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サラマンダ-殲滅
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【この小説が収録されている参考書籍】
サラマンダ-殲滅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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四半世紀前から複数の知人にすすめられていた本。もっと早く読めばよかったと後悔。アイディアの宝庫のような小説。ラストに救いが足りない気もするが、映像化されててもおかしくない内容。 | ||||
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タイムトラベルものの名手の著者には珍しい宇宙もの。壮大なスケールのスペースオペラではなく、一人の女性の 復讐譚。著者の得意とする女性の機微を生き生きと描いている。 | ||||
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空間溶融現象との関連で静香の記憶がすべて消えてしまうのと 静香の精神の更生とがどちらが先になるのかドキドキ。 ラストの記憶がないので後半は楽しく読めたし、 ラストの描写はやっぱりカジシン作品なのでエモーショナルな部分が泣けるね。 | ||||
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紙の本で持っているけれども探すのが面倒なので電子で再購入。 古いけれどもエンターテインメントで面白い、惑星メフィスの場面が良いね。 砂漠の惑星に雨が降る、太古の生態系が目覚めてしまう。 携帯電話やGPSが爆発的に普及する前だから、仲間との連絡、位置調査で ちょっと引っかかるものがあるが気にしない。 「美亜へ贈る真珠」、「エマノン」、「クロノス・ジョウンターの伝説」、 「黄泉がえり」にこれと幅広い作風だ。 | ||||
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カジシン作品の中でも一、二を争う名作中の名作! 遂に復刊! カジシンファンならずとも、必読の名作! 旧本持ってますが、絶対買う! | ||||
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古本で法外な値段が付いていますが、作者によれば2018年12月に徳間文庫から復刊されるそうです。 | ||||
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家族をテロで失った女性の復讐物語。 書店でたまたま本書を見かけ、昔、NHKラジオの「ラジオSFコーナー」で放送していたことを思い出し、購入。 愛する家族の仇をとるためには、その大切な家族の記憶を失わなければならない。何かを得ようとするとき、それと同じくらい貴重な何かを手放さなければならないという、「鋼の錬金術師」にも似た等価交換の法則に苦悩する主人公というひとつのテーマで引っ張ってくれればよかったのだが、風呂敷の広げ過ぎ、アイデアの詰め込みすぎで、うまく主人公に感情移入できなかった。 凄く惹かれるテーマだけに、とても残念な作品。 | ||||
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読み応えがあり、読みやすさもあるいい作品でした。私としては「夏目」の心の移り変わりがとてもいいですね。 | ||||
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カジシンは短編の名手として有名です。長編もいくつかありますが、ちほうの時代や黄泉がえりで、う〜ん、、、と思ったので正直、この作品のことを知ったとき、ちょっと躊躇しました(読んでる順番は必ずしも時系列順ではありません)。 ただこれは読んでよかった。名作。 一人の女性の復讐劇と、言ってしまえばそれで終わりなのですが、その復讐を遂げるために次々に繰り出されるシチュエーションがとことん過酷(肉体的に、というだけではなく、、、読んだらわかると思いますが)、稀代のストーリーテラーの梶尾真治の腕で、物語は結末まで疾走し、ラストで一瞬、物語は疾走を止め、振り返り、ふっと嘆息し、閉じる。 いまだ読み終えたときの感動というより、脱力感が忘れられません。 ただ、へんに重すぎたりはしません。エンタメ、と書かれている方がおられますが、確かにこの筆加減はそうなのかもしれない。 短編集のゑいり庵綺譚と共に、一番好きな作品。結末を知りながら、時々読み返したくなる作品です。 | ||||
