ハピネス

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ハピネスの評価:

3.45/5点 レビュー 128件。 B ランク

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平均点3.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 101〜120 6/7ページ
No.24
(3pt)

中途半端な読後感

がっかりしたのは期待の反動だと思います。
都会的で育ちの良さげなスマートな男と、美人でおしゃれで気が利いていて非の打ち所の無い妻が
1組の夫婦として登場し、その夫と、少々粗野で荒削りな性格の主婦が不倫カップルになる辺りが
桐野作品の最高傑作「柔らかな頬」と設定に共通点もあり、期待しすぎたのかもしれません。
これは女性誌での連載だそうですが、いっそ女性誌が理想とするようなおしゃれな女が夫に浮気され
価値観を変える話にしてもよかったのでは?

しかし主人公はそのどちらでもなく、傍目が気になって仕方のない自信が無くもやもやした主婦。
やがて彼女のそのもやもやの背景が語られ、彼女が自分を取り戻す過程が語られる。
高層マンションでの住居棟による階層、会う度に解説されるおしゃれなママたちの服装、子どもを
どこの幼稚園に入れるか、些細な差異が当人たちにとってはインドのカーストよろしく世界を分ける、と。
こういうことって、きっと囚われてる人にとっては大問題だし、どうでもいい人にとっては
バカバカしいのひと言ですが、子育て期は確かにある意味、閉じてる世界なので、その辺りをもっと
徹底して「グロテスク」ばりの奇妙な歪んだ世界ならそれはそれで面白かったと思います。

けれども、なんとも中途半端な彼女を主人公にして、中途半端な囚われ方と、中途半端な立ち直りを
描くことで、う〜ん、何を描こうとしたんだろう?
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.23
(3pt)

いぶママを主人公に据えたほうが良かったかもしれません

こちらの作品は雑誌Veryに連載されていたようですが、Veryが掲げる「セレブ嗜好」「何でもおしゃれに」「見栄をはるのはいいこと」というようなイデオロギーに対し、批判するでもなく追随するでもなく、中途半端な状態になっています。もっと生々しく「身の丈に合わない生活をしているとどうなるか」「見栄をはりまくるとどうなるか」のような内容にしても面白かったと思います。また、主人公が自立(シングルマザーとして就労する)を拒む理由と動機が全然つかみ所の無いもので、全く共感できませんでした。そういう意味で、皆の憧れの的である「いぶママ」(まさに、Veryが掲げる理想のような女性です)と、彼女の生活の崩壊を描いたほうが、小説としては面白かったかと思います。

子育て中の母親を悩ますものを描いたというジャンルでは、軽めですが加納朋子さんの「七人の敵がいる」のほうが現実的で興味深く読めるかもしれません。期待していただけに、残念な読後になりました。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.22
(2pt)

日曜日の新聞を見て購入したけど・・

ママ友の世界の小説ということで、購入してみました。
でも、こういう結末って、現実にはあまりないのではないかな・・と思ってしまい、
共感もできませんでしたし、スカッとすることもできませんでした。

気に入った本は何度も読みますが、この本は読み直したいとは思いませんでした。
新聞で紹介されていた高評価の本が、自分に合わないことのほうが多いという勉強になりました。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.21
(1pt)

