双頭の悪魔
評判
双頭の悪魔の評価:
3.93/5点 レビュー 98件。 S ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21〜24 2/2ページ
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双頭の悪魔の評価:
3.93/5点 レビュー 98件。 S ランク
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芸術家の卵が集まっている芸術村を創造したり、芸術村の屋敷の裏に大鍾乳洞があったりと、オドロオドロしい雰囲気を出す素地が揃っているのに、作風からか物語は淡々と進んで行く。芸術家の卵達の造形が弱く、動機や伏線の面で物足りないものを感じる。芸術村の創設者の未亡人で村のパトロン菊乃の婚約発表の直後、その婚約相手で村開放派の小野がまず殺されると言うのもルーチン的。この最初の殺人まで200頁掛かっているのは、上記の条件を考えれば流石に冗長だろう。そして、夏森村側で起こる第二の殺人。被害者は芸術村に潜む元アイドルを狙うスクープ記者で、この時点で既に両村は分断されている。夏森村の郵便局員の室木が菊乃の甥というのも微妙な設定。ここで挟まれる二つの「読者への挑戦状」。だが、江神の推理は、色覚と嗅覚の違いこそあるものの、クィーンのある短編と同じ趣向で興醒め。一方、アリス達の推理は稚拙過ぎる。第三の事件は完全な付け足し。全体構想が脆弱なため、最後の解決部分の迫力・説得力に欠ける事、甚だしい。
私は二つの村の事件は同一犯ではと秘かに期待していたのだが、そんな離れ技は望むべくも無かった。「この分量で、この中身の薄さは何なんだ」、と言うのが率直な感想。