銃・病原菌・鉄

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評判

銃・病原菌・鉄の評価:

4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全972件 761〜780 39/49ページ
No.212
(3pt)

つかみは良いですが

皆様のご意見とご感想、どれも共感しました。 私としては、「いいとこに目をつけなさった」から「面白い」が…読み進むと「冗長」だし「どことなく胡散臭い」し「未訳の部分が気になる」でした。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.211
(5pt)

磨製石器や土器を世界で初めて作った民族は…?

2012/3/8読了。 なぜ、8万の兵力を擁するインカ帝国が、わずか168人の兵士を率いるピサロに敗れ去ったのか。 植物相、生物相、大陸の形状等々、様々な条件から論理的に答えが導かれる様はスリリング。 日本版への序文も興味深い。 磨製石器や土器を世界で初めて作ったのが日本人だって、知ってました?世界史の中の日本史という観点の欠けた日本の歴史教育の問題点も浮かび上がって来る。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.210
(2pt)

期待外れ!!

ピューリッツア賞受賞作と聞いて上下二冊を購入したが、人類学の学位論文の様で具体性に乏しい。 特にヨーロッパの白人が非白人を征服して植民地を獲得した際に無くてはならなかった銃の構造上の発達に関する記述が殆ど無く上っ面の歴史で誤魔化している。 恐らく著者自身の銃に関する知識の欠如か、又は意識的な忌避感情かは知らぬが、この本の表題としては購読者への裏切りと言って良いであろう。 全くの期待はずれ であった。 売国新聞の朝日がこの本を第一位にしたのは笑わせる!!
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.209
(5pt)

世界史の前の歴史を学ぶ重要性

私の人生の中で読んで良かった本のひとつです。(新しいバージョンのものは、賛否両論あるようなので、この版のみの話です)

移住、民族の興廃、食料、家畜と大枠でこのようなカテゴリーで話が進みます。人類がどのようにして、世界中で繁栄を治めることができたのか、その足がかりを知る上で、人類の起こりから考えるほうが非常に説得力があります。

私たちが今、普通に目にしているすべて物は、私たちの祖先が裸一貫でスタートしたからこそ、今の私たちの存在、生活、歴史があります。ただ単に、年代と単語を覚えるだけの歴史の授業ではなく、「なぜ、どうやって人間の祖先が繁栄できたのか」を知ることができる貴重な本です。少し難しい本ですが、知的な好奇心をくすぐること間違いありません。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.208
(4pt)

複数領域の学問にまたがる洞察の成果

(上下二冊のレビューです)

ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰訳)
『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(上)を読む。
英語の原書を以前読みさしていたが、今回は邦訳で読んでみた。
原題は"Guns, Germs, and Steel
ーThe Fates of Human Societies"。
人間社会(複数)の運命について書かれた本なのだ。
どうして文明Aが文明Bを滅亡させることができ、その逆がないのか。
一万三千年の人類史を俯瞰し、その謎に迫っていく。

歴史学、考古学、生物学など複数の学問の成果を駆使しながら、
こうした壮大なテーマに挑む学者の仕事は尊敬に値する。
学問の世界はともすると専門的になるばかりで、
統合的な視点が欠ける。

しかし、統合化と口で言うのはたやすいが、
天才と情熱が揃わなくては不可能な仕事である。
ジャレド・ダイアモンドの筆は
モーツァルトのように軽快である。

家畜を飼うことが可能になって文明は進化・強化する。
病原菌の免疫を持つ文明Aが、免疫を持たない文明Bを滅亡させる。
著者の論点が要所要所に簡潔にまとめてある。
おりしも、宮崎県の家畜に発生した口蹄疫で日本は騒然としている。
まさに現代的テーマである。

朝日新聞社が企画した00年代ベスト50の第一位に選ばれた。
1998年一般ノンフィクション部門でピュリッツァー賞]受賞。

●●●

ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄 
一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(下)を読む。
UCLA医学部教授が執筆した
「東アジア・太平洋域から見た人類史」である。

