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十角館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
十角館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 121~135 7/7ページ
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綾辻行人のデビュー作、当時26歳、1987年作。 アマゾンでの評価が高いので楽しみにして読みました。 この時代では作者の年齢を考えるとすばらしい作品だと言えるでしょう。 それらを踏まえても薄っぺらい印象はぬぐえません。 トリックを解明に30ページ、明かすところに30ページほど割いてます。 当時としては「ええっ、こんなことが」って思うかもしれませんが、 現代ではどうやって殺せたかは容易に想像がつきますし、やり方はいくらでもあるでしょ。 となったため、作者の意図に反して、読んでいて興味は殺人トリックに向かいません。 犯人は誰よりも、動機がなんなのか?に興味が向かいました。 で読後、その動機に肩透かしをくらいます。。。 でも結局犯人がだれであっても不思議ではない話しがすすんでいき、 犯人が分っても驚きもなく「あ〜ぁ、そうなんだね」っと淡々としちゃいました。 エピローグもそうですが、殺人の動機がいまいちなため入り込めません。 26歳の作者が思いつくレベルといっては失礼ですが、 人生の経験が少ない分、仕方がなかったところですね。 舞台設定も特異な環境ですし、 人物描写も少なくあだ名で呼び合う(エラリイ、アガサ等)ということも手伝い希薄でストーリーに入り込めません。 差ほど時代が変わらない1990年作の東野圭吾(当時32歳)の 「仮面荘殺人事件」は本当にダマされたと思いましたが、 本作はそういうことよりも、つじつま合せをキレイにできました、だけ、という作品ですね。 | ||||
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でましたトリックだけの小説。いわゆる叙述トリックもの小説だが、それもガッカリ系のトリックである。例えば密室殺人かと思ったら裏口の鍵が開いてました、といったようなガッカリ感がある。このしょうもない叙述トリックに全霊をかけているため、その他の部分がビックリするほど情けない出来となっている。ひたすら犯人は誰かという話に終始し、殺される恐怖などの心情部分は下手糞に表現されている。今の時代にこの程度の話は通用すまい。発売当時のことを考慮して評価しろといっても無理なもの。時代を考慮して星をプラスする愚行を私は冒さない。犯人は誰かというだけの古臭いストーリーを楽しめる人でないとこの小説は向かないだろう。そしてその結末のガッカリに耐える精神力が必要である。犯人の動機もとってつけたようなものなので、犯人側の心情を楽しみたい人にも向かない。昔の考えのまま止まっている人向けである。 | ||||
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孤島で起こる連続殺人。 主要登場人物は、孤島内にとどまって殺人被害者になる6名(うち1名は探偵役)と、本土側で探偵役を担う3名で、探偵役の計4名は連続殺人の発生と並行して、孤島内や本土で事件の犯人捜しや背景捜査を行う。 作者は、基本的に神視点からストーリーを叙述しているが、孤島内の7名中前半に殺される3人と、本土側で探偵役を務める3名(探偵役としての役割の軽重はあるが)のうち2人の内面心理描写を行っている。 しかし、犯人が明らかにされた時、意外感とともに感じるこの割り切れなさはなぜなのだろう? それは、探偵役のうちの一人が犯人だったということと、犯人役の登場人物も内面描写がなされているのにもかかわらずそれを読者に悟られないように(むしろ読者を欺くように)描写されている、という2点が理由なのだろう。 これを叙述トリックと言ってしまえばそれまでだが、ヴァン・ダインの推理小説執筆の二十則のうち、第2則(作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない)と第4則(探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない)を侵していることになる。 ヴァン・ダインの二十則は、決して破ってはならないものではないと思うが、各々の読者が、この二十則を破るどこまでの叙述トリックを許せるかで、本作に対する評価が決まるだろう。 自分には、かなり許せない程度のトリックであった。 | ||||
