銃・病原菌・鉄

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評判

銃・病原菌・鉄の評価:

4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全972件 861〜880 44/49ページ
No.112
(3pt)

2000年〜10年のベストなの?

某新聞に,投票で選んだ2000年からのベスト50という企画が載っていたんですが,ベスト1が「銃・病原菌・鉄」(Guns, Germs, and Steel)だというんで,批判的な印象を持っていた私はびっくりしました。

この本,「西洋文明の勝利で人類の歴史はゆるぎない」ということが前提となって立論されおり,そこからそもそも強引である。人間のこれまでの歴史を振り返れば,現状の西洋の圧倒的優位性は数百年後にはひっくりかえている可能性は当然あるではないか。
 さてこの前提のもと著者は西洋文明の優位性を,各文明を担うヒトの生物学的な優位性ではなく,文明発祥地の食料の豊かさといった地域的特性等に求める。で,この考え方の確からしさを示すために,人間の歴史を確認していくわけだが,この理論に背反する不都合な真実,欧州文明を征服せんとしたモンゴル帝国の後継国に関しては,説明がない。欧州を危機的状況に追い詰めた国と文明に対する検討すら行わない態度に嫌気がさして,読むのをやめてしまった。

著者の洞察力と知的パワーは圧倒的であり,この本に感激するのはわかりますが,私には著者が,西洋文明の優越性が絶対的真実である,ことを客観的に説明するために,社会的に許容されなくなった人種的な相違という論理を使うのではなく,あらたな道具を作り出そうとしているように見えました。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.111
(5pt)

分野をまたいで発揮される知

こういう著者を頭がいいと言うのだろう。 知識が特定の分野に偏っていないので, その知識を縦横に駆使して考えることができる。 その結果人類の歴史は何によって動かされてきた、と、 結論づけたのか。 もちろん「人」というのも正解だが、 その「人」がコントロールするることで 歴史を形作ってきたもの。 それが「銃・病原菌・鉄」だというのだ。 その論証が,わかり易い文章でなされている。 感嘆。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.110
(3pt)

2000年〜10年のベストなの?

某新聞に,投票で選んだ2000年からのベスト50という企画が載っていたんですが,ベスト1が「銃・病原菌・鉄」(Guns, Germs, and Steel)だというんで,批判的な印象を持っていた私はびっくりしました。

この本,「西洋文明の勝利で人類の歴史はゆるぎない」ということが前提となって立論されおり,そこからそもそも強引である。人間のこれまでの歴史を振り返れば,現状の西洋の圧倒的優位性は数百年後にはひっくりかえている可能性は当然あるではないか。
 さてこの前提のもと著者は西洋文明の優位性を,各文明を担うヒトの生物学的な優位性ではなく,文明発祥地の食料の豊かさといった地域的特性等に求める。で,この考え方の確からしさを示すために,人間の歴史を確認していくわけだが,この理論に背反する不都合な真実,欧州文明を征服せんとしたモンゴル帝国の後継国に関しては,説明がない。欧州を危機的状況に追い詰めた国と文明に対する検討すら行わない態度に嫌気がさして,読むのをやめてしまった。

著者の洞察力と知的パワーは圧倒的であり,この本に感激するのはわかりますが,私には著者が,西洋文明の優越性が絶対的真実である,ことを客観的に説明するために,社会的に許容されなくなった人種的な相違という論理を使うのではなく,あらたな道具を作り出そうとしているように見えました。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.109
(5pt)

分野をまたいで発揮される知

こういう著者を頭がいいと言うのだろう。 知識が特定の分野に偏っていないので, その知識を縦横に駆使して考えることができる。 その結果人類の歴史は何によって動かされてきた、と、 結論づけたのか。 もちろん「人」というのも正解だが、 その「人」がコントロールするることで 歴史を形作ってきたもの。 それが「銃・病原菌・鉄」だというのだ。 その論証が,わかり易い文章でなされている。 感嘆。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.108
(4pt)