家畜とし栽培することができた野生動植物の種を多く持つこと。
技術の伝播を比較的容易にする東西に広がる大陸であること。
その結果としてユーラシアの人類は
他大陸に生きる人類より優位に立った。
人種の違いより環境の違いが、
征服する社会、征服される社会を決定する
最大の要因になったと著者は説く。

一万三〇〇〇年の時間の物差しで
モノを考えることは普段はそうない。
しかし、著者の複数領域の学問にまたがる洞察の成果で、
そうした視点、思考法を
読者である僕たちも手に入れることができる。

余剰食糧の確保が人類社会の発展を進め、
同時に解決困難な問題を生んだ源になったとは
なんと皮肉なことだろうか。
飢えからの脱出が、次なる欲望を生み出すことに直結した。

草思社は経営危機を乗り越え、2000年にこの本を発売。
以来10年、ロングセラーとなってきた。
志ある出版社の存在は、
僕たちが暮らす社会の共有財産である。
身銭を切って本を購入することで
僕もそうした出版社の活動を個人としても支援していきたい。

朝日新聞社企画、151人の書評家が選ぶ
「00年代のベスト50冊」]第一位。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.207
(3pt)

つかみは良いですが

皆様のご意見とご感想、どれも共感しました。 私としては、「いいとこに目をつけなさった」から「面白い」が…読み進むと「冗長」だし「どことなく胡散臭い」し「未訳の部分が気になる」でした。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.206
(4pt)

これがすべてではないが…

文明に対する、著者のひとつの見方として読んだ。 スペイン人がごく少数の兵で、インカ帝国を侵略したくだりは圧巻。 国民が崇拝している象徴を捕らえてしまえば、その国を征服するのは非常に簡単という話は、 薄ら寒い。 全体で言えば、やや増長で、 もう少し内容をしぼってすっきりさせて欲しかった。 今の日本人に本をゆっくり楽しむ時間がないのかもしれないが。 一読の価値は大いにあり!
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.205
(2pt)

やっぱり欧米人は日中韓を誤解している

この本は、朝日新聞が「この十年間の最も優れた書籍」としてプッシュしている。
また「東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」の1位にもなっているそうだ。
しかしこの本は真実の中によけいな嘘を混ぜており、その嘘が本全体の信憑性を失墜させている。 残念です。

「日韓併合により日本は朝鮮の文化を根絶し、ハングルを教えず日本語を強要した。」
「日本人が効率のよいアルファベットやカナ文字でなく、書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いからである」
「中国文化の威光は、日本や朝鮮半島では依然として大きく、日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用をいまだにやめようとしていない」
??

「日本と韓国、北朝鮮は兄弟のようなものなのだから お互い仲良くすべき」などと欧米人に言われても、もう白けるだけ。
人気や権威にごまかされないよ!
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.204
(3pt)

人間社会は環境によって多様化する

著者は欧米人で世界史には詳しいのだろうけど、日本と朝鮮と中国の関係や歴史を微妙に誤解している。私としては、日中韓の差異がどのようにして生まれたのかもっと詳細を知りたかった。
「日本人が効率のよいアルファベットやカナ文字でなく、書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いからである」
「中国文化の威光は、日本や朝鮮半島では依然として大きく、日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用をいまだにやめようとしていない」
など。日本人の感覚からすると「そんな理由ちがう」とツッコミたくなる。
さらに著者は、「中国が欧州に先越された理由」として、「欧州は長期に渡って不統一だったが、中国はずっと政治的に統一されていたから」とし、
「中国は一人の支配者の決定が全国の技術革新の流れを再三止めてしまうようなことが起きたので、欧米に負けた。欧州は同時期に複数の王様がいたからあっちがダメでもこっちの王様で技術を受け入れてもらうことができた」と解釈している。
「複数の王朝か、一つの王朝か、という違いがあった」という意味の前提ならば間違いではないが、「中国の長い歴史を通じてほとんど分断されたことがない」と中国を一つの国として長く統一されていたと前提にする点は、間違い。
中国は王朝ごとに異民族支配され、歴史は完全に分断されている。皿まで割って徹底的に前王朝の文化を破壊し、歴史まで書き換え否定する。
だから四千年の連続した積み重ねの歴史などないに等しい。技術が継承されなかった理由は、この徹底した破壊による面が大きいだろう。

