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どちらかが彼女を殺した
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どちらかが彼女を殺したの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 101~120 6/7ページ
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犯人あてモノの推理小説。容疑者が二人に絞られるが、どちらが真犯人なのかを読者に当てさせるつくりなのが面白い。巻末に袋とじなるものがついており、たいがい犯人はわかると思われるが、本編だけではわからなかった。というか、最後まで読んで、「で、結局どっちなの?」と思ってしまった。得るものは全くないに等しいが、気分転換に読むにはお勧めの一冊。 | ||||
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面白い。 容疑者は2人。最後にどちらが犯人なのかあかさずに終わる。 作者から読者への謎解きの挑戦状が突きつけられるわけだが、利き腕に注意をはらって論理的に考え れば犯人の利き腕がわかる。容疑者2人の利き腕も分かる。故に犯人は○○だ!となる。 まぁ、正直に言って私はどちらが犯人か見抜けませんでした。面倒くさくなってしまったこともあ る。文庫版に付録として付いている推理の手引きを読んでもいまいちピンと来なかったしね。犯人が分 からないことにジレンマは感じますが、どうもそれ以上に鈍いようです。 しかし、物語がなかなか巧妙に作られていて(犯人がわからなくても)面白い。他の小説のように臭 いや景色などの余計なものがあまり書かれていないし、主人公も加賀刑事も冷静なタイプなので、感情 の起伏があまり表現されないこともあってか、登場人物に感情移入することもなかった。 その辺が他の小説と異なっていて、推理小説ファンにとっては推理に集中することができていいんじ ゃないだろうか? 犯人の分からないジレンマが残った人、自分の推理に確証が持てない人は、是非WEBを検索してみて 下さい。親切な人が丁寧に教えてくれます。 | ||||
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これは「犯人当て小説」として有名な作品なので、東野圭吾ファンのはしくれを自認する私としては、未読だったのは恥ずかしいのだけど、どういうわけか「加賀刑事もの」は苦手なので…。でも読んでみました。 結論から言うと、なかなか面白かった。犯人当て以前に、ミステリーとしての設定が凝っていると思う。 東京で一人暮らしの女性が、自殺とも思える状況で変死。第一発見者は兄。現場のわずかな痕跡から他殺と見抜いた兄は、自分の手で犯人を突き止め、復讐しようとする。 そして、同じく他殺と判断して、復讐を防ぐため、先に犯人を逮捕しようとする加賀刑事。 犯人と刑事の対決ではなく、犯人に復讐しようとする被害者の兄と、阻止しようとする刑事の知恵比べ、というのが、この小説の面白さだと思う。おまけに兄は、愛知県の交通課勤務の警察官、警察の手の内は知り尽くし、重要な証拠も加賀刑事には渡さない…。 二人の火花が散るようなやりとりはドキドキする。この兄のキャラクターが秀逸で、加賀刑事と対等に渡り合えるところもすごい。 肝心の「犯人当て」だが、容疑者は二人。男と女。 ラスト近くに、「犯人が〇〇〇〇。犯人でない方も××××××。」という文章がある。その「〇〇〇〇」「××××××」という表現で、どちらが男でどちらが女か、わかってしまった。袋綴じ解説を読んでも正解だったし。 もちろん、こんなのは「推理」じゃない。でも、読者は刑事ではないし、文章を読んで犯人がわかる、という意味の「犯人当て」なら、当たりとも言えるよね。こういうレベルで当たっていいのか?、とは思うけど。 この一文は、東野圭吾は絶対に意識して書いているはずで、まあ「大サービスヒント」ということなんだろう。もちろん、ちゃんと推理できる手がかりも書いてある(袋綴じを読めばわかる)。 | ||||
