赤い博物館

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

赤い博物館の評価:

4.00/5点 レビュー 26件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(5pt)

犯罪資料館の主人

犯罪資料館の主人が女性の頭脳労働者です。

桜庭一樹氏の『GOSICK』のヴィクトリカのことを思い出しました。

5篇の小品集です。系譜としては、坂口安吾氏の『不連続殺人事件』の流れにあるでしょうか。そして、本格派の安楽椅子探偵です。

トランプを縦に束ねて斜めに立てて、一気に反対側に倒してバラバラと流れるように展開させるような、タネ明かしとなりました。

面白かったです。

追う者と追われる者とは等価であるということ。

以心伝心ということ。

遠くに離れて暮らすということ。

堪忍は一生の宝ということ。

親原病ということ。

お見事でした。
赤い博物館 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 赤い博物館 (文春文庫)より
416791137X
No.13
(4pt)

いつの間にか物語にも引き込まれ

左遷させられた元一課の刑事と,そこで出会ったコミュ障の美人上司が…と書くと,
何やらラノベっぽく映りますが,ドタバタやラブコメは一切ない純粋なミステリです.

その謎解きは,やや無茶な部分もありますが,わずかな情報からきっかけを見つけ,
未解決,もしくは解決済み事件の洗い直しと,全てを組み立て直す様子が実に面白く,
始まりとはまるで違う姿を浮かばせる,アクロバティックな論理が実に気持ちいいです.
反面,編ごとの『入り』には違いを持たせたものの,真相の部分には重なりが目立って….

とはいえ,ただ事件を解決するだけではなく,人間の業や狂気,執着にも触れるなど,
いつの間にか物語にも引き込まれ,何とも言えないやるせなさを抱かせるのが印象的で,
意味深だったラストでの上司のつぶやきも併せて,ぜひとも続刊を期待したいところです.
赤い博物館 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 赤い博物館 (文春文庫)より
416791137X
No.12
(2pt)

いろいろと強引な作品

知らない作家だったけど書店に平積みで置かれてたので面白いかなと思って購入。

警視庁付犯罪資料館の館長が未解決の、または解決済みとされる古い事件のなぞ解きをするというストーリーだが、
犯行の動機や解決に向かうプロット、登場人物の心理描写などどれもこれも強引な理屈で読者を無理やり納得させ
ようとしているような内容で全然中身には入れなかった。

久しぶりに買うんじゃなかったと思わされた作品でした。
赤い博物館 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 赤い博物館 (文春文庫)より
416791137X
No.11
(1pt)

これはいかんでしょ

評価が高かったのであまり内容も知らないまま、逆に言えばほぼ先入観なしで読んだ。が、これはちょっとどう
なのよという甘さの目立つ出来だ。
若くて美人でキャリアで非常識な変人でめちゃくちゃ頭の切れるスーパーウーマン、という現実にはまず存在し
ない主人公はミステリー小説よりドラマやライトノベルの類にいかにも登場しそうな、オタク好みのキャラクタ
ーに思える。「捜査一課から飛ばされた現場復帰を切望する相方」も極めてありきたり。作風も良くも悪くも薄
くて軽くてのっぺりしており、この作者ならではというオリジナリティが非常に弱い。かつ現実離れしていて説
得力がない。
まあそこは好みの問題とも言えるので、そういうのが好きな読者が読めばいいだけなんだろう。しかし問題はミ
ステリーにおいては肝心要のはずのプロットで、既に他の方も指摘されているように真犯人や手口の完全な特定
に至っていない(つまり「こういう可能性もある」「彼が真犯人である可能性も否定できない」と指摘したに過
ぎない)推理なのに、それを突き付けられた真犯人がなぜか簡単に屈伏して罪を認めてしまうという、一番あっ
てはいけない詰めの甘さが一部のエピソードに存在している。他にも無理のある犯行動機など、読んでいてしら
ける部分がちらほら。
館長の変人ぶりの原因となった過去の古傷らしきものの存在も仄めかされており(これもうんざりするほどそこ
かしこで見聞きしたパターンだが…)、しかしそれが明らかにされてはいない…ということは作者は続きを書く
気満々なんだろう。
私はもうお腹いっぱいなのでおかわりはいりません。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.10
(4pt)