以下メモとしてこの本の主張をまとめました。
なぜ民族によって手にした権力と生活と富の程度が異なるのか?
その答えは、「人種的な差があったからではなく、地理的偶然と生態的偶然のたまものにすぎない。」とし、
環境が世界中の人類社会にあたえた影響について考察している。例えば「東西に伸びる大陸では技術が伝播しやすい」など、大陸ごとの環境の比較をしていく。
タイトルの「銃、病原菌、鉄」は、欧州人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したもの。
では、欧州はどのように銃や鉄を製造する技術や、伝染病に対する免疫を発達させたのか。
食糧の生産が高密度の人口を支えられるようになり、細菌への免疫を発達させ、さまざまな発明や技術革新や、政治機構などを創り出したから。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.203
(4pt)

これがすべてではないが…

文明に対する、著者のひとつの見方として読んだ。 スペイン人がごく少数の兵で、インカ帝国を侵略したくだりは圧巻。 国民が崇拝している象徴を捕らえてしまえば、その国を征服するのは非常に簡単という話は、 薄ら寒い。 全体で言えば、やや増長で、 もう少し内容をしぼってすっきりさせて欲しかった。 今の日本人に本をゆっくり楽しむ時間がないのかもしれないが。 一読の価値は大いにあり!
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.202
(2pt)

やっぱり欧米人は日中韓を誤解している

この本は、朝日新聞が「この十年間の最も優れた書籍」としてプッシュしている。
また「東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」の1位にもなっているそうだ。
しかしこの本は真実の中によけいな嘘を混ぜており、その嘘が本全体の信憑性を失墜させている。 残念です。

「日韓併合により日本は朝鮮の文化を根絶し、ハングルを教えず日本語を強要した。」
「日本人が効率のよいアルファベットやカナ文字でなく、書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いからである」
「中国文化の威光は、日本や朝鮮半島では依然として大きく、日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用をいまだにやめようとしていない」
??

「日本と韓国、北朝鮮は兄弟のようなものなのだから お互い仲良くすべき」などと欧米人に言われても、もう白けるだけ。
人気や権威にごまかされないよ!
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.201
(3pt)

人間社会は環境によって多様化する

著者は欧米人で世界史には詳しいのだろうけど、日本と朝鮮と中国の関係や歴史を微妙に誤解している。私としては、日中韓の差異がどのようにして生まれたのかもっと詳細を知りたかった。
「日本人が効率のよいアルファベットやカナ文字でなく、書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いからである」
「中国文化の威光は、日本や朝鮮半島では依然として大きく、日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用をいまだにやめようとしていない」
など。日本人の感覚からすると「そんな理由ちがう」とツッコミたくなる。
さらに著者は、「中国が欧州に先越された理由」として、「欧州は長期に渡って不統一だったが、中国はずっと政治的に統一されていたから」とし、
「中国は一人の支配者の決定が全国の技術革新の流れを再三止めてしまうようなことが起きたので、欧米に負けた。欧州は同時期に複数の王様がいたからあっちがダメでもこっちの王様で技術を受け入れてもらうことができた」と解釈している。
「複数の王朝か、一つの王朝か、という違いがあった」という意味の前提ならば間違いではないが、「中国の長い歴史を通じてほとんど分断されたことがない」と中国を一つの国として長く統一されていたと前提にする点は、間違い。
中国は王朝ごとに異民族支配され、歴史は完全に分断されている。皿まで割って徹底的に前王朝の文化を破壊し、歴史まで書き換え否定する。
だから四千年の連続した積み重ねの歴史などないに等しい。技術が継承されなかった理由は、この徹底した破壊による面が大きいだろう。

以下メモとしてこの本の主張をまとめました。
なぜ民族によって手にした権力と生活と富の程度が異なるのか?
その答えは、「人種的な差があったからではなく、地理的偶然と生態的偶然のたまものにすぎない。」とし、
環境が世界中の人類社会にあたえた影響について考察している。例えば「東西に伸びる大陸では技術が伝播しやすい」など、大陸ごとの環境の比較をしていく。
タイトルの「銃、病原菌、鉄」は、欧州人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したもの。
では、欧州はどのように銃や鉄を製造する技術や、伝染病に対する免疫を発達させたのか。
食糧の生産が高密度の人口を支えられるようになり、細菌への免疫を発達させ、さまざまな発明や技術革新や、政治機構などを創り出したから。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.200
(3pt)

何故こんなに評価が高いのか?

