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遠野物語拾遺 retold
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遠野物語拾遺 retoldの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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いまいち。 | ||||
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結構、ここから話し引っ張ってきたんだーと云う話しがあったなと思いました。 | ||||
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ダンノハナ、蓮台野、デンデラ野のことを調べたかったのに記載なしでした。 大事だと思わなかったのか、倉本先生に怒られますよ。 | ||||
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訳文が魅力的。 | ||||
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この本は、遠野の物語群を佐々木喜善が採集したころのニュアンスを現代人に伝えられるように、京極氏が仕立て直したものです。 そういう意味で、京極氏は柳田国男の後を引き継いで再話している、といえます。 柳田は、佐々木の文章の雰囲気を残しつつ、読者に分かりやすいように配慮し(例えば、佐々木の「ヤマオトシバと云ふ処で」を「山落場といふ沢の上まで」と書き換えるなど)、たたみかける様な語り口で臨場感のある描写に仕立て直しています。これは、以前の『遠野物語』の「物語」から『拾遺』では「記録」というふうにスタンスを変更したからでしょう。柳田は、『遠野物語』の頃ではこういう話は好事家の読み物だったのが、『拾遺』を発表する頃には「郷土研究」という捉え方が読者の間に行き渡ったことを考慮したのです。このように、読者の意識の変化に応じて題材の取り扱い方を決めて文体を選ぶ、という柳田の姿勢を、京極氏は見事に継承しています。 この本では、まず遠野の地図の明治版と現代版を載せています。明治版では、遠野郷を構成していた土淵・綾織などのエリアに明確に点線が引かれていますが、現代版では地名は残っても、はっきりとしているのは国道と鉄道の線で、エリアごとの境界が描かれていません。これは、自動車が普及するにつれ、移動速度が速まったことによって、地域単位で一種のグローバル化が起こったことを現しています。つまりは、明治の頃の人々にとっては自明であった「小さな地域ごとに、違うアイデンティティがある」というニュアンスが時が経つにつれて、変化し消滅している、ということです。柳田の頃とはまた読者の感覚が変わった今日において、京極氏は掌編小説という描き方によって当時のニュアンスを現代に伝えているのです。 と、いうことを抜きにして、ただ小説として読んでも、この本が面白いことは間違いなしです。例えば、二百二十九の女の抜け首の話ですが、私はこの話に対しては、ただ「遠いところに落ちていた女の首が、ひとりでに転がって自分の家に帰って行くという不思議な話」であるとしか思っていませんでした。しかし、京極氏の描き方だと「女の首がまるで誘っているかのような妖しい物語」になっていて、「ああ、そうなんだ」と妙に納得してしまいました。 このように一篇ずつ不思議を楽しんで読んでいった後では、ラストに配された飛行機のエピソードは、何とも切ない。「ああ云う場所はもう――これから先はなくなってしまうのだろうな」という、『鉄鼠の檻』の京極堂の台詞を思い出してしまいました。 | ||||
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柳田先生の版は、佐々木喜善が語るとおりにお話を並べていたと思う。 また地理的なこと、江戸・明治期の習俗などある程度わかっている前提で描かれているため、ある程度知識がないと 一話読み進むのも苦労する。 こちらは平易な現代語と時により注釈を付けるなど工夫しつつ、オシラサマならオシラサマで纏めているため、読みやすい。索引をめくり、同じような話がないか調べる手間も要らず、これまで敬遠していた方にもすらすら読み進むことができると思う。 | ||||
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遠野物語の増補版のなかの一つ「遠野物語拾遺」を、語り直した(retold)もの。とても読みやすく、似たようなお話が続くことで、その地方に伝わる習俗の片鱗が窺えてとても面白かった。 一篇の話が短いので、益々興味がそそられた。 狐や狸に化かされる話や滑稽譚。オシラサマの民間伝承、各地域で共通する部分と異なった展開部分も面白い。 また、姨捨や間引きなどのドロドロした暗い過去も、淡々と語られる。 スラスラと、とても読みやすかった。 | ||||
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