ムーン・パレス

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評判

ムーン・パレスの評価:

4.36/5点 レビュー 104件。 B ランク

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平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全212件 41〜60 3/11ページ
No.172
(1pt)

あまりにも荒唐無稽

面白くなかった
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.171
(1pt)

あまりにも荒唐無稽

面白くなかった
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.170
(2pt)

上品すぎる

文体が全く合わず自分はダメでした。
どこの書評を見ても評価が高いのに、合わない自分がもどかしいです。
いつかおもしろくなるだろうと我慢して読んだけど
ずっと僕は、僕は、ばかり言ってて退屈で読むのがしんどかったです。

金のない底辺生活や、ゲロを吐いてたばこを吸いまくったりする、
自分的には大好きなはずの落伍者の王道のようなストーリーなのに、
どこかどん底までは落ち切れてなくて、いちいち洒落ているというか
品が良い感じがして、孤独や絶望が迫ってくる様子を感じられませんでした。
ドストエフスキーやセリーヌが描いたような貧困層の絶叫や混沌を
求めてしまうとどうにも物足りなかったです。
別の作品に挑戦してみようと思います。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.169
(2pt)

上品すぎる

文体が全く合わず自分はダメでした。
どこの書評を見ても評価が高いのに、合わない自分がもどかしいです。
いつかおもしろくなるだろうと我慢して読んだけど
ずっと僕は、僕は、ばかり言ってて退屈で読むのがしんどかったです。

金のない底辺生活や、ゲロを吐いてたばこを吸いまくったりする、
自分的には大好きなはずの落伍者の王道のようなストーリーなのに、
どこかどん底までは落ち切れてなくて、いちいち洒落ているというか
品が良い感じがして、孤独や絶望が迫ってくる様子を感じられませんでした。
ドストエフスキーやセリーヌが描いたような貧困層の絶叫や混沌を
求めてしまうとどうにも物足りなかったです。
別の作品に挑戦してみようと思います。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.168
(2pt)

出来過ぎの偶然が多すぎる作り話

ありもしない設定から小説の世界にぐいぐい引き込まれる村上春樹のような力量はなく、作り物としか思えない作品でした。一生懸命たくさん書いているのですが、こころに残るものはありませんでした。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.167
(2pt)

出来過ぎの偶然が多すぎる作り話

ありもしない設定から小説の世界にぐいぐい引き込まれる村上春樹のような力量はなく、作り物としか思えない作品でした。一生懸命たくさん書いているのですが、こころに残るものはありませんでした。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.166
(5pt)

あまりに圧倒的で、すべてが崩れ落ちてしまうほどの絶望、そういうものを前にしたとき、人はそれによって解放されるしかないんだよ。

少年時代に母を亡くした私生児の主人公フォッグが、父代わりとして慕う叔父を亡くしたことから人生の意義を喪うことから物語は始まる。

大学を辞し、公園で寝泊まりしゴミ箱を漁る生活で餓死寸前の状態に陥り、そうした中出会う両親のいない恋人キティ・ウー。フォッグはもう一度人生を構築すべく仕事を探し、息子代わりの助手を喪い、過去を否定する盲目、の車いすの老人エフィングの新たな助手として働くことになる。気難しやのエフィングが語る生き別れの息子の存在。そしてそのエフィングの息子、20年前の恋を追い求める巨漢の大学教授バーバーと出会い時間を重ねるうちにフォッグが気づくひとつの可能性、そしてフォッグはキティ・ウーがわが子を身ごもったことを知る。
喪われた家族への想いを人生の中核の物語として据える3人の男の「その後」は・・・。

「太陽は過去であり、地球は現在であり月は未来である。」
過去が創り出す光は人生を照らす物語であり、その物語を受けて未来への希望は紡がれるものかもしれない。

以下は考察の切れ端です。(ネタバレあり)

エフィングが盲目であることは、彼が過去を否定し続けたことのメタファーではないか?
エフィングとフォッグがともに洞穴を人生の再定義の場として選んだとすれば、バーバーにとっての洞穴はその肉体(胃袋)であったのか?そして彼が死の寸前までその洞穴に閉じこもり続けたのか?
エフィングは自身の意思から妻を喪い、バーンとシュペルという二人の息子のような存在を不可抗力から喪ったことを悔いている。
バーバーは不可抗力から父を喪い、不可抗力から妻となるべき女性を喪ったことを悔いている。
フォッグは不可抗力から父(と叔父)を喪い、妻となるべき女性を不可抗力と自身の意思の弱さから喪い、そして再び自身の意思の弱さから父を喪うこととなる。
3世代に渡る家族探しと喪失の物語は喪失からの再生と4世代目への萌芽が描かれ終わりを迎える。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.165
(5pt)