内容はそれほど悪くはないのだろうがとにかく文章が下手。 翻訳の問題はさておき、学術書に最低限求められる客観的・批判的な論証・論考が決定的に不足しており、やたら読みにくいエッセイの域を出ないと言わざるを得ない。 まあ、朝日らしいセレクトではある。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.199
(3pt)

何故こんなに評価が高いのか?

内容はそれほど悪くはないのだろうがとにかく文章が下手。 翻訳の問題はさておき、学術書に最低限求められる客観的・批判的な論証・論考が決定的に不足しており、やたら読みにくいエッセイの域を出ないと言わざるを得ない。 まあ、朝日らしいセレクトではある。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.198
(5pt)

世界の「不平等性」に迫る名著

「旧大陸」は「新大陸」に進出でき、またその逆はなぜ起こらなかったのか、という問いに対する、現時点ではもっとも説得的な、また読みやすい論考のひとつ。  同様の、現代世界の「不平等性」の起源を明らかにし、民族・人種・文化間には優劣はないことを示す著作は少ないが、明快な視点と文体が本書の特色である。  上巻では食糧生産のあり方が主に論じられ、農耕や牧畜などの伝播の違いが文明・技術の差につながることが極めて平明に、しかし知的興奮を誘う形で示される。  現代世界のあり方を明らかにした名著といえ、貧富の差や環境破壊などのグローバルな課題に関心を持たれる方は必読の古典的名著である。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.197
(5pt)

世界の「不平等性」に迫る名著

「旧大陸」は「新大陸」に進出でき、またその逆はなぜ起こらなかったのか、という問いに対する、現時点ではもっとも説得的な、また読みやすい論考のひとつ。  同様の、現代世界の「不平等性」の起源を明らかにし、民族・人種・文化間には優劣はないことを示す著作は少ないが、明快な視点と文体が本書の特色である。  上巻では食糧生産のあり方が主に論じられ、農耕や牧畜などの伝播の違いが文明・技術の差につながることが極めて平明に、しかし知的興奮を誘う形で示される。  現代世界のあり方を明らかにした名著といえ、貧富の差や環境破壊などのグローバルな課題に関心を持たれる方は必読の古典的名著である。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
4794218788
No.196
(4pt)

特色は3つ

本書の特色は、以下の3点に要約できます。

○人類史の展開を、進化生物学、病理学、遺伝学、生物地理学、文化人類学、言語学といった広範な隣接分野の研究成果を踏まえて多角的に考察し、純粋な自然科学として歴史を探求するアプローチの有効性を検証してみせた。
○人類史の展開を、人種の優劣からではなく、環境要因が人間社会に及ぼす作用の累積の結果として捉える仮説の立証を試みた。
○人類1万3000年の歴史を「銃」「病原菌」「鉄」をキーワードに編纂し、文明の変遷を地球規模で探求する1つの壮大なストーリーに纏めてみせた。

『銃・病原菌・鉄』は、人類史をあつかっていますが、文系ではなくて理系の自然科学本です。とはいっても、読んで理解するのに特別な科学知識や素養は必要とされません。著者のJared Diamond氏がUCLAの教授であること、そして、人類史の自然科学的考察を試みていることで、ともすると学術書と思われがちですが、決してその種の無味乾燥なお堅いではありません。それではどんな本かというと、さながら学術書のように論理を緻密に組み上げ、展開するノンフィクション教養本です。

