ムーン・パレス

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

ムーン・パレスの評価:

4.36/5点 レビュー 104件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全212件 161〜180 9/11ページ
No.52
(5pt)

オースターの中で一番!

私はポールオースターの作品の中でこれが一番好きです。主人公の送る金欠生活も、台湾のお金持ちの娘である彼女も、さえない音楽家だった伯父さんの話もみんなみんないとおしくて、肥満体の先生のくだりの結末には「え、何で?」と思わされてしまいましたけれども、それも結局は許せてしまいました。オースターという人は本当にバランスの取れた作家で色々な作品を書いてくれていますが、この手の「青春小説」をもっともっと書いて欲しいな、と本当に心の底から思います。作中の中華料理の描写は、アメリカ人が中華料理に対して抱くイメージを完璧に象徴しているのではないか、と感じました(本当の中華料理はこれとは全然違うけどね)。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.51
(5pt)

オースターの中で一番!

私はポールオースターの作品の中でこれが一番好きです。主人公の送る金欠生活も、台湾のお金持ちの娘である彼女も、さえない音楽家だった伯父さんの話もみんなみんないとおしくて、肥満体の先生のくだりの結末には「え、何で?」と思わされてしまいましたけれども、それも結局は許せてしまいました。オースターという人は本当にバランスの取れた作家で色々な作品を書いてくれていますが、この手の「青春小説」をもっともっと書いて欲しいな、と本当に心の底から思います。作中の中華料理の描写は、アメリカ人が中華料理に対して抱くイメージを完璧に象徴しているのではないか、と感じました(本当の中華料理はこれとは全然違うけどね)。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.50
(5pt)

ほろ苦く、ピリ辛い、だけどどこかほっこりと甘い、青春小説

ニューヨークでストイックな生活を送る学生の、ほろ苦い孤独と葛藤と、ささやかな幸せ、知られざる自分のルーツを明らかにする、次々に起こる偶然、巡り合わせに導かれる青春小説。

ストーリーは波乱万丈だが、語り口はきわめてドライで淡白。村上春樹の作風に似ているといえるかもしれない。

貧しくて賢くて孤独な主人公、彼の音楽家の叔父、小柄な中国人の恋人、冴えない親友、やっかいな頑固老人の雇い主、その息子である巨漢の教授。

それぞれに個性的で欠点だらけで愛すべき人々がたくさん登場し、彼らが皆、驚くべき巡り合わせで主人公に絡んでいく。一人の人間にかかわる人々とその歴史が明らかになっていく。

アメリカには行った事がないが、これまで私が抱いていたアメリカという国の印象を、大きく覆した。こんなアメリカもあったんだ、と。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.49
(5pt)

ほろ苦く、ピリ辛い、だけどどこかほっこりと甘い、青春小説

ニューヨークでストイックな生活を送る学生の、ほろ苦い孤独と葛藤と、ささやかな幸せ、知られざる自分のルーツを明らかにする、次々に起こる偶然、巡り合わせに導かれる青春小説。

ストーリーは波乱万丈だが、語り口はきわめてドライで淡白。村上春樹の作風に似ているといえるかもしれない。

貧しくて賢くて孤独な主人公、彼の音楽家の叔父、小柄な中国人の恋人、冴えない親友、やっかいな頑固老人の雇い主、その息子である巨漢の教授。

それぞれに個性的で欠点だらけで愛すべき人々がたくさん登場し、彼らが皆、驚くべき巡り合わせで主人公に絡んでいく。一人の人間にかかわる人々とその歴史が明らかになっていく。

アメリカには行った事がないが、これまで私が抱いていたアメリカという国の印象を、大きく覆した。こんなアメリカもあったんだ、と。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.48
(5pt)

青春と運命

ポール・オースターの作品は、ほとんど読んでいるけれど、ある種、オースターらしくない小説らしい小説。探偵小説か、推理小説じみた展開はここにはない。

けれど、この小説が、単に、青春小説でもなく、青春小説といってしまうには、もったいない大きなテーマを持っている点、今までのオースターとは違った評価をされるべき傑作といえる。

青春の絶望を描いているようで、青春期に自然に模索する自己の存在を、父や祖父といった脈々と自分の中に流れる血の中に引きずり込まれていく姿には、奇跡的でありながらも、運命に導かれていくかのような圧倒的な感動を覚えずに入られなかった。

