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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全678件 421~440 22/34ページ
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事前に『数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』を 読んでいたためか、文系出身の私でも、かなり楽しく読めました。 数学的思考力によって「サキヨミ」ができる能力があると知っていると、 天才数学者・石神の思考過程や行動が非常にリアリティーをもって 感じることができました! 数学って、こんなにもスリリングでサスペンスな実用的な思考の訓練を 学べる、超実用的なものだったのですね! 私の人生は、これまで損をしていたように感じました。 理系のかたが書く本って、実にわかりやすくていいですね。 ワクワクしながら読めました。 これなら映画のほうも期待大です! | ||||
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犯人が最初からわかっているのにどうストーリーを展開していくのか最初は??な気持ちでしたが、トリックを知り納得、相変わらず文章構成も巧みですらすら読めて先が気になり一気に読破してしまいました 何気ない伏線に各人の思惑が入り乱れ、ラストで一気に収束していく様はただただ見事の一言、万人にお薦めできる文句の無い作品です、映画化もされるようですが、犯人のイメージは各々が想像するほうが良いと思うので、活字で読むほうを勧めます | ||||
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最も愛し敬ってやまない人のために、他人を殺してまで尽くすことが献身でしょうか。 タブーに触れるからといって親友の最も暗部であることを突き付けることが献身でしょうか。 両方ともYESであり、NOであると思います。 二人の天才が、それぞれの真理に従い、それぞれが自分の信ずるところでぎりぎりの問いかけを互い行う、密接なコミュニケーションと存在意義の掛け合いのおもしろさだと思います。 | ||||
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本書は直木賞受賞作であり、期待して読んだが、期待を裏切らない内容であった。 最近の東野氏の作品は、豊田商事事件やゲームのコピーなど、性同一性障害、などの社会問題をモチーフに脚色した作品が多かったが、本書は、オリジナリティがある作品と感じられた。 本書では、最初に殺人シーンがあるため犯人が分かり、テレビドラマに有名になった「ガリレオ」こと湯川教授と草薙刑事が犯人を追う。 そこに仕掛けられていたトリックは...改めて東野氏の凄さを感じました。 | ||||
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前作「探偵ガリレオ」「予知夢」と違い、犯罪トリックに科学的要素が使われているわけではない。だから、応用物理学者の湯川学が、快刀乱麻、トリックを暴くというのでもない。終始、人間 湯川学と探偵 湯川学の苦悩が描かれているというべきか。 そして結局は彼も、名探偵としての道を選んでしまう。 取り調べにおいては、犯行の動機、というものが必ず出てくる。金のため、恨みのため、快楽のため…。自分と価値観の異なる人間を、自分と同じ価値観で測るためには、必要なステップなのだろう。そして、犯罪の結果として得られる利益が、犯罪が失敗した時にこうむるリスクを上回っていると感じられれば、その動機が正当なものであると社会は判断してくれるのだ。しかし、物事の価値は、誰にとっても一様ではない。 読後一番に思ったことは、なんてふさわしいタイトルなのだ、ということ。他に適切なタイトルが思い浮かばない。石神の犯行動機はとても美しいものだけれど、おそらく、万人が理解することが出来るものではないだろう。先ほどの動機成立の公式に当てはめれば、とてもではないけれど、利益がリスクを上回っているとは到底思えない。だが、湯川は理解してしまった。 日常ならば心が通じ合うことは幸いだろう。だが、悲しいことにこれは非日常。石神には望まない形で罪を暴かれたことが不幸だし、湯川には数少ない友人の望みをかなえてあげられないことが不幸だ。 | ||||
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「探偵ガリレオ」「予知夢」に続く湯川博士モノですが、本作は長編です。実は、この「ガリレオ」シリーズ、主人公の“湯川”というネーミングが、何か(東野圭吾さんにしては)安易に感じられたので、読むのに二の足を踏んでいました。 前2作における主人公の立場は、事件を解明するためのアドバイザー的なものだったのに対し、本作では自身のアドバイスによって、結果的に友人(それもライバルとして認め、共感するほどの)の犯罪を暴いてしまうことの葛藤が描かれています。 “論理的な人間”として設定されている湯川と石神という2人の人物が、論理と感情の間で動く姿を追っていくと、違った角度から楽しめます。 「探偵ガリレオ」「予知夢」の2作は、本作において主人公の感情的な部分を描くためにあったのでは?などというのは、私の考えすぎでしょうか? 余談ですが、東野圭吾さんは「殺人」という事象に対して、単に被害者・加害者だけでなく様々な立場の人間を描いておられますね。加害者の家族(「手紙」)、被害者の家族(「さまよう刃」)、殺人を犯そうとする人(「殺人の門」)など・・・ かつてインタビューで、「ミステリーの『トリック』から『人間』を描く方向へ変化している」ということを言っておられたのを記憶しているのですが、本作はその典型ではないでしょうか? | ||||