本書に記された内容は、極めて信憑性のある学術研究データに基づいて記されています。しかし、だからといって、本書を学術書とみなすのは誤解です。実際のところ、原書は、語彙においても言い回しにおいても、ノンフィクションとして楽しみ読めるように書かれています。日本人の読者もまた、邦訳を気軽に読んで、人類1万3000年の壮大な歴史ミステリーを楽しむべきではないでしょうか。

本書の魅力は何と言っても、読み進むにしたがい増幅されるスリリングな謎解きの妙です。読者は、著者Jared Diamond教授とともに時空を超えて地球を旅し、人類の文明が大陸ごとに格差ある展開をなした直接的要因を探ります。1つの謎に対する科学的な答えが、次なる謎を生み、次なる謎に対する科学的な答えが、また次なる謎を生むといった流れの中で、新たな知見と疑問の鎖を辿る謎解きの妙が次から次へと展開されます。しかもこのスリリングな謎解きは、人類社会が大陸ごとに異なる発展を遂げた究極の要因が明らかにされるまで続きます。次にどのような謎が解き明かされるのだろうかとの期待感でページが読み進み、本書が上下巻800ページ超の大書であることを時として忘れてしまうほどです。

まとめると、『『銃・病原菌・鉄』は、読み易く、その上示唆に富んだノンフィクションミステリーです。人類史という至って真面目なテーマをあつかっていますが、アメリカの大学の真面目な学者先生が書いた本とは思えぬほどワクワク、ドキドキ感満載の本です。人類史を史実や様々な分野の研究成果から科学的に解き明かそうとする本で、歴史ミステリー的に楽しめます。私の感想では、『銃・病原菌・鉄』は、膨大なフィールドリサーチと研究に基づき、人類の歴史がなぜこうも格差ある進展をとげてきたのか、という「1万3000年にわたる人類史の謎」を様々な自然科学の観点から解明しようと試みた、読んでお得な定価945円の文庫本と言えます。なお、後半部は前半部に比べ記述が中だるみ的になるところが欠点といえば欠点です。これだけボリューミーな本なので、そこに目くじらを立てる必要はないと思われますが、その分、評価は☆1つ減らさせていただきました。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.195
(5pt)

ミステリーよりミステリー

地球上にはなぜ、持てるものたちと持たざるものたちが生まれたのか? 
人類史の特徴のパターンを明らかにすることで、この問いへの答えを探し出そうという意欲作である。
探究には、動植物相を含めた「地理的要因」がカギを握る。

著者は、ニューギニアなどで33年間フィールドワークを行なった経験を持つ進化生物学者。
従来のヨーロッパからの視点で書かれた人類史の本は、(中国以外の)東アジア・太平洋域を無視してきた。これでは本当の人類史がよく理解できない。東アジア・太平洋域からの視点で人類史にアプローチしてこそ、人類史の謎解きが可能になるという(「日本語版への序文」を読むと、どうやら奥さんが日本人のようです)。

ミステリー小説以上の「ミステリー」を読んでいるような気分で活字を追うことができた。中でも特に印象的だったのは、以下の話題。

●わずか百数十人の部下を引き連れただけのピサロがいかにしてインカ帝国を侵略したかとても臨場感に優れた記述となっているが、騎馬隊の存在が戦況を左右したというのは意外(しかし冷静に考えると、当たり前のような)。

●家畜が人類にくれたとんでもない贈り物=病原菌が何をしでかしたかヨーロッパ人の持ち込んだ感染症によって、ひどい例では99%の先住民が死んだこともある。

●人類はどのようにして野生種の植物を栽培化したのか植物の突然変異種を選択して、農作物をつくり始めた。

他にも、動物が家畜化されるか、されないかは、「アンナ・カレーニナの法則」によってふるいにかけられるという話など、とにかく、知的興奮を覚える話、目からウロコの話が続々と登場する。土器や研磨した石器を世界で初めて使用したのは、日本人(縄文人)だということを本書で初めて知った。

記述はとても丁寧で分析的。丁寧に筋道立てて解説してくれるのはありがたいが、植物の話は、専門的な解説が多いだけに、ちょっと冗長な感じがした。同じロジックをくり返す文体がその冗長さを後押ししている。