出来は良いが、ツッコミ所も

「赤い博物館」とは警視庁の犯罪捜査資料館のことである。ここには過去の犯罪捜査の過程で集められた膨大な資料が保管されている。館長は元々エリートキャリアだった女性警官の緋色冴子、そしてこの博物館に左遷されてきた元捜査一課のエリート刑事寺田聡。言うならば閑職ともいえる部署なのだが、ここに集められた大量の資料を読み解くことで過去の未解決事件を次々と解決していくという話である。収められている六篇はいずれも、地味ではあるが、無駄のない文章とある程度の的確な論理で構成されており、それなりにレベルの高いものとなっており、出来はそこそこ良い。ただ設定上あくまで何十年も前の事件を取り上げているので、想像で書かれている文章も多い。~だとしたら、~だろう、とか勝手に決め付けている面が多々ある。また、ある作品の中で、ある人物が、サイフを臀部の左ポケットに入れていたことから、「左利き」だと断定している。これは疑問だ。私は右利きだが尻の左ポケットに入れている。これは左手でポケットからサイフを出して、右手でお金を出すとき、サイフを持ち替えなくてすむからだ。おそらく私のような人間は少数派だろう。右利きは右、左利きは左、これが普通なのだろう。しかしネットで調べたところ、断定するほどの極端な差は見当たらなかった。犯人かどうかにつながる重要な問題をこんなにあいまいな理由で断定していいものか。また最後の「死にいたる問い」は動機の点で大きな不自然さが残る。さすがにこの動機で人は殺さない。ありえない。ましてやこの動機で人も殺したとしても、犯人が望むように事が運ぶ保証はない。むしろ可能性は低いだろう。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.9
(5pt)

とても面白かった!

未解決事件の資料を集める通称「赤い博物館」に左遷された元捜査一課の刑事と、クールビューティな館長が、お蔵入り事件を解決していくという一風変わった設定も面白かったし、短編集で、1話毎に雰囲気が違うのもよかった。Kindle版を買ったので、続編があるなら、ぜひKindle化して欲しい。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.8
(5pt)

本格ミステリーの醍醐味

本格ミステリーのおもしろさは「意外な犯人」「意外なトリック」の驚きがひとつ。その意味で、Aと見せかけてB、Bと見せかけてC、という反転倒置はみごと。推理のロジックもきっちりしていてその理路整然さに納得、感心しきり。動機につながる人間心理の掘り下げも深い。久しぶりに読みごたえのある本格ミステリーとめぐり逢えました。アームチェアディテクティブの最高傑作のひとつではなかろうか。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.7
(3pt)

設定は良いのだが

事件の様々な証拠品や資料などを所轄署から受け取って保管する警視庁付属犯罪資料館、通称《赤い博物館》。基本的なミスで捜査一課から《赤い博物館》に左遷された寺田聡と、キャリアでありながら《赤い博物館》館長として八年も勤務している緋色冴子のコンビが未解決事件を再捜査し真相を暴く。本格ミステリーとしては楽しめたし、設定も良いけれど、それで二人が報われることはないというのがなんともモヤモヤ。守衛の大塚や清掃員の中川のおばさんなど、もっと生かせそうなキャラクターの存在感が薄かったのも残念。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.6
(3pt)

ミステリを読んでいると言うよりは、"こじつけ"小説を読んでいる感が否めないが、「密室蒐集家」よりは進歩の跡が

「パンの身代金」、「復讐日記」、「死が共犯者を別つまで」、「炎」及び「死に至る問い」の5つの作品から構成される連作ミステリ短編集。「赤い博物館」という名称の警察の資料保管庫の天才変人キャリア館長と助手の捜査員(TVドラマ「相棒」を強く想起させる)が、ほぼ迷宮入りした過去の事件を、資料に基づいて解決するという設定。

