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海と月の迷路



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海と月の迷路の評価: 4.40/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(4pt)

海と月の迷路の評価4です

前からほしかった本なので気に入ってます、また購入したいです。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
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No.14:
(5pt)

重厚な歴史ミステリー

わずかな土地に五千人以上が暮らす、炭鉱の島である「軍艦島」で、少女の遺体が見つかる。事故として処理されたことに疑問を持った新任警察官である荒巻はたった一人で捜査を開始する。もともとストーリー展開には定評がある大沢在昌氏であるが、軍艦島という歴史遺産を背景とすることで、重厚な作品となっている。我々の知っている軍艦島は、廃虚になった映像しかないが、そこに住んでいた人々を生き生きと描きながらのミステリーなので、魅力的である。上巻では小さな疑問から始まった捜査が、何かを掴み始めたところで終わる。どのような帰結になるのか、とても気になり、急いで下巻を購入した。
海と月の迷路(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路(上) (講談社文庫)より
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No.13:
(5pt)

新米警官のわずかな疑問が糸口に

大沢在昌が 緻密に 物語を つくりあげた感じがする。
長崎県の軍艦島を舞台に、
新米警官 荒巻が ある少女の死に 疑惑を抱く。

小さな島に 5000人が住み、石炭を掘る。
管理職、鉱員、組夫。
その人間社会の階級制があるなかで、
新米警官は いろんな矛盾を感じ、複雑な人間関係を
かいま見ながら、自分のナカにある疑問に 素直に向き合う。
組夫のリーダー 金太郎 こと小宮山。
そして、足を引きづりながら歩く 長谷川。
その二人の サポートで、真相が 明らかになる。

その少女は、自分で誤って 海に落ちたのか
自殺なのか と思っていたら、
同じような事件が 8年前にもあったことがわかる。
共通していたのが 髪の毛と満月。

その駐在所にいる岩本は、会社にまかせて、
なるべく摩擦を起こさないようにしていた。
長谷川の正体がわかり、東京の過去の事件とつながっていく。

一体 その残酷な仕打ちをするのは、
誰なのか?
推理は、推理を呼びながら、犯人にたどり着く。
ストーリー性があり面白い。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.12:
(5pt)

一気読みしました!

もう面白くて面白くてページを繰る手が止まらない。 尾籠な話で申し訳ありませんが、トイレまで連れて行きました。 謎解き要素に人間模様・昭和っぽい郷愁を誘う時代観。 朝から昼をまたいで夕方に読み了えました。 NHKの『おしん』よろしく主人公が幸せな老後を迎えているのが最初に判明しているところが 安心して読み進められる一因であろう。 組夫頭、侠気があって「かっこいい」と声が出ました。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.11:
(4pt)

絶対すべらない話? 警察版

物語自体、「後悔回顧録」です。 主人公の退任式は目出度いもののはずなのに、なんか深刻、しんみりしちゃって。 たとえば自分が、上官の退任席でこの話をこういう風に話されたら、 「事件が解決してよかったじゃないですか。 なんでそんなこと何十年も後悔されてるんですか?」と、思う。 男の仕事人生約40年の中で、一番すごいことが一年目にいきなり来た人の、話です。 ストーリー展開は、ちょっと、ツッコミどころがいっぱい。 (新宿鮫「絆回廊」と、同じ著者の作品とは思えません^^ 演出?) 体験談としては、面白かったです。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.10:
(4pt)

十分な満足感を得られる重厚なエンタテイメント

重厚な作品です。エンタテイメントの醍醐味を味わえます。

軍艦島と誰もが分かる孤島、隔離された鉱山の街という特殊な環境、
それゆえ生み出される複雑な人間関係や地理的な特殊性が、
背景として十分生かされています。

物語は、島に派遣された若くて正義感の強い警察官の視点を通して、
まずはこの島の環境をじっくりと描くところからゆっくりとしたペースで始まります。
そして中学生の少女が行方不明になり溺死体で見つかるという事件を発端に、
過去に起きた類似の事件、さらには戦中の東京の事件にも遡りながら、
重層的に展開します。

作者が「後記」で書いているように、これは全て作者の想像の産物なのでしょうし、
実際にこのような事件が起こったら、その後の捜査は作品のようには展開しなかったでしょう。
しかし、あたかも実際に起こった事件のドキュメンタリーを観ているような印象を受けます。
作者の力量・筆力のなせる技というものでしょう。

この特殊な孤島の社会を理解し、
次第に自分もそこにいるような気分になっていくうちに、
読者は無意識に真犯人を除外してしまいます。
それで、最後は「なるほどそうか」という感じに持って行かれます。
これも作者の力でしょう。

読後感も悪くありません。
十分な満足感を得ながら読み終えました。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.9:
(4pt)

好きな著者である。

新宿シリーズから読み始め殆どの作品を読んでいると思います。 はらはらどきどきしながら読むときもあります。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.8:
(5pt)

さすがですっ!(笑)

多少設定に強引さが感じる所がありました(長谷川さんの過去と現在がリンクする所)が、それでもぐいぐい読者をひっぱりこむところはさすがだなぁと思いました。 とても面白くてページをめくるのが楽しくてしょうがなかったです。 買って読んで損は全く無いです!
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.7:
(5pt)

最新大沢在昌著、最高に面白かった

軍艦島をここまでまとめ上げて物語にしてしまう、大沢在昌著者、素晴らしいですね、当時の石炭が黒ダイヤと言われて訳が良く分かりました。 これくらいの小さい島で掘り出した、石炭で5.000の人々が暮らして行けた事を思うと、当時の石炭の価値が分かります。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.6:
(5pt)

