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ひまわり事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
ひまわり事件
ひまわり事件 (文春文庫)

ひまわり事件の評価: 3.65/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(5pt)

古本にしては綺麗な本

古本にしてはたいへん綺麗な本でした。また迅速に対応していただきほんとうにありがとうございます。良い買い物ができたと喜んでいます。
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No.19:
(3pt)

普通

少し、読みづらいです、字が小さくて、読むのに時間がかかりました、 でも、物語は、面白いと思います
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No.18:
(5pt)

上手に引っ張ってくれるなぁと

495ページという、結構分厚い本ですが、
とにかくテンポが良くて一気に読めます。
老人ホームと幼稚園の経営陣の福祉を食い物にする運営方法に
老人たちと子供たちが抵抗するのですが、
なんと「全学連」の末裔が立ち上がり・・・
全学連の末裔が老人ホームに入るだけ
時代は流れたんですねぇ
幼いころ、毎日テレビ放映される全学連のデモ
極めつけの浅間山荘事件
ほぉ、こう来ましたかって感じで。
この作者の作品は何作か読んでますが、
とにかく上手に引っ張ってくれるなぁと。
飽きることなく最後まで読ませて、
読後感すっきりさわやか。
精神が疲れているときはこんな感じの作品が気持ちいいです。
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No.17:
(3pt)

少し残念かな?

荻原氏の作品は好物だ。すべてを欠かさず読破しているわけではないが、書店で目に留まった作品はついつい購入している。
氏は様々なジャンルを書けるところが魅力だ。しかもどのジャンルもかなりのレベルであると思える。
本作品も500ページを超える大作だが、わたしはダレルことなく読み切れた。惜しむらくは時代考証が曖昧だったところだろうか。
日常世界やペーソス物だからこそ興醒めさせないことが大事だと思える。十数年前のお話しなのに、AKBやKAT-TUNが出てくる
のは頷けない。ノリだけで書かれた部分が少し残念に思えた。
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No.16:
(3pt)

メリハリがない

老人と幼児というある意味正反対の立場の人間を組み合わせて物語を作るという
コンセプトは面白みのあるものだが、とにかくひたすらイメージや利益を追求する
経営者に彼らが振り回されるという展開が続き、メリハリがなくどうにも暗い
また主役の一人とも言える幼児たちが年齢相応の考えしかもっていないので、
彼らが登場する大半のページはつまらないやりとりばかり読まされて退屈
序盤のおしっこじょ〜など読んでいて萎える描写は勘弁してほしかった

終盤になるとほぼ主役は老人ホーム側の人間になり、子供たちなんて添え物程度の
存在になるのも作品のコンセプト的にいまいち
これなら老人ホームのみの物語りでよかったのではと思ってしまう

読めないわけではないが、色んな部分が物足りなく、荻原作品としては見所の無い作品かもしれない
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No.15:
(4pt)

実に荻原作品らしい作品

相互交流を開始した老人ホーム「ひまわり苑」と、「ひまわり幼稚園」。
老人と園児との交流が深まる中、問題が噴出し、一騒動に発展する。
問題は解決するのか?彼らの関係はどうなるのか?

荻原作品らしい、ウィットに富んだ心理描写が随所にちりばめられ、
550Pものボリュームを感じさせず、一気に読了した。
物語の始まり方、終わり方も上手で、大変気持ちよくなれる作品。

内容の面白さの中に、真剣なテーマも盛り込まれており、
改めて、自分の意思を伝え、行動に移すことの大切さも実感した。
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No.14:
(5pt)

〈理想〉と〈想像〉、それは、北風と太陽?