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短編SF小説の名手【梶尾真治】氏が書いた、長編冒険SF小説の大傑作が本書です。この作品は娯楽作品として最高に面白い作品です。まず何よりもキャラクターの魅力が際立っています。巨大なテロ組織に愛する夫と子供を殺され、復讐の戦いを始めるヒロイン【神鷹静香/こうたかしずか】、その静香に想いを寄せる一癖も二癖もある在人類惑星条約機構の軍人【夏目郁南/なつめいくなん】、静香に特殊訓練を施す元・テロ組織所属の女戦士【ドゥルガー】などなど、少しノスタルジックな味わいを持った名キャラクターが勢揃いした感じが、とても良いです。作品それ自体もどこかノスタルジックな味わいがあって、【本格SF】というよりも【空想科学冒険活劇】という呼び方の方が似合うような感じです。分かりやすく言えば、あのアニメ映画監督【宮崎駿】氏の名作『未来少年コナン』や『天空の城ラピュタ』に通じる味わいがあります。何はともあれ、文学ではなく娯楽に特化した最高に面白い作品です。SFファンだけでなく、より幅広い読者層に読んで欲しい傑作。ちなみにこの作品は、第12回・1991年度【日本SF大賞】を受賞しました。興味のある方には、ぜひオススメします。最高ですよ。 | ||||
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何年か前の日本SF大賞受賞作。 前から読みたかったんだけど、なかなか入手できなかったが、最近、改めて文庫化されたのを読んでみた。 上下巻2冊のかなり長い小説だけど、スリリングな展開というか一直線なストーリーで、あっという間に読ませた。 主人公の女性の悲しみと復讐についてはよく理解できたが、ただ、そもそものテロの背景とかの描き方が浅いかな。9・11以降の現在では、おそらく、もっと違う描き方になったのではないか。 | ||||
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テロで夫と娘を失った女性の復讐譚で、それだけなら小説の世界では「よくある話」でしょう。 ただ長い物語りながら、枝葉をうまく端折ったスピーディな語り口に載せられてページをめくるうちに、物語世界にのめり込んでしまうでしょう。 飛びなめや人間離れしたテロリストに代表されるSF的な要素はありますがあまりどぎつくないので、普段はスリラーを中心に読んでいるような人にもアピールする作品だと思います。 | ||||
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上巻から続く復讐の物語は、下巻に入っても勢いをまして続いていきます。 この物語を印象深くしているのは、物語が閉じた後にのこる寂寥感だと思います。 何のために復讐をしたのか、何のために命を賭けたのか、そして何を得たのか。 読者は最後のページを読み終えた後、さまざまなレベルで重層的に問いかけられているこのような問いと向かい合いながら、壮絶な物語の余韻に浸るでしょう。 | ||||
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時は未来。復讐を誓う女性主人公が、協力者とともに、宇宙を駆け巡りながら、テロ組織に戦いを挑みます。 スピーディーな復讐劇というストーリー以外にも、読みどころ満載の本でした。 主人公の魅力、宇宙開拓の様子、惑星の謎の生物、テロ組織やテロリスト、個性的な協力者たち、テロリストの未来の武器、宇宙の航海の様子、テロリストとの戦闘、女性主人公が原因となる世界の変貌、その謎をおう、刑事と超能力者、超能力者の能力・・・。 きりがないぐらい、満載です。 復讐という状況、テロ組織との戦いとともに記憶を失っていく主人公の切なさが、基調になり、哀愁を誘う本でした。 | ||||
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私は現在32歳だが、十年余り前、 ヒロイック・ファンタジー一辺倒だった私の読書体験を決定的に変えた作品である。 ハードSFというほど小難しくはなく、 復讐劇というシンプルなストーリーを、 個性豊かな愛すべきキャラクターたちを散りばめて描く。 時間を忘れてひたすら読み進む、という体験を、 本当の意味で最初に味わわせてくれた作品です。 長らく絶版の憂き目にあっていましたが、 めでたく版元を変えて、容易に購入可能になりました。 「なんだ、SFかよ」と決めつけず、まずは読んでみてください。 作品によってはストーリーテリングに難のあるカジシンですが、 この作品では凄まじい牽引力を発揮しています。 きっと、下巻を読まずにはいられません。 | ||||
