■スポンサードリンク
私の命はあなたの命より軽い
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
私の命はあなたの命より軽いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出産をまぢかに控え、東京から大阪へ里帰り出産をすることになった遼子。実家に帰ると、両親と妹との間に妙な違和感があることに気付く。 実家で家族に何があったのか少しずつ明らかになっていく展開は楽しめたし、ぐいぐい引き込まれた。 ただ、命の重さを考える物語としては、悲壮感や絶望感が伝わってこなかったのが残念だった。本の内容とタイトルが合っていないように感じた。妹の美和の視点もあったらもっとおもしろかったかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件というほどのことは起こらないが、嫌な事故をめぐるやや重たい日常ミステリー。特に目新しい価値観の提示はなく、伏線が適切に回収されて物語が収束する。ラストの不穏な印象は蛇足っぽい。 次へ次へと読ませるストーリーのけん引力はある。 「タルト・タタン」や自転車レースシリーズで軽やかに過不足なかった筆力が、今回はテーマに比してやや軽すぎる感があるか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きな作家さんで、今まで読んでて「ノリ」切れなかった事は無かったのですが、本書はどうも入り切れなかった。 多分、「自分は祝福されたのに、なぜ妹は…」の部分に同意できなかったからだと思います。自立出来ない状況で妊娠するのと、状況整えて妊娠するのを同列に置いてるヒロインの考え方に違和感。受容や許容を与える与えないの相違はあると思いますが、姉と妹の状況は全然別のモノで、同列ではないと個人的には考えます。 ヒロインの思考が、全部「妊婦ハイ」に思えてしまった。妊婦の耳に入れない様に「配慮」してる時には両親に「何故?」と反発の様な感覚を持つくせに、「何かあったら美和の居場所が分からなくなる」と言われると「妊婦にいう事か。ひどい」って…。 面白く読んだのですが、その手の細かい部分が気になってしまいました。 結末はある意味小気味良かったです。 「何で自分だけ」の美和側の気持ちで読めば「妬み」や「仕返し」的行為は「自分の身近」で報復するのが一番手っ取りばやいですから…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間の根源的な性と年齢と社会との関連を突き詰めて考えさせられる。 大人目線からは思春期のあやうさと残忍さが見えなくなってしまう洞察力も素晴らしい。 ぞっとするサスペンスに仕上がっている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
滅多に食卓にのぼらない珍しい食材なら、料理の腕が凡庸でもその珍奇さで感心もされるだろうが、どこのスーパーにも売っているありきたりの鶏卵で、固くてマズいゆで卵しか作れないか、箸の動きが止まらないオムレツを焼けるかで、料理の腕前はハッキリと露呈するだろう。 この小説にも取り分け目新しい材料は見当たらない。家族や親子の関係にスポットをあてた小説、ドラマ、映画等で、数えきれず描き続けられてきた内容である。しかし、ありきたりの材料を使いながら、一旦ページを開くや、巧みな心理描写とスリリングな展開で読者の意識をからめとり、軽妙な文体のリンク上をラストまで一気に疾走させてしまう作者の筆先は見事だ。サスペンスの名手という称号を、近藤女史には冠しても良いのではないかと筆者は思っている。 ただ逆に言えば、ミステリにカルチャーショック的な斬新な発想を求める方には、物足りなさが残る作品ではないかとも思う。そうした日常を大きく離脱した眺望を期待しなければ、ありきたりの日常の平穏が、決してありきたりではない危うい奇跡のようなバランスのうえに成り立っているものであることをヒシヒシと感じさせる、不安な失墜感にみちたサスペンス作品として文句なく楽しめる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夫の海外赴任が決まり 急遽、実家で出産することになった遼子。 事前に連絡を入れた母との会話に どこか違和感を覚えながらも 実家に帰ると両親と妹、美和の間に 会話がないことに気づく。 新築したばかりの家を売却しようとする両親は 何かを隠すように口を閉ざす。 次第に違和感は確信へと変わり 真実を知っていく遼子。 それは再び家族を 苦しめることになるのだろうか。 余りにもテーマが重く 明らかになっていく真実に 胸が苦しくなりました。 命の重さは皆、 平等でなくてはならないと思っていても その全てが正しいかと問われたら どこまで自信を持って 答えることが出来るだろう。 その選択や判断が、その人間の人生を 左右してしまうものだとしたら。 面白かったです。 どんどん引き込まれて 一気に読んでしまいました。 飽きさせない展開で 寒気を感じるラストでした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!