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放課後
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放課後の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 81~100 5/8ページ
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乱歩賞を受賞した、東野圭吾のデビュー作です。 デビュー作とは思えない仕上がりです。 やはり皆さんが書いてらっしゃる通り動機が微妙でした。 最後のオチも必要だったのかどうか疑問です。 途中まではとてもドキドキしながら読めたのですが、終盤が少し期待外れでした。 伏線の散りばめ方は素晴らしいですね。 | ||||
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舞台は、私立の女子高校。 スポーツのクラブ活動も盛んな進学校。 その校内で起こる奇怪な殺人事件を巡って、 アーチェリー部顧問である数学教諭が苦悩の謎解きに挑む。 密室状態の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死亡。 そして、次は運動会の仮装行列中に*** 犯人候補は、続々登場。 喫煙などで停学処分を受けた「問題児」、 頭脳明晰&剣道部の主将である「才媛」、 アーチェリー部の主将、女性教諭*** 状況からして学園内に犯人がいるらしいことはわかるが、 怪しい人物には確たるアリバイがあったりして、 捜査は難航し、ちっとも解決には進まない。 ヒントとなりそうなものは散りばめられている。 読み進める中で、ん!?ってひっかかる記載がいくつも。 でも、わからない。 犯人はいったい誰なのか!? 密室殺人の裏に隠された真のトリックとは!? 殺人の動機となったのは何なのか!? 最後まで読むと、ストンと納得。 いっぱい散らばっていた点が線で結ばれる感じ。 でも、とっても哀しい結末。 | ||||
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乱歩賞受賞の東野圭吾デビュー作。推理小説として斬新なトリックとしっかりした構成を備え てるにも関わらず、愛好者が読むとどこか場違い的に感じてしまう作品ですね。何といっても 舞台の女子高で繰り広げられる情熱と冷静の間のような感覚が一種凄まじい。青春と銘打って あるが、瑞々しさを期待すると・・・ いかにもな演出と奇抜な密室仕掛け、強力なミスディレクションと読み応えはあるが、評価の 分かれ目としては、どうしても平衡を欠く動機や変にストイックな少女像に共感できない人が 多いからだろう。だが、考えようによっては東野独自の読み手に問いかけるようでいて突き放 す独自の皮肉が一作目にして存在しているかの様にも受け取れる。 結局の所、誰も幸せになれないような描写・魅せ方には、ある種逆説的に然るべき立ち位置に いて然るべき事をやれと云う痛烈なメッセージも感じられ、わざと安直・軽薄にみせることに よって普遍的な時間軸での価値をこえてダイレクトにその時分・テーマとゆう空間軸に価値を 見出していると思う。まあそれ故にこの作品またはこの作者の評価は極端に二極化すると思う のですが。まあ、あんまり深く考えると、それこそ終わらない放課に... | ||||
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私は、「パラレルワールド・ラブストーリー」を皮切りに、数冊の作品をピックアップして読んだ時点で、すっかり東野圭吾にハマってしまった。以後、彼の著作の足跡をたどるように、デビュー作のこの「放課後」から著作順に読み進めていったのだが、結局、最後まで気持が離れることもなく、彼の全作品を読み終えてしまった。 東野圭吾の最大の魅力は、その筆致が簡潔明瞭で、非常に読み易いということだろう。他の作家と同じ読書時間しか割かなくても、彼の作品はスラスラと読み進められ、ページ数がどんどん進んでくれるので、読む方としては、ストレスが溜まらず、本当にありがたい。また、「簡潔明瞭で読み易い」ということは、まかり間違えば、「中身がない」ということにもなりかねないのだが、この人のシリアスな作品では、簡潔明瞭な筆致であるにもかかわらず、しっかりと人間が描かれているのだ。「簡潔明瞭にして、高い筆力」。