本書の本題に関しては他のレヴュアーや「解説」の西上心太氏がやっていることであるし、また私の力量では及ばないこともあり、これを避ける。れいによって、とんちんかんなことを書く。
 言及するのは、〈理想〉と〈想像〉というワードに関してだ。少なくとも本書においては〈理想〉は攻撃的な、トゲトゲしい感情を武器にして向かうべき到達点として登場している。これに対し、〈想像〉は平和で優しい、ほんわかした感情――それは、無限に近く小さく折り畳んだ感情だ――を無限に近く広げていった先の到達点として登場している。こんな風に。まずは、〈理想〉。

「リソーってなんですか?」/和樹が質問すると、少し考える顔をしてから言った。/「こうしたいっていう夢だ。いまはできないけれど、いつかはできる。そう思えるもののことだよ。君たち、幼稚園に対して何か怒りたいことはないかい」/(中略)黙っていてはだめだ。自分が怒っていることを忘れたり、他のことでごまかしたりしちゃだめだ。きちんと伝えるんだ」

 そして、〈想像〉。

「想像してみろよ。あの庭に何十本もひまわりが咲く姿を」/「ソーゾー?」晴也が黒目を天井に向けた。意味がわからないのか。じゃあ、そのうち教えてやる。想像というのは、自分とは違う誰かのことを考えることだ。いまとは違う明日を考えることだ。

 〈理想〉に到達するためには〈想像〉する力が必要だ、とも読めたのだが……。

 ネタばらしになるおそれもあるが、あえて言うと、本書は老人とかつて園児だった少年とを〈想像〉が優しく包み込む、心温まる小説である。
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No.13:
(3pt)

安心の荻原ブランドですが、冗長な感じは抜けません。

久しぶりに著者の作品を手に取りました。幼稚園と老人ホームの一体化事業が生み出した、経営陣の隠ぺい&汚職体質の糾弾コメディ(とあえて言い切ってしまおう)。

設定の時点ですでに勝ち!という感じで、ひと言多いせりふ回しや表現で読者を笑わせる荻原ワールドは健在ですが、事件が起きるまでがやや散漫な印象。一方、元活動家の入居者が入ってきた時点で何かの展開を感じさせますが、それだけであのクライマックスまで持って行かせるには多少無理があるように感じます。

つまりは、前半の園・苑一体化事業のくだりと、後半の大立ち回りの間にギャップがあって、ふたつの独立した物語を読まされているような感じがします。前半を多少飛ばしても、そのつなぎ目をしっかり書き込んだ方がすんなり入っていけたかも。

著者の作品は多く読んできましたが、よく言えば安定した出来、悪く言えばややマンネリ気味。引き出しが尽きてしまったのでしょうか。
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No.12:
(3pt)

プロットとしては、面白いのですが・・・。

介護老人ホームと幼稚園。。。期待される取り合わせですが・・・。
萩原流とでもいうのでしょうか・・・語りはスムース・流暢なのですが、カッタルイ !!
眠たくなる講義を、延々と聴いているようで・・・・。
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No.11:
(4pt)

本質を忘れるな!!

久しぶりに500ページ越えの小説を、しかも一日で読み切ってしまったので少し疲れた。
 だからもしかしたら違っているかもしれないけれど、本作で作者が読者に伝えたいことの一つは、「本質を忘れるな!!」ということだと思う。

 これは誰にでもいえることなのだけれど、ある一つのことを続けていると「何のためにしているのか」、「誰のためにしているのか」といった本質的なことを忘れがちだ。
 それはよくないことだと、個人の人生をよりよいものにしていくために、それをつづけていくためには必要なことだと、誠次、片岡、和歌子たち等のそれぞれの考えや、意見を聞いた時にそう感じた。

 自分のしていることの本質が何か悩んでいる人に読んでほしい。
 きっと答えを出す一助になってくれるだろう。
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No.10:
(2pt)

テンポ悪すぎで、読破できず

この著者の本は結構読んでいて、今までもおもしろかったので
裏表紙の紹介だけ読んで購入したが、失敗。

非常にテンポが悪く、いっこうに何も始まらない。
頭にきたので途中で捨てた。

この著者を支持してきた人は結構多いのではないかと思うが、
これに限っては良く店頭で吟味すべき。通販でしか買えない人は
買わない方が良い。
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No.9:
(5pt)

叛旗を翻す。

主人公が老人と園児であるという設定自体で既に「勝ったも同然」なのだが、加えて独特のセンス溢れる文体で惹き込まれずにはいられない。しかもその交流も決しておざなりに描かれてはいない。たとえば国語教科書教材のような唐突かつ安直な「心の通い合い」というものではなく、最終的には老人は園児を視界に入れずに行動し、園児は「居場所を求めて」それに巻き込まれるといった展開も実に滑らかである。一人一人のキャラクターも鮮やかに描き分けられているし、特に伊梨亜が光っている。また終盤における、「ある園児の母親」の登場の仕方も気が利いている。

