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二千七百の夏と冬
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二千七百の夏と冬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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縄文時代って争いが無い平和な時代だったんだとか。 狩猟採集って、働く時間がすごく短くてのんびりしてるとも。 ダム建設予定地で発見された縄文人の少年と弥生人の少女の骨。 二人は手を握り合い、顔を向けあっていた・・ 縄文の最後の時代、弥生人が集落で暮らし始めた頃。 異文化のぶつかり合いです。 縄文人はのどかに牧歌的に森で狩りをして暮らし、身分もほとんどないが、 渡来系弥生人は貧富の差があり、そこには権力と言うものが存在している。 現代の日本人はこちらに似てるかな・・ 縄文の少年ウルクの目を通して物語が進みます。 弥生の少女カヒィとの激しい恋。 その恋は許されないもので、二人は手に手を取って飛び出すが・・ もしできるのであれば、少女カヒィの側からの物語が読みたいと思いました。 現代版の部分は無くても良いように思いましたが、どうでしょう。 | ||||
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とある関東地方のダム建設現場で縄文時代の男性と、弥生時代の女性の人骨が発見された。この話題性ある発見に 歴史学者、新部記者が調査していく。二体の人骨には壮大な冒険と、美しくも悲しい恋愛物語が繰り広げられていた。 物語は、現代と古代の二つの時間軸で進められる。現代の調査で二体の人骨から次々と判明される事実から、 古代の男女二人が決して幸せではない結末に向かっているんだと読者は徐々に切ない気持ちに支配されていく。 古代を生きる縄文時代の青年ウルクは、狩猟と神への崇拝を生活の基調とし、厳しい環境の中でも逞しく生きていく。 ヒグマとの死闘はこの小説の見どころの一つだろう。抗いようのない力を持つヒグマの凶暴さはウルクの無力さ、 存在のちっぽけさを無慈悲な程に自覚されるけど、死への恐怖と背中わせながらヒグマを討ち取った時には 思わず手に汗を握るほど臨場感があった。弥生人のカヒィとの恋愛は、古代なのでダイレクトかつダイナミックな描写 があるが、それはそれで現代の洗練された恋愛とは一味違う、生命力の強さを感じるロマンティックがある。 よくわからなかったのは、現代の新聞記者、佐藤香椰の恋愛だ。このエピソードの挿入は本当に 必要だったのか?縄文人と弥生人が恋愛していく難しさに、現代版に見立てて佐藤香椰の元カレが韓国人にすることで 読者に共感させたかったのかな。現代と古代の対比構成で十分面白いのにそれに水を差された感じ。 | ||||
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鳥の巣に卵(たぶん)、本邦初の縄文時代小説。 現代(2011年)と縄文・弥生時代(2700年程前)を行き来しながら、縄文と弥生、日本と韓国、イクサと戦争、狩猟と稲作、色々な対比と共に、物語は進む。 「歴史は恋が作っているのだ。」 現代パートから縄文パートの結末は早い段階で見えているので、切なくって読み切るのに凄く時間掛かってしまったけど、読後感は決して悪くは無かったです。 | ||||
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頑張りました。最後まで本当によく頑張った | ||||
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下巻を読まないといけないので急ぎます! とにかく面白くて早く続きを読まないといけません | ||||
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舞台は縄文人と弥生人がこの日本列島で遭遇した2700年前、まさに日本史上最初で最大の異文化の衝突の時代である。縄文人は猪、鹿、兎、熊を狩り、鮭を捕る種族・個人主体の狩猟生活、渡来系弥生人は稲作中心の集団生活、前者の敵は熊などの危険動物であり、後者の最大の敵は人、田地を求めて襲来する人間である。このように全く違う文明の遭遇・混交の時代がこの物語の舞台である。 話は2011年関東北部と思われるダム建設の現場で、縄文人の少年と弥生人少女の古人骨2体が向きあって指を絡めた形で発掘され、男のそばに稲科植物に特徴的な珪酸体(プラントオパール)があったというところから、物語は始まる。縄文人と弥生人の男女の出会い、恋、しがらみの多い社会からの脱出・冒険、・・・の物語です。 ストーリーは遺跡の発掘と2700年前とを行ったり来たりして展開していくが、舞台はあくまでも2700年前です。最近進展が顕著な縄文・弥生期の遺跡や人骨の研究成果も取り入れ、波瀾万丈興味津々の物語になっています。 我々の祖先の生活に思いをはせるのも一興です。 | ||||