アジア人の持つ疑問には答えてはいないが

本書は、ニューギニア人の友人からの問いかけを受けて、「地域による人類の発展の格差がなぜ起きたのか」という根本的な疑問に答えることがテーマとなっている。1万3千年前からたどって、人間の環境適合の進化過程にその理由があることを膨大な情報を下に解き明かしていく。
 最も根本的な発展の格差もたらした大きなパラダイム・シフトを農耕の始まりにおいている。ユーラシア大陸におけるその開始の早さがヨーロッパ人に「銃、病原菌、鉄」という世界征服の手段をもたらした。なぜ、ユーラシア大陸では農耕の開始やその後の伝播が早かったのか、それは気候、地勢や東西方向の大陸の広がりが起因しているといった論旨が展開されていく。
 その視点は面白く、ある種ミステリー小説を読んでいるかのように読み進めていくことができるが、下巻は上巻の論点を繰り返す内容になっており、少々退屈する。
 あくまで、著者はアメリカの学者であり、取り上げている素材が欧米の視点に偏っているいることを我々日本人含めアジアの方は感じるだろう。また、少々うがった見方をすれば、欧米人の残虐な世界侵略を、「進化論」を用いて無意識のうちに正当化しているようにも読み取れる。
 この著作のエピローグの一節のタイトルにもなっている「なぜ中国ではなく、ヨーロッパが主導権を握ったのか」という、おそらく多くのアジア人が持つ疑問にはこの書は十分に答えてはいない。「儒教哲学が浸透している中国・アジアと改宗を強制する宗教を推進力とするヨーロッパ」という対比にそのヒントはありそうだが、なぜ、そのような文化や社会価値観の違いが発生したのか、欧米人の他者に対する差別意識の強さや残虐さがどこから根本的にきているのかはこの書のテーマからははずれる。

とはいえ、新聞のゼロ年代の50冊のTOPに選ばれただけの事はあり、新しい人類史の見方を教えてくれる良書。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.107
(4pt)

アジア人の持つ疑問には答えてはいないが

本書は、ニューギニア人の友人からの問いかけを受けて、「地域による人類の発展の格差がなぜ起きたのか」という根本的な疑問に答えることがテーマとなっている。1万3千年前からたどって、人間の環境適合の進化過程にその理由があることを膨大な情報を下に解き明かしていく。
 最も根本的な発展の格差もたらした大きなパラダイム・シフトを農耕の始まりにおいている。ユーラシア大陸におけるその開始の早さがヨーロッパ人に「銃、病原菌、鉄」という世界征服の手段をもたらした。なぜ、ユーラシア大陸では農耕の開始やその後の伝播が早かったのか、それは気候、地勢や東西方向の大陸の広がりが起因しているといった論旨が展開されていく。
 その視点は面白く、ある種ミステリー小説を読んでいるかのように読み進めていくことができるが、下巻は上巻の論点を繰り返す内容になっており、少々退屈する。
 あくまで、著者はアメリカの学者であり、取り上げている素材が欧米の視点に偏っているいることを我々日本人含めアジアの方は感じるだろう。また、少々うがった見方をすれば、欧米人の残虐な世界侵略を、「進化論」を用いて無意識のうちに正当化しているようにも読み取れる。
 この著作のエピローグの一節のタイトルにもなっている「なぜ中国ではなく、ヨーロッパが主導権を握ったのか」という、おそらく多くのアジア人が持つ疑問にはこの書は十分に答えてはいない。「儒教哲学が浸透している中国・アジアと改宗を強制する宗教を推進力とするヨーロッパ」という対比にそのヒントはありそうだが、なぜ、そのような文化や社会価値観の違いが発生したのか、欧米人の他者に対する差別意識の強さや残虐さがどこから根本的にきているのかはこの書のテーマからははずれる。

とはいえ、新聞のゼロ年代の50冊のTOPに選ばれただけの事はあり、新しい人類史の見方を教えてくれる良書。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.106
(5pt)

歴史は英雄が作るのではない

歴史書というと、カエサルやチンギス・ハーンなど現在にまで名を残す
英雄を中心に語られがちで、人類の歴史はこうした少数の英雄達によって
作られたように感じていました。

しかし、欧米諸国はこうした英雄がいたから現在の繁栄があるのでしょうか? 
アフリカなど貧しい国々は英雄がいなかったから発展しなかったのでしょうか?

