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私が彼を殺した
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私が彼を殺したの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 61~80 4/6ページ
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トリックもさることながら、東野氏は被疑者の心理描写と葛藤の記述がとても上手い作家ですね。 私も初見では犯人は誰なのか分かりませんでした。 最後で加賀から提示されたヒントを読んだ上で再読して「あーなるほど」という感じ。何気ない伏線の張り方、お見事。 ・・・ただ不可解な点が2点ほど。 (※以下相当なネタバレ含みます!) 1.殺された男の元カノが自殺するが、加賀はなぜ彼女が自殺だったとあれほど自信をもっていいきれたのか? 彼女に思いを寄せていた被疑者の1人は、以前から彼女の知り合いだった。メタ視点をもつ読者は彼が毒物の存在について知りえたのは彼女が自殺した後だったことは分かりますが、加賀には分からないはず。そして最初の時点では彼が「自殺した彼女」に好意を寄せていたという事実も分からないはずだし、好意をもっていたという情報は本人と被疑者の1人である女性の証言からしか分かりません。刑事としては彼らが嘘をついている可能性も考慮に入れなければならないはず。 少なくとも加賀は穂高と自殺した彼女、そして彼の間の関係がこじれた結果、彼が2人とも同じ毒物を使って殺したというシナリオも考えるべきなのではないか。 つまり加賀は、レストランで電話を受けたこの男が穂高邸で彼女と会った時点で、彼女は死ぬ気はなかった可能性についても考えるべきだと思うんですよ。 もしくはこの男が彼女に例の毒物を買わせて、罪をなすりつけるためにこの毒を彼女に盛って殺し、後はシナリオ通りにピルケースのトリックで穂高を・・・っていう可能性もあるんじゃないのかなあ。芝生の草の件については、穂高殺しのシナリオのために彼がわざと仕込んだと考えられなくもないし。 その点において加賀は安易に自殺と断定しすぎな気がします。この男が彼女を殺していないという証拠がない以上、殺人の線でも捜査しないといけないのでは?もちろん読者は違うとわかってますけど・・・ 以上、かなり無理やりではあるけど加賀が彼女の自殺はろくに捜査せずに所与として推理しているのが気になったので。 2.美和子の行動 美和子が本当に穂高を愛していたかどうかは定かではありませんが(物語最後で貴弘が相手は誰でもよかったのではと語っている)、穂高が死んで間もないうちから人が変わったように事件について調べ始め、果ては被疑者3人を穂高邸に呼び出して探偵ごっこまで始める始末・・・彼女の心の動きがさっぱりわかりません。正直ドン引きしました。あまりの豹変振りに物語を読み返すまで証拠もないのにこいつが犯人だと思ってましたね。 まあそういう人だったと解釈するしかないんでしょうね・・・せめてもう少し理由らしい理由が欲しかったような気もします。 それから作品としての評価には関係ないですが、加賀のあのウザは読んでてイライラしますね・・・刑事コロンボ気取りの質問の仕方や相手を小馬鹿にしたようなもったいぶった言い方が非常に鼻につきます。私が知るミステリーにおける探偵役の中でも1,2を争うウザさです。こんなのが現実にいたら私は絶対捜査には協力しないでしょう・・・ | ||||
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やや暗い展開が気になる。 世相を反映したものだろうか。 殺人事件が起こるのだから,暗いのは仕方がないのかもしれない。 どこに問題があるのだろう。 3人の登場人物を,章ごとに切り替えて、一人称にしていく手法は面白い。 切れ目なく続けて行く技術もすごいと思った。 | ||||
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3人それぞれに動機があり、皆、偶然、毒の混入した薬剤(カプセル)を入手している。 毒物を被害者に投与できるチャンスがあったのはその3人。 その状況で薬殺を実行した犯人は誰か。 謎は解けませんでした。作品自体は面白いですが、前作と違い、解く意欲があまりわかない作品。 その理由は、 '1.殺害方法が毒殺という地味な設定 '2.本当に毒物を投与できるチャンスがあったのは3人限定なのかという疑念がつきまとってしまう '3.3人のうち誰が犯人であっても驚かない設定 '4.薬剤の数の問題がちょっとややこしい '5.本筋の謎自体はそれほど複雑ではないが、3人がそれぞれ殺害を実行しようとしていることが、 事件を複雑化させてる 犯人当てにしなくても、「犯人はお前だ。なぜなら〜」という名探偵の華麗なる推理を披露して 終わってもよかって気がする。 | ||||
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「どちらかが彼女を殺した」を読んだ上で読んでほしい作品。 伏線に伏線が張られていて、もう気付かないってのが正直なところ。 犯人を捜しながら、トリックの迷路に迷い込むのが正しい読み方なんだと実感させられる作品。 「どちらか・・・」よりも難解で巻末の解説を読まなきゃ正直わからなかったほど。 映画のように読んだあとに友達といろいろ話したくなる作品。 | ||||
