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放課後
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放課後の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全84件 61~80 4/5ページ
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今から20年以上前に発表された東野圭吾のデビュー作。 読み終えて巻末の発行年度を見て軽く驚いた。こんなに古い本なのか、と。 実際読んでる最中には古さを感じる所など殆どないし、今読んでも全然楽しめるという事はやはり凄いと思う。 内容はといえばやはりかなり読みやすい上、意表をつく展開が待っている為途中でだれたりしない。 女子高の先生と生徒ってこんなにタメ口で話したりするもんなの?、とか刑事って皆こんなにクセがある奴ばかりなの?と思ったりもするけど、まあ許容できる範囲。 この本の評価をする上で大きなポイントになる最後の結末も、小説ならありだと個人的には思う。 それにしても20年経った今、あの人は生きているのか? あの人は子供を生んだのか? あの人は誰と結婚したのか? 生徒達は何をしているのか? はたまた学校はどうなったのか? そういった事を考えると何か切なくなります。 | ||||
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女子高で起こる奇怪な二つの殺人事件をめぐって教師の苦悩の謎解きが始まる。 浮かんでは消える犯人像、彼女でなければ誰なのか?密室殺人の裏に隠された、 真のトリックとは?そして最大の謎は犯人が誰かということ以上にその動機である。 巧妙な伏線が幾重にも張り巡らされ、読者の疑念を手玉に取る練り上げられた作品。 そういったテクニックに重点を置きすぎたせいか、全体の描写は淡白で読み手に 迫ってくるようなリアリティーをあまり感じることが出来ないのは残念であった。 最後の最後での急展開には驚かされたがあまりにも唐突でやり過ぎてしまった感がぬぐえない。 しかし、良く考えてみると、実はこの意外な終わり方の根底には本題の殺人事件と共通の、 決して侵してはならない女性心理の深淵が潜んでいるのである。 | ||||
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思い起こすに、18年前。 まさに、高校生でした。 その時『同級生』を読んだ後に、これを読みました。 あの頃は、トリックを含めた、本格推理小説を好んで読み、東野さんの作品傾向と一致してました。 トリックもさることながら、動機と、そして最後のどんでん返し、基本的な流れの中にも、これまで読んできたものよりも、ドラマの強さを感じた。 結局人の心を動かすのは、ドラマだと思った。 高校生、女子高生たちの事情。 彼女たちにしかわからない動機。 それが理由づけとしては絶妙だけど、もっと直接的でも良かったかなと。 ただ、どきつくなってしまうけど。 案外これって、映像化したら面白そうかも、と思ったりもしました。 | ||||
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本書が東野圭吾のデビュー作だそうですが、デビュー作としてはかなりレベルが高いのではないでしょうか。 私が好きなのは伏線の張り方ですね。誰が犯人なのか、かなり悩まされました。 「この人は一見関係なさそうだけど、この文章を見ると、後で大きなどんでん返しが来る気がする」などなど… ただ、皆さんがおっしゃっているように動機を含む女子高生の心理描写に無理があると思います。 もちろん筆者の考えに当てはまる女子高生もいるでしょうが、舞台はそれなりのお嬢様進学校ということですし、そんな場所にこんな考えの子がいるのか!?と思ってしまいます。 学校教員たちにも無理がある気がします。こんな先生ばかりの学校では経営破綻してしまう気が… いろいろ否定的に書いてしまいましたが、私はこの話は嫌いではありません。読んでいくうちに主人公に肩入れしたくなってきます。 | ||||
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『容疑者Xの献身』で第134回(2006年)直木賞受賞した東野圭吾のデビュー作『放課後』を読みました。本作品で第31回江戸川乱歩賞を受賞しました。 背表紙に書かれてあるあらすじをご紹介してから感想にはいります。「校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将─犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…」 文章が上手ですね。展開も早いので、ミステリーに必要なワクワク感を損なわないので、大変読みやすい仕上がりになっています。密室トリックもモティーフに使用していますが、推理小説にありがちな単なる「密室モノ」ではなく犯人の絞りこみに必要な要素を盛り込んだ設定の必然性に惹かれました。 この本の書評によく書かれている「殺人の動機というものの必然性が薄い」ということが上げられています。それが作品の展開や読後感を損なうもので無いと感じていますので、別段気にはなりませんでしたね。 最近も旺盛な執筆活動を続けている東野圭吾の若き日の作品を是非手に取ってください。 | ||||