どうした?桐野夏生さん

メタボラ、アウトなど、社会の底辺で生きる人間の過酷な人生を、えぐりだしたばかりの内臓ように鮮烈に私の目の前にぶちまけてくれた作品を書いたあなたがこんなくだらない本を書くなんて。
舞台設定からして江東区のベイエリアの高層マンション。こんなエリアで多少高層階に住もうが、賃貸に住もうが、地元の居酒屋の嫁だろうが、その差がなんぼのほどのもんじゃい!夫の給料が多少良かろうが、子供をお受験させようが、いつもブランド品を身につけておめかししているママだろうが、そんなもの勝ち組でもセレブでも、エスタブリッシュでもなんでもない!!たかが普通の庶民の間のみみっちい誤差だ!!登場するママたちのなんとも似たり寄ったりのどうでもいいような悩みにとらわれるくだらなさ。
あえていえばいわゆるママ友の世界に限らないが、世間が狭ければ狭いほどわずかな違いが大きな格差と錯覚され、そこに滑稽ともいえる悲劇が生まれるという普遍的な現象をテーマにして生々しくあぶりだしてくれていたら面白い小説になったろうが、凡庸で見栄っ張りな主婦が、子供を保育園に預けて働きだすことをもってしてママ友の格差社会から脱出して成長してゆくかのようなお話ではあまりにもスケールが小さく興醒めである。自分より経済的にも豊かに見えるママ友の夫を、ざまあみろとばかりに寝とるママも登場するが、これまたしみったれた悲しいほど凡庸なお話。
桐野さん、あなたの天賦の筆力はこんな小説を書くためにあるのではない。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.20
(3pt)

自分の幸せってくらべること?

初めて桐野さんの作品を読みました。みなさん書いていらっしゃるようにおもしろくて一気によめたのですが、
主人公には全くイライラするばかり。いろんな経験をしてきたとはいえ、格落ちだのなんだのなんのために生きているのか?
 そんな母親に育てられて状況をよもうとする3歳の女の子がかわいそうでした。
幸せなんて格上 格下 なんて言葉で測れないと思います。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.19
(3pt)

タワマン「貴族社会」のユウウツ

タワーマンションに住むデスパレートな妻たちの話。「ママ友」という奇妙な言葉が定着したのはいつ頃からだろうか。子供を介した親同士の付き合いというのはいつの時代もあったが、かつては専業主婦といっても家事労働に忙しく、いまほど親同士で濃い付き合いをしている暇もなかった。子供の数が減り、専業主婦が「稼ぎのいい夫か裕福な実家、あるいはその両方に恵まれている」特権階級とみなされるようになるにしたがって、「ママ友関係」が独自の生態系を形成するに至ったのだろう。本書に出てくるカネもヒマもあるタワマン専業主婦たちは、非生産的活動にしのぎを削っている状態も理解できる。ウィークデーはラウンジでのお遊び、お茶にランチと、傍から見れば優雅で単調、世が世なら貴族の暮らし。まさにそういうことなんだろう。そのサークルの人間以外にはまるでどうでもいい細かい差異に過剰に反応して集団神経症のようになっているのも貴族的だ。(自分のではなく)夫の職業、所有する住戸の価値、子供の幼稚園からはじまって、持ち物や服装にいたるまで、ありとあらゆる記号を読み解きながら不安と不満をどんどん膨らませて生きている。不安と不満の原因は自分の中に軸がないことだ。他者を基準に自分を測っている限り、充実した一日などいつまでたっても訪れない。

主人公有紗は、タワマン貴族社会における下級貴族で、その座さえもあぶなくなっている状況だ。非の打ちどころのないように見えた上級貴族のボス的存在、「いぶママ」も、旦那を自分より下の階級が下だと蔑んでいた女に寝取られ、都(タワマン)を追われる。寝取った方の女と有紗は、員数外(下級貴族≒庶民)同士の連帯感で接近していった。郷里で最初の結婚に失敗し、新しい人生を?むつもりで東京に出てきたものの、幸せのイメージが「タワマンに住む生活」程度のものでしかなかったために、危機的状況にあってもママ友の前で自分を取り繕うことに神経をすりへらすだけだった主人公は、徐々に現実と向き合い、過去とも折り合いをつけ、前に進んでいく。サクサクよめて社会勉強にもなるが、DV問題、ママ友不倫、姑との子供の取り合いといったドロドロの場面があっさりとしか描かれていないのが物足りない。女同士のとりつくろったメールの文面の気味悪さなどはよく出ているが、どうもそれだけで説明されている場面が多すぎる。ママ友コミュニケーションのリアリティは本音のやり取りをしないことにこそあるのかもしれないとはいえ。無難な結末。後味が悪くないと言うことは小説においては必ずしもいいことではない。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.18
(3pt)

感想を言っていいものか

主人公に全く共感出来ませんでした。読んでいてイライラしましたが、展開が気になり一気に読みました。
あれだけ共感できなかった主人公が最後には気持ちの良い女性に変身するのですが、その過程がいまいちわかりにくかったです。(私の読解力の問題かもしれません。)
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.17
(3pt)

どんでん返しが?

