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私が彼を殺した



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私が彼を殺したの評価: 3.84/5点 レビュー 115件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全115件 81~100 5/6ページ
No.35:
(4pt)

自分で推理することに楽しみを見出せる人にお薦め

『どちらかが彼女を殺した』の読者が自分で犯人を推理する形式が大変気に入ったため、こちらも続けて読んでみました。
今回は『どちらかが〜』と同形式だと知っていたため、最初から気合を入れて隅々までチェックを入れつつ読んではいましたが、やはり袋とじ解説なしで自分でトリックを見破るのはお手上げでした。
容疑者が3人に増え、難易度は『どちらかが〜』に比べ、格段にアップ。とはいえ、袋とじ解説は『どちらかが〜』よりもこちらの方がわかりやすかったように思います。
単純に事件→解決を第三者として読むのもいいけど、読者が自分で犯人を推理する形式にもたまには挑戦してみたいという方には、ぜひお薦めです。
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
406182046X
No.34:
(4pt)

3人の犯人

小説の構成が斬新。3人の視点で、かわるがわる物語が語られる。そして、容疑者が皆一様に「わたしが彼を殺した」と、言うのだから。
前作?「どちらかが彼女を殺した」よりも推理レベルがアップした感じ。それぞれの思惑とか心情とかが 相俟って、内容的にも前作より楽しめる。3人の言葉の中に隠されていた真実が次第に見えてくる。
読後、あなたはちゃんと真相を語れますか?
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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No.33:
(4pt)

前作よりもレベルアップしたフーダニットの本格推理小説がここに!

 本書の装丁は緑の表紙に何本かの白いゆりの花が束ねられており、なかなか美しい。東野氏が勝ち取ったといわれる直木賞受賞作『容疑者Xの献身』の表紙装丁も、黒の表紙の赤い薔薇というコントラストで心を揺さぶった。たしか装丁は作者自身が選定しているということだから、かなりのこだわりをもっているのだろう。むろん両作品の装丁の関係性を多くの読者は意識することはないであろうが。
 本書のような読者に犯人探しを課す作品は前作『どちらかが彼女を殺した』に続いて二作目だ。容疑者は一人増し3人になる。しかし私はその容疑者の一人は当初から犯人ではない(いやあってほしくない)と思いながら読んでいた。その結果は各々の読者に委ねることにするが、前作が大学院修士課程レベルであれば、本作品は間違いなく博士課程レベルの高い質を誇るものだ。丹念に読んだが、犯人は絞れず「解説」を読んでも分からないという締まりのない閉じ方だった。とはいえ、それは前作で体験済みであるので、さほど驚かない。本書を読み終えて、即座に犯人のめぼしがつき、かつそれを論理的に説明できた読者は少ないのではないか(私自身の負け惜しみを含む)。作者のいわば容赦のない要求がかえって痛快に思えた。
 本書は加賀恭一郎シリーズの一作品に数えられている。今回も彼の地道な捜査とそれに基づく緻密な推理能力に感嘆した。しかし彼の登場は190頁以降で、「加賀百万石の加賀です」というセリフとともに登場する。大学生時代を描いた初登場作品『卒業』では二年連続して剣道の学生チャンピオンになっているが、その後の作品ではあまり言及されていない。刑事としての高い捜査能力は『眠りの森』や『悪意』といった諸作品から明らかである以上、彼の人間としての素性をもっと知りたいと私は思っている。ということは、ひとまず『赤い指』を読む必要があるか。「フーダニット」の世界を自ら堪能できる貴重な作品であった。
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No.32:
(4pt)

犯人がわからなかった

私は解説を読んでも犯人がわからなくて、インターネットで調べてやっとわかりました。
インターネットがない人はやきもきするだろうなーと思った。
分厚いから読み直す気もしなかったし。
でも面白かったです。
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No.31:
(4pt)

袋とじを読んで犯人が分かった

『どちらかが彼女を殺した』につづく犯人究明型小説。『どちらかが〜』では
なんとか犯人を解明し、意気込んで本書に臨んだが撃沈しました。途中で気に
なっていた点や、気づいたこと等はラストに近づくにつれ全て指摘され、気が
つけば手の内ゼロの丸裸。最後に加賀刑事が提示する事件真相に至る重要な
物証は、解答を読んだ後では『なんで気がつかなかったんだ、俺の馬鹿』と
いう気持ちと『そんなのあり?』という複雑な気持ちに。しかし、前作も
そうだが、解答へのヒントはラスト直前にまとまって示されている。そのヒント
の裏づけに本文をめくり返すことはあっても、ヒントそのものを探して読み返す
必要があるわけではない。そうした点で読者に親切な構成なので、難しいと思って
敬遠する必要もなく、気軽に手に取ることが出来る作品。登場人物の心理描写も
面白い。オススメです。
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No.30:
(4pt)