あまりに圧倒的で、すべてが崩れ落ちてしまうほどの絶望、そういうものを前にしたとき、人はそれによって解放されるしかないんだよ。

少年時代に母を亡くした私生児の主人公フォッグが、父代わりとして慕う叔父を亡くしたことから人生の意義を喪うことから物語は始まる。

大学を辞し、公園で寝泊まりしゴミ箱を漁る生活で餓死寸前の状態に陥り、そうした中出会う両親のいない恋人キティ・ウー。フォッグはもう一度人生を構築すべく仕事を探し、息子代わりの助手を喪い、過去を否定する盲目、の車いすの老人エフィングの新たな助手として働くことになる。気難しやのエフィングが語る生き別れの息子の存在。そしてそのエフィングの息子、20年前の恋を追い求める巨漢の大学教授バーバーと出会い時間を重ねるうちにフォッグが気づくひとつの可能性、そしてフォッグはキティ・ウーがわが子を身ごもったことを知る。
喪われた家族への想いを人生の中核の物語として据える3人の男の「その後」は・・・。

「太陽は過去であり、地球は現在であり月は未来である。」
過去が創り出す光は人生を照らす物語であり、その物語を受けて未来への希望は紡がれるものかもしれない。

以下は考察の切れ端です。(ネタバレあり)

エフィングが盲目であることは、彼が過去を否定し続けたことのメタファーではないか?
エフィングとフォッグがともに洞穴を人生の再定義の場として選んだとすれば、バーバーにとっての洞穴はその肉体(胃袋)であったのか?そして彼が死の寸前までその洞穴に閉じこもり続けたのか?
エフィングは自身の意思から妻を喪い、バーンとシュペルという二人の息子のような存在を不可抗力から喪ったことを悔いている。
バーバーは不可抗力から父を喪い、不可抗力から妻となるべき女性を喪ったことを悔いている。
フォッグは不可抗力から父(と叔父)を喪い、妻となるべき女性を不可抗力と自身の意思の弱さから喪い、そして再び自身の意思の弱さから父を喪うこととなる。
3世代に渡る家族探しと喪失の物語は喪失からの再生と4世代目への萌芽が描かれ終わりを迎える。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.164
(5pt)

地味な展開力が支え

ストーリー全体を俯瞰してみると、あまり面白くない構成に感じますが、慎ましくも胸に刺さる展開が繰り広げられるおかげでバランスがよい作品にも思えます。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.163
(5pt)

地味な展開力が支え

ストーリー全体を俯瞰してみると、あまり面白くない構成に感じますが、慎ましくも胸に刺さる展開が繰り広げられるおかげでバランスがよい作品にも思えます。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.162
(5pt)

あの時代を刻印した青春小説

本書は、アポロ11号の月着陸や泥沼化するベトナム戦争の頃のアメリカの世相を背景とした作品です。
作者自身が学生生活を送ったとされるコロンビア大学周辺の郷愁誘うエピソードから物語は始まります。

【何ものもアメリカ人を驚かせることはできない】
 陳腐な理想と、軽薄な虚勢に彩られたの能天気な学生生活。
 唯一の身寄りを失ったことで自暴自棄になった青年は破滅に向かって突き進む。
 辛うじて助け出された彼に訪れたラブロマンス、献身的労働、そして自らの家系を巡る謎解き。

騒々しい時代を背景にしながら、予測不能な事態が次々と展開していきます。
ポール・オースターは本書を「私が今まで書いた唯一のコメディ」と規定しているそうですが、主人公のハチャメチャな言動にもどこか感じの良い知性が漂うハイブロー作品でもあります。

【太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である】
 車椅子の老人、肥満の歴史家との出会いは、過去現在未来の多面的な視点をもたらした。
 豊かな遺産を手にした彼は、ユタの荒野に向かって意気揚々と自分探しの旅を開始する。
 そんな大団円の結末を目前にして、不意に物語の出口が訪れる・・・。