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思い込みのまま読んでいくとトリックにまんまと引っ掛かりましたね Aと思わせて実はBというように自然と問題がすり替わっているという ちょっと意地悪な問題の製作者が今回のトリックを作り出した感じですね 良い点 ・トリックが秀逸 ・理系的観点からの話が面白い 不満な点 ・石神が靖子や娘を好ましくなる描写を表現する時に非常に曖昧な点 靖子や美里の容姿の描写を詳しくしてもらえばよかったかな | ||||
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文庫化されたので、 買ってしまいました。 再読です。 愛とか、 友情とか、 約束とか、 誠実とか、 そういった、 美しい言葉の意味が、 本当に描かれている作品だと思う。 あらためて、 作品の完成度の高さを感じた。 読んだ当時、 「なぜ『手紙』でなく、 この作品が直木賞なのか・・・」 と思った記憶がある。 しかし、 なんの、なんの、 読み返してみると、 推理の部分よりも、 人間の心の動き、 ドラマに重きが置かれ、 そこに切なさを感じた。 無償の愛。 親から子へ、 というカタチがしっくり来るのだが、 こういう愛のカタチも、 信じたいな、 と思う。 | ||||
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初めて東野圭吾さんの作品を読みました。 もう本当にびっくりすることばかりでした。 最後は本当に驚きました。叫んじゃいました。 アリバイも完璧で… 刑事と同じ迷路にはまっていました。 映画もとても楽しみです! | ||||
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ガリレオシリーズ3作目としての本作 『探偵ガリレオ』『予知夢』と異なり長編で題名も付け方が異なり しかも深い。 今までが化学、物理トリックが主な手法で、どうアリバイを崩すのか? と注意深く読んでいくと見事に作者のトリックにはまってしまいます。 湯川先生が推理小説を読まない理由(前作に書かれてます) 数多くのトリックを見せつけた理由 この本を書くための布石かもしれない。 | ||||
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一気に読み終わりました。映画の出演者を思い浮かべながら読めて映画が楽しみになりました ストーリーの後半はタイトルから連想させるとおり、せつなくなってしまいました。 読んでる途中に、せつないと思わずつぶやいている自分がいました。 また、最初の出だしから内容の全貌は分かるのですが・・・・最後の決着は? 気になりながら読み進み、最後の結末を読んで・・・すごい、すごいと久しぶりに 他の人に薦めたくなりました。ぜひ一度読まれてはどうでしょうか? | ||||
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劇場公開の前に読んでおきたいと思って、読み始めましたが一気に読めました。 物理学者 湯川と数学者 石神の対決というストーリーですが、読み進めるに従い空集合φが閃きました。 論理的なパズルのピースを構築する中で、石神がφ=死となることでパズルのピースからはずれて湯川の論理を崩してしまうというトリック。 ところが、そんな単純な論理ではなく純粋な愛という多項式が加わることで、未知数がxとyだけの2次元方程式が未知数x,y,zの3次元方程式へ変化していく感覚にとらわれました。 言い換えれば、幾何の問題と見せかけて、じつは関数の問題、という思いこみによる盲点をつかれた感じ… 東野圭吾作品の中で、秀逸な作品だと思います。 | ||||
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著者の作品は出だしは兎も角ラストで尻すぼみに感じてしまうことが多く(ラストを曖昧にし明確な結論を示さない,驚かせようという点ばかりが目立ってしまい話し全体のバランスが危うくなる等),あまり好きでは無かったのだかこの作品は例外だ・・・ 最後の数十ページまではスタンダードよりは少し上といった良作ミステリー.そして誰もが予想しうる結末に向かい収束していくのかと思いきや一転,見事に予想をはずされることとなる.しかもそのはずし方が上手い.はずすための強引なトリックではなく物語全体を構成する上で欠かすことのできない必然.流石と言わざるおえない作品だ. | ||||