 100章から始まるという何気ない構成も心憎い。何より独特のメタファーが効いているし、序盤の「じょわ」も良い。とにかく笑いながら、一切の中弛みなく読み進められる傑作。

 さらにはあちこちに垣間見られる社会批判・制度批判も(もちろんそれは登場人物の独白であるのだが、それをこちらはそのように読み取る)も実に痛烈であり、かつ的を射ている。特に――「世代」の性質は「自然」ではなく「当為」である。子供は「純粋」であるとか、老人は「枯れている」という判断は真実ではなく、「そうでなければならない」と、文化が押しつけるものである。それを窮屈だと感じる者が、その性質を押し付け、かつ利用する者へ向けた台詞が実に印象的である。

 俺たちは羊じゃないんだ。
 いつまでもおとなしくしていると思ったら大間違いだぞ。(p318)
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No.8:
(2pt)

長い……

好きな作家さんなんですが…
500ページ近い本の半分まで読んでも、立てこもり事件は始まりそうもない
ダラダラと長い
ここまでたいした盛り上がりもなく長いと、さすがに作者のユーモアさえも鼻についてくる
雑誌の連載小説だったからなのか、ストーリーを無理矢理引き延ばしてるような感じ 同じ題材で書き下ろしだったら、最初からストーリーに引き込まれるような面白い小説になったのではと思いますが…
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No.7:
(3pt)

正直言って長かったなという印象

ひまわり幼稚園&ひまわり苑で繰り広げられる幼老小説でしょうね。最後は、ひまわり苑で立てこもり事件がおきる。そこで、幼稚園児4名(杉本晴也、岡田秀平、松本和樹、今井伊梨亜)も立てこもることになる。事件がおきるまでが長いですね。

まあ、正直言って長かったなという印象である。それでも、幼稚園児と老人達のギャップが面白いですけどね。荻原氏のユーモアが炸裂していましたね。
ひまわり事件Amazon書評・レビュー:ひまわり事件より
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No.6:
(5pt)

爽やかで実現しないリアリティー?

荻原浩ワールドともいえるなさそうであり得る話?
幼稚園と老人ホーム 同一経営者の不正を40年前の学生運動家が暴く!
それにまきこまれる入園者と園児。細かな心理描写や表現は相変わらず巧みで読むものを引き込ませる。
ただ ちょっとリアリティーに欠けるかな、、、、だけど読後はさわやかです。
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No.5:
(5pt)

おもしろい!

老人ホームの隣に幼稚園 この設定だけでわくわくして本をとりました。
まさに期待を裏切らずユーモアもありジーンってくる場面も。。
荻原さんの本はほとんど読んでいますが最初の方の書き方の感じが戻ってきたのかな〜って思って
うれしく思います。幼稚園児も一人一人個性的に書いているしまた老人達のユーモアさもかなり面白い。
読み終わった時にあーーー面白かった!って本を閉じました
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No.4:
(4pt)

ほのぼのと。でも、社会を鋭く見つめて。

常にあたたかい目線で人間を描く荻原浩。
今回もほのぼのとやさしく、そしてユーモアたっぷり。
老人ホームの描き方や、幼稚園の実態など、
リアリティもあって本当に楽しい!

物語は経営が一緒で、隣同士の老人ホームと幼稚園、ある日自由に行き来できるようになり
積極的な交流を「させられる」ようになった事から動き始める。
子供の目から見た、老人たち。
老人の目から見た、子供たち。
これが、歯に衣着せぬ描き方で、絶妙。そうそう、みんなが子供好きなわけないって!
そんなきれいごとじゃないって!
でも、少しずつ深まっていく老人と子供の心のつながりが、読むものの心を暖かくする。

そんな物語にさらに、ホーム経営者の不正、それを摘発する元過激派の老人。
彼が心に抱え続けてきた過去の深い傷と切ない想いも明らかになる。
立てこもり事件の顛末は、もう息もつかせぬ感じだ。

