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おれの血は他人の血
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【この小説が収録されている参考書籍】
おれの血は他人の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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迅速に発送してくださって、とても助かりました。 いつかまた読み直したいと思っていた一冊が手に入り、嬉しいです。早速読み始めてます。ありがとうございました。 | ||||
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最初から最後まで息つかせぬ展開。筒井康隆の最高傑作のひとつだと思います。 | ||||
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読み始めてまず、内容に相応しい見事なハードボイルドタッチの文章に感心した。しかし良く考えると、いかにも作者らしい文章である。してみると、筒井康隆はハードボイルドと相性の良い作家なのだろう。一つの町で対立しているアウトロー達を、無関係な第三者が皆殺しにするストーリーは、ハードボイルドミステリーの定番だが、怒りによって別人格に変わり、怪力の殺人鬼と化す主人公がSF的味付け。タイトルにも関わる、血のせいなのだが、いかにも怪しい疑似科学風説明を読ませて、「論理の飛躍が必要」と予防線を張っているのがニクイ。あくまで空想科学のホラ話と言うわけだ。そしてどんどん過激になる、スプラッター描写は筒井康隆の独壇場である。まとめると、筒井流ハードボイルドSFスプラッターか。今でも十分楽しめる傑作であった。 | ||||
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懐かしい本の香りがしました。昔好きだったSF物でも また読みたいと思っています。 その時は宜しくお願いします | ||||
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どんぱちが多いけどリアリティがない。昭和ならそれで良かったんだと思う。 | ||||
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輸血により、危機的状況での怒りのパワーにて、人格と格闘センス、筋力までレベルアップする。私も危機的状況はあったが泣き寝入りしました、この主人公に憧れ又、現実味のある作品です。 | ||||
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この作品を一番最初に読んだのは大学生の時でした。貧乏学生生活の中で本を読むことにハマった時期があって、数は多くなかったけれど様々なジャンルの物を読みました。その中でもダントツでインパクトのあった作品がこの「おれの血は他人の血」でした。一気に読み上げて、読み終わったあとまた読みたいと思って何度も繰り返し読みました。そして三十年以上経ってまた読みたくなり、今回久し振りに読んでとても懐かしくまたワクワクした気持ちになりました。おそらく私の人生の中で一番の本だと思います。 | ||||
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大好きなので デジタルでも持っておきたくて購入 筒井作品は ぼちぼち 揃えて行きます | ||||
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筒井康隆はキャリアが長いので、もう手に入らない筒井康隆の本が手に入ってamazon様様。 | ||||
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SF第1世代、第2世代をかつて読んだが、再読に耐えるのは筒井、平井(あちら側に行く前)、広瀬(一部)、半村(一部)くらいかと思う。 悲しいことに、星、小松、光瀬、山田、眉村、豊田、川又、かんべ等々もう読む価値がほとんど無くなってしまった。 その中でも筒井康隆は中期まで駄作・凡作をほとんど出していない。 この作品も古臭い表現が一部にあるものの、古びていない。 流石ですね。 「脱走と追跡のサンバ」電子版はいつになるんでしょうか? | ||||
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筒井作品は視覚に訴えかけてくる。文章を一読するだけで場面が容易に想像できる。冒頭の場面など、導入として実に巧い。 そしてまた文章が巧い。「房子にだけは愛用の万年筆に対する程度の興味を持っている」というような、なんてことはない文章にも巧さを感じる。 主人公の血が逆流していく描写も凄い。これを映画にしてもただのB級アクションにしかならないだろうが、作者の圧倒的な筆力が緊迫感と生の迫力を生み出している。 このようなノワールアクションをさらっと書ける上に、ミステリーやSFや純文学を飛び跳ねていける筒井康隆という人は、本当の天才なのだろう。 | ||||
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普段は小心なサラリーマンの主人公。 「過去」の反省を踏まえて、なるべく目立たないよう、厄介事に関わらないよう、極力注意して生きている。 このまま、平穏な人生を過ごしたいと願っている主人公の望みは、 一杯飲み屋でチビチビ酒を飲んでいるとき、酔っぱらった3人のチンピラが絡んできた瞬間に消え失せた。 主人公は激昂すると意識を失い、「第2の人格」が顕現し、 「エスクレメントオオオ」と叫びながら、「第1の人格」を激昂させた対象者たちを、一切加減せず、ぶちのめしてしまうのだ。 そして、「ケリがつく」と、「第2の人格」が消失し、「第1の人格」に制御が移行するのだ。 勿論、「第2の人格」が何をしたのかは、意識を失っている「第1の人格」の預かり知らぬ出来事なのだ。 またやっちまった。主人公は学生時代、「いじめ」に遭い、「第2の人格」が顕現し、同様の騒動を起こしているのだ。 ぶるぶる震える一杯飲み屋の女将に、塩をまかれる勢いで、追い出される主人公。 そして、その一部始終を目撃していた男がいた。 男はこの小都市の利権を巡り対立する、ふたつの派閥の一方に属し、「腕に覚えのある男」を捜しているのだ。 男は密かに主人公と連絡を取り、それ相応の謝礼を約束し協力を依頼する。 厄介事には極力関わりたくない主人公であったが、「第2の人格」の秘密が社内に漏洩することを危惧し、止む無く男の依頼を受ける。 