と思いまして、貪り読みました。前半は非常に不安定な状況が、ヒリヒリと伝わる。が、残り好きなくなって、tちょっと待って!といいたくなるくらい、みんあ善人や、道徳心に富んだ性格になって、その落差に、わけもわからず、目を覆うばかり。不倫の描写も中途半端!最近のエンタメ小説て、出だしはワクワクでも、途中から、創作意欲を手ななしたのかと思いたくなる本、多くありませんか?
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.16
(1pt)

大人は読まない方がいい

55歳の男性です。
「ママ友」の世界がどういうものなのかを少しでも知りたくて読んでみました。
なにせ未知の分野の話なので、どこまでが現実的でどこからが非現実的なのか
はっきりとはわかりません。

ただ、主人公の身勝手さには常に苛立ちを覚えながら読むことになりました。
これだけ忍耐力が無い女性を1人称にする手法は、
ある意味新しいのかもしれませんが、必ずしも成功しているとは思えません。
最後にある読者サービスの「いぶママ」エピソードも、
あまり功を奏しているとは言えないんじゃないでしょうか。

まぁいずれにしろ、こういう次元の低いテーマを描く作品である以上
誰を主人公にしても一流の小説に仕上げるのは難しいのかもしれませんね。

ママ友については若干知ることができました。
しかしながら、それ以上に自分たちと若年層の感性の違い、大袈裟に言えば
精神的な隔絶を感じる(あるいは隔絶があると誤解する)ことになるので、
大人を自認する世代は読まない方がいい作品のような気がします。
少なくとも、読んでも楽しむことはできないでしょう。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.15
(2pt)

繊細な物語だからこその舞台設定を期待。

舞台となった湾岸タワマンに住んでますが、ある意味、面白く読ませていただきました。
まず冒頭の「保育園なんか考えたこともない」という文章で「あー、ズレちゃってんな」って印象ですが、ちゃんと現地取材したんですかねぇ?ただ、イメージだけで書いてません?湾岸地区の保育園の待機児童数、ご存知ですか?
そんな出だしだったため、あまりにも現実感覚がなく、乾いた笑いって感じ。
こういう身近な話題って、「あー!あるある!」っていう共感が得られるか否かでその後の話にぐーっと入り込めるかどうかが決まると思うんです。舞台が自分に近すぎたせいか、あまりにステレオタイプをそのまま鵜呑みにした「湾岸タワマンママ」のイメージ像に辟易して話全体が色あせちゃいました。これは作家さんのっていうより、編集さんの落ち度でしょうね。
物語のあらすじ自体は、現代版の金妻って感じで、あまり目新しいネタも驚きもなく、主に主人公の内面的な揺れと成長を描くものです。主題となる主人公の機微だとか、成長ポイントはそれなりに面白かったので、もう少し緻密に舞台設定を考えていたら、物語に入り込めて、主人公と共に一喜一憂できたかも。
この作者さん自体は嫌いじゃないんですが、これが初見の本だったら次からは読まないでしょう。

主人公が周りの人の印象を洋服メインで語っているのは掲載雑誌がファッション誌だからかな。例えば、ただ「茶色のブーツ」って言えばいいのに、わざわざ「UGGのチェスナット」って言い換えている、ような点。この雑誌も私には合わないわwと認識した次第です。
「湾岸タワマンママ」のステレオタイプから外れた湾岸タワマンママには「ねーよww」の連続で、究極のファンタジーとして笑いながら楽しく読ませていただきました。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.14
(3pt)

もっとママ友のどろどろが読みたかった

読後感は「へーそーなの」なんか何にも残らないな。
タワーマンションってそんなにあこがれ物件だったんだ。
一軒家のが良くないか?

