眼の壁

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

眼の壁の評価:

3.84/5点 レビュー 31件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全105件 81〜100 5/6ページ
No.25
(5pt)

大人にならないと判らない面白さってあるものですね

事件の発端となる手形詐欺の場面から、話に惹きこまれました。
資金の工面に奔走する会計課長とそれを心配しながら見守る部下。そして事件が発覚した時の社内のやり取りや当事者たちの絶望感等。
自分の会社勤めの経験と照らして、ある種の強い共感を持って読み進みました。

全編を通じて推理小説というよりは、当時の日本を描写した社会小説としての面白さを強く感じます。
主人公を捜査に駆り立てる’正義感’もどこか前時代的で懐かしく、ヒロインとも言うべき女性に想いを寄せるロマンティシズムにも時代を感じさせられます。
事件には、金融ブローカー、右翼団体、代議士等が登場し、いかにも社会派推理小説といった展開を見せますが、最後はある個人の事件へと収斂し、派手で猟奇的な結末を迎えるあたりは、過渡期の作品との印象も受けます。

しかしながら、日常的なリアリティと一般的な人間の心理を重視し、的確さと分かりやすさを重視して語られる本作は、豊富なトリックが盛り込まれていることもあって、まさに不朽の名作と言うのにふさわしい作品だと思いました。
眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス)より
B000JAPTMK
No.24
(5pt)

大人にならないと判らない面白さってあるものですね

事件の発端となる手形詐欺の場面から、話に惹きこまれました。
資金の工面に奔走する会計課長とそれを心配しながら見守る部下。そして事件が発覚した時の社内のやり取りや当事者たちの絶望感等。
自分の会社勤めの経験と照らして、ある種の強い共感を持って読み進みました。

全編を通じて推理小説というよりは、当時の日本を描写した社会小説としての面白さを強く感じます。
主人公を捜査に駆り立てる’正義感’もどこか前時代的で懐かしく、ヒロインとも言うべき女性に想いを寄せるロマンティシズムにも時代を感じさせられます。
事件には、金融ブローカー、右翼団体、代議士等が登場し、いかにも社会派推理小説といった展開を見せますが、最後はある個人の事件へと収斂し、
派手で猟奇的な結末を迎えるあたりは、過渡期の作品との印象も受けます。

しかしながら、日常的なリアリティと一般的な人間の心理を重視し、的確さと分かりやすさを重視して語られる本作は、豊富なトリックが盛り込まれていることもあって、
まさに不朽の名作と言うのにふさわしい作品だと思いました。
眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2)より
4334030025
No.23
(5pt)

大人にならないと判らない面白さってあるものですね

事件の発端となる手形詐欺の場面から、話に引き込まれました。
資金の工面に奔走する会計課長とそれを心配しながら見守る部下。そして事件が発覚した時の社内のやり取りや当事者たちの絶望感等。自分の会社勤めの経験と照らして、ある種の強い共感を持って読み進みました。

全編を通じて推理小説というよりは、当時の日本を描写した社会小説としての面白さを強く感じます。主人公を捜査に駆り立てる’正義感’もどこか前時代的で懐かしく、ヒロインとも言うべき女性に寄せるロマンティシズムにも時代を感じさせられます。

事件には、金融ブローカー、右翼団体、代議士等が登場し、いかにも社会派推理小説といった展開を見せるのですが、最後はある個人の事件へと収斂し、派手で猟奇的な結末を迎えるあたりは、過渡期の作品との印象も受けます。

しかしながら、日常的なリアリティと一般的な人間の心理を重視し、的確さと分かりやすさを重視して語られる本作は、豊富なトリックが盛り込まれていることもあって、まさに不朽の名作と言うのにふさわしい作品だと思いました。
眼の壁 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.22
(5pt)