大いに悩んで下さい(笑)

3人の登場人物がそれぞれ一人称で語る形式。
こういうスタイルは読んでいても面白い。
それぞれの視点で物語が展開していくから。
同じ出来事でも視点が変わると、見方も変わる。
そのへん東野圭吾はさすが、だと言わざるを得ない。
そして、「どちらかが彼女を殺した」同様犯人がわかりませんw
最後の袋とじ読んでもわからなかった私はアホですか?(泣)
3人とも怪しく見えるし。
誰が犯人って言っても納得できそうな気がするし。
みんなも大いに悩んで下さい。
そんな作品。
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No.29:
(5pt)

推理ファンには外せない1冊

本格推理小説です。容疑者の3人が交替交替に一人称で語りながらストーリーが進んでいき,
終盤,「まるでアガサクリスティの世界だな」と容疑者の誰かが言うとおり,
クリスティばりの謎解き場面が展開されます。
ただし,
「犯人はあなたです」
という刑事のひとことで終わるものの,本文中に答えはありません。
で,おもむろに,一番後ろの袋とじ解説をビリビリ破くと,
わかりやすいヒントが書いてあって,犯人が分かるという仕組みです。
よく考えて面白く作ってますね。
犯人当てに関しては,ヒントで示唆されているのが犯人だとすれば,
推理なんてしなくても,捜索とか鑑定とか,
ふつうのやり方で犯人がすぐに分かったんじゃないかと思ったり,
突っ込みどころもあるんですけど,
まあいいじゃない,これだけ凝った構成が楽しめれば
と思わせる面白さがありました。
アガサ・クリスティとかエラリー・クイーンが好きだった人は
楽しめると思います。
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No.28:
(3pt)

犯人当てゲーム

脳トレのつもりでミステリーを楽しんでいます。これはミステリーファンにとって恰好の犯人当てゲーム。当たらなければ初心者。当たって中級者ってところでしょうか。丹念にゆっくりと、疑問に思ったところは繰り返して読み直しながら読み進んでいけば、仕掛けを見落とさずにすむと思います。
ネットでの解説を読んで、上級者の読みはさすがに違うと感心しました。西上心太教授の解説だけでなく、ネットの解説も含めて読まれることをおすすめします。
ミステリーを警察官の視点で見直すことも面白いと思っています。警察の捜査力をおろそかにし過ぎているのでは?と思うようなストリーもよく見受けるように思います。
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No.27:
(4pt)

心理

ミステリーと言うよりも、3人の登場人物(容疑者?)の心理が描いてあるのがおもしろいと思いました。東野さんの作品はどこか犯人に対しても愛を感じさせるところがあり、彼独特のミステリー、他の作家にはないものが味わえる一冊だなと思いました。
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No.26:
(4pt)

こういうオチがあるとは...

この作品は、リドルストーリーという、昔から確立されているジャンルに入るらしい。
そんな知識のなかったオレは、加賀恭一郎がいつもの如くスカッと謎解きをしてくれるかと思ったら、何の種明かしもなくそのまま終わってしまいただ呆然とするのみであった。
それは反則やろ、という想いと、まったくの想定外の展開への新鮮な驚き。
絶賛はできず、複雑な思いもあるがミステリには必ずオチがあると信じ込んでいたオレとしてはまさに衝撃のラストである。
犯人探しのヒントとなる解説が巻末についているが、読んでも犯人はわからなかった。あちこちネットを検索してやっと謎が解ける。非常に詳しい解説を加えているサイトがいくつかあり、ああ頭のいい読者もいるもんだと感心する。というわけでオレのようなヌルい読者なら読後もあれこれと楽しめる。
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No.25:
(3pt)