総合評価は、★6−1=★5というところか(内容の面白さは5つ星を超える★6つだが、記述に冗長さが目立つ分、マイナス★1つ)。
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4794210051
No.194
(4pt)

文明の環境決定論

文明の違いは環境による違いが反映されているという、文明史の今や 必読書。 文庫本化された本書は、やはり単行本で読んだときよりは スケールが小さくなった感がある。 やはり単行本で読むことを おすすめする。  「文明は同じ文化の流れを持つものは似ている」とする説に真っ向から 挑んでおり、「伝統文化」と「文化変化」を考える上で重要な例がたくさん 紹介されていて中身が濃い。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 Amazon書評・レビュー: 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
4794210051
No.193
(4pt)

特色は3つ

本書の特色は、以下の3点に要約できます。

○人類史の展開を、進化生物学、病理学、遺伝学、生物地理学、文化人類学、言語学といった広範な隣接分野の研究成果を踏まえて多角的に考察し、純粋な自然科学として歴史を探求するアプローチの有効性を検証してみせた。
○人類史の展開を、人種の優劣からではなく、環境要因が人間社会に及ぼす作用の累積の結果として捉える仮説の立証を試みた。
○人類1万3000年の歴史を「銃」「病原菌」「鉄」をキーワードに編纂し、文明の変遷を地球規模で探求する1つの壮大なストーリーに纏めてみせた。

『銃・病原菌・鉄』は、人類史をあつかっていますが、文系ではなくて理系の自然科学本です。とはいっても、読んで理解するのに特別な科学知識や素養は必要とされません。著者のJared Diamond氏がUCLAの教授であること、そして、人類史の自然科学的考察を試みていることで、ともすると学術書と思われがちですが、決してその種の無味乾燥なお堅いではありません。それではどんな本かというと、さながら学術書のように論理を緻密に組み上げ、展開するノンフィクション教養本です。

本書に記された内容は、極めて信憑性のある学術研究データに基づいて記されています。しかし、だからといって、本書を学術書とみなすのは誤解です。実際のところ、原書は、語彙においても言い回しにおいても、ノンフィクションとして楽しみ読めるように書かれています。日本人の読者もまた、邦訳を気軽に読んで、人類1万3000年の壮大な歴史ミステリーを楽しむべきではないでしょうか。

本書の魅力は何と言っても、読み進むにしたがい増幅されるスリリングな謎解きの妙です。読者は、著者Jared Diamond教授とともに時空を超えて地球を旅し、人類の文明が大陸ごとに格差ある展開をなした直接的要因を探ります。1つの謎に対する科学的な答えが、次なる謎を生み、次なる謎に対する科学的な答えが、また次なる謎を生むといった流れの中で、新たな知見と疑問の鎖を辿る謎解きの妙が次から次へと展開されます。しかもこのスリリングな謎解きは、人類社会が大陸ごとに異なる発展を遂げた究極の要因が明らかにされるまで続きます。次にどのような謎が解き明かされるのだろうかとの期待感でページが読み進み、本書が上下巻800ページ超の大書であることを時として忘れてしまうほどです。

まとめると、『『銃・病原菌・鉄』は、読み易く、その上示唆に富んだノンフィクションミステリーです。人類史という至って真面目なテーマをあつかっていますが、アメリカの大学の真面目な学者先生が書いた本とは思えぬほどワクワク、ドキドキ感満載の本です。人類史を史実や様々な分野の研究成果から科学的に解き明かそうとする本で、歴史ミステリー的に楽しめます。私の感想では、『銃・病原菌・鉄』は、膨大なフィールドリサーチと研究に基づき、人類の歴史がなぜこうも格差ある進展をとげてきたのか、という「1万3000年にわたる人類史の謎」を様々な自然科学の観点から解明しようと試みた、読んでお得な定価945円の文庫本と言えます。なお、後半部は前半部に比べ記述が中だるみ的になるところが欠点といえば欠点です。これだけボリューミーな本なので、そこに目くじらを立てる必要はないと思われますが、その分、評価は☆1つ減らさせていただきました。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)より
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