黒い霧+けものみち

一流企業でさえ手を焼く手形詐欺師集団が相手です。
それに挑むのは素人の会社員です。

清張作品を読みなれている読者には、この主人公がいつ闇組織に
消されてしまうのだろうと不安に駆られる場面が続きます。
そして、けものみちのような日本の暗部に踏み入るような展開になると思いきや、
後半からは美しい南アルプスが舞台になります。

何を言ってるのか解らないかと思いますが、
旅情とか電車ダイヤのトリックとかチャチなもんじゃ断じてありません。
もっと恐ろしい清張さんの懐の深さの片鱗を味わってください。

残念な点もあります。
金融業者、詐欺集団、国会議員、右翼、在日団体、医療法人などの怪しいキーワードが
チラチラと現れますが、結局は一人の男の行き過ぎた野望ということで片づけられてしまってます。
眼の壁―長編推理小説 (1958年) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1958年)より
B000JAVYN8
No.21
(5pt)

黒い霧+けものみち

一流企業でさえ手を焼く手形詐欺師集団が相手です。
それに挑むのは素人の会社員です。

清張作品を読みなれている読者には、この主人公がいつ闇組織に
消されてしまうのだろうと不安に駆られる場面が続きます。
そして、けものみちのような日本の暗部に踏み入るような展開になると思いきや、
後半からは美しい南アルプスが舞台になります。

何を言ってるのか解らないかと思いますが、
旅情とか電車ダイヤのトリックとかチャチなもんじゃ断じてありません。
もっと恐ろしい清張さんの懐の深さの片鱗を味わってください。

残念な点もあります。
金融業者、詐欺集団、国会議員、右翼、在日団体、医療法人などの怪しいキーワードが
チラチラと現れますが、結局は一人の男の行き過ぎた野望ということで片づけられてしまってます。
眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス)より
B000JAPTMK
No.20
(5pt)

黒い霧+けものみち

一流企業でさえ手を焼く手形詐欺師集団が相手です。それに挑むのは素人の会社員です。清張作品を読みなれている読者には、この主人公がいつ闇組織に消されてしまうのだろうと不安に駆られる場面が続きます。そして、けものみちのような日本の暗部に踏み入るような展開になると思いきや、後半からは美しい南アルプスが舞台になります。何を言ってるのか解らないかと思いますが、旅情とか電車ダイヤのトリックとかチャチなもんじゃ断じてありません。もっと恐ろしい清張さんの懐の深さの片鱗を味わってください。残念な点もあります。金融業者、詐欺集団、国会議員、右翼、在日団体、医療法人などの怪しいキーワードがチラチラと現れますが、結局は一人の男の行き過ぎた野望ということで片づけられてしまってます。
眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2)より
4334030025
No.19
(5pt)

黒い霧+けものみち

一流企業でさえ手を焼く手形詐欺師集団が相手です。それに挑むのは素人の会社員です。清張作品を読みなれている読者には、この主人公がいつ闇組織に消されてしまうのだろうと不安に駆られる場面が続きます。そして、けものみちのような日本の暗部に踏み入るような展開になると思いきや、後半からは美しい南アルプスが舞台になります。何を言ってるのか解らないかと思いますが、旅情とか電車ダイヤのトリックとかチャチなもんじゃ断じてありません。もっと恐ろしい清張さんの懐の深さの片鱗を味わってください。残念な点もあります。金融業者、詐欺集団、国会議員、右翼、在日団体、医療法人などの怪しいキーワードがチラチラと現れますが、結局は一人の男の行き過ぎた野望ということで片づけられてしまってます。
眼の壁 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.18
(5pt)