面白いですね。

軍艦島の地図をそばに置いて読んでください!ネットで手に入ります。 面白いです。 禍々しい事件を扱っていますが、若き主人公は、正に鮫島なのです。 映画化してほしい気もするのですが、荒巻巡査を誰がやるのか、不安ですね。 お勧めのミステリーですよ!
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.5:
(4pt)

ウフフ…

長崎半島の沖に浮かぶ周囲1.2kmしかない軍艦島は、
映画のシーンに使われ、写真集にもなっているからご存知の方も多いだろう。
しかしそれは廃墟となった島の姿である。

物語は、海底炭鉱の島として5000人以上の住人がいた昭和34年の軍艦島が舞台である。
カリブ海の島に浮かぶ巨大なクルーズシップの2倍くらいの広さしかない島に5000人。ため息が出る。島の標高は客船より低い。
 島と炭鉱を所有する会社の職員・炭鉱夫・組夫(下請け労働者)という厳然とした階級社会の中に、若い巡査が赴任してくる。島には派出所もあるのだ。 しかし島では独自に住人の治安を守る組織があり、そこでほとんどのことが内々に処理され、警察の出番はない筈だった。

新宿鮫の鮫島警部と違い、若い荒巻巡査はウブで生真面目で、警察官としての本来の職務に忠実である。刃傷沙汰には規則通り加害者を逮捕し、少女の水死体があがれば、わずかな疑問を無視できずに事件性を疑う。そんな巡査と島の住民との間には当然のごとく軋轢が生まれるのだが、若さゆえの熱情・その人柄に、少しずつ協力者が現れていくところは、読んでいて感動する。それぞれの過去を引きずって島に渡ってきた脇役たちが実に魅力的なのだ。
最後に小さな島に台風が襲い、大団円となる。

大沢氏の小説は体に悪い。読みだしたら止まらなくなって寝不足になるから。
新宿鮫シリーズを一気読みしたときは寝不足が続いて頭痛薬までのんだ。
余談だが、私はまだ前半(全体の四分の一くらい)の部分のある2,3行を呼んだ時、あれっと思った。自慢してるわけじゃないけど、犯人がなんとなくわかっちゃった。ページ数をいうとすぐに犯人がバレちゃうから、言わないでおくね。
あにげなーい場面なんだけど。ある質問に対する答え方にちょっぴり違和感を覚えて、
ははん、と思った。
ウフフ。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.4:
(5pt)

最初から最後まで、興味を引き付けられた

さすが大沢在昌、抜群に面白かった。 舞台は軍艦島。 九州出身者にとっては小さい時から耳にした名称だし、一度は行ってみたいところ。 それが創作の世界とはいえ、軍艦島で住む人々の様子がアリアリと浮かび上がりそれだけでも大変興味深い。 もちろん、警察ミステリーとしても読ませるものを持っている。 軍艦島に関する本をいくつか読んでみたくなった。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.3:
(5pt)

まだ読んでいる最中です。

大沢先生の本はほぼ全部読んでいます。 これも出だしがなんとなく危なっかしくてスリリングです。 時間がないのでなかなか読み進めませんが、気長に読んでいくつもりです。 本は大変きれいな状態で嬉しかったです。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.2:
(4pt)

じっくり読んでください。

舞台設定から ”パンドラアイランド”や ”罪深き海辺”といった大掛かりな謎解きアクションストーリーをイメージして読みましたが、いい意味で裏切られました。(本作はどちらかというと佐久間公シリーズに近い、重さと静けさを持った雰囲気で物語が進んでいきます。)

戦後の色がまだ濃い軍艦島という特殊で非常に限られた空間と、明らかに身分差別の残る濃密な人間関係の中で、それでも主人公は真実を追い求めていきます。
逃れようのない閉塞感と戦いながらも己にとっての正義を貫いていくさまは、作者の求めるハードボイルドなのでしょう。

脇役のそれぞれにも個々の人間が描かれており、それぞれの持つ男気といったもので主人公が助けられていく展開にもぐっとくる場面があります。
最近なにかと話題になる軍艦島(某ロックユニットのPVや某作家のSF小説の舞台などで)の描写を含め、秋の夜長にじっくりと読める大人の物語だと思います。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571
No.1:
(5pt)

最盛期の軍艦島に思いをはせる・・・

物語の舞台は、昭和34年の軍艦島。5千人の住民がひしめく炭坑の島の最盛期です。
M菱の社員、鉱員、組夫らとその家族たちが、島全体家族のように暮らしていました。
事件など起こりようがないような島の派出所に若い警官が着任します。
満月の夜に海で若い女性が亡くなったことをきっかけに、
警官の活躍が始まり、やがて8年前の事件、そして戦中の事件までをあぶりだします。
物語は一人称で、この警官の退職時の思い出話として展開していきます。

職住が一体となった島の人々の生き生きと躍動する姿が目に浮かぶようです。
反面、隠そうと思っても隠しきれないほど密接した人間関係の息苦しさ、
まだ戦争の経験を引きずっている傷跡も垣間見えます。
その中で、キャリアの未熟さと戦いながら事件の真相に
たどり着こうとする警官の思いが清々しいです。

とにかく、夢中にさせられました。
海と月の迷路 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:海と月の迷路 (講談社ノベルス)より
4062990571

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