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僕たちの戦争
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僕たちの戦争の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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主人公がポジティブ?なのは無知だからじゃないかなぁ…と思います。 今時の若者という感じでしょうか。 設定が2001年なので既に懐かしいという感覚すらします。 オチが ちょっと不満です。 | ||||
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最高に楽しめました。 たっぷりの泣き笑いとスッキリとした感動は著者の代表作と言えます。 確かに使い古された題材だし、ラストも賛否両論あると思いますが、 そんなことは気にせず、とにかく読んでみて下さい。絶対おススメです! | ||||
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話としては良くあるSFなのかもしれない。けど、一味違うのが萩原ワールド! 読み出すと笑いが止まらず、一気に読んでしまう。 けど、それだけじゃない。 「俺たちはこんな世界のために命を懸けて戦ったのか!?」 このメッセージは正直ショックだった。確かに今の個人主義の社会、愛国心をもてない社会は先祖たちに顔向けできない気がする... また同時に若い人たちを人間魚雷にする昔の日本もひどいもんだなぁと思う。 この小説には本当に色々考えさせられた。 ...ちなみに、賛否両論のあのラスト。 僕は大賛成です!ここから先は読者にゆだねられる。 あぁ...どっちにしても切ねぇな... | ||||
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毎年8月になると、戦争ものの特別番組やらドラマが目白押しで、書店でも大きくコーナーを設けているところもありますね。 リアルタイムで戦争を語れる人が少なくなっていく中で、「戦争」の真実や悲惨さを知らない若者が増えていくのは致し方ないのかもしれません。積極的に血なまぐさい戦争物を知ろうとする人も少ないでしょう。 本書は現代の若者が、昭和19年にタイムスリップし、当時の若者が現代に来てしまうというストーリー。レビューでは「ウインズオブゴッド」のぱくり!との酷評もありますが、「ウインズオブゴッド」を知らない私は、新鮮な気持ちで読みました。そして、結構感動しましたよ。 生まれた時代が違うだけで、同じ19歳でも生きていくことの大変さがまったく違う。現代の若者にそこに気づいて欲しいというのが、作者のメッセージなのでしょう。 戦争を語るに、今後、本書のような読み物が増え、若者に手に取られることを願います。 | ||||
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既にコメントがなされているように(「かみや」さん)、「The Winds of God」のアイディアそのままです。訴える内容も基本的には同じですし、率直なところイージーな作家だな、と思いました。表現がそっくりでない限り、著作権法には触れませんが。 | ||||
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これはとてもおもしろく、そして考えさせられる作品だ。 ストーリーはサーフィンをしている現代の19歳の若者健太と、1944年太平洋戦争中の霞ヶ浦練習航空隊で飛行訓練をしている吾一という若者が、タイムスリップで入れ替わってしまうというもの。 この2人の若者はほとんど一卵性双生児のように似ており、周囲も別人だと気がつかないほどである。そしてこの2人がそれぞれの時代で自分たちを取りまく状況に戸惑いながらも、必死にサバイバルのように生き抜いていく展開になっている。特に現代からきた健太のほうは、戦時中なので毎日理不尽なシゴキにあったり、人間魚雷回転で死に行くための訓練をするという事態にあう。 この作品のポイントは、過去と今の若者2人を置き換えることで、当時と現在という時代の持つ意味を、より鮮明にそして解りやすく知らしめたのではないかと思う。 現代の渋谷にきて叫喚地獄を味わう吾一。彼は思う、これが自分たちが命を捨てて守ろうとしている50年後の姿か?と。一方、健太が鴨志田とともに文子の家にいき、もてなしでふかしたサツマイモ、乾パン、石炭のかけらのような砂糖が出される。物資が乏しかった当時の精一杯のごちそうなのだ。しかし2人は手をつけずお茶だけを飲む。このシーンだけでも、二つの時代の深刻な問題の対比がわかると思う。 この平和な時代が、多くの犠牲を出した戦争を経て今あるということを、しみじみと感じさせてくれる作品。コメディチックな部分もあり、考えさせられる言葉もあり、泣かせるシーンもありお買い得です。 | ||||
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この作者の作品はどれもかなり面白いが、これは面白いだけでなく、強く心に響いた。読みながら、ふっと笑えたり、涙がこぼれたり・・ありきたりなタイムスリップ物としてでなく、ところどころにちりばめられた言葉が痛いほど、するどくこころに残る。 「何もしなければ、歴史は変わらない」のではなくて、「何もしなければ、歴史は変わってしまう」今、自分に何ができるのか、ただ、漫然とその時代の波にのまれるのではなく、どう生きるのか?それを主人公たちが、必死で探ってゆく姿がいい。 ラストはあれでいいのだろうとは思うが・・・ | ||||