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縄文時代の物語なんて初めて読みました。新鮮で面白かったです。縄文時代も現代も、変わらないものがあるのだなと感じました。 | ||||
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縄文時代と弥生時代の狭間に生きた若者の話、それが現在ともリンクしていて、おもしろかった~ ほんとうに。 寿命が短いという事は、大人になる年齢、生きていくために、大人にならざるを得ない年齢も若い、という事なんだなぁ・・・ | ||||
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予備知識無しで読みました。 予備知識があれば、興味ないな・・・と避けた舞台かもしれませんが、 読み始めると止まりませんでした。 個人的には、現代の話は余計だったかなと思いました。 | ||||
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一気に読みました。 縄文時代のことは推測でしかないはずなのに、まるでタイムマシーンで見てきたかのようです。 情景が、表情が頭にありありと浮かんでくるようで読み物としてすごく楽しめました。 つくづく作家さんてすごいな、と。。最後の参考文献の数がとても多くて、いろいろ勉強されて書き上げたんだなと思うと、本のレビューを書くというよりもそういった才能に本当に感動させられました。おもしろかった。とっても。 内容について言うなれば、大昔から権力を持った人がいて、差別もあって、だったらそりゃ今だって争うわな、と思ってしまいました。 お米まじうめぇ!と思ってる時代だけでも、みんな仲良く公平に、だったらまだよかったのに。 いつの時代も奪う人奪われる人、差別する人される人がいたと思うと、人間てしょうもないなという気持ちになりました。 | ||||
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縄文時代と弥生時代がちょうど重なっているあたりの 縄文人の男の子と弥生人の女の子の悲恋・・・ なんでしょう それに現代人のマスコミ関係の日本人女性と おそらく韓国系男性のカメラマンとの恋が絡んでというのが ミソなのかもしれないけど 反対に個人的には白けてしまった おもしろくなかったわけじゃないのだけど もう一度読みたいかどうかはちょっと疑問 でもまあ お好きな方にはたまらない作品かと思います | ||||
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時を超えたラブストーリー、そして変わる事のない偏見、差別。とても考えさせられたし、何よりわくわくして読む事が出来ました。 | ||||
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縄文時代と弥生時代がちょうど重なっているあたりの 縄文人の男の子と弥生人の女の子の悲恋・・・ なんでしょう それに現代人のマスコミ関係の日本人女性と おそらく韓国系男性のカメラマンとの恋が絡んでというのが ミソなのかもしれないけど 反対に個人的には白けてしまった おもしろくなかったわけじゃないのだけど もう一度読みたいかどうかはちょっと疑問 でもまあ お好きな方にはたまらない作品かと思います | ||||
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縄文時代を舞台にした小説は初めて読みました。二千七百年前とはいえ、みんな『生きている』んだなあ…。そして生きているということは、笑い、泣き、戸惑い、迷い、争い、恋をするのだと改めて痛感しました。 わずかに現代の日本語と通ずる、二千七百年前の人々の発する声が聞こえてくるようです。作者の創造力に脱帽です。上巻の途中でラストシーンがなんとなく想像できるのですが、それがゆえ、ページをめくる手が止まりません。 さすが山田風太郎賞…!おすすめです! | ||||
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ラストシーンを想像してまぶたに浮かべながら読むと、かなり切ない気分になります。でも、とても面白い冒険譚であり、素晴らしい愛の物語でもあるので、一気に読んでしまいました。 見たことがあるわけでもないのに縄文時代、弥生時代の人々の描写を「リアルだな」と感じてしまいました。これが文才の奔流ですね…! 争うことは間違いなく人間の構成要素の一つで、それは決して消せないものですが、それ以上に人間の感情、行動理念って良いなあ…と感じました。 山田風太郎賞に見合う、素晴らしい物語でした。…ひととき、二千七百年前に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 | ||||