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妹である和泉園子が殺された。そこで、警察官である兄、康正が容疑者を探すことになる。現場検証によって、園子の自殺ではなく、2人(園子の元恋人と園子の友達)に絞られた。どちらが犯人かは、本文(袋とじでは、犯人解読にいたるヒントが記載されている)の中では記述されていない。謎解きの面白さを味わうにはいい作品だと思う。 兄の康正が自力で犯人のてがかりを見つけ、復讐しようとしている動きから、加賀は、犯人の手がかりを見つけつつ、康正が何か隠しているのではないかを感じることになる。そして、最終場面では園子のマンションで、犯人候補の2人と康正と加賀が対峙することになる。その場面で、康正も犯人がわかることになる。 私は、一回目読了後は犯人がぜんぜんわかりませんでした。左利き、右利きが何らかのヒントになっているんだろうなとは思ったのだが。最終場面を読み終わったあとで、二回目を読了しましたが、最終場面で記載されていた意味を確かめるように読んでいったら、そこでなんとか犯人がわかりました。最後までわからない人は、袋とじを読んだうえでもう一度読み返せばいいのではと思います。 | ||||
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結局読み終わっても犯人がどちらなのか解らなかった・・・。 しかし、私同様、洞察力のない方でも大丈夫! 推理のヒントと犯人の解る袋綴じがついてます!! あ〜、すっきりした〜。 | ||||
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変死を遂げた実妹のため独自に犯人探しをする交通課の警察官「和泉」を主人公にした、刑事加賀恭一郎シリーズの第2作目。 タイトルそのままに、早い段階で殺人事件の容疑者はふたりに絞られるが、本編中で犯人の名が明かされることはない。 このため、単行本の発表時には、読者から犯人に関する問合せが多かったようで、文庫化にあたり「袋とじ」の解説が付けられたのは有名な逸話である。 この解説は、読者のための犯人探しのガイドになっているのだが、真犯人がどちらかということよりも、著者が犯人探しのヒントをいかにうまく文中に潜ませているかに驚く。 そのように推理の部分に特化した作品で、文章は読みやすいため物語のテンポも良く読める。 証拠品を隠蔽してまで私刑をしようとする和泉と、的確かつ冷静な判断で真実を追い求める加賀、この対決にも似た人間関係の構図は、『容疑者Xの献身』にも通じるところがある。 | ||||
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容疑者は2人、最後まで真犯人の名前を挙げずに読者に挑戦するという、著者には珍しいストレートな本格ミステリです。本文では犯人が明らかにされませんが、文庫版では袋とじ解説で大ヒント(というかほとんど答え)が示されているので「犯人わからん〜〜〜!!」と身もだえすることもないでしょう。 さて感想ですが、まず被害者の兄である主人公に魅力を感じませんでした。何ていうか、典型的なひねくれ者というか…斜に構えた心情も最初は「被害者の身内だし仕方ないか」と思いましたが、どうもこの人素で性格が悪いみたいで、どうも好きになれませんでしたね。その分もうひとりの主人公、加賀刑事の格好よさがひきたっていましたけど。 そして何より犯人特定の決め手となる部分が、証拠として弱いです。「偶然………した」という可能性を否定しきれないので、僕は納得がいきませんでした。 本作は星3つにしましたが、続編の「私が彼を殺した」はまぎれもない傑作だと思いますので、そちらは断然オススメします。また加賀刑事のファンになってしまった方は「卒業」「眠りの森」などもオススメですよ。 | ||||
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謎解きの手前で立ち止まらないずぼらなミステリー好きでも、 最後まで犯人が明かされないとすれば何とかせざるを得なく、 二分の一だから何とかなってしまう本。 ヒントの個所読んでからは、ひたすら文章追って解答にたどり着けました。 ずぼらなんで文字列検索かけられればいいのに、と思ったけど。 | ||||
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正直、私はこの作品が好きではありません。 半分位読んだ位から、「つまらないなぁ〜。。。」って思いました。 それでもお金を払って買ったわけだし、 とりあえず最後まで読みました。 しかしどうでしょう? 犯人はわからないし、もう一度読み直すほど面白い作品でもありませんでした。 | ||||