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この作品も「どちらかが彼女を殺した」と同じように犯人が誰であるか記載がない。 物語も容疑者3人の視点からそれぞれ描かれており、3人とも動機は十分にある。 それでも、自分では犯人を突き止めることができなかった。 ネットでは解説ページがたくさんあるので、犯人を知ることはできる。 犯人を知って、この作品のさまざまな場面にヒントがあったんだなぁと気付いた。 本当に面白い本だった。 | ||||
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話がだらだらしすぎていて、半分くらい読んだら誰が犯人だろうがどうでもよくなってきました。 | ||||
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犯人はいつものパターン。殺人動機がいかにもなさそうな婚約者の設定。こんな作品をどれだけ読んだことか。東野作品の定番とも言える。一般文学339作品目の感想。2011/02/26 | ||||
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巻末の推理解説を読んでなんとなく犯人がわかりました。そのくらいこの小説はとんでもない終わり方をします。読んでみてのお楽しみってやつでしょうか? | ||||
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最後がほんとにわからない・・・mixiでついついみんなの意見を見ないとわからない感じでした。飽きがこない構造になっていてよかったです。ちなみに東野圭吾作品2作目でした。 | ||||
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またもやわからなかった。。。「どちらかが〜」に続く、作者×読者の推理小説第2弾。前作よりも数段難しく、最後の3つの写真には「え!これでおわり?」と。袋とじとネット検索でやっとすっきりし、驚いた。面白い!(あのままわからないと寝付けないです)しかし、小説としては前作のほうが好きかな。兄・康正に感情移入できた。ふてぶてしい犯人に怒りをもてた。ただ今作では、最終盤にあかされる美和子の心理が、いたく印象に残った。美和子の存在がなければ、穂高の死はなかった。その意味で、美和子が遠因ともなっている。「私が〜」=美和子とも読めるか。そう考えるとまた、東野圭吾の人物設定にうなる。絶妙だ。純粋に楽しい推理小説のなかにも、深い人間心理の綾を紡ぎ出す。天才のなせるわざだと思う。 | ||||
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読者に真っ向から推理合戦を挑む、究極の犯人あて小説第二弾。 容疑者は三人。 事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。 いやはや、これは面白い。 ここまで真剣にミステリーを読みこんだのは久しぶりだ。 最近のミステリーは、動機や社会性ばかりが強調されていて、肝心の謎解きそのものは付属品になり下がりつつあった。 そんな流れに逆行するかのような作風だ。 この作品は、犯人が明かされないまま終わる。つまり自分で見つけなくてはならないのだ。 容疑者も少ない。キーアイテムも明示してくれている。 解こうと思えば、解けるはずだ。 これ以上魅力的な謎解きがあるだろうか。 しかも、それだけではない。 物語は三人称で進む。 誰もが彼を殺そうと計画し、誰もが裏をかこうと目論む。 謎解きに加えて、この心理描写もまた素晴らしい。 その真意が明かされるとともに、物語は二転三転する。 そして、仕込まれたトリック。まんまと視点をずらされた。 たとえ、ふつうのミステリーのように犯人が明かされたとしても、この作品は十分面白いと思う。 袋とじで結末を知ったときには、興奮しました。 すべてを知った上で読み返すのが、また楽しい。 再読にも耐えうる作品です。 感情移入、いやそれ以上に完全にのめりこみました。 「どちらかが彼女を殺した」よりも、私はこちらの方が好きです。 おすすめです。 | ||||
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袋閉じ解説がついていますが、 犯人が誰なのかは、最後の貴弘の章でわかりました。 文章を丁寧に読めばわかると思います。 私は東野さんの文章展開やストーリーはもちろんのこと、 文章力に惚れ込んでいるので、 そういう私にはとても素敵な作品でした。 | ||||
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私は結局自分では犯人がわからなかったのだが、推理の手引きを読んだ後もう一度本書を読み返してみた所犯人を決定づける描写を発見。なる程っ!! と思わず膝を叩いた。この腑に落ちる感じは前作「どちらかが彼女をころした」以上だった。ストーリーも前作に比べて面白く、総合的にみて前作を超える作品だなと思う。 | ||||