これが、彼の本当に凄いところだと思う。 さて、私は、そんな彼の作品群を読み進める中で、色々な意味で印象に残った作品が幾つかあるのだが、全作品の読了を契機に、改めてこれらの作品を読み直し、少しずつ、レビューにしたためていきたいと思っている。 作家によっては、デビュー作とその後の作品との間には、同じ作家の作品とは思えないほどの落差を感じることもあるのだが、この人の場合には、このデビュー作にして、すでにその原型が完成していると感じる。多少の生硬さも感じないではないが、淀みなく、流麗に流れる筆致は、東野圭吾そのものであり、一見、単純そうに見せながら、結構、凝ったトリックを施し、ラストに意外な結末を用意している点や、女子高生のデリケートな女心もそれなりに描かれている点にも、東野圭吾らしさが出ている。「すべてはこの1冊からはじまった!」。この本の帯に付された名キャッチコピーが、この本の全てを物語っていると思う。 | ||||
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本作品は女子高を舞台にした、東野圭吾のデビュー作である。 近年の作品にどっぷりはまっていると、初期の作品を読むと「イマイチ」な感じがするかと思っていたが、そんなことは全くなかった。 密室殺人の、トリックは、犯人の動機は何なのか? 進むにつれ徐々に狭まってくる犯人像。 驚きの犯人と悲しくも切ない動機。 そして、結末は誰もが予想しない展開になる。 読んでいるときは、「犯人予想」に集中、結末に「驚き」「悔しさ」、読後は「爽やかさ」「考える」、これらは東野作品に共通していることだと思う。 これは初期から踏襲されたものなのだと本書をよんでわかった。 最近の東野作品を読んで好きになった人にはぜひ読んでほしい。 きっと、初期の作品を読みたくなるはずだ。 | ||||
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ガリレオや容疑者を読んでから・・・という人が今更こんな古い小説を読んで楽しいなど思うわけもないではないか! この作品が書かれた時代は、まだまだ現在のような「ミステリー」とは違って、 いわゆる「推理小説」全盛期だった。 殺人トリックの技量と意外性を競い合っていた頃なのである。 その中でこの作品は、本当に驚きであった。 今では意外性もないストーリーかもしれないが、 当時はものすごい衝撃だったのだ。 そして、この数年後から、現在に通じる社会派ミステリーが続々と登場することを思うと、 東野圭吾のこの作品抜きにミステリーは語れない思いである。 この気持ちを分かってくれる乱歩賞ファンはいないのか! | ||||
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男の性に対する本質をとても感じる作品でした。教師であっても結局は男なんだと読み終わって強く感じました。また女子高生の世界がとても上手に描かれているなと思いました。好奇心の強さや,噂話が大好きなところなど,自分にも覚えがあります。この物語に女子高はピッタリの舞台だったと思います。ケイは今の女子高生の象徴って感じの子でした。見た目には明るくても色々なことを抱えているのだなと思います。女子高生を一度経験したことのある人やお子さんが女子高生の方などは一度読んでみたらいいと思います。 ただこんなにすごいトリックが本当に普通の女子高生に思いつくのかな!?と少し疑問が生じますが。 妻は最後やってくれたなって感じでした。主人公も彼女にひどいことをしたのだから,いつか何かあるだろうと思っていましたが,最後の最後で・・・驚きました。 | ||||
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乱歩賞を受賞できたのでしょう。前年には魔球で最終予選まで残ってますしね。 はっきり言って、文章、トリックともに甘いです。 特に心張り棒のトリックは代替え品など必要ないでしょう。 構成は破綻がなく、主人公の心情もクールに書かれています。 それだけでも見事なものです。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は大好きで、ほとんど読んでいると思いますが、今まで私のなかに漠然とあった疑問がこの作品を読んで形になりつつあります。この方は女性嫌いか、女性に対して偏見があるのではないでしょうか。いろんな作品に登場する女性が冷たすぎるか、そうでなくても同じ女性として共感を感じないというか現実感のない女性ばかりな気がします。この作品の最終的な加害者も女としての恨みはよくわかります。でも、それを殺意にもっていくのは性急すぎるし気がします。女性というのは情と非情の間を行きつ戻りつ、複雑に生きてます。(人間誰でもそうでしょうが。)そこらへんの匙加減がいまひとつな気がします。ひとつのエピソードで女性を大胆な行動に走らせすぎて、女性の読者として女性の登場人物に感情移入ができないまま不完全燃焼で作品を閉じることがちょっと残念です。 | ||||