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犯人を特定していく過程が面白くて一晩で一気に読んでしまった。 一気に読み終わった後は、謎解きのヒントを得るために即座に注意深く二度読み開始! 確かに注意深く読んでいれば、おのずと犯人は特定される。 しかし、最後には当然犯人が明かされると思って読んでいたので、一度目の読了後はさっぱりわからなかった。 東野氏は 「最後には犯人が明かされる」 という推理小説の常識をひっくり返した。 この暗黙のルールに慣らされている読者に対しての挑戦であり、ミステリの可能性をまた新たに広げたと思う。 非常によく練られた秀作。 東野氏の引き出しの多さには、毎回感心させられる。 | ||||
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ミステリ。最後まで犯人が書かれてなく、与えられたヒントをもとに読者が犯人を当てることになっている。容疑者は二名。 しかし、もちろん、適当に読んでいたらわかるはずもありません。自分のミステリ度みたいなのを計りたいのであればお勧め。 文庫版の巻末には推理の手引きが書かれています。そこを読めば誰でもわかるので、実質答えが書かれているようなものなので、自力で解きたい人はそこも見ないほうがいいかも。 | ||||
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この本は犯人を教えてくれない。 未だ日本ミステリー史上こんなことがあっただろうか? つまりは、探偵になれということだ。 おもしろい試みだ! 思わず熱くなった。 だが、今もう第2弾が出ている今日(2006年現在)には、 いささか、ミステリーにたいする基本を試しているような、 そんな課題に見える。つまりは、利き腕の箇所しか思い当たる節 が決定的にない。という事実。つまりは、いままできちんと ミステリ読者だったか? ということに終始できる。のであろう。 ミステリ自体の理解への基本書として最適ともいえるが、 上級者には少し物足りないのかも知れない。 かなりお薦め!! | ||||
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題名通り、容疑者は2名です。 最後まで犯人の名前は明かされない、というのは有名ですね。 最初はびっくりしました。雑誌掲載時は問い合わせが殺到したとか(笑) 東野作品おなじみの加賀刑事、そして被害者・園子の兄で刑事(ただし交通課)の康正の独自捜査2つの視点からの捜査が絡みます。読者は主に康正視点で読んでいき、課が刑事から与えられる情報を加えて、犯人を推理していきます。 園子の親友、佳代子。園子の元恋人、潤一。 どちらが彼女を殺したのか?共犯か?はたまた園子は自殺したのか? 1回目はなんとなく読んでいたので、犯人の決め手になる物はわかったものの犯人を特定できませんでした。ちょっと読み返したら分かりました。 文庫バージョンでは削除されてある文章があり、若干難易度が上がっているようです。また、文庫を開けばすぐ分かることですが、最後に袋とじで「推理の手引き」がついてます。 これにも犯人が明記してある訳ではありませんが、これを読めば分かるでしょう。ちょっとした推理ゲームを楽しみたい方にお勧め。東野圭吾さんの文章は無駄な修飾語がないというか、、非常に読みやすく、あっという間に読めます。会社の行きかえりの2時間で、1回読み終えました。 これで味をしめた方には「私が彼を殺した」をお勧めします。 容疑者が3名になり、加賀刑事も登場。章ごとに容疑者1名ずつの視点で書かれており、また違った面白さがあります。もちろんこちらも袋とじ手引書付きです。 | ||||
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読みやすいので気軽に読んでたら最後まで犯人がわかりませんでした。改めてもう1度読みました。2度読んでなるほど。 | ||||
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小説と言うよりは、推理ゲームの果てしなく長い出題文、といったところでしょうか。ストーリーが浅いのは謎解きに徹した本であるからいいとして私としては、犯人を特定する決定打が弱い気がしました。東野作品におなじみの加賀刑事が出てきたのは個人的に良かったです。それでも何でも東野圭吾のグングン読めてしまう文章で作品としてはとっても面白かったです。これを書き終えたら自分なりの検証目的で2回目を読むことにしようかな。 | ||||