この本はそうした人間中心の歴史観をくつがえし、動植物の生息分布や伝染病と
いった環境要因が人類の発展に大きな差をもたらしたことを科学的根拠に基づき
説明しています。

学者が自分の狭い専門分野にとじこもりがちな中、こうした学際的で、
一般読者の知的好奇心を刺激する本は非常に貴重だと思います。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.105
(5pt)

歴史は英雄が作るのではない

歴史書というと、カエサルやチンギス・ハーンなど現在にまで名を残す
英雄を中心に語られがちで、人類の歴史はこうした少数の英雄達によって
作られたように感じていました。

しかし、欧米諸国はこうした英雄がいたから現在の繁栄があるのでしょうか? 
アフリカなど貧しい国々は英雄がいなかったから発展しなかったのでしょうか?

この本はそうした人間中心の歴史観をくつがえし、動植物の生息分布や伝染病と
いった環境要因が人類の発展に大きな差をもたらしたことを科学的根拠に基づき
説明しています。

学者が自分の狭い専門分野にとじこもりがちな中、こうした学際的で、
一般読者の知的好奇心を刺激する本は非常に貴重だと思います。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.104
(5pt)

なんでだろう?

15〜16世紀の大航海時代幕開けと共にヨーロッパ人は世界中に出かけていくようになりました。
ある国が大航海とそれに伴う植民地獲得により莫大な富を得られるのを目の当りにすると、
我も我もとヨーロッパの多くの国が世界中に植民地を作っていきました。
そして数百年の間に世界はがらっと様子を変えていました。

ヨーロッパ人→征服→北米の原住民
ヨーロッパ人→征服→南米帝国
ヨーロッパ人→征服→アフリカ大陸
ヨーロッパ人→征服→オーストラリア大陸

そして、15〜16世紀に塗り替えられた世界の様子は21世紀の今も概ねそのままです。
富・権力・力といったものは世界中の約200カ国、あるいは数百の民族の間で随分と偏って分配されています。

どうしてこうも世の中は偏っているのだろう?
と、多くの方は疑問に感じた事があると思います。
そこからもう一歩踏み込んで、
どうして矢印の向きは←にならなかったのだろう?
と、疑問に感じた事がある方はいらっしゃいますか?

私は、著者が上巻の冒頭に投げかけたこの質問、
どうして←にならなかったのか?
を読んだ時目から鱗がポロッと転がり落ちた様でした。
そこからはぐいぐい引き込まれてあっという間に上巻を読了し、下巻は少しペースを落としながらも読了しました。

矢印が→向きとなった究極の要因を著者は4つ挙げています。
「え?なになに?」
と、気になるような好奇心を持ち合わせてらっしゃる方は読んでみる事をお勧めします!

この本が提供してくれる知的冒険は、多くの方にとって最高にエキサイティングなものになると思います。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.103
(5pt)

なんでだろう?

15〜16世紀の大航海時代幕開けと共にヨーロッパ人は世界中に出かけていくようになりました。
ある国が大航海とそれに伴う植民地獲得により莫大な富を得られるのを目の当りにすると、
我も我もとヨーロッパの多くの国が世界中に植民地を作っていきました。
そして数百年の間に世界はがらっと様子を変えていました。

ヨーロッパ人→征服→北米の原住民
ヨーロッパ人→征服→南米帝国
ヨーロッパ人→征服→アフリカ大陸
ヨーロッパ人→征服→オーストラリア大陸

そして、15〜16世紀に塗り替えられた世界の様子は21世紀の今も概ねそのままです。
富・権力・力といったものは世界中の約200カ国、あるいは数百の民族の間で随分と偏って分配されています。

どうしてこうも世の中は偏っているのだろう?
と、多くの方は疑問に感じた事があると思います。
そこからもう一歩踏み込んで、
どうして矢印の向きは←にならなかったのだろう?
と、疑問に感じた事がある方はいらっしゃいますか?