黒い霧+けものみち

一流企業でさえ手を焼く手形詐欺師集団が相手です。
それに挑むのは素人の会社員です。
清張作品を読みなれている読者には、この主人公がいつ闇組織に
消されてしまうのだろうと不安に駆られる場面が続きます。
そして、けものみちのような日本の暗部に踏み入るような展開になると思いきや、
後半からは美しい南アルプスが舞台になります。
何を言ってるのか解らないかと思いますが、
旅情とか電車ダイヤのトリックとかチャチなもんじゃ断じてありません。
もっと恐ろしい清張さんの懐の深さの片鱗を味わってください。
残念な点もあります。
金融業者、詐欺集団、国会議員、右翼、在日団体、医療法人などの怪しいキーワードが
チラチラと現れますが、結局は一人の男の行き過ぎた野望ということで片づけられてしまってます。
眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2)より
4334030025
No.17
(5pt)

黒い霧+けものみち

一流企業でさえ手を焼く手形詐欺師集団が相手です。
それに挑むのは素人の会社員です。
清張作品を読みなれている読者には、この主人公がいつ闇組織に
消されてしまうのだろうと不安に駆られる場面が続きます。
そして、けものみちのような日本の暗部に踏み入るような展開になると思いきや、
後半からは美しい南アルプスが舞台になります。
何を言ってるのか解らないかと思いますが、
旅情とか電車ダイヤのトリックとかチャチなもんじゃ断じてありません。
もっと恐ろしい清張さんの懐の深さの片鱗を味わってください。
残念な点もあります。
金融業者、詐欺集団、国会議員、右翼、在日団体、医療法人などの怪しいキーワードが
チラチラと現れますが、結局は一人の男の行き過ぎた野望ということで片づけられてしまってます。
眼の壁 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.16
(4pt)

起伏に富んだストーリで、一気にクライマックスへ!

社会のゆがみと人間の思いが絡み合ってストーリーとなる。これが松本清張の真骨頂である。
 手形詐欺で多額の損失を出し、責めを負って自殺した関野課長。彼を慕っていた部下の萩崎竜雄は事件の真相を求めて休職する。右翼のボス、事件記者、貧しい農村から出てきた青年たち、ミステリアスな美女などが入り乱れてストーリーは展開する。
 背景となる風景も信州の山や三重県の田舎町などが描かれており、電車の時刻表も巧妙に組み込まれている。映画の原作としての良い条件も揃っている。
 事件の真相が気になって一気に読んでしまった。
 もしこの作品に欠点があるとすれば、あまりに盛り沢山の内容が文庫で400ページ程度の活字量では描ききれないということかもしれない。
 例えば関野課長が巧妙な詐欺にあう場面などはページ数を十分に使っているので臨場感があり、登場人物の不安が追体験できるくらいだ。それに比べると、事件を起こした犯人たちは十分には描かれていない。松本清張は貧困などで社会的ハンディを負った者たちを描くときに筆が冴えるはずなので、残念である。
 日本の小説は全般的にページ数が押さえられる。スティーブン・キングくらいの枚数が与えれたらこの作品はもっと精密で密度が濃いものになっただろう。ただしその場合には負担が大きくなるから読者は減ったかもしれない。
眼の壁―長編推理小説 (1958年) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1958年)より
B000JAVYN8
No.15
(4pt)

起伏に富んだストーリで、一気にクライマックスへ!

社会のゆがみと人間の思いが絡み合ってストーリーとなる。これが松本清張の真骨頂である。
 手形詐欺で多額の損失を出し、責めを負って自殺した関野課長。彼を慕っていた部下の萩崎竜雄は事件の真相を求めて休職する。右翼のボス、事件記者、貧しい農村から出てきた青年たち、ミステリアスな美女などが入り乱れてストーリーは展開する。
 背景となる風景も信州の山や三重県の田舎町などが描かれており、電車の時刻表も巧妙に組み込まれている。映画の原作としての良い条件も揃っている。
 事件の真相が気になって一気に読んでしまった。
 もしこの作品に欠点があるとすれば、あまりに盛り沢山の内容が文庫で400ページ程度の活字量では描ききれないということかもしれない。
 例えば関野課長が巧妙な詐欺にあう場面などはページ数を十分に使っているので臨場感があり、登場人物の不安が追体験できるくらいだ。それに比べると、事件を起こした犯人たちは十分には描かれていない。松本清張は貧困などで社会的ハンディを負った者たちを描くときに筆が冴えるはずなので、残念である。
 日本の小説は全般的にページ数が押さえられる。スティーブン・キングくらいの枚数が与えれたらこの作品はもっと精密で密度が濃いものになっただろう。ただしその場合には負担が大きくなるから読者は減ったかもしれない。
眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス)より
B000JAPTMK
No.14
(4pt)

起伏に富んだストーリで、一気にクライマックスへ!