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縄文って、と手に取るときはちゅうちょしましたが、 荻原さんの作品はハズレがないので、手に取りました。 結果としては読んで大正解。 時空を超える感覚が嘘偽りなく感じ取れます。 漢字へのルビ、造語のような言葉、 古代がだんだんパンキッシュに思えて来ます。 あまり語るのはよします。まず読んでほしいです。 おすすめです! | ||||
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手を握り合った縄文人青年の人骨と弥生人少女の人骨が関東で発掘された事をキッカケに、これを取材して記事にしようとする女性記者の視点の一人称の章と主に縄文人青年の暮らし振り・冒険の旅を三人称で描いた章とがカットバックで提示される。縄文・弥生時代の基本知識を読者に説明するために女性記者のパートを用意したと思われるが、必要悪と言って良く、後者の描写に比重が置かれている事は言うまでもない。年代測定法が進歩しているので、青年・少女の人骨を2700年前のものと断定している点に異論はないが、この壮大でロマンティックな物語の舞台に随分微妙な時期を選んだ点にまず感心した。誰にも正確な事は分らないが、紀元前700年と言えば、おそらく、縄文末期と弥生初期とが重なり合っていた時期であり、しかも両者の時代の人々の暮らし振りが共に詳細不明とあっては、後は作者の想像・創造力だけが勝負となるからである。それだけにロマンを掻き立てるとも言えるが(勿論、この時期でないと縄文人青年と弥生人少女の邂逅は成立しないとの意味合いもあるだろう)。 内容に関しては読んで頂くしかないが、狩猟・自然信仰を主体とした縄文人の厳しいが束縛の少ない暮らし振り、神の実「コーミー(=米)=多用されるこのカタカナ表記が作者の腐心の策で、縄文らしさを演出している」を求めて旅立つ縄文人青年、既に稲作及び「クニ」(吉野ヶ里遺跡を参考にしている描写振り)造りを始めている渡来弥生人の暮らし振り、縄文人青年と渡来弥生人とのファースト・コンタクト(本当に実際はどうだったのだろうかと興味津々である)等がやや教科書通り的だが物語性を有して語られる。読んでいると、2700年前の"日本"の雰囲気に浸れるのは作者の筆力であろう。ただし、作者の意匠は、2700年前であろうが現代であろうが、人々が精一杯日々を生きている事に変りはないという普遍性・悠久性を描く事にあったと思う。更に、上で"日本"と書いたが、渡来弥生人の出身地は朝鮮半島系、中国東南海岸系、モンゴル系と様々(な筈)であり、民族の区別をする愚かしさを訴えたものという風にも取れる。ちなみに、上で必要悪と書いた女性記者の死亡した元婚約者も韓国人なのである。 そして、本作の最大の眼目・謎である手を握り合った縄文人青年の人骨と弥生人少女の人骨だが、これに関しては本当に読んで頂くしかない。悠久の時間を味わいながら、"日本"について改めて考えるキッカケを与えてくれる秀作だと思った。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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いつの時代も人類は、自分達とは異なる文化圏に、ときに興味を抱き交流を持ち、ときに恐怖を抱き、排除しようとする。 そうすることで人類は、発展または拡大を遂げてきた。 村から国へ。 国から世界へ。 世界から宇宙へ・・・。 現在もまさにその最中にある。 そしていつの時代も、権力、金そして愛する人をめぐって繰り広げられる、熾烈で野蛮な争い。 人間の本質というのは、今も昔も変わらない。 日本人とは何か、人種とは何か。 我々の祖先である縄文人と弥生人の儚く悲しい愛を描くことで、日本人のルーツを考えるきっかけを与えてくれる良書である。 | ||||
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下巻は一気に読み通しました。これまでの、歴史年表の折り返しの奥にあった縄文時代・弥生時代への認識 が変わり、とても身近に感じられるストーリーでした。 ただどうしても気になってしまったのが、あれだけ主人公が故郷に思いを馳せていたのに、故郷に関係する伏 線もあったのに、最後までなにも触れられず終わってしまったことでしょうか。なので、★ひとつマイナス。 | ||||
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