銃・病原菌・鉄
評判
銃・病原菌・鉄の評価:
4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全972件 781〜800 40/49ページ
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銃・病原菌・鉄の評価:
4.07/5点 レビュー 476件。 B ランク
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人類史の特徴のパターンを明らかにすることで、この問いへの答えを探し出そうという意欲作である。
探究には、動植物相を含めた「地理的要因」がカギを握る。
著者は、ニューギニアなどで33年間フィールドワークを行なった経験を持つ進化生物学者。
従来のヨーロッパからの視点で書かれた人類史の本は、(中国以外の)東アジア・太平洋域を無視してきた。これでは本当の人類史がよく理解できない。東アジア・太平洋域からの視点で人類史にアプローチしてこそ、人類史の謎解きが可能になるという(「日本語版への序文」を読むと、どうやら奥さんが日本人のようです)。
ミステリー小説以上の「ミステリー」を読んでいるような気分で活字を追うことができた。中でも特に印象的だったのは、以下の話題。
●わずか百数十人の部下を引き連れただけのピサロがいかにしてインカ帝国を侵略したかとても臨場感に優れた記述となっているが、騎馬隊の存在が戦況を左右したというのは意外(しかし冷静に考えると、当たり前のような)。
●家畜が人類にくれたとんでもない贈り物=病原菌が何をしでかしたかヨーロッパ人の持ち込んだ感染症によって、ひどい例では99%の先住民が死んだこともある。
●人類はどのようにして野生種の植物を栽培化したのか植物の突然変異種を選択して、農作物をつくり始めた。
他にも、動物が家畜化されるか、されないかは、「アンナ・カレーニナの法則」によってふるいにかけられるという話など、とにかく、知的興奮を覚える話、目からウロコの話が続々と登場する。土器や研磨した石器を世界で初めて使用したのは、日本人(縄文人)だということを本書で初めて知った。
記述はとても丁寧で分析的。丁寧に筋道立てて解説してくれるのはありがたいが、植物の話は、専門的な解説が多いだけに、ちょっと冗長な感じがした。同じロジックをくり返す文体がその冗長さを後押ししている。
総合評価は、★6−1=★5というところか(内容の面白さは5つ星を超える★6つだが、記述に冗長さが目立つ分、マイナス★1つ)。