「密室蒐集家」を読んだ際も感じたのだが、"不可能状況"(あるいは"不可解状況")を創造したいという作者の腐心は良く伝わって来るのだが、どうも欠点の方が先に目についてしまう。
(1) "不可能状況"が、犯人や被害者の言動によって偶々成立したという偶然性が高過ぎる。ミステリを読んでいると言うよりは、"こじつけ"小説を読んでいる感が否めない。
(2) 警察の鑑識や捜査活動を甘く見過ぎている。本作の館長が思い付いた様な事柄が通常の捜査員に見過ごされる筈はない(例えば、エアコンだけで犯行時刻を数日誤魔化せるのか!)し、そもそも、上述の通りの偶然性が高過ぎる(ワキが甘くて可能性があり過ぎる)事件の真相に辿り着くという設定に現実味が乏し過ぎる。過去の資料に基づいて捜査するという設定上、止むを得ない面もあるのだが、本作の解決(館長の直観推理)以外に幾らでも解があるのではないか(あるいは、館長の直観推理の土台となる糸が細過ぎる)。
(3) 多くのミステリにも言えるが、人物造形が人工的過ぎて、物語としての読み応えが乏しい。

それでも、本作では<交換殺人>や突飛な動機なども扱っていて、「密室蒐集家」より進歩の跡が見られる。本格を志す数少ないミステリ作家だけに、より論理性及び人間性を重視した作品の発表を期待したい。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.5
(5pt)

「再捜査を行う。」

時効を迎えた事件の資料・現場の物件などが赤い博物館こと、「警視庁付属犯罪資料館」
に運び込まれる。
うっかりミスをしてしまい、そこに左遷扱いとなった決して無能ではない寺田聡は、
そこの館長である警視緋色冴子とラベル貼りを行う傍ら、緋色冴子が運び込まれた過去の
事件の再捜査を行うのがおおまかなストーリー。
寺田聡が過去の関係者に再聞き取りを行い、緋色冴子はその結果から天才的な洞察・分析
・推理力を発揮し、鮮やかに解決する。
大山先生はデビュー作「アルファベット・パズラーズ」から一貫していかにして読者を欺くか、
いかに見事な逆転の構図を作るかに腐心しておられ、まるで愚直な修行僧のようです。
実際、真相が分かった瞬間、その素晴らしさには溜息が出るばかりで、ミステリーを読んでいて
良かった、と思わせてくれる現代随一の手練れと思います。

その分、横山秀夫の様な重厚な人間ドラマは今までできるだけそぎ落とされていましたが、
この作品を読んで少しずついい方向に変わってきたように思います。
特に「復讐日記」「炎」にその変化が出てきて良い感じです。
「パンの身代金」「死が共犯者を別つまで」は隠された構図に本当に感心しました。
「死に至る問い」は石持浅見テイストのトンデモ動機に驚かされます。

この極上のミステリー短編集、強くお勧め致します。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.4
(5pt)

おすすめ

このミスで見つけて読んでみました。
面白いです。
ミステリー好きは好きになると思います。
おすすめです。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.3
(5pt)

おすすめ

このミスで見つけて読んでみました。 面白いです。 ミステリー好きは好きになると思います。 おすすめです。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.2
(4pt)

このミス、に出ていたので読んでみました

連作短編集の本格ミステリーです。 非常に引き締まった内容で、退屈するところはありません。 最後まで楽しんで、ミステリー好きは、読めます。 他の作品も読みたくなりました。 この次回作も期待しています。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348
No.1
(5pt)

正統派の連作本格ミステリー短編集

大山氏による連作短編本格ミステリー集。
タイトルからはあまりイメージできないが、過去の犯罪の資料を保管する警視庁の部署に所属する二人が、過去の解決されたと思われている事件を再度資料から考察し、真相を暴いていくという、多重解決と安楽椅子探偵もののパターンのバリエーションと言えることができるだろう。
いずれもどんでん返しが見事に決まる小気味良い短編本格ミステリーの醍醐味が味わえる上出来の作品揃いだ。
特に2話目の復讐日記はトリックと動機が見事に絡み合い、東野圭吾あたりなら長編作として出しそうなくらいのいい題材をこうして惜しげもなく短編レベルで披露する作者の本格スピリットが感じられる。
本格ミステリー読者は必続の短編集である。
赤い博物館 Amazon書評・レビュー: 赤い博物館より
4163903348