私は、著者が上巻の冒頭に投げかけたこの質問、
どうして←にならなかったのか?
を読んだ時目から鱗がポロッと転がり落ちた様でした。
そこからはぐいぐい引き込まれてあっという間に上巻を読了し、下巻は少しペースを落としながらも読了しました。

矢印が→向きとなった究極の要因を著者は4つ挙げています。
「え?なになに?」
と、気になるような好奇心を持ち合わせてらっしゃる方は読んでみる事をお勧めします!

この本が提供してくれる知的冒険は、多くの方にとって最高にエキサイティングなものになると思います。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.102
(5pt)

エキサイティングな人類史

著者は本書で、人類が大陸によって異なる発展を遂げた理由を、人種の遺伝子的な優劣によるものではないことを証明した。
一言で言えば、人類はその大陸の生態、天候、地形などの環境によって異なる発展を遂げたのだ。
本書ではそれらを順に、解りやすく解説してくれる。

中でも面白かったのが、第2部「食料生産にまつわる謎」である。
なぜ今我々が食べているイネ(米)があるのか、なぜシマウマは家畜化されなかったのか。
これらの謎を、気が遠くなるような時間をかけて人類が試行錯誤してきた過程を通じ、解き明かしてくれる。
生きていて、なんとなく知っていたようで、実は知らなかったことがある。
そして本当に知った瞬間はまさにエキサイティングである。
「なるほど!」と何度つぶやいたかわからない。

本書は人類が辿ってきた歴史を「駆け足」で解説したものと著者は言う。
深く掘り下げたい人には物足りないかもしれないが、私のような歴史・考古学素人にはちょうどよく、充分にポイントは掴める。
読んでよかった。そしてもっと早く読みたかった。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.101
(5pt)

「歴史科学」へのプロローグ

上下合わせて600ページを超える大作!

「なぜヨーロッパ人がアメリカ原住民を支配することが出来たのか?その逆はなぜ起こり得なかったのか?」

「人類の歴史」を1万3千年から遡り、定住、農耕、家畜、言語、文字、国家、戦争、地理地形、気候変動、病原菌、などの様々な視点から読みとこうとする総合知的解説書。

著者は分子生理学、進化生物学、分子生物学、遺伝子学、生物地理学、環境地理学、考古学、人類学、言語学など多くの分野に精通しているが、「人類の歴史」という因果関係が超複雑に絡みあった対象には一般法則を導き出すことが出来ないという。

「歴史科学」が成立しないのは、あまりにも歴史という対象が難しすぎるためであるが、著者は「人間科学としての歴史研究が恐竜研究と同じくらい科学的におこなわれるだろうと楽観視している。」(エピローグ)と語る。

本作はその筆者の楽観に現実感を与える力がある。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.100
(5pt)

エキサイティングな人類史

著者は本書で、人類が大陸によって異なる発展を遂げた理由を、人種の遺伝子的な優劣によるものではないことを証明した。
一言で言えば、人類はその大陸の生態、天候、地形などの環境によって異なる発展を遂げたのだ。
本書ではそれらを順に、解りやすく解説してくれる。

中でも面白かったのが、第2部「食料生産にまつわる謎」である。
なぜ今我々が食べているイネ(米)があるのか、なぜシマウマは家畜化されなかったのか。
これらの謎を、気が遠くなるような時間をかけて人類が試行錯誤してきた過程を通じ、解き明かしてくれる。
生きていて、なんとなく知っていたようで、実は知らなかったことがある。
そして本当に知った瞬間はまさにエキサイティングである。
「なるほど!」と何度つぶやいたかわからない。

本書は人類が辿ってきた歴史を「駆け足」で解説したものと著者は言う。
深く掘り下げたい人には物足りないかもしれないが、私のような歴史・考古学素人にはちょうどよく、充分にポイントは掴める。
読んでよかった。そしてもっと早く読みたかった。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.99
(5pt)

「歴史科学」へのプロローグ

上下合わせて600ページを超える大作!

