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推定脅威
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推定脅威の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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旅先で軽く読めるものをと購入。本作の出だしもよく面白そうと思ったのは最初の数ページまで。 てっきりぼんやりした主任が主人公かと思い気や、その部下のまるで漫画な女子社員が活躍するというライトノベルだった。もうそこで読む気が失せたが航空機関係は専門的で興味をそそられ、その一点だけでかろうじて読み切った。 それと「漫画な女子社員」の濡れ場があるがこれが不自然でかつ描き方が下手ときた。この作者には濡れ場は無理! 無理だしこの作品には不必要。 残念に残念を重ねて星は成し。航空機もの、つまり対象は男でしょ編集さん? まずいよアレ。 それと一見某国絡みのエスピオナージの匂いをさせるが、サスペンス性はゼロ。 窓際に追いやられた元社員のマスターベーションだった。 余分なラブシーン削って主任を主人公にして再編集してまた出してよ、読むから。 | ||||
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P.252-253に、航空機産業の非常に優秀な社員であった人が書いた、論文に関する記述があります。 論文が、国内の学会ではなく、アメリカの航空学会の誌上に発表されたことについて、 「日本の航空学会は国際的な影響力が皆無でしょ。」 「もう一つは、目立たないことかしらね。国内で発表したら、多くの関係者の目に触れるだろうし。」 作者がもしも、前職の航空機の設計で、世界に通用するような業績をあげた人であったら、第二の理由のような文章を書くかな、と考えると、答は否定的。 文章も、所有格の「の」や、目的格の「を」等の助詞が、頻繁に抜けているし、地の文にも無駄が多い。登場人物には魅力がないし、自衛隊のパイロットの人命がかかわっているのに、文章に緊迫感がない。普通なら、一次選考で落選でしょう。 松本清張賞の選考に当たって、作者が東大出身なら、それだけで本が売れると思っている出版社側の意向で、受賞作を決めたのだろうと推測がつきます。出版社は読者をバカにしていますね。 | ||||
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航空機の盲点を突いた"トリック"により、事故が故意に起こされるというミステリーなのだとは思いますが、犯人は何のひねりもなくすぐにわかってしまいますし、反面、事故のトリックは航空機の知識が無いと開設されても「ふーん」という感じでそれが正しいのかどうかも読者には伝わらないし、個人的には今一つでした。あれだけの知能を持った犯人が、最後あの程度の罠に引っかかるとも思えないし。 航空機が好きな人、知識のある人は楽しめるのだと思いますが、そうでない人にとってはあまり面白みがないのでは。 所々に差し込まれる恋愛模様をはじめとした人間ドラマも、どちらかといえば邪魔だったかな。自衛隊員の人たちの話し方とかは好きでしたけど。 | ||||
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架空の戦闘機に架空の物語を重ねることで、陳腐なライトノベルにありがちな架空戦記物に成り下がってしまった。 「リアル」を追求するなら徹底してやってほしかった。 | ||||
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タイトルや売り文句から、国家安全保障を巡る裏の実態をスキャンダラスにえぐるような作品かと思いましたが、単なる軽い読み物でした。 サスペンス、ミステリー色は薄く、「ページをめくるのももどかしい」といった作品ではありません。 自衛隊や航空機についてあまり関心がないため、技術的な記述が続く部分は退屈でしたが、全体に文章は平易で軽く読み通せます。 昨年の松本清張賞受賞作「月下上海」もそうでしたが、軽めの2時間ドラマの原作という感じがします。 駄作とは思いませんが、感銘を受ける作品ではありません。 今後こういった内容・水準の作品の受賞が続くと、松本清張の名を冠した賞としての意義が問われることになりそうです。 | ||||