私は5人グループのどのママとも友達になりたくない。
あえて友達になるならダンナの両親かな。
どっちつかずで人を頼り、うまくいかないのを人のせいにして生きてる主人公は好きなタイプではない。
見栄っ張りで金もないのに有名幼稚園に入れようなんて、無理すると後が続かないよ。
良い母であろうと気負いすぎるのも最近いそうな主人公だなと思いました。
(最後は気付いてよかったね)

最初は楽しそうな美雨ママだけど、だんだんうざくなってくる。
結局自分のことしか考えてない。(嘘つきで図々しい感じがいやだ)
一番かわいそうなのがリーダー格のママ。
何にも悪くないのにどうして不幸にならなきゃいけないんだろう。
30代のママ向け雑誌に載った連載だから
あこがれの人をお話の中だけでも貶めてスッキリ!みたいな?
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.13
(3pt)

いるよね、こういう女

田舎者のくせに何がなんでも東京にしがみつき、見栄でかためてる女。

やんちゃな男の子は放棄して、おとなしい女の子は守るというような印象も受けました。
よくも悪くも、今時のママたちを描いてると思う。
しかし主人公夫婦が夫婦共にバカすぎる。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.12
(3pt)

やや物足りないかな

出版にあたり連載時より大幅に加筆、修正されたと文末に書かれていました。
連載を読んでいないのでどう変わったのかわかりませんが、
盛り上がりの部分がなく物足りなさを感じました。
だからこそリアリティがあるのか、
それとも現実のほうがもっとドロドロしてるのかはわかりません。
主人公が住むタワーマンション内でもeastとwestで格差があるんだなぁとかは、
庶民にとっては未知の世界でおもしろかったです。

主人公の秘密は重大なことだと思います。
引け目に感じることはないですが、
最後まで逆切れっぽいのが共感できませんでした。
あくまで主人公の心情しかわからず、
ママ友の話で言えば角田光代の「森に眠る魚」の方が
よりそれぞれの登場人物の心情描写が深く書かれていたと思います。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.11
(2pt)

これが桐野夏生?

タイトルそのままです。
内容はあらすじにある通りで、深くは書きませんが、
まるで○山○佳さんが書いたような小説といえばわかりやすいか。
なので、あらすじにあるような衝撃の告白とか衝撃の結末とか、そんなものはありません。
その辺のマンションとか公園付近にありそうな、ママグループのたわいも無いお話。
「桐野夏生」に惹かれて読んだ読者(特に男性)は、
遊びに行く約束に置いてきぼりをくらったような、そんな寂しい感想を持ちました。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.10
(3pt)

別に目新しくもない教訓

江東区の湾岸にそびえる超高層マンションに棲息する「ママ友」たちの生態をあからめようとする著者の最新版の小説である。

ママ友とは育児する母親の仲間の謂いだそうだ。昔はだいたいおばあちゃんが嫁の育児を支援してくれたが、最近はそういう関係が崩壊しているので同世代の若い女性が育児を素材にして繋がっていく。赤ちゃんが大きくなれば自動的に解散する賞味期限付きの交わりではあるが、その裂け目から垣間見る人間関係はなかなかに趣深いものではあるようだ。

「ママ友」にもいろんな種類があって、超セレブは超高層の超セレブマンションに住み、青山学院幼稚園(なんでも日本一の難関たしい)の3年保育なんかを目指すそうだが、その下には松竹梅のセレブがあり、またその下には一般ピープルのママが巨大な階層を構成しているんだと。

こうやって書いているだけでヘドが出るほど気色が悪いが、いっけん仲良く付き合っているように見えるママ友たちの下部構造には、先祖代々の身分や氏素性、穢多非民などの隠微な階層差異、学歴や資産や勤務先や住居の経済格差に起因する差別意識が沈殿しており、本作ではそおゆー彼女たちさらなる高みをめざす熾烈な生存競争の実態をいくつかのサンプルを提示しながら明るみに出そうとしている。