新しく、そして感動的なオースターに出会えた気がした。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.47
(5pt)

青春と運命

ポール・オースターの作品は、ほとんど読んでいるけれど、ある種、オースターらしくない小説らしい小説。探偵小説か、推理小説じみた展開はここにはない。

けれど、この小説が、単に、青春小説でもなく、青春小説といってしまうには、もったいない大きなテーマを持っている点、今までのオースターとは違った評価をされるべき傑作といえる。

青春の絶望を描いているようで、青春期に自然に模索する自己の存在を、父や祖父といった脈々と自分の中に流れる血の中に引きずり込まれていく姿には、奇跡的でありながらも、運命に導かれていくかのような圧倒的な感動を覚えずに入られなかった。

新しく、そして感動的なオースターに出会えた気がした。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.46
(4pt)

翻訳で抜け落ちた部分が美しい。

英語が実に古めかしいのに美しいです。

いかにもコロンビア出身の、「アメリカ近代文学の神」(原文より)になるのだと若い頃考えていた主人公のキャラクターが滲み出ています。

物語の面白さは翻訳版でわかっていましたが、原書ならではの、英語の美しさとセンスのよさは、読んでよかったと思わせました。

特にキティ・ウーと初めて会った時にキスをするシーンの、口ができることについての彼女の台詞。

ここは翻訳版では全く注意を払わなかった部分なのですが、原書ではすごくぐっと来ました。

柴田教授の翻訳は実に緻密かつ丁寧に構成されているとは思いますが、原書のオリジナルなクオリティーは、さらに上を行くものがあります。

お勧めです。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.45
(4pt)

翻訳で抜け落ちた部分が美しい。

英語が実に古めかしいのに美しいです。

いかにもコロンビア出身の、「アメリカ近代文学の神」(原文より)になるのだと若い頃考えていた主人公のキャラクターが滲み出ています。

物語の面白さは翻訳版でわかっていましたが、原書ならではの、英語の美しさとセンスのよさは、読んでよかったと思わせました。

特にキティ・ウーと初めて会った時にキスをするシーンの、口ができることについての彼女の台詞。

ここは翻訳版では全く注意を払わなかった部分なのですが、原書ではすごくぐっと来ました。

柴田教授の翻訳は実に緻密かつ丁寧に構成されているとは思いますが、原書のオリジナルなクオリティーは、さらに上を行くものがあります。

お勧めです。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.44
(5pt)

すごすぎる

月の住人である、と自己主張する少年。自分の出自を限定しないところ、心の奥の暗闇をもってして自我を確立しようとしている少年の傑作青春小説です。ライ麦畑とか、村上春樹とかが好きな人は必読だと思う。

 主人公の男のわけわからなさとか、とらえどころなさが心地よく、それでいて感情をずんずんと揺さぶりかけてくる。作中作で言われているとおり、すべてが偶然によって起こっているのだが、それを違和感なく読ませるのは作者の技か。傑作です。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.43
(5pt)

すごすぎる

月の住人である、と自己主張する少年。自分の出自を限定しないところ、心の奥の暗闇をもってして自我を確立しようとしている少年の傑作青春小説です。ライ麦畑とか、村上春樹とかが好きな人は必読だと思う。

 主人公の男のわけわからなさとか、とらえどころなさが心地よく、それでいて感情をずんずんと揺さぶりかけてくる。作中作で言われているとおり、すべてが偶然によって起こっているのだが、それを違和感なく読ませるのは作者の技か。傑作です。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.42
(4pt)

究極の絶望と孤独

この本を読み終えたのは私の24の誕生日だった。主人公は本書の最後には24歳になっていて、まさに彼と自分を重ねることができたわけだけど、それが本当に重なったかはわからない。

 書評に「深い余韻が胸に残る絶品の青春小説」と書いてあるように、ラストまで読んでこその小説であるが、私にとっては延々続く中の一部を抜き出したような物語だった。確かに絶品の青春小説、それに違いない。しかし劇的な物語や心地よいストーリー展開、幸福感など味わいたいなら本書は向かない。本書は、嬉しいことも悲しいことももっと生々しく、とんでもない人生だけど現実的で、救いはあるけど絶望や孤独が常にある。誰だって感じる様々な感情や出来事が随所に出てくるが、主人公の思考が劇的だったり究極すぎて、彼を自分と重ねるのは至難。

