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ひまわり事件
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ひまわり事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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少し、読みづらいです、字が小さくて、読むのに時間がかかりました、 でも、物語は、面白いと思います | ||||
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荻原氏の作品は好物だ。すべてを欠かさず読破しているわけではないが、書店で目に留まった作品はついつい購入している。 氏は様々なジャンルを書けるところが魅力だ。しかもどのジャンルもかなりのレベルであると思える。 本作品も500ページを超える大作だが、わたしはダレルことなく読み切れた。惜しむらくは時代考証が曖昧だったところだろうか。 日常世界やペーソス物だからこそ興醒めさせないことが大事だと思える。十数年前のお話しなのに、AKBやKAT-TUNが出てくる のは頷けない。ノリだけで書かれた部分が少し残念に思えた。 | ||||
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老人と幼児というある意味正反対の立場の人間を組み合わせて物語を作るという コンセプトは面白みのあるものだが、とにかくひたすらイメージや利益を追求する 経営者に彼らが振り回されるという展開が続き、メリハリがなくどうにも暗い また主役の一人とも言える幼児たちが年齢相応の考えしかもっていないので、 彼らが登場する大半のページはつまらないやりとりばかり読まされて退屈 序盤のおしっこじょ〜など読んでいて萎える描写は勘弁してほしかった 終盤になるとほぼ主役は老人ホーム側の人間になり、子供たちなんて添え物程度の 存在になるのも作品のコンセプト的にいまいち これなら老人ホームのみの物語りでよかったのではと思ってしまう 読めないわけではないが、色んな部分が物足りなく、荻原作品としては見所の無い作品かもしれない | ||||
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久しぶりに著者の作品を手に取りました。幼稚園と老人ホームの一体化事業が生み出した、経営陣の隠ぺい&汚職体質の糾弾コメディ(とあえて言い切ってしまおう)。 設定の時点ですでに勝ち!という感じで、ひと言多いせりふ回しや表現で読者を笑わせる荻原ワールドは健在ですが、事件が起きるまでがやや散漫な印象。一方、元活動家の入居者が入ってきた時点で何かの展開を感じさせますが、それだけであのクライマックスまで持って行かせるには多少無理があるように感じます。 つまりは、前半の園・苑一体化事業のくだりと、後半の大立ち回りの間にギャップがあって、ふたつの独立した物語を読まされているような感じがします。前半を多少飛ばしても、そのつなぎ目をしっかり書き込んだ方がすんなり入っていけたかも。 著者の作品は多く読んできましたが、よく言えば安定した出来、悪く言えばややマンネリ気味。引き出しが尽きてしまったのでしょうか。 | ||||
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介護老人ホームと幼稚園。。。期待される取り合わせですが・・・。 萩原流とでもいうのでしょうか・・・語りはスムース・流暢なのですが、カッタルイ !! 眠たくなる講義を、延々と聴いているようで・・・・。 | ||||
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ひまわり幼稚園&ひまわり苑で繰り広げられる幼老小説でしょうね。最後は、ひまわり苑で立てこもり事件がおきる。そこで、幼稚園児4名(杉本晴也、岡田秀平、松本和樹、今井伊梨亜)も立てこもることになる。事件がおきるまでが長いですね。 まあ、正直言って長かったなという印象である。それでも、幼稚園児と老人達のギャップが面白いですけどね。荻原氏のユーモアが炸裂していましたね。 | ||||
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ある日突然、「ひまわり幼稚園」と有料老人ホーム「ひまわり苑」の間にあった壁が 取り払われた。幼稚園の子供たち、老人ホームのお年寄りたち、それぞれが壁の向こうを おそるおそる覗いてみれば、そこには未知の世界(?)が広がっていた。ぎこちない交流が 続く中、ある日衝撃的な事件が起こった・・・。 核家族化する中、幼稚園児から見ればお年よりはエイリアン、お年寄りから見れば幼稚園児は エイリアンに見えるかもしれない。年代はもちろん、考え方、行動思考パターンがまるで違う 彼ら。ぎこちない交流を重ね、少しずつ信頼関係が築かれていく。ほほえましい部分もあるが、 現代社会が抱える老人ホームの深刻な問題も描かれていて、いろいろ考えさせられる部分も 多かった。事件の首謀者である元過激派学生だった片岡老人の悲痛な叫びが、問題の多くを 語っている。一生懸命働き日本の国を支えてきた者が老いたとき、そこに何の希望も見えないのは 悲しすぎる。 笑いあり、涙あり、作者お得意のパターンだが、少々長過ぎて読んでいる途中で飽きてくる部分が あった。もっと簡潔にまとまっていた方が印象がよくなると思うのだが・・・。全体的には、まあまあ 面白い作品だった。 | ||||
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隣り合う老人ホームと幼稚園。 そこのお年寄りと幼稚園の問題児4人組が出会ったことから、施設の不正な経営を暴く大事件に発展していくユーモラスな人情小説です。 いい意味で荻原さんらしい小説。 老人の一人が訴える問題は実は深刻な問題だし、子供たちが抱える怒りも放っておいていいものではないんだけど、 笑える要素が織り込まれているので重たく感じないのはさすが。 悪役がはっきりわかりやすいのもこういう小説の面白さの一つですね。 でも、とんでもなく分厚いわりにラストがさらっとしすぎてる気が・・・。 冗長な中盤を削ってでもラストに深みが欲しかった。 3万本のひまわりが目の前に浮かびます。すがすがしい気持ちで本を閉じました。 | ||||
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『別冊文藝春秋』の’06年3月号から’09年5月号にかけて長期連載されたものを加筆・訂正を加えて一冊にまとめた長編。 萩原浩の小説は、ユーモア小説、人情もの、ミステリー、人間ドラマなどジャンルが豊富で、どれもユーモアのオブラートにくるまれながらも現実を鋭く直視したその作風が結構面白いので欠かさず読んでいる。 時は今から13年前。県会議員の理事長が共に経営する有料老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」が隣接していた。「苑」に居住する老人誠次や「園」に通う園児晴也たち「こぐま組」4人組のそれぞれの日常から、やがて『苑・園一体化施策』の名の下にふたつを隔てる塀が壊され、彼らは交流することになる。物語はまだ世間を理解できない5、6才の幼稚園年長組の子供たちと人生をリタイアした老人、そして彼らを取り巻く人々の言動がさまざまなエピソードを通してユーモラスに綴られてゆく。 しかし、そこには厳しい現実があった。後半に至り、元過激派学生だった片岡老人の現状打破・腐敗の告発のための「ひまわり苑たてこもり事件」に彼らは巻き込まれてしまう。 萩原浩が見てきたように描く園児たちや老人たちの行動は、時にはおなかを抱えて笑いたくなるほどおかしいが、本書が“熱血幼老小説”と謳われているとおり、最後にはそこはかとない感動が待っている。 本書は、たっぷり笑って、じんわりと胸に染みる、独特の、そしてお馴染みの<荻原ワールド>全開の力作である。 | ||||
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