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黒警
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黒警の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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広汎な「フィルムノワール愛」が描写にも応酬にも滲む。シリーズ化しなければ相当気持ちいいが、している模様。 | ||||
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早速配送して頂きました。 | ||||
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黒社会、裏社会が舞台。 前半部分はさえない刑事といった末端のまじわりが延々と続く。 この溜めに溜め込んだ前ふりが後半に開花していく。 後半はスピーディな展開に。 奇想天外な結末が見事。 この二人、立場はまったく正反対。 それが理不尽と人情に、義憤にかられ、戦っていく。 巨大な壁をぶち壊していく。 | ||||
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わくわくして読める、質感のある内容で満足です。 わくわくして読める、質感のある内容で満足です。 | ||||
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当作家はよく読ませて貰っているが、私の思いの内容とちょっと違う感じだった。でも内容はいいです。 | ||||
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月村了衛にしては、ちょっと意外な作品だった。なんとなく途中からネタバレかも。 | ||||
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タイトルからは、タフでクールな警察官が主役のドラマを想起させますが、さにあらず。上司からはなじられ、同僚からはおちょくられ、離婚した妻からは慰謝料の滞納を責められるという、警察官としてはふがいない男が主役。 女性を見殺しにした過去の贖罪として、嫌々ながら関わった事件を端緒に、主人公の生き方が変わっていく。警察上層部と癒着した暴力組織を、黒社会のネットワークとつるんで一矢報いようと決意するのだ。 なにせ主人公が頼りないだけにハラハラがとまらない。やりすぎ感ありだが、ばらまかれた伏線をラストで上手く回収し、痛快な物語に仕上げている。 主人公と黒社会ネットワークの今後の活躍に期待大。 | ||||
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月村さんは、今まで矜持を保ち、超人的な能力を持つかっこいいヒーローを何人も生み出してきました。 ところがこの作品の主人公の沢渡は、風貌もいまいち、助けを求める女性の声も無視(それも自己保身から)、仕事(警官)にも情熱は疾うに 薄れ、私生活では離婚した妻への慰謝料の支払いもままならぬ、等身大いやそれ以下の存在です。 その沢渡がヤクザの波多野、不法入国のサリカ、黒社会の沈との関わりの中から、何かに目覚めていく。 ハードボイルド?いやノワールと思わせといて、最後の逆転劇はコンゲームを思わせる痛快さ!声をあげて笑ってしまいました。 できうるならば、人生に疲れた人、自分が生きる意味を見失いつつある人にぜひ読んでほしいと思わせる一冊です。 最後に「沢渡、あんたは最高に恰好悪い(かっこいい)ぜ」 | ||||
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土漠の花でも感じたことだが キャラクターが 自己都合で 屈折している。 波多野は、ヤクザでありながら、 殴られている女や困っている女に、同情し、 助けてやりたいと思っている。 警視庁組織犯罪対策部の沢渡は、 サラリーマン的刑事で、警察のルールの中に縛られていて、 女が殴られていようが 無視できるタイプ。 刑事である アイデンティが かなり不明瞭。 波多野と沢渡が、どういうわけか、波長が合う。 うらっかえし だからなのだろうか。 二人が 入れ替わったら 物語にならないのだろうか。 ニセモノ ぺんちゃんの犯人を捜す 沢渡。 波多野と沢渡の間に、割り込んでくる 沈。 大連の共産党幹部とその息子を殺し、日本に逃げてきた。 その息子とは 昔なじみだった。 この共産党幹部は、薄煕来をイメージさせる。 その沈が ニセモノぺんちゃんの元締めで 義水盟に加わっていた。 中国マフィアの 天老会が ぺんママを捜し、 義水盟に加わっているものを陰惨に 殺す。 その理由が 沈によって 明らかにされる。 波多野は ぺんママを保護することを、約束するが いとも簡単に 殺されてしまう。 それから、沈と沢渡が タッグを組み その悪さしているものに、戦いを挑む。 ふーむ。どうも、仮説的な 物語が 組み立てられている。 沈は 戦略を よく組み立てることができるが、 策に溺れ、沢渡は、やっと 刑事らしくなるが、 どこかが、ハミでている。 こういう 警察小説も ありなのか。 次作で沢渡が どんな風にがんばるのか、たのしみではある。 | ||||
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日本で暗躍する中国黒社会の組織をテーマにした警察小説であるが、ハードな描写もある反面、主人公の沢渡のちゃらんぽらんなキャラクターが全体に緩い雰囲気を与えているようだ。 過去の腐れ縁で結び付いた警視庁組織犯罪対策部の沢渡と滝本組の幹部・波多野の二人が、ある事件をきっかけに中国黒社会の新興組織・義水盟と関わっていくが… ストーリー展開は、やけにあっさりと中心人物が消えたり、あれっと思う間もなく良い方向に展開したりと、腑に落ちないままに物語が進み、最終的には良い所に着地するという感じで、その点で面白さに欠ける。 | ||||
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実際の裏社会にあれだけ魅力ある人物かいるのかは知らないが、「沢渡」「波多野」「沈」には魅力がある。前半はそれと、『ペンママ』が一体何なのかと言う謎でぐっと、引き込まれた。後半は沢渡と沈の『仕掛け』が興味をそそった。ページ数もそれほど多くはないので一気に読める。いわゆる警察小説ではないが気に入った。 | ||||
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月村さんのリアルな警察ものです。アジアな雰囲気がとても良いです。 | ||||
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主人公のうだつのあがらない警官が、身近にいそうでなんとも親近感がわいた。 組織や時代といったどうにもならない恐ろしく大きなものへのあきらめや理不尽さが時代を映し出していると思った。 そのなかで、もがきながらも自分なりのポリシーを見つけることで、やっと警察官として、人として、自分の存在意義を、生きている実感を得ることができた。 強烈なサスペンスをはらむ痛快なエンタテインメントでありながら、 これはこの時代に生きる多くの人が自分に置き換えることのできる物語なのではないか。 私は、この時代に生きる人々へのエールのようにも感じた。 | ||||
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波多野の性格がいい。矜持もあるし、憎めないところもある。高遠の本気度は、自分で説明させれば複雑で真面目な意志に貫かれている。それを裏から見る沢渡は、劣等感と閉塞感に苛まれて漂泊しているようだ。 人物像が重層的で豊かであるので、人物達が対談したり対決したりする場面が意味深いと感じた。中でも、後半で沢渡と沈が二人きりで話し合う場面は、抜群にかっこいい。 いろいろな場面の味わいに妙味を感じた。 本書の物語はリアル路線だ。『機龍警察』のシリーズとは異なり、近未来の要素は登場しない。しかし本書ではまた、こちらに特有の面白さを堪能させてもらった。 無能さ。生きる目的の解りにくさ。劣等感。自分に迫ってくる社会の、捕らえ所のなさと不気味さ。 沢渡の独白を読んでいて、 実在の身近な社会の実相を考える時に漏れるため息と、似ているような気がしてきた。 いいぞ沢渡。その調子でいけ。日常だ。日常にいながらにして、おまえはやってくれた。「くだらねえ」?。そう思っているのはおまえだけじゃないんだよ。だからおまえを好きになったんだよ。 月村了衛『黒警』 朝日新聞出版 二〇一三年九月三十日 第一刷発行 | ||||
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