ベースは、「ほのぼのとあたたかく」ありながら、現代社会が抱える問題を
鋭く描いている。さすが荻原浩!
ひまわり事件Amazon書評・レビュー:ひまわり事件より
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No.3:
(3pt)

考えさせられる部分も・・・

ある日突然、「ひまわり幼稚園」と有料老人ホーム「ひまわり苑」の間にあった壁が
取り払われた。幼稚園の子供たち、老人ホームのお年寄りたち、それぞれが壁の向こうを
おそるおそる覗いてみれば、そこには未知の世界(?)が広がっていた。ぎこちない交流が
続く中、ある日衝撃的な事件が起こった・・・。

核家族化する中、幼稚園児から見ればお年よりはエイリアン、お年寄りから見れば幼稚園児は
エイリアンに見えるかもしれない。年代はもちろん、考え方、行動思考パターンがまるで違う
彼ら。ぎこちない交流を重ね、少しずつ信頼関係が築かれていく。ほほえましい部分もあるが、
現代社会が抱える老人ホームの深刻な問題も描かれていて、いろいろ考えさせられる部分も
多かった。事件の首謀者である元過激派学生だった片岡老人の悲痛な叫びが、問題の多くを
語っている。一生懸命働き日本の国を支えてきた者が老いたとき、そこに何の希望も見えないのは
悲しすぎる。
笑いあり、涙あり、作者お得意のパターンだが、少々長過ぎて読んでいる途中で飽きてくる部分が
あった。もっと簡潔にまとまっていた方が印象がよくなると思うのだが・・・。全体的には、まあまあ
面白い作品だった。
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No.2:
(3pt)

老人ホームと幼稚園の交流は吉か?凶か?

隣り合う老人ホームと幼稚園。
そこのお年寄りと幼稚園の問題児4人組が出会ったことから、施設の不正な経営を暴く大事件に発展していくユーモラスな人情小説です。

いい意味で荻原さんらしい小説。
老人の一人が訴える問題は実は深刻な問題だし、子供たちが抱える怒りも放っておいていいものではないんだけど、
笑える要素が織り込まれているので重たく感じないのはさすが。
悪役がはっきりわかりやすいのもこういう小説の面白さの一つですね。
でも、とんでもなく分厚いわりにラストがさらっとしすぎてる気が・・・。
冗長な中盤を削ってでもラストに深みが欲しかった。

3万本のひまわりが目の前に浮かびます。すがすがしい気持ちで本を閉じました。
ひまわり事件Amazon書評・レビュー:ひまわり事件より
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No.1:
(3pt)

たっぷり笑えて、じんわりと胸に染みる<荻原ワールド>全開の力作

『別冊文藝春秋』の’06年3月号から’09年5月号にかけて長期連載されたものを加筆・訂正を加えて一冊にまとめた長編。

萩原浩の小説は、ユーモア小説、人情もの、ミステリー、人間ドラマなどジャンルが豊富で、どれもユーモアのオブラートにくるまれながらも現実を鋭く直視したその作風が結構面白いので欠かさず読んでいる。

時は今から13年前。県会議員の理事長が共に経営する有料老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」が隣接していた。「苑」に居住する老人誠次や「園」に通う園児晴也たち「こぐま組」4人組のそれぞれの日常から、やがて『苑・園一体化施策』の名の下にふたつを隔てる塀が壊され、彼らは交流することになる。物語はまだ世間を理解できない5、6才の幼稚園年長組の子供たちと人生をリタイアした老人、そして彼らを取り巻く人々の言動がさまざまなエピソードを通してユーモラスに綴られてゆく。

しかし、そこには厳しい現実があった。後半に至り、元過激派学生だった片岡老人の現状打破・腐敗の告発のための「ひまわり苑たてこもり事件」に彼らは巻き込まれてしまう。

萩原浩が見てきたように描く園児たちや老人たちの行動は、時にはおなかを抱えて笑いたくなるほどおかしいが、本書が“熱血幼老小説”と謳われているとおり、最後にはそこはかとない感動が待っている。

本書は、たっぷり笑って、じんわりと胸に染みる、独特の、そしてお馴染みの<荻原ワールド>全開の力作である。
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