主人公に関わる登場人物にはリアルな人物造形と緻密な関係性が作り込まれていて、そこからさまざまな人生訓や運命論のようなものを引き出すことも出来るでしょう。
また、結末が先取りされたり、語り手が聞き手に入れ替わったり、物語を俯瞰する作中作が挿入されたりと様々な小説的技法は純文学の奥深さを十分に堪能させてくれます。

本書に繰り返し登場する「月」のイメージの意味するところは何なのでしょう?
そして主人公が最後にたどり着いた心境とはどのようなものでしょう?
さまざまな解釈の余地を残しながら深い共感を呼び覚ます感じは、まるでボブディランが歌うフォークソングのよう。まるであの時代のアメリカに居合わせていたようなノスタルジーが感じられます。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.161
(5pt)

あの時代を刻印した青春小説

本書は、アポロ11号の月着陸や泥沼化するベトナム戦争の頃のアメリカの世相を背景とした作品です。
作者自身が学生生活を送ったとされるコロンビア大学周辺の郷愁誘うエピソードから物語は始まります。

【何ものもアメリカ人を驚かせることはできない】
 陳腐な理想と、軽薄な虚勢に彩られたの能天気な学生生活。
 唯一の身寄りを失ったことで自暴自棄になった青年は破滅に向かって突き進む。
 辛うじて助け出された彼に訪れたラブロマンス、献身的労働、そして自らの家系を巡る謎解き。

騒々しい時代を背景にしながら、予測不能な事態が次々と展開していきます。
ポール・オースターは本書を「私が今まで書いた唯一のコメディ」と規定しているそうですが、主人公のハチャメチャな言動にもどこか感じの良い知性が漂うハイブロー作品でもあります。

【太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である】
 車椅子の老人、肥満の歴史家との出会いは、過去現在未来の多面的な視点をもたらした。
 豊かな遺産を手にした彼は、ユタの荒野に向かって意気揚々と自分探しの旅を開始する。
 そんな大団円の結末を目前にして、不意に物語の出口が訪れる・・・。

主人公に関わる登場人物にはリアルな人物造形と緻密な関係性が作り込まれていて、そこからさまざまな人生訓や運命論のようなものを引き出すことも出来るでしょう。
また、結末が先取りされたり、語り手が聞き手に入れ替わったり、物語を俯瞰する作中作が挿入されたりと様々な小説的技法は純文学の奥深さを十分に堪能させてくれます。

本書に繰り返し登場する「月」のイメージの意味するところは何なのでしょう?
そして主人公が最後にたどり着いた心境とはどのようなものでしょう?
さまざまな解釈の余地を残しながら深い共感を呼び覚ます感じは、まるでボブディランが歌うフォークソングのよう。まるであの時代のアメリカに居合わせていたようなノスタルジーが感じられます。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.160
(5pt)

満足です。

満足です。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.159
(5pt)

満足です。

満足です。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.158
(4pt)

諦めることの諦められなさ

近所のお世話になっている喫茶店で店員さんが仕事終わりに読んでいて、気になったのでタイトルを教えてもらいさっそく購入して読んでみました。他のレビュワーの方も仰っているように、著者の文体のせいか翻訳の調子のせいかはわかりませんが、村上春樹っぽいとはどこかのタイミングで自分も感じました。中盤に出てくる「心の避難所」(317頁)という表現など、いかにもかもわかりませんが、諦念の先にある希望、諦念を包み込む希望のようなものを描いているようにも見え、いくつもの悲劇に明るい読後感を与えているように思えます。本書でほぼ唯一傍点(原著イタリック?)強調されている、ある種の政治的な保守性のにおいを感じさせる「世界だけで十分になっていた」(301頁)という表現も、そのような諦念の先の希望という文脈で理解されるものでした。
 のちに正体が明かされる重要な登場人物の一人である歴史家の小説を主人公が読み、あらすじを再構成するくだりなど、逆さまになったメタ構造を感じさせ、この小説の全体の形式を整えているように思えました。もちろん、物語それ自体も十分に快楽を与えてくれる面白さを備えていると思います。翻訳も非常に読みやすい素晴らしいお仕事です。初めてオースターの作品に触れるにはぴったりの作品だったのかもしれません。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.157
(4pt)

