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黄泉眠る森: 醍醐真司の博覧推理ファイル



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【この小説が収録されている参考書籍】
黄泉眠る森: 醍醐真司の博覧推理ファイル

黄泉眠る森: 醍醐真司の博覧推理ファイルの評価: 3.00/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

これは博覧ではない

京極夏彦を経験してしまった我々には、こういう、新書を一冊読んだ程度の知識はすでに博覧とは言わないのです。その意味で、主人公の蘊蓄はひたすらうざい。自分を物知りだと思っている無知な人の酒飲み話を聞かされている感じ。
 ただ、漫画編集者の鬱屈や事情については、さすがに多くの人が知らない部分を抑えていて面白いです。

 気になるのは、主人公のキャラクターのぶれがあること。どうやらこのシリーズの第一作ではきちんと打ち出されているようですが、一作目を読んでいない人にとっては、読み切り4作とはいえ、いきなりこの本から読んでいけないようです。
黄泉眠る森: 醍醐真司の博覧推理ファイルAmazon書評・レビュー:黄泉眠る森: 醍醐真司の博覧推理ファイルより
4103321725
No.4:
(3pt)

最後まで読めます。

闇の伴走者が面白かったので 購入しました。 こちらは どちらかというと 作家の趣味や 好みの題材を取り上げているような感じで
スリルとサスペンスの推理小説とはいかなかったが、退屈はしませんでした。 作風かな??
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4103321725
No.3:
(3pt)

まさに博覧と推理が半分半分

有名漫画原作者のミステリー。その実績から期待度大で、またテレビドラマの影響もあって、全編を通じてミステリー満載かと思いきや、ある意味肩透かしを食らいます。

第1章は好調でしたが、第2章で、その系統の話が好きな方は堪らないでしょうが、物語の方向性が分からなくなります。第3章も短編としては受け入れられますが、全体としては唐突感があります。

ミステリーとしては物足りないかもしれませんが、それでも最終章では、物語は軌道修正され、謎はしっかりと解き明かされます。
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No.2:
(3pt)

サブタイトルにウソは無い

気鋭のホラー漫画家の失踪事件を発端とする忌まわしい過去に人間が操られるようにして起こる殺人連鎖の謎を解く。
醍醐真司という博覧強記のマンガ原作者(というかプロデューサー)が主人公の第二編だという。マンガ原作者が主人公というのが新鮮だし、その業界ものとして興味を引いたので読んでみた。
ヒットマンガ作品がどうやって生み出されていくのかという過程にも触れられているのでその点では興味深いものがある。それは主に天才肌の女流漫画家朝倉ハルナと醍醐との卑弥呼を主人公としたマンガの創作過程として描かれている。「魏志倭人伝」の解釈や邪馬台国論争の薀蓄を延々と地下バーで講義(読者に披露?)するのはいいのだが、こういう打ち合わせは呑みながらほんとにやるものだろうか?疑問に思ってしまう。ただこのストーリー設定を(美内すずえ作画なんかで)実際に実現したら面白いのではないかと思わせもする。
しかし本筋の失踪漫画家の方はどうも無理矢理感がぬぐえない。彼の作品がマンガ原稿を活字描写されるかたちで数箇所出てくるのだが、これに物語の重要な伏線が張られているのはいいとしてもこれがまったく面白くない。むしろマンガ原稿なのだから、マンガにしてそのまま挿入したら良かったのではないか。玄人受けのするホラーマンガ家(個人的な印象としては諸星大二郎?)の設定なのだから肝心の絵が無いことには読者はそれを受け止められない。
マンガ家と小学校時代の親友2人との忌まわしい過去が現在によみがえる話にしても、殺人動機が強引だし方法が雑過ぎる。殺人といっても自殺で処理されているものをわざわざ殺人事件として掘り返すのだからもっと衝撃的な要素がないとリアリティが感じられない。少なくとも本筋のほうは悪い意味で漫画的で、ご都合主義に感じました。
脇役俳優ジョー・ドン・ベイカー(この小説の主人公に似ている?)の主演映画「ウォーキング・トール」やB級映画監督ウィリアム・キャッスルと巨匠ヒッチコックの関係とかカール・カルダナの「まだ天国じゃないの?」というマイナー映画の取り上げ方(この映画は調べたら本当に存在する映画でした)はまさに薀蓄の極みで、本筋より脇道においしい魅力が満載。そこに登場する癖のある登場人物たちのほうが皮肉にも印象的。もっともページ数にしても半分はB級グルメと邪馬台国、B級映画などオタク関連の博覧会で占められているのではないだろうか。その意味ではサブ・タイトルにウソは無い。
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4103321725
No.1:
(3pt)

続編がある?

ドラマが好感触だったので、次シリーズが出ていると聞き、本屋で見つけて購入しました。話は飲み込みやすく、推理モノとして一本きちんとまとまっています。しかしこの表紙絵では、どうしても邪馬台国を中心とした推理モノを期待してしまいがちで、そういう先入観があると少々肩透かしを食らいます。また物語半ばは別の事件もはさんでいます。私はそれなり楽しめましたが、人によってはとっ散らかるのでは? と、いらぬ心配もしました。また作中の事件と関係ないキャラがとても強くて、事件まわりの人物の印象が霞んでしまいました。というわけで思ったのが、この強いキャラの関わる別の事件があったのではないか、ということです。でないと冒頭のあの編集者の台詞の意味もなくなりますし、むしろそっちの話がとても読みたくなりました。この醍醐と言うキャラには変な魅力がありますし、漫画業界に精通した描写は氏でなければ不可能だと思います。次回作も期待しています。
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4103321725

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