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本書は1985年の第31回江戸川乱歩賞受賞作であり、作家東野圭吾の出発点をなす作品である。本賞受賞までの道のりは決して平坦ではなかったそうだ。作品の舞台は私立清華女子高等学校。そこで生じた2件の殺人事件をめぐる学園ドラマが全7章を通じて鮮やかに描かれている。それなりの分量を伴った学位論文を読んでいる感覚だった。緻密なプロットにも感心した。 とはいえ、単なる「学園ドラマ」という呼称は適切ではない。女子校が舞台であると思って、気楽に眺めていられるのも最初のうちだけだ。私は途中から胸騒ぎというか、大袈裟にいえばやや恐怖感を覚えたほどである。厳格な生徒指導部の教員が校内で毒殺されたというにもかかわらず、大半の生徒が驚くほど「無邪気」であったということもある。内部犯(生徒なのか教員)なのかそれとも外部犯によるものか。しかし俊英な読者は当初から犯人は生徒であることを確信して読み続けたに違いない。最終章の第7章で密室トリックの真の解明を含む、教員と生徒との生々しい(犯行に関わる)問答が繰り広げられる。 たしかに「トリック」の話は斬新だったし、本章を通じて一気に詰め寄る前島教員(数学教師。20年後の『容疑者Xの献身』に登場する石神も高校の数学教師である)の悲壮感を漂わせた覚悟も十分な臨場感を秘めていた。全体を通じて読み応えがあり、本書は東野圭吾の原点であるという説明も納得がいった。しかし私は、生徒の犯行「動機」にやや落胆の念を隠しきれない。これが本当に殺人を誘発するに足る動機なのかと。「美しいもの、純粋なもの、嘘のないものを奪われた時」に生じるという女子生徒の犯行動機とうまく整合しなかった。衝撃的なラストシーンにも思わず震撼してしまう。途中から妻の言動が伏線として描かれているが、最後にこういう結末を用意していたとは。「爽快感」よりは、むしろ「恐怖感」のほうが強く脳裏に残存した作品であった。 | ||||
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これがデビュー作品か…と完成度の高さに驚いた。 だがもちろんその後の作品と比べれば甘いところがある感は否めない。 それを引いても東野圭吾の魅力がしっかり出ている作品ではないかと思う。 途中で犯人に気付いた人も多かったのではないでしょうか? 動機については賛否両論ですが、下手に高校生が恋慕絡みの動機で殺人を侵すよりは断然現実的に思えました。 読み手によって動機が理解できるかそうでないかというのもまた面白いものです。 | ||||
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かなりお気に入りの人物でした。前島が初めて犯人を疑い出したのと同時に、僕も同じ人物を疑い始めました。 違っててくれと願ってたのですが、結局犯人で泣きそうになりました。 作品ですか?トリックは秀逸ですし、デビュー作とは思えない完成度ですよ。 はぁ〜あ〜あ… | ||||
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デビュー作なので読んでてまとまりが無いようなところも見受けられるが、それでも十分著者の特徴が出ており、なるほど、こうして今の東野作品が作り上げられていったのか、とそのような視点から眺めてみた。 特に妻との関係は、今後の作品の予兆を感じさせるものだ。 成熟期に入る前の東野作品として読んでおいても損はないと思う。 | ||||
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登場人物の関係作りが秀逸だなあと思いました。 それを事件とそのトリックに関連させているという事についても、作者の力量に驚かされました。 良く出来た推理小説です。 動機については賛否両論ですが、僕はアリかなと思っています。 | ||||