この決断が、小都市を二分する大抗争の発端となろうとは、知る由もない主人公であった…。 筒井氏は自身の随筆で、野球中継の日に雨が降ると喜ぶと書いている。 野球中継が中止になると、埋め草として映画が放映され、高い確率で、任侠映画が放映されるからだ。 筒井氏は任侠映画好きで、取り分け、梶芽衣子出演の任侠映画を好んで視聴したという。 本作品の主人公が親分に面通しされる際、「お人払いを」と、言ってのける場面があり、 「第1の人格」が、なかなかどうして肝が据わっていて、なおかつ任侠映画好きであることを、暗に示している。 本作品の魅力のひとつが、男の「変身願望」を、くすぐる点であることは明白であるが、 本作品の最大の見せ場は、愛するものを失った主人公の慟哭が、「第1の人格」と「第2の人格」とを「統合」させ、 涙を流しなら、「エスクレメントオオオオ」と叫びながら、愛するものを奪ったものどもに向かってゆく場面だろう。 主人公になぜ「第2の人格」が存在するのか、そして、「エスクレメント」とは一体何なのかは、主人公の友人が「謎解き」をしてくれている。 いけねえ、レビューを書きながら、感情移入のあまり、涙目になっちまった。 | ||||
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懐かしくなって読み返して見ました。 筒井作品の中では、難解なところは全くないので、筒井入門には良いと思います・ | ||||
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筒井康隆の作品は時間を空けて再読するのが常。毎度毎度新鮮な興奮を与えてくれます。 過激な暴力描写を用いた映画が多くありますが、この作品の暴力描写を忠実に実写化した場合、それはそれはこれまでにない凄惨なものになるでしょうね。しかしながら主人公が怒りによって豹変しヤクザを凄惨なやり方で殺戮する場面は、嫌悪感よりも、水戸黄門が印籠を出した時のような、待ってましたぁ、といった爽快感を感じてしまいます。ひどい死に様であるのに時に滑稽なその描写に思わず笑ってしまう場面も多々。筒井康隆は凄い人だなぁと、今更ながら感じてしまう次第です。 文庫本を、おそらく引越しの際に紛失してしまった様で、また読みたいとは思っていたものの、一度買った本を再度買うのはいささかのためらいが有ったのですが、電子書籍という形式でならば、と購入してみた次第です。電子書籍、良いですね。iPadなどの大型の端末であれば随分と読みやすい。防水ケースに入れて風呂で読むなどして楽しみました。 | ||||
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多少高くても、もう少しきれいなのが欲しかった。 でも、安かったから仕方ないか。 | ||||
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主人公は普通のサラリーマン。 性格は気弱で、子供の頃から「いじめ」の対象となっていた。 サラリーマンとなってからも、 スナックでチンピラに絡まれただけで、震え上がってしまう。 しかし彼には「秘密」があった。 それは、彼が自制心を失うと、「第2の人格」が目覚め、 「エスクレメントォォォ」 と叫びながら、 暴走し、暴力行為に及ぶという、恐るべき「秘密」なのだった。 やがて主人公がなぜ「ふたつの人格」を持つのかが、明かされてゆく。 主人公の、平穏な毎日を過ごしたい、という思いに反して、 彼は、街を二分する大抗争に巻き込まれてゆくのであった…。 気に入らない同級生、気に入らない上司、がいない人は稀だと思う。 けれども、たとえ、心でどう思っても、実際の暴力行為には及ばない。 それが「普通」。 だが、本作品では、自分の中に「第2の人格」があって、 普段できないことを、やってのける「痛快さ」がにある。 しかし、「痛快さ」には「代償」が伴う。 社会的信用の失墜、愛する者との別れ、抗争が抗争を生む負の連鎖…。 そこのところをキチンと描いているからこそ、 主人公に、無条件に感情移入させない「制動」がかかる。 そのさじ加減が実に絶妙なのだ。 本作品が傑作である所以がそこにある。 | ||||
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30年ぶりに筒井康隆を読み直している。絶版なのか本屋で手に入らなかったので中古で購入。 届いて一気読み。やっぱり面白い。筒井ファンで無い人に特に読んで欲しい本。 | ||||
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この類の本をたくさん読んだことがあるわけではないのでよく分かりませんが、 筋書きは特に変わったところはありません。キれて暴れたら手のつけられないサラリーマンが やくざの構想に巻き込まれるという。 しかしやはり筒井氏の真骨頂と申しましょうか、やくざの抗争で町が丸ごと破滅していく 描写は圧巻であります。むくつけき大男だろうが、美しい女だろうが、脳みそ飛び散らして 小便垂れ流してヘラヘラ笑いながら死んでいきます。しかし死とは本来こういうものなのでしょうな。 それだけに、一通り読み終わったあとは、なにかこう、気持ちがしんとした感じになります。 下手なラブランドピースな三文小説よりも、「戦争ってやっぱりいけないんだな」と、 素直な心で思えます。それはまるで、目の前で暴力教師に友達が吹っ飛ばされるのを 見てしまって、急に真面目に生活したくなるような一瞬と似ております。 その辺が、ただおもしろがって卑猥な言葉を叫ぶ小学生の思考回路と決定的に違うところ でして、筒井氏が高い評価をされているところの一つには、おそらくこういうところがあるんだな、 という感じがします。よくご存じの方には当たり前中の当たり前の話なんでしょうけど。 | ||||
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しがない建設会社の社員が、地方都市でヤクザの抗争に巻き込まれ、それまで眠っていた力によって大暴れするという話し。 もう30年近く前に読みましたが、痛快この上なく何度も読み返しました。小説の評価は好き嫌いによって大きく違ってくると思いますが、私にとってはアクション小説の中では最高傑作です。 | ||||
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刊行昭和49年、文庫本発行は昭和54年。長篇。過去の不可抗力の出来事が原因で異常な力を持つ主人公。切れると見境なく暴力がエスカレート、自己統御できない力を持つ。暴力描写は豊富。ドタバタ、ブラックな笑いは少な目。設定や人物描写は平均的。解説は山田正紀。 | ||||
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