「なぜヨーロッパ人がアメリカ原住民を支配することが出来たのか?その逆はなぜ起こり得なかったのか?」

「人類の歴史」を1万3千年から遡り、定住、農耕、家畜、言語、文字、国家、戦争、地理地形、気候変動、病原菌、などの様々な視点から読みとこうとする総合知的解説書。

著者は分子生理学、進化生物学、分子生物学、遺伝子学、生物地理学、環境地理学、考古学、人類学、言語学など多くの分野に精通しているが、「人類の歴史」という因果関係が超複雑に絡みあった対象には一般法則を導き出すことが出来ないという。

「歴史科学」が成立しないのは、あまりにも歴史という対象が難しすぎるためであるが、著者は「人間科学としての歴史研究が恐竜研究と同じくらい科学的におこなわれるだろうと楽観視している。」(エピローグ)と語る。

本作はその筆者の楽観に現実感を与える力がある。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.98
(3pt)

大作です

繁栄しなかった国、もしくは人種とそうではない所に至る謎を1万3000年前から遡って まとめあげられてます。 そのキーワードが「銃・病原菌・鉄」なわけです。 しかし、訳文がまわりくどいのか なかなか文章がすんなりと頭に入って来ませんでした。 やはり1万3000年に渡る歴史を紐解くわけです。 ですので、どうしても本人の育った所と思い入れのある地域についてのバイアスがかかっているようにも見受けられます。 決して面白くないとは言えませんが、これだけ長い書籍なので合点がいかない所があるのも確か。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.97
(3pt)

大作です

繁栄しなかった国、もしくは人種とそうではない所に至る謎を1万3000年前から遡って まとめあげられてます。 そのキーワードが「銃・病原菌・鉄」なわけです。 しかし、訳文がまわりくどいのか なかなか文章がすんなりと頭に入って来ませんでした。 やはり1万3000年に渡る歴史を紐解くわけです。 ですので、どうしても本人の育った所と思い入れのある地域についてのバイアスがかかっているようにも見受けられます。 決して面白くないとは言えませんが、これだけ長い書籍なので合点がいかない所があるのも確か。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.96
(5pt)

なぜ、白人は米国大陸を制覇できたのか

なぜ、白人はアメリカ大陸を制覇できたのかという理由を、銃・病原菌・鉄というキーワードで読み解く人類史への壮大なミステリーを解き明かそうとするのが本書です。

 結局、農業生産により食料の増大が、白人に政治システム・軍隊・武器の技術を与え、結果として、アメリカ大陸を制覇したといいます。

 なぜ、食料生産がユーラシア大陸でできたかということを説明していくのですが・・・。

 しかし、本書を読んでいて、まさに唯物論的であり、どこか抜け落ちているような気がしてなりません。

 食料生産の高度化により、食料生産に携わらない人間が、良い政治システムを持つまではわかるのですが、なぜ、武器に向かうのか。

 どうも、本書の理論は片手落ちであり、個人的には、白人の暴力主義、征服主義という精神論を説き明かさなければ、本当の意味での白人の五大陸制覇を説明できないように思います。

 その点で力作を望むところです。

 ただ、本書は訳も読みやすく、論証も明快なので、ぜひ、一読してほしい一冊です。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.95
(5pt)

なぜ、白人は米国大陸を制覇できたのか

なぜ、白人はアメリカ大陸を制覇できたのかという理由を、銃・病原菌・鉄というキーワードで読み解く人類史への壮大なミステリーを解き明かそうとするのが本書です。

 結局、農業生産により食料の増大が、白人に政治システム・軍隊・武器の技術を与え、結果として、アメリカ大陸を制覇したといいます。

 なぜ、食料生産がユーラシア大陸でできたかということを説明していくのですが・・・。

 しかし、本書を読んでいて、まさに唯物論的であり、どこか抜け落ちているような気がしてなりません。

 食料生産の高度化により、食料生産に携わらない人間が、良い政治システムを持つまではわかるのですが、なぜ、武器に向かうのか。

 どうも、本書の理論は片手落ちであり、個人的には、白人の暴力主義、征服主義という精神論を説き明かさなければ、本当の意味での白人の五大陸制覇を説明できないように思います。