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異世界に放り込まれてしまった二人の若者のとまどい、カルチャーショック、嘘だー!という気持ちを切り替えて、必死で生きようとする二人の若者に最後は涙しました。 結末はあいまいで、帰ってきたのは果たして??? なんといっても、吾一の叫ぶあの言葉、”こんな日本にするために俺たちは命をかけて戦ったのか!!!”という悲痛な思い。 胸が痛いですね。 相変わらずの荻原流おもしろテイスト満載で、”ぷっ”と噴出してしまう場面もしばしば。 最後まで面白さノンストップ&ホロリ。 家族愛、平和への願い、現代社会の気薄さ、いろんな思いが込められた作品だと思います。 | ||||
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歴史を振り返ることはあっても、過去の人がみた今って考えたことがなかったので、吾一がみた今に、衝撃を受けました…。 なんとなく戦争の話はフィクションでもあんまり読みたいと今まで思わなかったのですが、戦争のこと、もっと知りたくなりました。 この本はタイムスリップ小説としても面白かったです。 | ||||
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フリーターの健太と、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年 吾一が、時空を超えて入れかわった。それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。 確かによくあるパターンかも知れませんが、作者の意図は、「僕たち」とあるように、現代の若者の代表のような健太を戦時中にワープさせる事により、今の日本があるのは、教科書には決して書かれる事の無い、こんなにも悲惨な過去が、あったからだ、又戦争の無い現代(日本)に生きる幸せを知ってほしかったのだと思います。 「これが、自分たちが命を捨てて守ろうとしている国の50年後の姿なのか?」この吾一のセリフに本書の意図が、集約されています。 | ||||
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現代っ子、健太は何事も中途半端なフリーターの19歳。 一方昭和19年の戦時中。航空隊員の吾一は戦争の影響を受けた軍国少年の19歳。 2人はひょんなことから時代を飛び越えてそれぞれ健太は昭和に、吾一は平成に飛んだ。 驚いたことに2人は瓜二つであった。2人は自分の生きる時代が変わった中で生きてゆけるか? よくある話・・・なーんて思っていたら痛い目にあいますよ!!!!!ストーリーが良く練られていて、すばらしい。2つの時代が重なるところもいい。そして感動のラスト。どっちなんだ!?ってだれもが言っちゃいますよね?ここは賛否両論があるとこだけど、あえてこのラストでよかったと思う。 | ||||
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「良くある話だ」と言う人もいるのだろうけれど、この作品は面白い!!! ユーモア小説としては本当に良く出来ている。「笑い」なしには、読めない。にやつくこと請合います。しかし、それだけでなく、二人が自分が生きた時代とは異なる時代で何を考え、どう生きようとするのか。平凡な毎日を送る我々には、本当に示唆に富む話でもある。そして、意外にも読後に印象に強く残る、淡く切ない「恋」。 それでも、不満が。最後の終わり方が。もう少し書いて欲しかった…。あれでは、中途半端だ。あと、せめて数行。たとえば、二人の気の利いた会話で終わって欲しかった。最後の二人の距離が遠い。その数行があれば、ほぼ完璧! | ||||
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この小説で印象に残ったのは、入れ替わった二人のそれぞれの時代に対する、カルチャ―ショックの部分。吾一が感じた現代に対する驚き、失望感はもっともかと思うが、それをすぐに教育基本法改正なんかに直結するのはナンセンスであると思う。あの時代はあの時代の教育があり、(洗脳教育)その教育が戦争に喜んで行く若者を多く生んできたのだから。ただ、今の若者に思って欲しいのは、自分を大切にすること、夢を持つこと。そして愛されていることを実感することです。家族、恋人、友人。みんな愛されているからには、生きよ。 | ||||
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あきらかに最近のブームに便乗して出版された作品。現代の若者が、タイムスリップして戦争の渦中へ。『フザけるな!』などと擦った揉んだの末、自覚が芽生えはじめて…。 正直、もう飽和化した題材です。主人公が自衛隊でもお笑い芸人でも、ニートでも違いは細かい。 この作品は好きですが、もっと前だったら新鮮だったのにと思います…。 | ||||