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何でこんなに点数が高いのか分かりません。出だしからして、しらけた感じが漂っています。 30年前の和製ロックバンドでもあるまいし、互いをポーとか呼ぶ訳無いだろ! それこそ、天地茂がやっていた明智小五郎シリーズとか、そんなレベルです。 いつの時代の話だよ!って感じです。 サイテー! | ||||
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この手の叙述トリックでは、古くは「死の接吻」から新しくは「チャイルド44」まで、驚愕すべき作品が他にいくらでもある。そのレベルを5つ星とすれば、この程度の作品が同レベルの5つ星とは到底考えられないのだが・・・。 手品師がいいトリックを思いついたから、それ一本で小説を書いてみた。的な・・・。小説家としての力量が圧倒的に不足している。同じトリックでも力のある人が料理したなら名作になりえたであろうと残念に思う。 | ||||
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様々なサイトで「これは面白い」と多くの人が薦めていたので買って見てみましたが、たいして面白くもありませんでした。伏線の張り方が簡単過ぎて、100Pくらいで犯人もトリックもわかってしまいました。注意して読まなくても「コレはおかしいんじゃないか」という文や行動がたくさんあり、それを組み合わせれば答えが簡単に導き出せてしまいます。私はこの伏線の張り方と「ドンデン返し」という前評判から、多くの伏線を書いておいてミスリードを誘発させ最後に衝撃の結末がくるのかと思っていましたが、予想内の結末すぎて逆にびっくりしてしまいました。 | ||||
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非常に高い評価を受けている本書ですが、 評価されているポイントはたった一つ、メインになっているトリック部分です。 これについてはなかなか鮮やかで、騙されまいと身構えて読んでも けっこうハマって騙されて、ラストで驚くことになる人が多いのではと思います。 私自身も、トリックの当たりはある程度ついていたはずなのに、 それでもまんまと騙されてしまいました。 こういうトリックは、ハマると読者にとってインパクトがとても大きいですね。 ただ、逆に言うとそれしか評価すべきポイントがありません。 登場人物たちの(ミステリマニアとは到底思えない)能天気な馬鹿っぷり、 人物の掘り下げが非常に浅く犯人の動機も描写不足で納得しにくい、 トリックを成立させるためのみに世界が設定されている感もあって、 深みや面白みに欠け、説得力がないと感じました。 極端に言うと、トリックが面白いだけで、小説としては成り立っていないという印象です。 アガサクリスティの超有名ミステリを基にしていながら、完成度としては遠く及ばず。 クリスティファンの私としては名作を汚されたような印象もあり、この評価です。 | ||||
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綾辻先生の著作は今作と殺人鬼しか読んでいませんが、アンフェアな叙述トリックしか使えないのでしょうか。 叙述トリックって最後の最後にちょっとびっくりして終わるだけなので面白くないです。 もうちょっと上手く使ってくれると嬉しいのですが。 大抵の本格ミステリ小説家は、シーンを書くのが上手くありません。 なんで大抵の場合はロジックが面白いかどうかで優劣が決まるのですが…… 叙述トリックというまやかしを取り除いて、ロジックのパズル性を評価してみると、なんというか平凡で面白味がありませんでした。 新本格ってもっとビックリさせてくれるものだと思うのですが……。 古い作品だから仕方ないんでしょうか。 | ||||
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読書が趣味といえない私ですが、無理があるような、深みがないような・・・失礼いたしました。 | ||||