 しかし、アメリカと日本は違う。この青年がもし日本人だったら、一体どういう世界を展開してくれただろう。千年が一瞬に感じ、地球が顕微鏡的といってもいいくらいに小さいと思えるような場所が日本にあるだろうか。究極の絶望や孤独が身に降りかかったとき、日本でも、道は開けるのか?
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.41
(4pt)

究極の絶望と孤独

この本を読み終えたのは私の24の誕生日だった。主人公は本書の最後には24歳になっていて、まさに彼と自分を重ねることができたわけだけど、それが本当に重なったかはわからない。

 書評に「深い余韻が胸に残る絶品の青春小説」と書いてあるように、ラストまで読んでこその小説であるが、私にとっては延々続く中の一部を抜き出したような物語だった。確かに絶品の青春小説、それに違いない。しかし劇的な物語や心地よいストーリー展開、幸福感など味わいたいなら本書は向かない。本書は、嬉しいことも悲しいことももっと生々しく、とんでもない人生だけど現実的で、救いはあるけど絶望や孤独が常にある。誰だって感じる様々な感情や出来事が随所に出てくるが、主人公の思考が劇的だったり究極すぎて、彼を自分と重ねるのは至難。

 しかし、アメリカと日本は違う。この青年がもし日本人だったら、一体どういう世界を展開してくれただろう。千年が一瞬に感じ、地球が顕微鏡的といってもいいくらいに小さいと思えるような場所が日本にあるだろうか。究極の絶望や孤独が身に降りかかったとき、日本でも、道は開けるのか?
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.40
(4pt)

男性は大好きでしょうね。

主人公のクールさが小気味良い

ここまでクールだと普通の女にはとてもついて行けない

でも魅力がある。

「なんだかわからないけど好きになっちゃったんですよ。

 なんででしょうか?」

という男性。結構いますもんね〜。

そんな男とその男をめぐる男が繰り広げるムーンパレス。

現実なのか妄想なのか、どうなんだ?

女性のみなさまは「 わかんない男 」

に出会って愛しちゃったらお読みになってはいかがでしょう?
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.39
(4pt)

男性は大好きでしょうね。

主人公のクールさが小気味良い

ここまでクールだと普通の女にはとてもついて行けない

でも魅力がある。

「なんだかわからないけど好きになっちゃったんですよ。

 なんででしょうか?」

という男性。結構いますもんね〜。

そんな男とその男をめぐる男が繰り広げるムーンパレス。

現実なのか妄想なのか、どうなんだ?

女性のみなさまは「 わかんない男 」

に出会って愛しちゃったらお読みになってはいかがでしょう?
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.38
(5pt)

青春の一冊

大人になってから読んでも、青春の一冊と呼んでも良い本です。私の中ではある意味、「ライ麦畑・・・」と同じ位置づけとして考えられる小説です。読後感は本当に「ライ麦」だったり村上春樹の「風の歌をきけ」と同じような、なんだか孤独ながらも清々しいカンジ。行きたくても行けない世界ってあるんだと実感しながら、夢よりも現実に寄りかかる度合いの方が大きくなっていく、ある意味現実の世界を生きるっていう大人になるための通過儀礼的な一冊だと思う。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.37
(5pt)

青春の一冊

大人になってから読んでも、青春の一冊と呼んでも良い本です。私の中ではある意味、「ライ麦畑・・・」と同じ位置づけとして考えられる小説です。読後感は本当に「ライ麦」だったり村上春樹の「風の歌をきけ」と同じような、なんだか孤独ながらも清々しいカンジ。行きたくても行けない世界ってあるんだと実感しながら、夢よりも現実に寄りかかる度合いの方が大きくなっていく、ある意味現実の世界を生きるっていう大人になるための通過儀礼的な一冊だと思う。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.36
(5pt)