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この物語が,単なる戦争モノと違う点はふたつあると思う。 ひとつは,戦局をにらむ上官たちや,反戦を叫ぶ市井の人々はほとんど登場せず,訓練所における厳しい生活を赤裸々に綴っているところ。これを現代の若者の言葉で語らせることで,戦時中のリアリティがびんびん伝わってくる。 もうひとつは,入れ替わりの期間が11ヶ月と長期で,最初は元の時代に戻ることばかり考えていた二人が,その時代で生きる術を身に付け,順応する過程がしっかり描き込まれていること。特に,終盤の健太の振る舞いには泣ける。 惜しむらくは,後半に登場する人物がちょっとご都合主義過ぎること。タイムスリップという飛び道具を除けば,極めて素直に物語が進んでいるのに,そこで無理に因縁をつける必要は無い。 果たして二人はそれぞれの時代に戻れるのか・・・結末に言及するのは避けますが,現代の恋人・ミナミの元に戻ってくるのがどちらであっても,ミナミと彼の前途が明るいものであることを信じたいです。 | ||||
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現代に生きる若者も、戦時中に生きる若者も、心の奥底にある衝動は変わらない。どちらも、周囲に認められたくて、自分自身に納得をしたくて、そういう思いを秘めていることを主題に、物語は展開していく。タイム・スリップもの作品の中でも、特に、戻れるか否かの構成と描写は秀逸で、惹きつけられてやまない。同時に、それぞれの若者像も愛すべき人物像として描かれていて、深刻になり過ぎずに読める分、ラストの展開の重さはディフォルメされる。 | ||||
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今井雅之著「Winds of God」にそっくり。 入れ替わること、親に会うこと、特攻すること ショックで戻ってくること。 空と海の違いはあって現代を多く描いているけれど、 ここまでおなじなのはひどい。 | ||||
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現代のフリーター尾島健太と昭和19年の軍国青年石庭吾一が入れ替わってしまい、お互いが元に戻る方法を模索しつつ、その入れ替わった世代で必死に生きていくというストーリー。健太の行った先で会う人々の偶然には、やや拍子抜けする感は否めないが、戦時中の若者の愛国心には感心させられるものがあった。自らの命を顧みず特攻隊に志願し死んでゆく若者たち・・・。是非、戦争を知らない現代の若者たちにおススメしたい作品です。 最後に海から出てきたゴマ粒みたいな頭は、健太なのか吾一なのか気になるところです。 | ||||
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戦争ってどっか他の国で起きてる他人事だと思ってます? どんなにリアルな話をされたとしても実感として沸かないもの、正直、情けない話俺は自分にはあんまり関係ないことだと思ってます。日本に住んでる限りしょうがないことなのかもしれません。が、何が起こっていたのか、戦争がどれほど勝手で無駄な犠牲の上に成り立っているのかって事を知っていて損はないと思うわけです。っていうほどものすげ〜リアルな戦争の話じゃないですが、戦中の話をまったく知らない人とかバンザイクリフを勘違いしてる人とかには考えるべき課題が多い作品だと思います。 また、荻原浩さんの作品の味がしっかりでてる少し情けない主人公もいい感じで笑えると思いますよ。ちなみに主人公が二人います。 | ||||
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’03年〜’04年『小説推理』連載に、加筆訂正し単行本化された作品。 さすがは荻原浩の小説らしく、前半から中盤はユーモアもあって面白く、ラストになるにしたがって、やがて哀感が漂う傑作である。 2001年に生きる“根拠なしポジティブ”のフリーター・健太と、1944年(昭和19年)の「海の若鷲」にあこがれる海軍飛行訓練生・吾一が時空を超えて入れ替わった!ふたりはそれぞれ時間をかけて順応しつつ、なんとか元の時代に戻ろうとする。 私は読んでいて、果たして彼らのうち、どちらが本当に幸せなのだろうかと真剣に考えさせられた。 普通なら、平和で、物が溢れんばかりに豊かにそろっている現代に来て、ミナミという恋人までいる吾一の方が幸せなんだろうけれども・・・。境遇の変化に大いに戸惑う吾一の姿は実にコミカルに、そしてシニカルに描かれており、渋谷の街で彼は疑問を持つ。「これが、自分たちが命を捨てて守ろうとしている国の50年後の姿なのか?」ここらあたりに荻原浩の痛烈な世相風刺が見られる。 一方、健太の方は笑うに笑えないマジヤバな状況である。厳しい軍律や、上官の理不尽なシゴキの世界に放り込まれたのだから。しかし彼は音を上げることなく、耐え抜いていく。戦争という間違った目標に、皆が無理やり向かわされていた時代。若者にとって「死」が「名誉」であった時代。しかし今以上に「家族の愛情」、「戦友たちとの友情」、「人と人とのふれあい」が細やかで豊かであったように描かれている。私は戦争にはもちろん反対だが、元の世界に戻るという目的を持った健太にとってはそういった情愛に支えられながら、“超えられる”ハードルだったのではないか。 8月は何かと戦争関係の本やドラマ、ドキュメンタリーや映画などが注目される月だが、本書はそんななかで肩が凝らずに読める、“戦争モノ”の一冊である。 | ||||
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