 その点で力作を望むところです。

 ただ、本書は訳も読みやすく、論証も明快なので、ぜひ、一読してほしい一冊です。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.94
(4pt)

読んでると、やたら腹が減る人類史

非常に遅ればせながら。
山田風太郎の『魔界転生』の石川賢による漫画化で、病原菌の固まりとして転生してくる駿河大納言
の描写があったじゃないですか。新大陸に乗り込んでくるヨーロッパのイメージとして、あの描写が脳にすり
込まれてしまいましたよ。

大陸間の文明格差と、その結果としての今日の情勢を、栽培化・家畜化可能な野生種の有無と
大陸の形状(伝播の環境的制約)から一気に説明してみせた壮大な人類史。
植生などの気候風土と地理的要因といった環境条件に人類の文化が決定的に制約されている様は
圧巻ですね。非常に大きな説得力を持っていると思います。
ヨーロッパの南北アメリカへの進出(侵略)だけではなく、その人類史上最大の不幸な遭遇を、オースト
ロネシア語族の太平洋への拡散やバンツー諸族のアフリカ南方への拡散などと同じ現象の一事例とし
て位置づけるなど、刮目する理路多数。

しかし、同じユーラシアでもヨーロッパが世界を席巻して中国はそうでなかった理由を、政治的統一の
有無に求め、その政治的統一の有無を、水系や半島などの地理的制約に求めるあたりは、それまで
説得力があっただけに、かなり厳しいのでは?
これは著者自身が正しく総括しているように、今後、探求が進められるべき領域なんでしょう。
私は、どうしても「なぜヨーロッパが?」と来ると、M.ウェーバーを連想しないではいられないのだけれど。

天文、地質、生態、進化など、実験が不可能だったり倫理的に許されなかったりする分野を歴史科学
と位置づけ、それらと一貫した方法を模索して、人類史の今後に期待する態度には大賛成だけど。

しかし、参照文献をまるごと無しで済ませるって翻訳の方針には大疑問。
読者のさらなる探求を阻害するという意味で、原著者の意図にも、文明の相克という本書の趣旨にも
悖るのではないか。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.93
(4pt)

読んでると、やたら腹が減る人類史

非常に遅ればせながら。
山田風太郎の『魔界転生』の石川賢による漫画化で、病原菌の固まりとして転生してくる駿河大納言
の描写があったじゃないですか。新大陸に乗り込んでくるヨーロッパのイメージとして、あの描写が脳にすり
込まれてしまいましたよ。

大陸間の文明格差と、その結果としての今日の情勢を、栽培化・家畜化可能な野生種の有無と
大陸の形状(伝播の環境的制約)から一気に説明してみせた壮大な人類史。
植生などの気候風土と地理的要因といった環境条件に人類の文化が決定的に制約されている様は
圧巻ですね。非常に大きな説得力を持っていると思います。
ヨーロッパの南北アメリカへの進出(侵略)だけではなく、その人類史上最大の不幸な遭遇を、オースト
ロネシア語族の太平洋への拡散やバンツー諸族のアフリカ南方への拡散などと同じ現象の一事例とし
て位置づけるなど、刮目する理路多数。

しかし、同じユーラシアでもヨーロッパが世界を席巻して中国はそうでなかった理由を、政治的統一の
有無に求め、その政治的統一の有無を、水系や半島などの地理的制約に求めるあたりは、それまで
説得力があっただけに、かなり厳しいのでは?
これは著者自身が正しく総括しているように、今後、探求が進められるべき領域なんでしょう。
私は、どうしても「なぜヨーロッパが?」と来ると、M.ウェーバーを連想しないではいられないのだけれど。

天文、地質、生態、進化など、実験が不可能だったり倫理的に許されなかったりする分野を歴史科学
と位置づけ、それらと一貫した方法を模索して、人類史の今後に期待する態度には大賛成だけど。

しかし、参照文献をまるごと無しで済ませるって翻訳の方針には大疑問。
読者のさらなる探求を阻害するという意味で、原著者の意図にも、文明の相克という本書の趣旨にも
悖るのではないか。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788