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とにかく楽しめる肩こらない面白い小説を、ということで 殆ど読んだことのなかった最近(?)の日本の推理小説を よんでみようかと思いました。 「新本格派」なるエポックが90年代にあったことや、そ の中でも綾辻氏の本作や、島田氏の「占星術殺人事件」な どが金字塔として絶賛されてるのも始めて知りました。 で、期待を胸に手にとりました。 結論からいうと、なんでこの程度のものが絶賛されている のか全く理解できませんでした。 何十年も昔のアニメでしか出会えないような類型化した薄 〜い登場人物や、文字にすると幼稚にしか感じられない設 定でとたんつまづきました。 サークルメイトを「エラリイ」とか有名推理作家名で呼び 合うなどありえない違和感。サークルの伝統とかいうとっ てつけた説明で納得しうるのは、本当は推理ものパロディ である「名探偵コナン」か、メタフィクショナルなライト ノベルでのみ通用する手法。 なので、トリックも、犯人もすぐにアタリがつきました。 但し、ずっと「んなわきゃねーよなー」と思ってたので、 本当にそれがトリックで、しかも殆どそれがしたいだけの 為に書かれた小説だと分かったときには脱力感が物凄かっ たデス、ハイ・・・。 特に、どうしようもないなとおもったのは「動機」設定の つまらなさです。求めるものが違いすぎたのかな・・・ デビュー作らしく他も読んだことないので、☆は1つおま けです。 | ||||
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「ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!」 ↑に騙されて買って読んだものの、 どこが驚愕の結末なのかと言いたくなる終わり方 犯人についてはニックネームを使ったトリックを用い、 なるほどとは思うものの、"驚愕"というのは誇張が過ぎる 登場人物がどんどん死んでいくのだが、 文章がどうも嘘くさく、現実感がないため 死んでいるという実感が持てない そして最期は犯人の視点でネタ晴らしである 名探偵が犯人を推理で追い詰めるという描写もない 終わり方も唐突で余韻もクソもない このシリーズはもう買わない | ||||
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評価が高かったので購入したら激しく後悔した。 カップやら手首やら、全くセンスが感じられないし、 魅力のない登場人物、ベタすぎる動機などどれをとっても凡作以下。 肝心の「どんでん返し」とやらも完全に予想の範囲内というか、 読了してから「ひょっとしてアレのことか?」というレベルだった。 「そして誰もいなくなった」とは比較対象にもならない。 | ||||
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こちらでの評価がとても高かったので、かなり期待して読み始めました。 著名な推理作家たちのあだ名で呼び合う登場人物たち。大学生がそんなあだ名使うかなぁ・・・という違和感も多少ありましたが、そこからもう作者はトリックを仕掛けていたんですね。見事に騙された、と言う感じです。しかし人物に深みがなく、どの登場人物の印象も浅くなりがちです。よって物語全体にも深みがなく広がりも感じにくい。トリックばかりに重点が置かれているように感じました。 この殺人事件のきっかけとなる肝心な事件も浅くしか描かれていないため、どうも入り込めないままで読後の印象も薄っぺらい感じが否めません。そのため読み直す作業も、ただトリックを確認するだけで楽しさはあまり感じられませんでした。 しかし綾辻さん自身あとがきで、この作品のあまりの下手さに逃げ出したくなった、全面改稿をすることも考えたが一部を直す程度にとどめた、と書かれています。これがはじめて賞に応募した作品だそうですから、それだけ思いいれも深くなるべく原型をとどめたままにしておきたかったのかもしれません。 そのトリックの大胆さは鮮やかでしたが、登場人物やストーリーに魅力を感じなかったため星2つにとどめました。 | ||||
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本編を読んだのは他の著作を数冊読んだ後。本編を著者の代表作としている読者が多かったので、期待して読んだのだが・・・。既に綾辻流のトリックに慣れていたので、本編の真相を知ってもさほどの衝撃は受けなかった。本編からシリーズを順に読んでいればその度に大きな衝撃を受けていたのだろうが、そうでなかったので本編がシリーズ中最もあっさりしているように感じた。犯人の動機や行動、そしてトリックをフェアに成立させるという目的で書かれた文章に無理があるように見え、納得できない部分が多く、トリックの為のトリック本、という感が拭えない。 | ||||
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現代で言うオフ会でのハンドルネーム遊びをこの時期に書いて叙述トリックとしたのは見事!でも、全体的に書き込みが浅く、ただトリックのためにすべてを無理に構築しているそれ故、それ以上の奥の深さはこの作品には感じられない | ||||
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