 社会のゆがみと人間の思いが絡み合ってストーリーとなる。これが松本清張の真骨頂である。
 手形詐欺で多額の損失を出し、責めを負って自殺した関野課長。彼を慕っていた部下の萩崎竜雄は事件の真相を求めて休職する。右翼のボス、事件記者、貧しい農村から出てきた青年たち、ミステリアスな美女などが入り乱れてストーリーは展開する。
 背景となる風景も信州の山や三重県の田舎町などが描かれており、電車の時刻表も巧妙に組み込まれている。映画の原作としての良い条件も揃っている。
 事件の真相が気になって一気に読んでしまった。
 もしこの作品に欠点があるとすれば、あまりに盛り沢山の内容が文庫で400ページ程度の活字量では描ききれないということかもしれない。
 例えば関野課長が巧妙な詐欺にあう場面などはページ数を十分に使っているので臨場感があり、登場人物の不安が追体験できるくらいだ。それに比べると、事件を起こした犯人たちは十分には描かれていない。松本清張は貧困などで社会的ハンディを負った者たちを描くときに筆が冴えるはずなので、残念である。
 日本の小説は全般的にページ数が押さえられる。スティーブン・キングくらいの枚数が与えれたらこの作品はもっと精密で密度が濃いものになっただろう。ただしその場合には負担が大きくなるから読者は減ったかもしれない。
 
眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2)より
4334030025
No.13
(4pt)

起伏に富んだストーリで、一気にクライマックスへ!

 社会のゆがみと人間の思いが絡み合ってストーリーとなる。これが松本清張の真骨頂である。
 手形詐欺で多額の損失を出し、責めを負って自殺した関野課長。彼を慕っていた部下の萩崎竜雄は事件の真相を求めて休職する。右翼のボス、事件記者、貧しい農村から出てきた青年たち、ミステリアスな美女などが入り乱れてストーリーは展開する。
 背景となる風景も信州の山や三重県の田舎町などが描かれており、電車の時刻表も巧妙に組み込まれている。映画の原作としての良い条件も揃っている。
 事件の真相が気になって一気に読んでしまった。
 もしこの作品に欠点があるとすれば、あまりに盛り沢山の内容が文庫で400ページ程度の活字量では描ききれないということかもしれない。
 例えば関野課長が巧妙な詐欺にあう場面などはページ数を十分に使っているので臨場感があり、登場人物の不安が追体験できるくらいだ。それに比べると、事件を起こした犯人たちは十分には描かれていない。松本清張は貧困などで社会的ハンディを負った者たちを描くときに筆が冴えるはずなので、残念である。
 日本の小説は全般的にページ数が押さえられる。スティーブン・キングくらいの枚数が与えれたらこの作品はもっと精密で密度が濃いものになっただろう。ただしその場合には負担が大きくなるから読者は減ったかもしれない。
 
眼の壁 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.12
(2pt)

松本清張も混乱する?

松本清張も混乱することがあるようだ。
この「眼の壁」なんなんだろう?
犯人捜しというわけでもない。友情復讐物語でもない。
トリック暴きでもない。社会派小説でもない。

下書きではないのか、プロットが長くなってしまって、それを編集者が間違えてもって行ってしまったのではないか?
そんなことを考えるような、消化不良を起こしそうな小説だ。
しかしまた料理しがいのある材料という見方もできる。

もしぼくがこれをリライトするのなら、犯人を含めた全登場人物を悪者にせず、世の中は誰も悪くないのに確実に被害を被るときがあるのだということをテーマに、それぞれの人物を描いてみたいと思うのだった。
眼の壁―長編推理小説 (1958年) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1958年)より
B000JAVYN8
No.11
(2pt)

松本清張も混乱する?