加賀刑事にはもっと早く犯人がわかっていたはず

 『どちらかが彼女を殺した』に続く、東野圭吾の「犯人当て小説」第2弾。
 今度は容疑者が3人になり、事件の背景もずっと複雑、難易度はぐっと上がっている。
 しかし、小説としての完成度は今一つか。
 第一に、被害者が殺されて当然の悪人で、犯人を突き止めることが単純に正義とも言えず、「犯人当て」をするエネルギーがあまり沸いてこない。
 第二に、事件の背景は複雑なのに、加賀刑事が「犯人はあなたです」と言ったところで終わってしまい、物語としての結末がついていない。せめて、後日談(被害者の婚約者・美和子と加賀刑事が、後で語り合う場面とか)くらいはあってもよかった。
 ただ、初出時(雑誌掲載時)とは犯人が変わっているそうで、本になった後の犯人の方が、話として救いはあると思うけれど。
 「犯人当て」については、袋綴じの解説で一応は納得。ただ、既に多くの人がネット上でも指摘しているように、疑問は残るけどね。
 私の意見を補足すれば、加賀刑事は最後に〇〇を切り札にするが、その問題に気づいたのはもっと前だろう(専門家にも調べてもらったはずだし)。その時点で、加賀刑事は犯行のトリックを見抜いて、犯人がわかっていたはずである。そのトリックを実行可能な容疑者は一人だけだから。
 もう一つ個人的な意見を言えば、題名の「私」は、ストレートに犯人のことではない。容疑者3人は、自分のことを「僕」「俺」「あたし」と言っているしね。
 「私」とは、一義的には被害者の婚約者・美和子だろう。彼女が自分の「ある想い」と訣別しようとしたことが、巡り巡って殺人事件につながった、その意味で、彼女が「私が彼を殺した」と思った、ということではないかな。
 もちろん、犯人が「自分が彼を殺した」、という一種の達成感を示してもいるのだろうけど。そういう二重の意味のある題名だと思う。
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No.24:
(5pt)

結局誰犯人だったのだろう?

とても、面白いのだけれども、ミステリーは「やはりあなたが犯人だったのか!」という醍醐味がなければ、消化不良ですね・・袋綴じでもかまいませんので、犯人教えてほしいです。
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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No.23:
(4pt)

で、犯人は

誰なの〜!?
どちらかが彼女を殺したと同じ、読者が犯人当てゲームを楽しめる本です。
早いうちから容疑者は3人に絞られているのに、
気をつけて読んでいるのに解らない。
あ〜、作家にも、刑事にも、敏腕読者にもなれません・・・。
しかし、終始楽しく読める1冊です。
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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No.22:
(5pt)

やめられない。止まらない。

とにかく、読み始めたら止まらなくなってしまった。
3人の人物(容疑者)の視点をローテーションしながら物語が進んでいく。
それぞれ「僕」「あたし」「俺」という一人称を使い、題名の「私」が誰なのかは分からない。
3人とも殺人を犯す動機やチャンスがあり、心の中で自分が殺してやったのだ、と言っている。
一体犯人は誰なんだ。
終盤の、刑事が3人を追い詰めるシーンで、3人の視点が短い描写で入れ替わって
とてもハラハラする。
単純な言い方だけど、すっごくおもしろい。
あー、色々言いたい。けど言わない。
ひとまずこれは読まないといけない。
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No.21:
(2pt)

私は推理しないんで…

私はミステリーを読む際に推理という作業を一切しない人間です(苦笑)
どの本にしても、敢えて(ってか、めんどくさいからしないんですけど…)推理せずに最後のほうで探偵役の推理(犯人やトリックなど)を聞いて「すごい」とか「なぁんだ〜」とかって具合に楽しむんです…
なのでこの本の趣旨(?)を知ったとき、「しまった!」と思いましたねぇ(汗)
ミステリーは自分で推理してから読むって人には良い本でしょうが、私みたいなタイプには向かない本です…
いくら簡単だといわれても、推理をしないで読む私にはモヤモヤが残りました(汗)
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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No.20:
(5pt)

これは、袋とじの解答が間違っている(笑)

犯人未告知小説第2弾の解答付き第2弾。
企画自体は本作家の新境地にして究極の野心作。すごい、の一言。
だが、書評家? の人と編集者は反省すべき。この文庫。それともこれを見越した上での敢えての、ミスリード? おそらく著者本人(東野氏)はこの解決に絶対に納得しないで、西上氏と出版社の編集者レベルのミステリ読解力に苦笑いしているに違いない。
はっきりいうと、犯人は簡単だ。状況・動機とかからも容易だし、タイトルをよんで一発確信。のボクの考える犯人(もう言ってるようなモノ)。はあの人。教えてあげてることに気づかなかったら、きちんと説明します(ネタばれなんで:関連サイトも洗脳されたごとく間違えの中で議論を進めている・・所詮その程度か? 決して探偵には慣れないね。と思っちゃう)
出版社の人は東野さんに失礼だと思わないのかな? 再読してきちんと理解してください。ボクごときで一読で確信できるくらい、簡単というか文芸ミステリーに近いモノ。である。新古典派純文学ミステリー作品と位置づけるのが正解。と考えます。西上氏はジョークでこの解答を作ったと考えますが、本気ならミステリー舐めすぎ。
と、あじり気味ですが、著者の方が肩を落として欲しくない為、敢えて書いてます。だってリスクしかないしね(笑)。
と、スキャンダラスな作品。なので必読。ボクの知ってる編集部では担当外でも当然のように前作が話題になっていた。くらいの業界人・業界志望者・文学部関連者・本好きなどなど必読。
でも、祝直木賞受賞!! あっぱれ。
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No.19:
(4pt)