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この作品は、女子高で起こった殺人事件についてのミステリーである。 ストーリ展開やトリックについては言うことがない。しかし、殺人を冒す動機がどうも弱い気がした。つまり、あんなことで人を殺すか、と思ったのだ。しかし、それ以外はおおむね問題なく楽しめたと思う。特に、最後の伏線の処理と展開には瞠目させられた。 | ||||
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とても二十年前の作品だとは思えない。 話も結構複雑に入り組んでいて、学校とそれを取り巻く環境が非常によくかけていると思う。 ただ、犯人とトリックはけっこうわかりやすいものだと思うが、それでもラストのオチはなかなかよかったと思う。 動機について、それはないだろという意見をよく聞きますけど、少なくとも金のためとか陳腐な愛憎劇なんかよりも数百倍もいいと思う。 やはりデビュー時からきちっとレベルの高いものをかいてるなぁ、と感心する。 | ||||
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高校時代、この作品を紹介してくれた彼女に「あんたにはこの動機の重さがわかるまい」と言われたことを思い出します。今、読み返してみると多少古い表現が目に付くのは時代の流れでしょうがないのですが、新人作家のデビュー作としては完成度が高いのではないでしょうか。現在、ベストセラー作家の仲間入りをしている著者の原点を未読の方は読み返してみる価値はあります。。。 | ||||
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東野圭吾さんの本が好きで何冊か読んだのですが、デビュー作であり、江戸川乱歩賞を受賞したこの作品をまだ読んでなかったので、読んでみました。読み終わって・・・ラストにびっくりでした。そうきたかという感じです。動機に関しては、?という方もいらっしゃるようですが、私は十分理解できます。女子高生の繊細な心のうちもよく描かれていたと思います。 | ||||
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東野 圭吾の著書,全てに言えることだが,会話や内容が非常に分かり易い. 推理小説としては,やや要素不足という点がある. しかし,物語として読むのなら,何ら不足を感じさせない. 「本離れ」している中学生が読んだなら,本好きへの転換点となるだろう. 無論,ただ優しいわけではなく,中身も濃い. 幅広い年齢層に対応している作品だと思う. | ||||
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デビュー作とは思えない2重3重の計算された巧妙なトリック。高校の中という閉鎖された環境内での連続殺人。教師及び登場してくる女子高校生の一人一人がそれぞれ個性を持っており,読んでいて中だるみがない。この作品はミステリーを解き明かすと同時に,作品に登場してくる登場人物それぞれが持っている命をかけて守らなければならないものは何か。というところに作品の原点があるように思う。どきどきしながら進んでいく結末に続く謎解きはまさに東野圭吾の世界独特の緊張感。そこまでの緊張感をどう解きほぐせばいいか迷ってしまう結末は,次回作への期待ととらえればいいのかな。・・ | ||||
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推理小説よりも青春小説に傾倒していると思うが、主人公の高校教諭と生徒たちの心情、心理はうまく描写されている。洋弓に関する記述もあるが、詳細なディテールを見る限りにおいても読者を落胆させない。一度物語りに入ってしまえば、違和感もなく最後まで読み通すことができるだろう。なお本作は、東野圭吾のデビュー作であるとともに江戸川乱歩賞を受賞している。 | ||||
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タイトル、背表紙解説から『青春物はちょっと・・・』と敬遠していた作品。それでもなんとなく気になって、結局読んでみることに。そして、そうして良かったと、納得できた作品だった。舞台が女子高というだけで、主人公は何事にも冷めた視線を注ぎ、良く言えば冷静、悪く言えば事なかれ主義の男性教師。登場する生徒たちは一癖もふた癖あり、かつ大人びた部分と高校生らしさを共棲させている様が絶妙に描かれて、そう、『押し付けがましさ』がないというのが一番だろうか。またいつもの東野作品どおり、タイトルの付け方、文中でのその生かし方も鮮やかというほかない。さらには刑事もほとんどフルに登場する推理小説でありながら、最後の最後まで、事件はひとつとして解決しない。とはいえ謎解きとしての幕は綺麗に引かれているから、謎が残ったままということではない。読後に残るのは、張り詰めた透明感、とでもいうところか。この物語の本当の部分は、最後のページから始まるのかもしれない。 | ||||