ポール・オースターの最高傑作

"Moon~ Palace"は、ここ5年間のなかで読んだ小説の中の最高傑作です。はっきり言って、私が読んだポール・オースターの小説では英語の難解さの点では一番で、1、2週間ほどで読み切れるとおもっていたのに、2ヶ月もかかってしまいました。それはこの小説には私の知らない単語があふれていたからです。私のボキャブラリーのなさと言ってしまえばそれっきりですが、そ~~れでもこの小説を読みすすめられたのは、この小説の持つ思考の深さとプロットの面白さです。そしてなにより、二度読み三度読みをすれば、わからない単語があってもなんとか物語をイメージすることができたからです。この小説のあらすじは、最初のパラグラフに書かれていますし、次に何がおこるか、主人公の父親が誰なのかも(もちろん、父親の父親が誰な~~のかも)、最後の2章の初めですぐあきらかになりますが、それでもこの小説は面白いしイメージが豊潤なのです。物語はまるで映画「ベニスに死す」のようにゆっくりゆっくりすすんでゆきますので、まずはスローな展開になれてください。スローな展開になれた時点で、この小説の凄さを実感できるとおもいます。第一章は序章、第二章のニューヨーク放浪編は、~~こりゃ何じゃ!、そして第三章にはいったあたりから、物語はどんどん面白くなります。この小説の読みどころは、第四章と第五章の主人公・マルコ・フォッグ青年と老画家・トーマス・エッフィングとのエピソードです。この二章だけでも素晴らしい中編小説となっていて、オースターらしいユニークで、変で、創造性にあふれた物語を堪能できます。この小~~説を読んでも、人生とは何ぞやということの解決にはなりませんが、ひとりひとりの人間のもっている人生の複雑さ、深さ、そして生きてゆく意味は誰にも理解できるものとおもいます。西への旅の最後で主人公がみた月は、どんな月だったのでしょうか。私は今、それにおもいをはせています。~
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.35
(5pt)

ポール・オースターの最高傑作

"Moon~ Palace"は、ここ5年間のなかで読んだ小説の中の最高傑作です。はっきり言って、私が読んだポール・オースターの小説では英語の難解さの点では一番で、1、2週間ほどで読み切れるとおもっていたのに、2ヶ月もかかってしまいました。それはこの小説には私の知らない単語があふれていたからです。私のボキャブラリーのなさと言ってしまえばそれっきりですが、そ~~れでもこの小説を読みすすめられたのは、この小説の持つ思考の深さとプロットの面白さです。そしてなにより、二度読み三度読みをすれば、わからない単語があってもなんとか物語をイメージすることができたからです。この小説のあらすじは、最初のパラグラフに書かれていますし、次に何がおこるか、主人公の父親が誰なのかも(もちろん、父親の父親が誰な~~のかも)、最後の2章の初めですぐあきらかになりますが、それでもこの小説は面白いしイメージが豊潤なのです。物語はまるで映画「ベニスに死す」のようにゆっくりゆっくりすすんでゆきますので、まずはスローな展開になれてください。スローな展開になれた時点で、この小説の凄さを実感できるとおもいます。第一章は序章、第二章のニューヨーク放浪編は、~~こりゃ何じゃ!、そして第三章にはいったあたりから、物語はどんどん面白くなります。この小説の読みどころは、第四章と第五章の主人公・マルコ・フォッグ青年と老画家・トーマス・エッフィングとのエピソードです。この二章だけでも素晴らしい中編小説となっていて、オースターらしいユニークで、変で、創造性にあふれた物語を堪能できます。この小~~説を読んでも、人生とは何ぞやということの解決にはなりませんが、ひとりひとりの人間のもっている人生の複雑さ、深さ、そして生きてゆく意味は誰にも理解できるものとおもいます。西への旅の最後で主人公がみた月は、どんな月だったのでしょうか。私は今、それにおもいをはせています。~
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.34
(4pt)

良質のコメディ

ポール・オースターといえば内面を深く掘り下げる小説が多い。しかし、これは珍しく青春時代のほろ苦い出来事を、自伝のように綴った小説。大学を辞めて餓死寸前まで放浪、生き別れた自分の祖父(祖父が死ぬまでそれとは知らずに)の下で働き、最後にはこれまた生き別れた父と出会う。なんだか突拍子もない展開ばかり続くが、不思議と違和感は無い。全ての出来事がドラマティックに、読むものの心を打つ小説だと思った。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.33
(4pt)

良質のコメディ

ポール・オースターといえば内面を深く掘り下げる小説が多い。しかし、これは珍しく青春時代のほろ苦い出来事を、自伝のように綴った小説。大学を辞めて餓死寸前まで放浪、生き別れた自分の祖父(祖父が死ぬまでそれとは知らずに)の下で働き、最後にはこれまた生き別れた父と出会う。なんだか突拍子もない展開ばかり続くが、不思議と違和感は無い。全ての出来事がドラマティックに、読むものの心を打つ小説だと思った。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048