んで、どうなるかって? 超セレブにもそうでない普通のママにも悩みは腐るほどあり、結局は世間からどう思われようとおのがじしのささやかなるハピネスをしっかり握りしめようと、てな別に目新しくもない教訓とやらに、われひとともにいつの間にか辿りついていくのだった。

おまけ。「ママ友」てふ日本語も相当けったくそ悪いが、家庭内暴力を振るう男を「ドメバ」と称するそうだ。ったく。

 ママ友がドメバにさんざん殴られて逃亡するがハピネスにだんだん近づく話なりけり 蝶人
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.9
(3pt)

都会派小説。

新聞に桐野さんとこの本の紹介があり、興味を持ち買ってみました。初めて読む著者です。

私自身は子育て期は終わっているのですが、雑誌「VERY」等に出てくるような高層マンションに住まう洒落ママ達のお話です。
同じタワーマンションに住んでいても、WEST側、EAST側、また階層、向き、角地かどうか等により、口には出せない羨みや格差のようなものが纏わりつく。

主人公の有紗は私個人としては、あまり好きなタイプではない。頭の中であれやこれや考えて自立するわけでも、行動するわけでもない。 友人になった洋子は正反対だが、いぶパパとよりを戻すと猫なで状態になってるし、所詮女の友情なんてそんなもんだよな・・と思う。 いぶパパにしても子供のお受験で立て直そうと思っていたものが、まんまと浮気相手に乗っ取られ? 家庭が歪む。火遊びをするならそのリスクも考えないと駄目でしょう。

有紗の過去については、やっぱり結婚前に告白すべきだったと思いますね。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.8
(3pt)

中年男性の読後感

初めて読んだ桐野夏生。

期待していたとおりでもあり、少し物足りない部分もあり、というのが読後感。

登場人物の心理描写やストーリー展開は巧みで、先へ先へと読ませる。
私は男性だが、ここに登場する若いママたちの姿を、ありそうだなと思えたり、また少し驚きを感じたり。
都心近くのタワーマンションに暮らす彼女達の姿はリアル感に満ちていて、面白く読むことができた。

どんな風にフィニッシュするのか、期待感が高まったエンディングの評価は、ひとそれぞれだろう。
私としては、違う結末を期待したが・・。

そうではあるものの、桐野夏生の先行作品を読んでみたいと思えた1冊だった。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.7
(3pt)

今作は図書館で借りても良かったかも

いつも桐野さんの作品は一気読みするほど引き込まれる作品が多いので早速購入しましたが、今回の「ハピネス」は途中でコーヒーブレイク2回入れました。主人公有紗と仲の良いママ友、美雨ママの必要以上に続く会話がうっとうしくて、正直途中で読むのが面倒になってしまいました。もっとママ友同士の微妙な心理的駆け引きを中心に桐野ワールドで描いてほしかったです。次の作品に期待します。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.6
(3pt)

木曜夜10時のドラマ

月9ではなく、木曜の10時くらいにやるドラマのような作品だ。
地方の3階建てのそれも1階に住んでいる自分は、29階に住むことなんて考えられない。
子供を通しての それぞれのママたちの底意地の悪さだけが目立った。

だけど 最後 よりを戻すのはどうかなあ?
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692
No.5
(3pt)

タワマン

読者に媚びている部分を取り去った、この小説の核心は「タワマン」だろう。地面から遠い宙空に浮いた、存在の儚さ。
それは、見栄の中で張り詰めているが故に本当の自分を喪失する主人公と重なる。しかし、この主人公の描かれ方は手
抜きであり、個人の輪郭がはっきりしない。これまた、読者受けねらいなのかもしれないが。気になるのは、この小説
の中でも一貫性のないところだ。すなわち、「タワマン」の中にいるおしゃれなママたち、タワマンママの会を結成す
る人たちは、専業主婦的な描かれ方ではなかったか。しかしながら、最終的に亜紗がこどもを預けたのはタワマンの
保育室となっている……。と、いうことは、タワマン・ママの中にも働くママも多く保育室需要があったということか。
細部をもう少し丁寧に描いて欲しい。
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
4334928692