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過去二作のガリレオシリーズ…つまり、“探偵ガリレオ”と“予知夢”とは、毛色の違う作品に仕上がっている。過去二作品は短編で、科学トリックをネタに書かれているのに対して、本作品は科学抜きのトリックで書かれている。過去二作の科学トリックが、苦手という方にもお勧めしたい。 また、本作品は、ガリレオシリーズ初の長編ということもあり、トリックのみならず、人間ドラマもよく書かれており、トリック云々を抜きにしても楽しむことができる。 さて、本作品の内容であるが、天才物理学者の湯川と天才数学者の石神の対決ということになる。 湯川と石神は、帝都大学の同期で、親友という設定である。ひょんなきっかけから、湯川は、石神が犯人なのではないかと疑い始める。そのうちに湯川は、親友の石神が犯人であることを確信し、そのことを悩み葛藤する。そんな湯川の姿が、よく書かれており、新鮮である。 本作品は、間違いなく記憶に残る名作である。過去二作品も、なかなか楽しめる作品ではあった。しかし、読了後、半年なり一年経って、記憶に残っているかと問われたら、ほとんど記憶に残っていないというのが正直なところだと思う。その点、本作品は違う。本作品は、読了後、半年経とうが一年経とうが、しっかりと記憶に残っているであろう。その辺が、名作たる所以である。自信を持ってお勧めできる一冊である。 | ||||
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推理小説という枠を越えた、素晴らしい作品だと思います。一方的な片思いの相手のために殺人まで犯すというのは凡人には理解しがたいのですが、天才の思考とはそんなものかもしれません。石神の、悲しいまでの一途な思いに、涙が止まりませんでした。湯川の最後の一言、「せめて、泣かせてやれ」はこの物語のすべてが集約されているように思います。 東野圭吾は今までに何冊か読みましたが、文章が単調で、気のきいた言い回しがあるわけでもなく、それほど好きな作家ではありませんでした。しかし今回この本に出会い、評価は一変しました。年間100冊以上読むなかで、二年に一度あるかどうかの感動でした。今では東野圭吾のファンです。 | ||||
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ミステリー愛読者ではないのですが、この本は非常に面白かったです。 展開はシンプルで、謎解きもさほど複雑ではないのでこの種の本が大好きな人には 物足りない内容かもしれませんが。 映画ももうすぐ公開されるので、見に行きます! | ||||
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ミステリーはあまり読まないのですが、いろんなところで評判が良かったので読んでみました。 読み始めると途中で止めることができず、一気に読んでしまいました。 純粋に面白かった。映画の原作になりやすい書き方だと思います。 話の構成はよくできているし、次がどうなるのか早く次のページに進みたいという気持ちを押さえながら読みました。 なんとなく人物描写が記号っぽかったところが完全には物語にのめり込めなかった理由かな。 | ||||
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最初から犯人はわかっているのに・・・みごとなラスト。 中盤あたりまでは、そう面白いと思わなかったのですが、最後にやられた!!そういう結末か!!と。映画も見たくなりました。 | ||||
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平素、学術書ばかり読んで味気無さを感じたせいかたまには昔のように推理小説を読もうと気軽に手にとり、文学的にどうとかミステリとしてどうとか世間の評価がどうとか、そんな無粋なことは抜きにして感情移入しつつ流れにまかせて読みました。その結果自然に涙が出ました。湯川の言葉からもわかる通り、石神のしたことは「そんなこと」であり、普通の人の感覚ではやはり歪んでいるとしか捉えられないかもしれません。しかし無機質な天才石神が、ちっぽけな幸せのために不器用な愛(私を含め普通の人からすればこんなのは狂った自己愛にすぎないというかもしれませんが、彼にとっては間違いなく愛だったと思います)を貫きました。そのためにあれほどの自己犠牲をできる者は、虚構でなければ有り得ないから、現実の世界では有り得ないから、一人の天才のあわれな「献身」に私は涙を流しました。 | ||||
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映画化されるということもあってその前に見ておきたくて購入。 作品は400ページ弱ということでボリュームは程よい。 タイトルの意味というのは作品中にわかります。 深いですね、いろんな意味で。 ドラマのガリレオを見ていた人はその人物が浮かんだりして違うところで楽しめるかもしれません。 「映画では誰がこの役をやるんだろう」といったことを考えながらも見てました。 登場人物も少なめで時間軸が目まぐるしいところもなく 非常に読みやすい作品だと思います。 物語もシンプルです。 と思いきや「なるほど、そういうことか」と思える後半戦。 東野圭吾ファンにはもちろんのことサスペンス好きや ドラマを好きだった人にもお勧めできます。 それにしても最後・・・あの人はどうなったんだろう? 気になります。 | ||||
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