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江戸川乱歩賞を受賞した東野圭吾のデビュー作。デビュー作でこれだけ面白く、かつ複雑な作品を書けてしまうというのは、東野圭吾というのは恐ろしい人です。なんと言っても、たとえ殺人が起きなくても面白い作品になっただろうと思われるくらい、日常のディテールの描き方に味があるのです。単に女子校の教諭の日常を描く小説に方向転換しても、十分に通用すると思わせます。そこへ持ってきて飛びきりのトリックが用意されているのだからたまりません。この本を読んで面白いと思わない人は、どの推理小説を読んでも楽しめない体質なのではないでしょうか。著者が得意とする読後感の悪さ(良い意味で)や、決して悪人ではない普通の人間の心の闇に焦点を当てる趣向も既に全開しています。それにしても、女子校の教師という職業に憧れを感じる男性は多いと思いますが、この本を読んだらそんな気持ちはうち砕かれますよ。 | ||||
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読後の感想は「怖い」の一言でした。東野氏の才能のすごさ、そして物語の意外な結末。落ち着く暇を与えようとしない著作に、ただ、ひたすら恐ろしさを感じていました。学園もの……なんて気軽な言葉に乗せられて買ったら良い意味で裏切られました。本当に面白かったです。ぜひ、読んでみてください。 | ||||
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東野圭吾のデビュー作と言うことで読んでみたが、デビューだからだろう、そこまでいいものとは言い切れないのが個人的主観というところか。 東野圭吾の繰り出す本格の犯人当て。緻密なトリック。捜査線上に浮かび上がってくる容疑者達。死者とのつながりは。動機は。その動機が最重要ポイントであり、犯人は読めないこともなかったがそれは読めなかった。それで果たして人をも殺せるか。やりかねないと言えばやりかねないが進学校の生徒だから、常々を見ていてもどうかとも思う。 しかしながら東野らしいのは作品に対する執着性と、ラストにつなげる為の伏線の配置と言ったところか。文章も台詞も読み逃さなければ案外面白いかもしれない。犯人は果たして。意外な人物かもしれないが、リアリティとはそう言うことか。読者をやや裏切る形かもしれない(エンディングも含め)が、そうしたから乱歩賞を取れたのかもしれない。流石にそこまでは分からないが。 読後感は微妙。だが完成度は高い。なかなか作品に趣向を凝らしていると思う。デビュー作であるので、それで今に通じるところはある。東野ファンなら尚更ならずとも手に取ってみる読み物ではないかと思う。特に自分のような同世代、もしくは親世代に薦めたいか。 | ||||
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いわゆる”学園もの”があまり好きではないせいか、気にはなっていたけど今まで読んでいなかった作品。どうしていままで読まなかったんだろう。早く読んでおけば良かった。犯人を推理するとき、トリックやアリバイ、動機などいろいろな面がありますが、この小説に限ってはそれがすんなりいかない。まず、動機がどうしてもみつからない。どうしてそこまで前島先生の命を執拗に狙わなくてはならないのか。状況からして学園内に犯人がいるらしいことはわかるが、怪しい人物には確たるアリバイがあったり、犯人らしくないのが犯人かとも思うのだけど、動機がどうしても思い当たらない。。。二重三重のトリックに翻弄されて、なかなか推理がうまくいかないおもしろさ。でも、丁寧に丁寧に読めば、ヒントはつかめるかなあ。東野圭吾氏の作品は、派手さはないのだけど、登場人物の心情などがよく描かれているし、そこかしこに小さな”伏線”がはり巡らしてある。平易な表現ながらもち密な文章で、いろんな面で楽しめるミステリーだと思います。 | ||||
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推理小説としては結構短く、サクサク進む内容が良いと思われる。東野氏のデビュー作というのも凄い。次が気になってしまう作品。近頃の中高生は『本を読まない』という子ばかりらしいです。そんな子供にこの本はいいかも知れませんね。 | ||||
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第一の犯行は密室の中で、そして第二の犯行は全校生徒の目の前で。二つの殺人事件は言わば閉鎖された環境・学校の中で起きたものです。果たして犯人は誰なのか?そして主人公が予想しなかった「ある人物」からの殺意とは?これが東野さんのデビュー作らしいのですが、完璧な密室のトリックと殺意に及んだ原因・そして犯人自体が最後まで分からずにドキドキしながら読めました | ||||
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いつも、トリック推理ものは「なぜ、そのトリックなのか」が納得できないものばかりでした。しかし、この作品は、トリックが特定できないと犯人が分からないし、犯人が分からなければトリックが分からないと言う、微妙なバランスの上で成り立っていて、とても良かったです。ただ、動機に関しては言うと、確かに、合宿中にそう言う事をする人(被害者のやったことも、犯人のやった事も)はいたけど、果たして「殺人までやるのか?」と考える方がいてもおかしくありません。しかし、それが、現在の恐ろしい所なのだと思います。ささいなキッカケで殺人が起こる現代の日本、そして、その犯人があまりに意外な人だったと言う事件、すべて現実になり得る内容だと思います。日本も恐ろしくなって来ましたね。全体を通して、面白く読めました。ただ、エンディングは後味悪いかな。 | ||||
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