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どちらかが彼女を殺した
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どちらかが彼女を殺したの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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容疑者は2人、最後まで真犯人の名前を挙げずに読者に挑戦するという、著者には珍しいストレートな本格ミステリです。本文では犯人が明らかにされませんが、文庫版では袋とじ解説で大ヒント(というかほとんど答え)が示されているので「犯人わからん〜〜〜!!」と身もだえすることもないでしょう。 さて感想ですが、まず被害者の兄である主人公に魅力を感じませんでした。何ていうか、典型的なひねくれ者というか…斜に構えた心情も最初は「被害者の身内だし仕方ないか」と思いましたが、どうもこの人素で性格が悪いみたいで、どうも好きになれませんでしたね。その分もうひとりの主人公、加賀刑事の格好よさがひきたっていましたけど。 そして何より犯人特定の決め手となる部分が、証拠として弱いです。「偶然………した」という可能性を否定しきれないので、僕は納得がいきませんでした。 本作は星3つにしましたが、続編の「私が彼を殺した」はまぎれもない傑作だと思いますので、そちらは断然オススメします。また加賀刑事のファンになってしまった方は「卒業」「眠りの森」などもオススメですよ。 | ||||
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まず前置きをしておきますと、最後まで犯人は明かされません。本当に最後まで、です。袋とじの解説にヒントはありますが、わからない人はわからないでしょう。この前提をしらずに適当に読み進めていた私は最後に途方に暮れました。しかし、注意深く読み進めていけば犯人はわかるのです。そういった意味では東野さんのアイデアと手法は素晴らしいと思います。容疑者は二人だけです。ぜひ、「どちらか」考えてみてください。トリックや展開については平々凡々なので星は3つです。 | ||||
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一般的なミステリと一線を画しているのが、「誰が犯人か」という部分を直接的な言葉で表現していない点。そのため、読者は真相を知るためには一字一句注意深く読み、自ら推理することを求められる。そういう意味で、実に意欲的な作品であると思う。ただ、正直なところ、その部分にばかり注意を取られ、ストーリーを素直に楽しめなかったような気がしてしまった。『名探偵の掟』にもあった、「なんとなく読んであてずっぽうで答えを探る」読者への批判を体現した作品なのだろうと思うのだが、一方で作者の自己満足のような印象も受けた。「推理ゲーム」としての作品ならば満点なのだろうが、ストーリーを楽しむ、という観点ではやや疑問を感じた。 | ||||
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本の最後に「推理の手引き」までついており、凝った推理小説である。だが、この小説の唯一にして最大の欠落点は、主人公が執拗なまでに容疑者に追いせまり、復讐しようとする「モチベーション」が伝わってこなかったことである。主人公が妹のことを愛していたという感情、そしてその妹を失ったという悲哀が伝わってこなかった。感情移入があってこそ、主人公とともに犯人をつきとめていこうという気持ちが読者に生まれてくるものだと思うのだが。 | ||||
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