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言うまでもなく、どちらかが彼女を殺したー容疑者は冒頭で既に2人に絞られている。被害者の兄である警察官と、東野作品ではおなじみの敏腕刑事との事件解決の攻防戦。次第に紐解かれていく事実。 ただ、犯人の殺害手法は少し物足りない気がした。-結局、『解決の手引き』を読んでしまったけれども。推理小説の初歩として適切な気がする。 | ||||
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最近の「新本格」と呼ばれるミステリが大嫌いな私が久々にロジックの快感に酔えた小説。私が「新本格」が嫌いな理由は、読者をあっと言わせたいばかりに非現実的で無理のあるトリックに傾きがちであること、謎解きをする探偵がこれはこうだったあれはああだったと断定的に語る裏に根拠やロジックがまったくないこと、の2点である(二階堂黎人のミステリが典型的)。ミステリにおいては真相にいたるロジックこそが美しいと考える私にとって、名探偵が何の根拠もなく「あれはこうだったのです」と断言すると、プロの警察官が検証もせず「そうだったのか!」とのけぞるようなミステリは馬鹿馬鹿しくて読んでいられない。それ、あんたの単なる推測じゃん、と言いたくなる。なぜそれ以外に回答があり得ないのか、どうしてその回答が導き出されるのか、がミステリの一番面白いところだろう。本作品はそういう子供だましなミステリの対極にある。大掛かりなトリックもなし、意外な犯人もなし、怪奇幻想もなし、しかし端正なロジックがある。本書では最後まで犯人の名前が書かれていない、従ってロジカルに考えれば誰でも明確に犯人が特定できる設定でなければならない。そして実際それはできる。にもかかわらず、袋とじを読む前に論理的に犯人を指摘できる読者は多くはないであろう。最後の最後、加賀刑事と和泉の議論の中で、謎解きのための数多くの手がかりがたった一つのポイントに収斂していく様は異様にスリリングであり、ついに問題が最もシンプルな二者択一に還元された瞬間に物語は終わる。読者にゆだねられているのは最後の一ステップだけであり、この一ステップは完全に論理的にクリアできる。その一ステップの匙加減がまさに絶妙。ミステリに渋いロジカルな推理を求める人にお勧め。 | ||||
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ミステリーというと広義すぎる気もするので、本格推理と言った方が良いのかと思う。「どちらかが彼女を殺した」というタイトル通りの話であり、そこに焦点が置かれている作品である。参考までに私の読み方をまず、しつこく疑わずに誘われるままに読み進めた。これにより特にラストの緊張感も損なわれることなく話しを楽しめる。そして二度目。全てをわかった上で、重要部分の描かれ方などを念頭に読み進める。そんな良質な本格推理物の読み方に十分耐えうる良質な本格物だと思う。 | ||||
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まず前置きをしておきますと、最後まで犯人は明かされません。本当に最後まで、です。袋とじの解説にヒントはありますが、わからない人はわからないでしょう。この前提をしらずに適当に読み進めていた私は最後に途方に暮れました。しかし、注意深く読み進めていけば犯人はわかるのです。そういった意味では東野さんのアイデアと手法は素晴らしいと思います。容疑者は二人だけです。ぜひ、「どちらか」考えてみてください。トリックや展開については平々凡々なので星は3つです。 | ||||
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一般的なミステリと一線を画しているのが、「誰が犯人か」という部分を直接的な言葉で表現していない点。そのため、読者は真相を知るためには一字一句注意深く読み、自ら推理することを求められる。そういう意味で、実に意欲的な作品であると思う。ただ、正直なところ、その部分にばかり注意を取られ、ストーリーを素直に楽しめなかったような気がしてしまった。『名探偵の掟』にもあった、「なんとなく読んであてずっぽうで答えを探る」読者への批判を体現した作品なのだろうと思うのだが、一方で作者の自己満足のような印象も受けた。「推理ゲーム」としての作品ならば満点なのだろうが、ストーリーを楽しむ、という観点ではやや疑問を感じた。 | ||||
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