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ギフテッド
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ギフテッドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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腎臓の新臓器にたいした意味はなく、ただの超能力モノ。新臓器が原因なら幼児期に外科手術で摘出してしまえばいいだけで、なにも大騒ぎすることはまったくないのでは。肝心の超能力発動もほとんど描写されておらず、肩透かし。 | ||||
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ある時から機能不明の未知の臓器「ギフテッド」を持つ子供が続々生まれ、その臓器を持たない旧人類と臓器を持つ新人類の対立を描いたSF風味の小説。こう書くと壮大ですがSF要素は極端に薄く、自分と違う人種を仲間として受け入れられるか否かという論争が本作のメイン。 未知の臓器という言葉に惹かれ購入しましたがこの臓器に関して詳細はまったく明かされなかったのが残念。この臓器があると超能力が使えるよ!(多分)という程度です。 超能力者vs非超能力者という構図、命の危険に晒されると超能力が飛躍的に進化するという設定、超能力による大虐殺…その他もろもろ別作家ではありますが「新世界より」を彷彿とさせる設定・展開でした。しかし超能力という派手な設定を取り入れているわりに始終地味~な感じで話は進みます。料理の仕方によっては壮大なスケールで展開できそうな題材だったのに、最初から最後まで「ギフテッドというだけで差別されるなんてしくしく」とやっているだけなのが惜しい。 人種差別ものとして読もうにも差別が始まるまでの流れが不自然すぎていまいち没入できなかった。未知の臓器を持つとはいえ国はギフテッドを優遇しすぎだし、いざ超能力が危険視されるとギフテッドは排除すべきという意見で全国民が一致するのも極端な反応すぎる。第一ギフテッドは全世界で生まれ続けているのに、日本国内でしか大きな問題が起きておらず他の国は静観しているという状況も無理がある。銃社会やテロなどで常に命の危機と隣り合わせの外国の方が覚醒者が出やすい気がするのですが…。 未知の臓器をひとつ持つだけで差別されるという葛藤を早く書きたいあまりに細部の設定を煮詰めるのを作者が放棄したという印象。ツッコミどころはわんさかあります。そして肝心のストーリーは尻切れトンボ気味のまま終わりました。黒幕・アレックスとはいったいなんだったのか、ギフテッドと判明した途端に我が子を差別する親しか出てこない点(親子愛ってそんなに薄っぺらなもんじゃないと思うのですが…)、総じてリアリティが圧倒的に足りなさすぎます。総括して☆2。SFとして読むにも共存がテーマの社会派小説として読むにも中途半端でした。 | ||||
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正直、臓器が1つ多く生まれた(=ギフテッド)という理由だけで、ここまで日本が過敏になるようには、とても思えず、リアリティに欠ける様々な設定に疑問を持ちながら読みました。 「学力も身体能力にも、その他の子供たちと差はない。その差があるとすれば、未知の臓器を1つ持って生まれたということ(しかし、どうゆう機能があるとかはまったく不明。) ただ「他の臓器にくっついている良性腫瘍なもの」と、大規模な調査でわかったにも関わらず、全寮制の学費が無料になったり(それも、かなりレベルの高い学校?)、ギフテッド専用の学校が存在したり、周りの人々からエリート扱いされる理由がサッパリ分からず、正直、消化不良のまま読み進めた。 これなら、ハッキリと「ギフテッドは、他の人よりIQが高い」とか、そうゆう設定にした方が良かったのでは? 臓器が1つ多く持って生まれたところで(見た目も能力的も何の変化もない子供)を、ここまで日本が財政を投じて手厚く特別扱いするワケがなく、子供や学校の先生も過剰反応しすぎな場面たびたび見られて、正直後半はうんざりぎみでした。 あと、やたらスプーンを曲げるシーンを核に前半のストーリーが進みすぎな印象ですが、ビートたけしが某番組で「スプーン曲げって、ペンチで曲げた方が早いんじゃないの。ん~なんて唸っちゃってさ、早くしろよと思っちゃうよ」なんて言ったりしてましたが、ギフテッドの核として登場する超能力としては、あまりにベタで面白みやリアリティに欠ける感じがしてしまいました。 30代の男性が大真面目にスプーンを持って、ん~!と、念力で曲げようとするシーンとか、冷静に見てどうなんでしょうか。しかも、このシーン、何回も出てくる。 幼少期も30代になった大人になっても出てくる。「僕は、超能力なんてない。信じたくないんだ…!」みたいな深刻な感じで言いながら、けっこう内心はノリノリなのかと冷めてしまう。 こんな感じで登場人物全員がやたら「深刻」なんです。 繰り返しになりますが、臓器が1つ多いことやスプーン曲げができたことは、私の感覚なら、小学6年生から大人(32才)になったら忘れてますね。「思い出レベル」です。そんなに重要なこと?と、ここでもまた消化不良で読み進めました。 あと、3階から飛び降りたら骨折で済んだことって、そんな珍しいことですか??? どうせなら、14階からとかにすれば良かったのに…。 なのに30代になったギフテッドの同級生は、いつまでたっても、こんなことに深刻にとらわれて物語が進みます。 「もしかしたら、自分には特別な超能力があるのかもしれない・・・・・!(いや、でもまさか信じたくない…!)」みたいなノリで。 なんか腹立ってくるんですよね、1人くらいはノリノリで超能力を楽しむリア充のギフテッドいたっていいと思うんですが、全員が全員イイ奴で真面目で深刻で、考えすぎで、超能力なんてない…!いや、あるわけない…!(どっちでもいいけど早くしろよ、と思ってしまうw) とにかく物語の進み方が遅くて、そうゆう意味でしんどかった。 もうちょっと尺を短くして、短編小説にする気持ちで書いた方がこの作者さんは余計なものがそぎ落とされた良い物語が書けるのではないかな、と思いました。 | ||||
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