松本清張も混乱することがあるようだ。
この「眼の壁」なんなんだろう?
犯人捜しというわけでもない。友情復讐物語でもない。
トリック暴きでもない。社会派小説でもない。

下書きではないのか、プロットが長くなってしまって、それを編集者が間違えてもって行ってしまったのではないか?
そんなことを考えるような、消化不良を起こしそうな小説だ。
しかしまた料理しがいのある材料という見方もできる。

もしぼくがこれをリライトするのなら、犯人を含めた全登場人物を悪者にせず、世の中は誰も悪くないのに確実に被害を被るときがあるのだということをテーマに、それぞれの人物を描いてみたいと思うのだった。
眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス)より
B000JAPTMK
No.10
(2pt)

松本清張も混乱する?

松本清張も混乱することがあるようだ。
この「眼の壁」なんなんだろう?
犯人捜しというわけでもない。友情復讐物語でもない。
トリック暴きでもない。社会派小説でもない。
下書きではないのか、プロットが長くなってしまって、それを編集者が間違えてもって行ってしまったのではないか?
そんなことを考えるような、消化不良を起こしそうな小説だ。
しかしまた料理しがいのある材料という見方もできる。
もしぼくがこれをリライトするのなら、犯人を含めた全登場人物を悪者にせず、世の中は誰も悪くないのに確実に被害を被るときがあるのだということをテーマに、それぞれの人物を描いてみたいと思うのだった。
眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2)より
4334030025
No.9
(2pt)

松本清張も混乱する?

松本清張も混乱することがあるようだ。
この「眼の壁」なんなんだろう?
犯人捜しというわけでもない。友情復讐物語でもない。
トリック暴きでもない。社会派小説でもない。
下書きではないのか、プロットが長くなってしまって、それを編集者が間違えてもって行ってしまったのではないか?
そんなことを考えるような、消化不良を起こしそうな小説だ。
しかしまた料理しがいのある材料という見方もできる。
もしぼくがこれをリライトするのなら、犯人を含めた全登場人物を悪者にせず、世の中は誰も悪くないのに確実に被害を被るときがあるのだということをテーマに、それぞれの人物を描いてみたいと思うのだった。
眼の壁 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.8
(4pt)

冒頭のつかみの巧さ、臨場感あふれる筆致の迫力は、さすが清張

手形詐欺に遭って自殺した上司の無念を晴らすために、詐欺事件を調べていく主人公・萩崎竜雄(はぎざき たつお)。事件に関わりがありそうな右翼のボスの動向を探り始めた辺りから、組織的な犯行の黒い闇が立ち現れてくるサスペンス小説。
 事件の舞台に信州が選ばれていること、ひとりの民間人が組織的な謀略に負けずに事件を調査していくこと、事件に関わる美しい謎の女を主人公がかばうこと、こうしたところに、本作品のおよそ二年後に執筆される『影の地帯』との共通点を感じました。話に引きずり込まれるスリリングな迫力、犯罪の奥にひそむ闇の深さという点では、後年の『影の地帯』のほうが優っていた気がします。
 リアルな描写に引き込まれた場面は、冒頭、会社の会計課長が三千万円の手形詐欺に遭い、責任を一身に背負って自殺するまでの件り。実際に現場に立ち会っているかのような臨場感がありましたね。読み手を話の中に引き込む作品のつかみの部分が、松本清張は実に巧い。本書でも、ぐいっと気持ちをつかまれました。
 もう一点、印象に残ったのは、作品の重要人物が●●風呂に浸かって×××場面。かなり凄惨なこの件りを読みながら、江戸川乱歩あるいは山田風太郎の怪談色の濃い作品を思い浮かべました。清張先生、一体どんな顔してこのシーン(417頁・右側)を書いたんだろう。
 1957年(昭和32年)、『点と線』と並行して執筆、連載された作品。
眼の壁―長編推理小説 (1958年) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1958年)より
B000JAVYN8
No.7
(4pt)

