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木曜日ラビは外出した



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木曜日ラビは外出したの評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

われわれは悪は悪そのものに罰があると考えます

1964年に始まったラビ・スモール・シリーズの第7弾。ラビ(ユダヤ教の律法学者)がタルムードで使う論法を応用して解決するという設定と、地方のユダヤ人コミュニティーの複雑にからみ合う人間関係が事件の背景や伏線になっているのが特徴である。

このシリーズは「金曜日」から始まったので、本書で1週間分が終わることになる。評論家・都筑道夫によると「日曜、月曜とあとになるほど推理小説の部分が少なくなる傾向がある」とのこと。本書でも架空の町バーナード・クロシングにおけるユダヤ人社会やユダヤ教会をめぐる政治力の説明が多い。殺人事件の被害者は、ユダヤ系住民が多数である中で公然とユダヤ人嫌いを表明していた老人であり、容疑者は広範囲にいる。一方、探偵役をつとめるラビ・スモールはあいかわらず教会の理事会とうまくいっておらず、長年住み慣れた町を追われそうになっている。このシリーズの見所である「ユダヤ教とは何か」ということについての問答も、ユダヤ人嫌いの人物が被害者であることから、殺害の動機と反ユダヤ性が結びつき、面白くなった。
木曜日ラビは外出した (世界ミステリシリーズ)Amazon書評・レビュー:木曜日ラビは外出した (世界ミステリシリーズ)より
4150013357

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