落ち(?)はイマイチでしたが・・・

「どちらかが彼女を殺した」の犯人当てが面白かったので、こちらも読みました。同じように袋とじの解説付きです。容疑者が3名ということで少し難しくなってます。容疑者の視点から書かれてるせいもあるかな。「どちらか〜」の方が決め手の証拠が分かりやすかったです。←1回読んで分かった。
基本的に推理小説は好きなのですが、犯人がわかっててトリックを解いていくというものが多いので、こういう単純な犯人当て推理ゲームは面白いです。
難しすぎないので、やる気もでるし(笑)
この小説は3人の容疑者の視点が、章ごとにバトンタッチしていく形式が面白いです。東野作品お馴染みの加賀刑事も出てきます。
相変わらず読みやすい文章で、一気に読めます。小難しい文章ではないので、誰にでもお勧めできますね。
通勤電車で読んでいたのですが、没頭してたら行き帰りの2時間で読み終わりました!自分なりに答えを出し、袋とじを読んでから再検証。
ささやかだけど、2回目の楽しみです。
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No.18:
(2pt)

犯人はわかったものの…

袋とじ解説を読んで犯人はわかったけど、そうなると「だったらややこしいことしなくても○○を調べた時点ですぐ犯人わかるだろうが!」と思ってしまうんだよねえ。証拠品に○○があるかどうかは捜査の基本中の基本。そこに××さんと△△さんの○○しかなかったらあっという間に犯人確定しちゃうじゃないの。こんなんでいいわけ?
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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No.17:
(5pt)

で、結局は誰だ?

「どちらかが彼女を殺した」同様、推理好きにはたまらん企画モノです。「どちらか~」よりも難易度が高いと言われてはいますが無難な回答を導くにはこちらの方がシンプルで親切だったと思います。読みやすさから言っても、「どちらか~」より良かったです。でも、あくまで無難な回答と書くのは理由があって仮説の立てようによっては違う犯人もしっかり成り立つんですよね。そこらへんが面白い。余談だけれど、加賀刑事を何作か読んで、最近では古畑任三郎とか刑事コロンボみたいに見える。もっとカッコいいけどね。私だけ?!ぜひとも噂されているこのシリーズの第3作目「あなたが彼を殺した(仮題?)」を期待します。
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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No.16:
(5pt)

推理に自信あった

久しぶりの東野圭吾「本格推理小説」体験であった。別に暇をもてあましているわけではないが、たまたまポッカリと時間が出来たので、まさかこれで1日潰すような愚かな真似はすまいと思いながら読み始めたのではあったが…。甘く見ていた。本当に1日を潰してしまうとは!それもこれも、途中まで自分の推理にある程度の自信が出来たからいけないのである。この作品は犯人当ての「本格」である。アガサ・クリスティみたいに再終盤では容疑者全員が集まり、加賀刑事という「名探偵」が謎解きをして最後は「犯人はあなただ」と言って終る。後は解説を読んで「答合わせ」をするのだ。クリスティの場合は容疑者が相当数居る。しかし、この作品の場合はほんの数人。時間をかけて随分と丹念に読んでいった。私は分かった気になっていた。この文庫には前回の「どちらかが彼女を殺した」と同様、「袋とじ解説」なるものが付いている。だから立ち読みでは犯人は分からない。今回初めて気が付いたのだが、前回同様、西上心太という解説者なのだが、後扉の紹介文にはこの解説者の名前はない。というとなると、この解説者は実在の人物ではなく東野圭吾の分身なのだ。まったくもって回った作品である。トリックもまったくもって回っていやがる。ええ、その通り。推理は当たりませんでした。
私が彼を殺した (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私が彼を殺した (講談社ノベルス)より
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