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多くの瑕疵があって、全く期待外れの作品だった。まず、自衛隊の次期戦闘機の破壊を扱っている割にはテーマ(動機)が矮小過ぎる。次に、このせいもあって、全編から緊迫感が漂って来ない。航空機メーカの若い女性社員をヒロインにしている事自身が悪い訳ではないのだが、すぐに男女関係に話が飛んだり、ヒロインの視点から見た"分かり易い"物語になっていて、飛行機マニアの方や大型サスペンスを期待した読者にとっては不満を覚える内容となっている。全編に砂糖菓子の様な甘ったるい雰囲気が漂っているのである。航空力学・流体力学・飛行機設計・制御プログラミングといった分野に関して作者の知識が生半可な点も痛い。 犯人が中盤くらいで分かってしまうのは止むを得ないとしても、天才の筈の犯人の計画は杜撰過ぎるであろう。最初の事件では、上官(ルールを厳格に守る)機が侵入機を追い越してしまうというハプニングが起こらなければ、犯人の計画は失敗に終わった筈だ(私はこの上官を共犯と疑ったくらいである)。二番目の事件に至っては、犯人の計画と言うよりは、戦闘機の設計ミスそのものであって、何おか言わんやである。犯人の綿密な計画を中心に物語が構成されているべきなのに、そうなっていない点が上述の緊迫感の欠如を生む要因になっていると思う。また、犯人の愛人が自衛隊の管制隊員を簡単に籠絡し、色々と情報を聞き出すという設定も、ルーティン過ぎると言うか、漫画チック過ぎて、作者がどのような読者層を想定しているのか皆目不明である。 防空識別圏の問題が社会ニュースとなる昨今、安全保障の観点から警鐘を鳴らした骨太のサスペンスかと期待したのだが、その期待と内容(単なる企業内派閥に関する私怨)の卑小さとのギャップの大きさに落胆した。 | ||||
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戦闘機の知識はリアルで読み応えがありました。 読んでて「なるほどー」、と思える描写もちらほら。戦闘機好きの自分にはいい勉強になりました。 ですが、小説としては…? ミステリーとしてもなんだか浅い印象です。 最終章から一気に問題解決に向かうあたりは、もう少し捻りがあって欲しかった。 一通り読み終わって、最後の作者プロフィールに… 大手航空機メーカーを経て独立、デザイナーに。 あれ、これって…? | ||||
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戦闘機の専門用語が頻出し、新しい分野の小説とは思うが、面白味に欠ける。主人公と会社OBの恋愛はチープであるし、ホステスも謎めいていながら最後はあっけない。戦闘機であれば、不毛地帯のようなドロドロ感はないし、空飛ぶ広報室のような清涼感もない。面白い小説は様々な伏線が最後につながって読者を唸らせるものであるが、この小説は一本調子で終わり、伏線もない。 | ||||
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「史上もっとも戦闘機に詳しい書き手による、理系ミステリーの決定版」との商品紹介ではあるが、専門知識がエンターテイメント性と直結していない。メカニックとしての主役であるTF-1は「開発が遅れている次期戦闘機採用までのつなぎ」という一応の説明はあるものの、現実では「つなぎの戦闘機開発」が必要なほどの遅れがあるわけではないから、作中の設定としての描写が必要になるが、その肝心の説明が不十分なために軍事的合理性で言えばなんで開発されたのかがわからないくらいに存在意義が薄弱で、しかしにも関わらず開発が行われたのかを語るドラマもない。登場人物たちもまたキャラが立たず、翌週にはキャラの名前もセリフも忘れていそうなくらいに、薄い。トリックについては専門知識に基づくものであれば、医療ドラマがそうであるように素人を置いてけ堀にするくらいに難解な表現に突っ走っても構わないはずなのに、一般にも理解しやすいようにするためか平易な表現、現象を選んだ結果、謎の真犯人像さえも陳腐になってしまっている。航空なんたらとかエアなんたらという雑誌を毎月買っている読者層からすれば、メカニックも、キャラクターも、舞台背景も、トリックも、('A`)ヴァーという感想しか抱けない。 生まれて初めて書いた小説との話なので、まずは数をこなしていただくしか無いかとは思うが、選考委員なみに飛行機に縁がないと、逆に楽しめるのかもしれない。つか、ハイテク戦闘機の話で、ノスタルジックを売りにしたイラストレーターの起用にも問題があるかと。あれでは昭和47年初版発行と言われても真に受けてしまいそう。読む前にTF-1が旧式戦闘機という刷り込みを与えるようなイラストなら、無地の表紙のほうがまだマシではないか。 | ||||
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一読して、著者が航空機に詳しいという強みを活かせていない感じがした。 プロジェクトX的な開発ドラマがあるわかでもなく、メーカー社員の女の子が中途半端な色恋沙汰を交えつつ、航空機墜落の真犯人探しをする物語。 ベッドの中を書きたいならはっきり書けばいいのに、航空機の技術的なことを書きたいならもっとしっかり描写すればいいのに、メーカーや自衛隊の群像劇を書きたいなら一人ひとりもっとアイコン的でなく、判で押したようなな書き方しなければいいのに、 ワインのウンチクも要所要所で出てくるが、なんとも高校生が聞き齧って書いたようなワイン批評。 航空機、ミリタリー用語がたくさん出てくる小説を読みたいというのならお薦めできるが、そちらの方に関心の無い人は読むのがかったるくなるだろう。 | ||||
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