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ガリレオシリーズや、むかし僕が死んだ家なんかがおもしろくて読んだけど・・・ トリックはすばらしいと思う。 だけど、半分くらい読んだあたりでこいつが犯人かな? ってわかちゃったし、最後の裏切りもだいたい予測できた。 しかも犯行動機、なんだよそれっ!って感じだしそれに主人公が閃いたときの反応が くどい!!!くどすぎる!!! 中途半端に、読んでるほうをじらすので、途中で投げ出したくなりました。 まぁ最後まで読んだけど・・・ 今まで読んだ小説のなかでは最低ランク。 あまり個人的にオススメしませんし、読んで後悔したので、 厳しい評価をつけさせて頂きました。 今後に期待したいと思います。 | ||||
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読んでいくうちに止まらなくなり、最後は徹夜で読んだ。賞を取った推理小説だけに、この人は犯人か?これは伏線か?とあまりに疑いながら読みすぎたかもしれない。その結果ラストの種明かしでは、ちょっと肩透かしというか、もっとインパクトが欲しかった。なぜ殺人に至ったのか、にスッキリ納得いかなかったからだ。しかし、十分に楽しめた。さすが東野圭吾だと思った。 | ||||
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友達に借りて読んだ1冊。推理小説なんだけど、設定が細かくて鮮明でとても20年前の作品とわ思えない!!殺人の動機わ分からないなと思った。読書苦手な人でも結構気軽に読める東野圭吾の1冊ではないかと...☆ | ||||
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最初に手を取ったのは私が高校生のころで まだハードカバーだった。 その時は、そこはかとない後味の悪さもひっくるめて 面白かった記憶があったので、今回単行本で読み直してみた。 うーん・・・・・。 高校を舞台に、教師や高校生が入り乱れて物語が進む設定が 嫌いでないなら読んでみても良いと思う。 高校の部活とか、その辺りの人間関係を思い出したい方には 懐かしさを感じながら読める本だと思います。 心理描写とかは犯人の考えとかは・・・うーん 月日が経つのは早くもので私の嗜好が変わってしまったため楽しめませんでした。 歳を取ったことを実感した思い出の作品です。 | ||||
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犯人を途中からあらかた目をつけて読んでいたが、やはり当たっていた。しかし、それを導かせてくれたのは伏線である。登場人物たちの言葉、行動、意味のない文章だと思っていたのは全て伏線だったという事を読んだ後によく分かる作品である。その何気なさがとにかくうまい。これがデビュー作品だと聞いて、尚驚いた。どうやら東野さんは江戸川乱歩賞に三回送り、どれもが最終選考に残っている。三回目で念願のデビューをはたせたというわけだ。その三回のなかに「卒業」もある。この人はミステリ作家になるべくしてなった人だと思う。どれも完成度が高い。この作品の最後の話になるが、読んだあなたはこのオチにもっと驚くだろう。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作。 作者のデビュー作で、20年以上前の作品であることを考えると、確かに粗さはあるものの、作品全体の構成や伏線の張り方はよくできた作品だと思う。最近の乱歩賞受賞作と比べても、十分に上を行っている作品だろう。 ただし、残念ながら、他のレビューアーも書いているように、この作品の殺人の動機は私にも理解できない。乱歩賞の選考会でも動機が薄いと指摘を受けたようである。むしろ作品のラストの部分の展開の方が動機として強いように思うが、日本の警察の場合、まずこの動機から疑うだろうと思うし、ラストまでそのことが放置されるのは不自然だと感じた。 あと、文庫版の裏表紙にある内容紹介はいかがなものだろうか。「先生を二人だけの旅行に誘う・・・」からの一文は、内容についての誤解を誘うし、確かに高校は舞台になっているものの、決して「青春推理」ではないと思う。作者の読者層から考えると、この裏表紙(このHPの「商品の説明」で、むしろ購買意欲がそがれると思う。 | ||||
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