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「どちらかが彼を殺した」で、本文のみで犯人をあてられなかったので、 今回は、とがんばってよみました。 が、やっぱりわかりませんでした。。。潔く袋とじ、あけさせていただきました。 いずれにせよ、こんなに真剣に本文を読むことはなく、 それだけでも面白い本でした。 そして、本文に種明かしが記述されていないのが、おもしろいこの本、 おそらく本文に種明かしが記載されていても面白い展開であると思います。 登場人物や、展開にひきつけられるものがあり、それだけでも十分おもしろい。 楽しめました! | ||||
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犯人が書かれていない推理小説というのを初めて読みました。 面白い。 世の推理小説、皆こうだったらもっと読みがいがあるのにな、 と思いました。 袋とじ解説を見れば直ぐに誰が犯人だか分かります。 ただ、ネットで調べたところ、色々な矛盾点を指摘している人がいて、 考えれば考えるほど面白い。 二度楽しめる小説です。 | ||||
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3人の容疑者の視点で順番に描かれる物語で、誰が犯人でもおかしくない展開にすぐに引き込まれた。注意深く読んでいたのだが、一度読んだだけでは犯人は分からなかった。解説を参考に再度読み直して、ようやく犯人が分かったのだが、本当にうまくヒントが隠されていた。事件の真相も楽しめたのだが、純粋に穂高を愛していたと思っていた美和子が、彼を愛する女を演じていたというのも驚きだった。 | ||||
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『どちらかが彼女を殺した』の読者が自分で犯人を推理する形式が大変気に入ったため、こちらも続けて読んでみました。 今回は『どちらかが〜』と同形式だと知っていたため、最初から気合を入れて隅々までチェックを入れつつ読んではいましたが、やはり袋とじ解説なしで自分でトリックを見破るのはお手上げでした。 容疑者が3人に増え、難易度は『どちらかが〜』に比べ、格段にアップ。とはいえ、袋とじ解説は『どちらかが〜』よりもこちらの方がわかりやすかったように思います。 単純に事件→解決を第三者として読むのもいいけど、読者が自分で犯人を推理する形式にもたまには挑戦してみたいという方には、ぜひお薦めです。 | ||||
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小説の構成が斬新。3人の視点で、かわるがわる物語が語られる。そして、容疑者が皆一様に「わたしが彼を殺した」と、言うのだから。 前作?「どちらかが彼女を殺した」よりも推理レベルがアップした感じ。それぞれの思惑とか心情とかが 相俟って、内容的にも前作より楽しめる。3人の言葉の中に隠されていた真実が次第に見えてくる。 読後、あなたはちゃんと真相を語れますか? | ||||
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本書の装丁は緑の表紙に何本かの白いゆりの花が束ねられており、なかなか美しい。東野氏が勝ち取ったといわれる直木賞受賞作『容疑者Xの献身』の表紙装丁も、黒の表紙の赤い薔薇というコントラストで心を揺さぶった。たしか装丁は作者自身が選定しているということだから、かなりのこだわりをもっているのだろう。むろん両作品の装丁の関係性を多くの読者は意識することはないであろうが。 本書のような読者に犯人探しを課す作品は前作『どちらかが彼女を殺した』に続いて二作目だ。容疑者は一人増し3人になる。しかし私はその容疑者の一人は当初から犯人ではない(いやあってほしくない)と思いながら読んでいた。その結果は各々の読者に委ねることにするが、前作が大学院修士課程レベルであれば、本作品は間違いなく博士課程レベルの高い質を誇るものだ。丹念に読んだが、犯人は絞れず「解説」を読んでも分からないという締まりのない閉じ方だった。とはいえ、それは前作で体験済みであるので、さほど驚かない。本書を読み終えて、即座に犯人のめぼしがつき、かつそれを論理的に説明できた読者は少ないのではないか(私自身の負け惜しみを含む)。作者のいわば容赦のない要求がかえって痛快に思えた。 本書は加賀恭一郎シリーズの一作品に数えられている。今回も彼の地道な捜査とそれに基づく緻密な推理能力に感嘆した。しかし彼の登場は190頁以降で、「加賀百万石の加賀です」というセリフとともに登場する。大学生時代を描いた初登場作品『卒業』では二年連続して剣道の学生チャンピオンになっているが、その後の作品ではあまり言及されていない。刑事としての高い捜査能力は『眠りの森』や『悪意』といった諸作品から明らかである以上、彼の人間としての素性をもっと知りたいと私は思っている。ということは、ひとまず『赤い指』を読む必要があるか。「フーダニット」の世界を自ら堪能できる貴重な作品であった。 | ||||
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私は解説を読んでも犯人がわからなくて、インターネットで調べてやっとわかりました。 インターネットがない人はやきもきするだろうなーと思った。 分厚いから読み直す気もしなかったし。 でも面白かったです。 | ||||
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