双頭の悪魔

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双頭の悪魔の評価:

3.93/5点 レビュー 98件。 S ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(3pt)

四国山脈を舞台にした初めての長編探偵小説

大江健三郎の『燃え上がる緑の木』が四国を舞台にしなければならないか、と言えばそんな根拠は、著者の故郷という以外にはないはずである。本書も、著者の両親の故郷である以上の事が含まれている訳ではないだろうものの、やはり同じ四国の山奥が舞台になっている。本書は『燃え上がる緑の木』よりも前に出ている。
 探偵小説、推理小説に詳しい人なら細部のプロットがどれどれから採られているか、それくらいは上げてくれるだろうものの、そんな博識は私にはない。四国の片田舎で横溝正史のようなこんな複雑な殺人事件は起こらないだろうし、ディテクティブとしてさして新しい提起があったとも思われない。奇しくも、新興宗教めいた芸術家たちの孤立した社会を描くことになったのは、文学表現の妙技は通底し得ないものの大江の続編『宙返り』を予言的に含んでいたかのようではある。
 敢えて言えば、龍河洞という実在の史蹟があるが、また、スキー場や盲導犬の訓練所は香川県側にあるが、吉野川や大歩危は実在であるのに対して本書の舞台である杉森、夏森や木更という地名は全くの虚構(フィクション)である。冗談で言えば、双頭とは著者と大江のことだったのかもしれない。
双頭の悪魔 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 双頭の悪魔 (創元推理文庫)より
4488414036
No.5
(3pt)

四国山脈を舞台にした初めての長編探偵小説

大江健三郎の『燃え上がる緑の木』が四国を舞台にしなければならないか、と言えばそんな根拠は、著者の故郷という以外にはないはずである。本書も、著者の両親の故郷である以上の事が含まれている訳ではないだろうものの、やはり同じ四国の山奥が舞台になっている。本書は『燃え上がる緑の木』よりも前に出ている。
 探偵小説、推理小説に詳しい人なら細部のプロットがどれどれから採られているか、それくらいは上げてくれるだろうものの、そんな博識は私にはない。四国の片田舎で横溝正史のようなこんな複雑な殺人事件は起こらないだろうし、ディテクティブとしてさして新しい提起があったとも思われない。奇しくも、新興宗教めいた芸術家たちの孤立した社会を描くことになったのは、文学表現の妙技は通底し得ないものの大江の続編『宙返り』を予言的に含んでいたかのようではある。
 敢えて言えば、龍河洞という実在の史蹟があるが、また、スキー場や盲導犬の訓練所は香川県側にあるが、吉野川や大歩危は実在であるのに対して本書の舞台である杉森、夏森や木更という地名は全くの虚構(フィクション)である。冗談で言えば、双頭とは著者と大江のことだったのかもしれない。
双頭の悪魔 (黄金の13) Amazon書評・レビュー: 双頭の悪魔 (黄金の13)より
4488012469
No.4
(3pt)

自然体のおもしろさと論理で読ませる大作

本題の殺人事件が起こるまでがかなり長いし、事件が発生してからの話もさほど起伏に富んでいるわけではないにもかかわらず、この大作、なかなかおもしろく読ませてくれるのである。作者の、クイーン流の論理優先スタイルを目指そうという発想が、登場人物の描き方も含め自然な流れを生み出しているのかもしれない。めまぐるしい展開と派手な見せ場だけが小説のおもしろさというわけではないのだ。
 手がかりから導き出されるロジックはさすがに見事で、結末の意外性も充分なのだが、最後にあばかれる秘密には、やはり無理があると思う。一陽来復さんがレビューで問題ありとしているのも、ここだろうが、有名監督による映画化で知られる外国の先例からもわかるとおり、犯人は完全に捜査圏外に隠れていられるというのが、このトリックの成立条件だと思うのだが。
双頭の悪魔 (黄金の13) Amazon書評・レビュー: 双頭の悪魔 (黄金の13)より
4488012469
No.3
(3pt)

自然体のおもしろさと論理で読ませる大作

 本題の殺人事件が起こるまでがかなり長いし、事件が発生してからの話もさほど起伏に富んでいるわけではないにもかかわらず、この大作、なかなかおもしろく読ませてくれるのである。作者の、クイーン流の論理優先スタイルを目指そうという発想が、登場人物の描き方も含め自然な流れを生み出しているのかもしれない。めまぐるしい展開と派手な見せ場だけが小説のおもしろさというわけではないのだ。
 手がかりから導き出されるロジックはさすがに見事で、結末の意外性も充分なのだが、最後にあばかれる秘密には、やはり無理があると思う。一陽来復さんがレビューで問題ありとしているのも、ここだろうが、有名監督による映画化で知られる外国の先例からもわかるとおり、犯人は完全に捜査圏外に隠れていられるというのが、このトリックの成立条件だと思うのだが。
双頭の悪魔 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 双頭の悪魔 (創元推理文庫)より
4488414036
No.2
(3pt)

う〜〜ん 分厚いわりには・・・

それなりに本格してますけど、けっこう読み終えたらパッとしなかった事に気付きます。川が大きなポイントになってますね・・。行き来できない状態で、互いの場で事件が起こるという設定も強引ながらアイデアは認めます。しかし、やはり強引さがかなり目に付くし、動機などもごったに状態でパッとしませんでした。孤島パズルは程よい長さでよかったけど、今回はちょっと長すぎです。持ってるブックカバーに収まらないし重いし、読者への挑戦状が3回にも渡って挿し込まれてるとこが、なんか嫌味な感じー!
双頭の悪魔 (黄金の13) Amazon書評・レビュー: 双頭の悪魔 (黄金の13)より
4488012469
No.1
(3pt)

う〜〜ん 分厚いわりには・・・

それなりに本格してますけど、けっこう読み終えたらパッとしなかった事に気付きます。川が大きなポイントになってますね・・。行き来できない状態で、互いの場で事件が起こるという設定も強引ながらアイデアは認めます。しかし、やはり強引さがかなり目に付くし、動機などもごったに状態でパッとしませんでした。孤島パズルは程よい長さでよかったけど、今回はちょっと長すぎです。持ってるブックカバーに収まらないし重いし、読者への挑戦状が3回にも渡って挿し込まれてるとこが、なんか嫌味な感じー!
双頭の悪魔 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 双頭の悪魔 (創元推理文庫)より
4488414036