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上巻を読んだ読者なら、読まずにはいられないだろう。 復讐に身を捧げた静香に、目的遂行のため、直接的に手を差し伸べる協力者たち。 遠く離れた場所から、彼女の身を案じ、救いを与えようとする、会ったこともない人々。 それぞれの想いを受け止め、最終ミッションが開始される。 灼熱の星で、静香を待つ結末とは…。 是非その目で、確かめてください。 そして、単なる勧善懲悪ではなく、現実の厳しさ、虚無感、無情さを感じさせつつ、 それでもかすかな希望を抱かせるラストシーン。 現実世界でテロの脅威が大々的にクローズアップされる以前に、 このラストシーンを書いていた作者には脱帽です。 SFという範疇にとどまらず、徹夜してでも読み通したくなるエンターテインメントの傑作。 今のところ、この作品が著者の最高傑作といって差し支えないかと思います。 | ||||
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私は、著者に対して「おもいでエマノン」をいつまでも求め続ける古い読者だ。だから、「OKAGE」には期待したが、見事に振られた。この著書も、はっきり言って「読みたい本が他になかった」「日本SF大賞受賞作品である」「文庫本で廉価」という理由で手に取った。期待はしていなかった、まったく。上巻を読み出してすぐに「ああー、しまった」と思った。やっぱり買うんじゃなかった。ステレオタイプの人物が、お定まりのストーリーに乗っかり、ハリウッド製大予算SF活劇のはじまりはじまり、という感じで登場。文章もマンガチックで、「おもいでエマノン」の情感にはほど遠い。しかし、ケチな私は「折角買ったんだから」と読み続けた。ここが大事です。ここで投げ出してしまわなかった私は、偉い! 東京駅から読み始め、新大阪についた時には、大慌てで書店に飛び込み、下巻をゲットした。今、買おうかどうしょうかと迷っている貴方、ラストシーンで感涙にむせぶことを、私は声を大にして保証します。 | ||||
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確かに、短編作家が長編に初めて挑んだ危うさのようなものは あるけど、面白いから一気に読めます。SFのアイディアも たくさんつまっていて楽しいです。ただ、途中からSFというより ファンタジーに近くなってしまってるけど。 別の人も書いてるけど、テロについてはまさに今の時代を 予測するような描写があって、この点は凄い。結末については、 まあ、この作者は切ない話が得意だから(せつないと言うより むなしい結末ですが)。でもヒロインはテロの撲滅ではなく、 あのテロ集団の殲滅を目指してたのだから、目的を達成したとも 言えます。 細かいつっこみどころは満載ですが、それを補って余りある 面白さです。必読!とは言わないけど、読んでみたら? ってすすめられる本です。 | ||||
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当事の筆者は短編作家なわけで、長編かけよと言われて書いたようなもんだ。 長編書いたらSF大賞やるよ、と。そう言われて、書いた作品。 だから構成は...1本抜いたらバラバラになっちまうジェンカ、 あるいはテトリスが隙間あきまくりでゲームオーバーになりかけ。 そういう、危うい構成。当時は、ね。 長編の経験がないから、短編・中編の積み木細工で組み立てるしかない。 いかにも、そういう稚拙さが目立つ。 だけど私が、この2004年にこの作品を押したいのは 近未来がテロの時代なんだと予告したこと。 たとえばアルカイダみたいな大樹規模なテロ組織が殲滅されたとしよう。 その隙間を衝いて他のテロ組織が、まるで蟲が涌いて出るように あとから後からあとから後から。わらわらわらわら出現しては攻撃を加える。 このことを明確に指摘しているんだな。 テロが成功を収めた例はない。が、とりあえずテロはツブさなきゃなんない。 この物語では、一つの巨大なテロ組織を殲滅した。ヒロインは放心状態。 それはそれでいいんだが その空いた隙間で他のテロリスト集団が、ここぞとばかりに盛大に活動。 ヒロインは放心状態。なにもできない。 やりきれない。余りにも救いのない結末。 それじゃ、現実の俺らは何やんなきゃなんないんだ!? テロはツブさなきゃなんない。 テロが成功を収めた例は、世界史上、ひとつもない。 でも俺らは何やんなきゃなんないのよ??? この、もどかしさを感じ取って頂ければ幸いに存じます... | ||||
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短編に定評のある梶尾真治先生ですが、長編もいけます。 本作品は異星への移民が進んだ時代の話で、主人公はごく普通の主婦。 あるテロ集団の爆弾テロによって、家族を失い、そのショックで植物人間になってしまいます。 彼女は心理治療の力で意識を取り戻します、テロ集団「汎銀河聖解放戦線」への激しい憎悪と共に。 激しい怒り、それだけを頼りに復讐に挑む主人公を描いた、怒涛の復讐劇。 ハリウッドあたりで映画化すれば面白いんじゃないかと思います。 映像に映えるシーンが山盛りですから。 SF大賞受賞作。その名に恥じぬ大作です。 読むときは必ず上下巻そろえてお読みください。 | ||||
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