冒頭のつかみの巧さ、臨場感あふれる筆致の迫力は、さすが清張

手形詐欺に遭って自殺した上司の無念を晴らすために、詐欺事件を調べていく主人公・萩崎竜雄(はぎざき たつお)。事件に関わりがありそうな右翼のボスの動向を探り始めた辺りから、組織的な犯行の黒い闇が立ち現れてくるサスペンス小説。
 事件の舞台に信州が選ばれていること、ひとりの民間人が組織的な謀略に負けずに事件を調査していくこと、事件に関わる美しい謎の女を主人公がかばうこと、こうしたところに、本作品のおよそ二年後に執筆される『影の地帯』との共通点を感じました。話に引きずり込まれるスリリングな迫力、犯罪の奥にひそむ闇の深さという点では、後年の『影の地帯』のほうが優っていた気がします。
 リアルな描写に引き込まれた場面は、冒頭、会社の会計課長が三千万円の手形詐欺に遭い、責任を一身に背負って自殺するまでの件り。実際に現場に立ち会っているかのような臨場感がありましたね。読み手を話の中に引き込む作品のつかみの部分が、松本清張は実に巧い。本書でも、ぐいっと気持ちをつかまれました。
 もう一点、印象に残ったのは、作品の重要人物が●●風呂に浸かって×××場面。かなり凄惨なこの件りを読みながら、江戸川乱歩あるいは山田風太郎の怪談色の濃い作品を思い浮かべました。清張先生、一体どんな顔してこのシーン(417頁・右側)を書いたんだろう。
 1957年(昭和32年)、『点と線』と並行して執筆、連載された作品。
眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス) Amazon書評・レビュー: 眼の壁―長編推理小説 (1960年) (カッパノベルス)より
B000JAPTMK
No.6
(4pt)

冒頭のつかみの巧さ、臨場感あふれる筆致の迫力は、さすが清張

 手形詐欺に遭って自殺した上司の無念を晴らすために、詐欺事件を調べていく主人公・萩崎竜雄(はぎざき たつお)。事件に関わりがありそうな右翼のボスの動向を探り始めた辺りから、組織的な犯行の黒い闇が立ち現れてくるサスペンス小説。
 事件の舞台に信州が選ばれていること、ひとりの民間人が組織的な謀略に負けずに事件を調査していくこと、事件に関わる美しい謎の女を主人公がかばうこと、こうしたところに、本作品のおよそ二年後に執筆される『影の地帯』との共通点を感じました。話に引きずり込まれるスリリングな迫力、犯罪の奥にひそむ闇の深さという点では、後年の『影の地帯』のほうが優っていた気がします。
 リアルな描写に引き込まれた場面は、冒頭、会社の会計課長が三千万円の手形詐欺に遭い、責任を一身に背負って自殺するまでの件り。実際に現場に立ち会っているかのような臨場感がありましたね。読み手を話の中に引き込む作品のつかみの部分が、松本清張は実に巧い。本書でも、ぐいっと気持ちをつかまれました。
 もう一点、印象に残ったのは、作品の重要人物が●●風呂に浸かって×××場面。かなり凄惨なこの件りを読みながら、江戸川乱歩あるいは山田風太郎の怪談色の濃い作品を思い浮かべました。清張先生、一体どんな顔してこのシーン(417頁・右側)を書いたんだろう。
 1957年(昭和32年)、『点と線』と並行して執筆、連載された作品。
眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2) Amazon書評・レビュー: 眼の壁 (カッパ・ノベルス 11-2)より
4334030025