、アメリカには少なかった(先住民が食い尽くした)。
3.東西に伸びているユーラシアは緯度に違いが少なく、気候が同じだったので食物や文明の交流が活発だったが、アメリカは南北に伸びているので気候の変動が大きく砂漠などにさえぎられて交流が少なかった。

このためアメリカ先住民の文明はユーラシアより数千年遅れを取ったというのが、著者の主張です。
これらがどのように文明に作用したのかを事細かにシミュレーションしています。
ダーウィンの進化論は『確率論』に根ざしており極めて汎用性が高い理論なので、種の進化にも、文明の進化にも、技術の進歩にも、企業の経済活動にも、応用できます。
そして本著は、その進化論が実際どのように働くかを知ることが出来ます。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.77
(5pt)

文明の進化の要因を探る

ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服できたのは、ヨーロッパ文明が強くアメリカ先住民文明が弱かったからです。そしてヨーロッパ文明の強さの象徴が『銃・病原菌・鉄』です。

そして本書では、何故ヨーロッパが強く、アメリカ先住民が弱かったのかを分析しています。
そのロジックはただ一つ、より適したモノが生き残り増殖するという『ダーウィンの進化論』です。
著者はユーラシアが有利で、アメリカやアフリカが不利な条件を抜き出していきます。

その理由として、
0.文明が発達するには一定以上の人口の量と密度が必要であり、それらを確保するには食物生産が必要である。

しかし
1.ユーラシアには栽培に有利な野生の食物が沢山あったが、アメリカには少なかった。
2.ユーラシアには家畜にしやすい野生の動物が居たが、アメリカには少なかった(先住民が食い尽くした)。
3.東西に伸びているユーラシアは緯度に違いが少なく、気候が同じだったので食物や文明の交流が活発だったが、アメリカは南北に伸びているので気候の変動が大きく砂漠などにさえぎられて交流が少なかった。

このためアメリカ先住民の文明はユーラシアより数千年遅れを取ったというのが、著者の主張です。
これらがどのように文明に作用したのかを事細かにシミュレーションしています。
ダーウィンの進化論は『確率論』に根ざしており極めて汎用性が高い理論なので、種の進化にも、文明の進化にも、技術の進歩にも、企業の経済活動にも、応用できます。
そして本著は、その進化論が実際どのように働くかを知ることが出来ます。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.76
(4pt)

人類の歴史を解き明かす書

本書は、ユーラシア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアと言ったそれぞれの大陸で発展してきた文化、文明に大きなレベルの差を生み出した原因を追及しようとした力作。

著者が本書を書くきっかけになったのは、ニューギニア人のヤリが著者に問いかけた、

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

という質問である。

著者はこの質問に対する解として、

・銃
・病原菌
・鉄
が、現在に於いても、「発展途上国」と分類されている人たちの人類史に大きな影響を与えたと言う。

上巻ではそのうち、食料生産と農耕が、大陸によりどのように異なる歴史を持っていたのかを解明している。

ここでは、食料生産の多寡が、現代に於ける、「持てるものと、持たざるもの」を分けた大きな理由であるという事が言われているが、その食料についても、緯度の違いによる環境の差が収穫出来る食物の種類や量を、ここまで決定づけているとは、本書を読むまで全く知らなかった。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.75
(4pt)

人類の歴史を解き明かす書

本書は、ユーラシア、アフリカ、アメリカ、オーストラリアと言ったそれぞれの大陸で発展してきた文化、文明に大きなレベルの差を生み出した原因を追及しようとした力作。

著者が本書を書くきっかけになったのは、ニューギニア人のヤリが著者に問いかけた、

「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

という質問である。

著者はこの質問に対する解として、

・銃
・病原菌
・鉄
が、現在に於いても、「発展途上国」と分類されている人たちの人類史に大きな影響を与えたと言う。

上巻ではそのうち、食料生産と農耕が、大陸によりどのように異なる歴史を持っていたのかを解明している。

ここでは、食料生産の多寡が、現代に於ける、「持てるものと、持たざるもの」を分けた大きな理由であるという事が言われているが、その食料についても、緯度の違いによる環境の差が収穫出来る食物の種類や量を、ここまで決定づけているとは、本書を読むまで全く知らなかった。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.74
(5pt)

全人類に読んで欲しい

このような多くの文明や国や人種が有りながら、なぜこのような差がついたのか?
誰もがぜひ知りたいところだ。
どの人種が血統的に優れている、このような考え方はもはやこの本によって打ち破られただろう。
発展の度合いは、主に地理的要因にあったのだ。自分はこの本を読んでから、国や人種の問題を考えるとき、
その国がどこに位置しているのか、どんな形をしているのか、そんなことを前提に考えるようになった。
勿論、地理的要因の結果、DNAの優劣の差が出ることはあるかもしれない、しかし、神に選ばれた人種や、
発展することが運命付けられた文明や国などないのだ。

多少、結論ありきのデータ集めやご都合主義はご愛嬌。
「文明の衝突」、本書「銃・病原菌・鉄」などの、文明を俯瞰的に扱ったものは、ミクロの視点では
粗雑な記述も多いのだが、それを補って余りある全体を見通す視点が得られるものがある。
やっぱり、アメリカ人は細部は粗雑でも大胆な発想をする人が多い。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.73
(5pt)

全人類に読んで欲しい

このような多くの文明や国や人種が有りながら、なぜこのような差がついたのか?
誰もがぜひ知りたいところだ。
どの人種が血統的に優れている、このような考え方はもはやこの本によって打ち破られただろう。
発展の度合いは、主に地理的要因にあったのだ。自分はこの本を読んでから、国や人種の問題を考えるとき、
その国がどこに位置しているのか、どんな形をしているのか、そんなことを前提に考えるようになった。
勿論、地理的要因の結果、DNAの優劣の差が出ることはあるかもしれない、しかし、神に選ばれた人種や、
発展することが運命付けられた文明や国などないのだ。

多少、結論ありきのデータ集めやご都合主義はご愛嬌。
「文明の衝突」、本書「銃・病原菌・鉄」などの、文明を俯瞰的に扱ったものは、ミクロの視点では
粗雑な記述も多いのだが、それを補って余りある全体を見通す視点が得られるものがある。
やっぱり、アメリカ人は細部は粗雑でも大胆な発想をする人が多い。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
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