諦めることの諦められなさ

近所のお世話になっている喫茶店で店員さんが仕事終わりに読んでいて、気になったのでタイトルを教えてもらいさっそく購入して読んでみました。他のレビュワーの方も仰っているように、著者の文体のせいか翻訳の調子のせいかはわかりませんが、村上春樹っぽいとはどこかのタイミングで自分も感じました。中盤に出てくる「心の避難所」(317頁)という表現など、いかにもかもわかりませんが、諦念の先にある希望、諦念を包み込む希望のようなものを描いているようにも見え、いくつもの悲劇に明るい読後感を与えているように思えます。本書でほぼ唯一傍点(原著イタリック?)強調されている、ある種の政治的な保守性のにおいを感じさせる「世界だけで十分になっていた」(301頁)という表現も、そのような諦念の先の希望という文脈で理解されるものでした。
 のちに正体が明かされる重要な登場人物の一人である歴史家の小説を主人公が読み、あらすじを再構成するくだりなど、逆さまになったメタ構造を感じさせ、この小説の全体の形式を整えているように思えました。もちろん、物語それ自体も十分に快楽を与えてくれる面白さを備えていると思います。翻訳も非常に読みやすい素晴らしいお仕事です。初めてオースターの作品に触れるにはぴったりの作品だったのかもしれません。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.156
(4pt)

逆境にめげない。

最後になにもかも失うが、1ヶ月ぶっ通しで歩いて海に来た。そこから人生再出発の決意が素晴らしい。1ヶ月ぶっ通しで歩くってキツイはず。じじいに鍛えられてよかったね。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.155
(4pt)

逆境にめげない。

最後になにもかも失うが、1ヶ月ぶっ通しで歩いて海に来た。そこから人生再出発の決意が素晴らしい。1ヶ月ぶっ通しで歩くってキツイはず。じじいに鍛えられてよかったね。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038
No.154
(5pt)

青春と家族を巡る物語が好きな方へ

"不思議なことに、自分のクッキーに入っていた占いの言葉を、いまもそれが手のなかにあるように僕ははっきり思い出すことができる。そこにはこう書いてあった。『太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である』と。"1989年発刊の本書は名訳と共に、失われる痛み。そして青春の終わりを教えてくれます。

個人的には、学生の時に"村上春樹に何か似てるな"と読んで、何十年ぶりの再読となるわけですが。今回感じたのは主に2点。アメリカ文学の主人公の一つのパターン"とにかく逃げる"を踏襲している本書はどこかサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に似てるな。という印象と、おそらく日本一の翻訳者ではないかと思われる東大名誉教授でもある柴田元幸の【見事に読みやすい翻訳の素晴らしさ】でした。

また、今回の再読で、主人公の若者というよりは自分が彼が出会う老人や中年教授といった人物の生き方の方に関心を寄せるようになっていたのにふと気づき、ああ年を重ねるって素晴らしいな。【人生って退屈で複雑で奇妙で】だからこそ楽しいな。そんなことをあらためて感じさせてくれました。確かに深い余韻が残る絶品小説ですね。これは。

青春と家族を巡る物語が好き、村上春樹が好きな誰かに。また翻訳の素晴らしさを実感したい誰かにもオススメ。
ムーン・パレス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ムーン・パレス (新潮文庫)より
4102451048
No.153
(5pt)

青春と家族を巡る物語が好きな方へ

"不思議なことに、自分のクッキーに入っていた占いの言葉を、いまもそれが手のなかにあるように僕ははっきり思い出すことができる。そこにはこう書いてあった。『太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である』と。"1989年発刊の本書は名訳と共に、失われる痛み。そして青春の終わりを教えてくれます。

個人的には、学生の時に"村上春樹に何か似てるな"と読んで、何十年ぶりの再読となるわけですが。今回感じたのは主に2点。アメリカ文学の主人公の一つのパターン"とにかく逃げる"を踏襲している本書はどこかサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に似てるな。という印象と、おそらく日本一の翻訳者ではないかと思われる東大名誉教授でもある柴田元幸の【見事に読みやすい翻訳の素晴らしさ】でした。

また、今回の再読で、主人公の若者というよりは自分が彼が出会う老人や中年教授といった人物の生き方の方に関心を寄せるようになっていたのにふと気づき、ああ年を重ねるって素晴らしいな。【人生って退屈で複雑で奇妙で】だからこそ楽しいな。そんなことをあらためて感じさせてくれました。確かに深い余韻が残る絶品小説ですね。これは。

青春と家族を巡る物語が好き、村上春樹が好きな誰かに。また翻訳の素晴らしさを実感したい誰かにもオススメ。
ムーン・パレス Amazon書評・レビュー: ムーン・パレスより
4105217038