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フリーター、家を買う。
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フリーター、家を買う。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 81~100 5/7ページ
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私がこの本を読んだのは、就職活動真っ最中の大学3年の冬でした。 電車の待ち時間に立ち寄った本屋さんで読み(本屋さんごめんなさい;)、複雑な気持ちになりました。 主人公はフリーターですが、私も仕事探しをしているわけなので、置かれている立場は同じ。 更年期に入る母がいて、中間管理職の父がいる。 弟がいるので、こっそり母に甘やかされている弟の立場と擦り合わせてみたりして(笑) 共通点のない方は、あまり感情移入できないかもしれません。 ドラマは見ませんでした。 キャストさんは素敵だったと思います。 両親がハマっていたので見るようにと勧められ、最終回は少し見ましたが。。。 原作とドラマは違う作品です。 ドラマを見て、原作も。と思う方は全く切り離して読まれた方が良いと思います。 | ||||
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昔から,「何かを始めるのに遅いということはない。」ということをいわれます。このことば,「3歳から始めておかないと○○のプロには成れない。」など,遅いことを挙げようとするとすぐに思いついてしまうため,余り説得力がないということをいっている人に出くわします。 確かに,そういった始める限界が決まっているようなこともあるのだと思います。しかし,私は,社会で生きていく上で大切になると自分が思うほとんどのことについて,やはり遅いことはないのではないか,と思います。 この本は,気がついたときが始めるときということを繰り返し繰り返し教えてくれているように思いました。 つらいことがあったとき,自分を責めてしまう人,周囲から責められているように感じる人,つらいと思っている人がせっかく明るく振る舞っているのに無責任に責めてしまう人などがいるように思います。 そういう生き方は,「そうだよな〜…。」という気持ちはします。 しかし,それらの考えや行動にとらわれることは,せっかくの後悔や反省から行動に移そうとしている人をその行動から遠ざける方向に働く力のように思います。 周りに,「遅くないと思います。」,「大丈夫,まだまだ,間に合っていますよ。」っていってくれる人が増えると,うつうつとせず,生き生きとした生活を送りやすくなるのではないかということを,感動とともに教えてくれる本のように思いました。 厚く見えないこともない本ですが,読み始めると,コーヒーやクッキーに手を伸ばしながらですと,おおよそ半日で読み上げられる本だと思います。ドラマを見てない人も見ている人も,いろいろな意味で面白く読むことができる作品と出会えたことに感謝感謝といったところでしょうか。あたたかい気持ち,ありがとうございます。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 | ||||
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ドラマを娘が見ていて一緒に見るようになり原作を読んでました。 結構、内容が違うので驚きましたが、ドラマはドラマの良さがあり、 脚本や演出によっても異なるのでしょうが、キャストの方のイメージを 重ねながら原作を読んでしまったので、かなり違和感を感じてしまいました。 ドラマと原作は全くの別物と参考にしていただけるといいです。 ドラマでは家族が力を合わせて、それぞれの関係や、教育(?)、病気、 などを通して再生し成長していく姿をメインに描かれていました。 原作は正社員となった誠治のストーリーが大半を占めますので、 「ファミリードラマ」を期待している人よりも、 これから就職活動をする方などが読むほうが面白いと思われます。 賛否両論ある内容ですが、就職するまでの道のりも大変ですが、 そこから待ち受けている現実があることを教えてくれる本です。 | ||||
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この本は、お勧めです。 テレビで見たからか、とても読みやすく、素敵な本でした。 でも、テレビとは、少し違う内容で、前半は、次は、どうなるんだろう。とか、早く、続きが読みたい。と、わくわくする内容でした。 主人公から、フリーターでも、すごくがんばっている。と、言うことが、伝わってきました。 主人公が、すごくがんばって、努力しているから、お父さんも、本当に、ちょっとずつだけど、おかあさんの鬱病を理解して、協力しようとしている感じで、良いなと、思いました。 前半は、おもしろかったです。 後半は、主人公の、仕事だけが、目立って、少し難しかったです。 鬱病は、どこに、行ってしまったのか。と、思える内容でした。 なので、後半は、あんまりおもしろくありませんでした。 | ||||
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有川氏の本の持つ、驚異的なまでのこのリーダビリティは一体、何なんだろう。 読んでいる途中でふと我に返って考えてしまったくらいに面白かった! 「家庭」或いは「家族」と「仕事」の話。 痛快さに笑顔を共に読むのもよし、 重いテーマに涙しながら共感するのもよし。 さくさく読めるだけに、この物語がやんわりと含んでいる暗い情景を、 読者はそれほど気重に感じずに済む(のだろうなあ)のが一番の救いなのだろうと思います。 ラストの方ではこれぞ有川節! が炸裂していて、物凄く安堵してしまいました。 特に若い社会人にオススメ! | ||||
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『フリーター、家を買う。』というタイトルから、「フリーター、どうやって家を買う?」な姿勢で読みましたが、 ある意味、想像通りの終わり方でした。 母親を襲う複合的な精神疾患と、出口なき就職活動に立ち向かう過程で、人間的に成長する主人公や、崩壊した家族の 再生・・・・というのが主なストーリー(だと思う)なのですが、肝心の主人公の成長過程が、母の病気ですっ飛ばされ ているため、もう展開が軽い軽い。 己のプライドの高さから、就職先を3カ月で逃走。「俺、悪くない。悪いの、会社」な考えが治らず、就職活動は全滅だし、 親にはたてつくし、バイトはすぐ逃げる。そんな若造が、「俺のかーちゃんがビョーキだぁぁぁ!」で、一足飛びにヘタレ卒業。 新たな土建のバイトでは、期待の新人扱いで、事情はあるが、6か月のバイトから破格の待遇で幹部候補の正社員へ。 パソコンを操り、過去の事業実績を短期間で分析し、脅威の速さで事業改善、更には淡い恋愛・・・・ないない。ないわ。 某学習教材の勧誘マンガじゃあるまいし。 こんな展開なら、「遺伝子改良されたクモに噛まれた翌朝、スパイダーマンになっちゃったよ!」の方が、まだしっくりする。 前半は、なかなか読ませてくれる展開なのに、終わってみると、サクサク食べて「どんな味だったっけ?」と忘れてしまう、 薄味スナック菓子のような、軽ーい小説でした。着想がいいだけに、非常に残念。 | ||||
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家族で毎週ドラマを観ています。 予想外にとてもよくできたドラマで、年齢の違う家族四人がはまって、一緒に観ています。 先週、高校生の長男が図書館で本書を借りてきて、ドラマの先も気になり、読み始めたら一気に読んでしまいました。 まあ!ドラマの設定とは全く違う内容だったんですね! いろいろな批判もあるようですし、この厳しい現実から考えると、何かと気になるところはあります。 特に主人公の母の病状についてはいろいろと批判があるようですね。 ただ、これは一種のファンタジーなんだと思います。母の病気も家族の支えがあり、快方に向かいそうな終わり方ですし、 母の病を通して、家族みんなが改めて、家族を大切に思い合って、支え合っていく成長譚なんですよね。 一つ一つのパーツのリアルさを大切にした作品ではないけれど、わかりやすい、はっきりしたメッセージを持った希望のある明るいファンタジーだと思いました。 ファンタジーを読む楽しさ、癒しも感じます。 大人には、あらが見えてしまうかもしれませんが、中高生には本当におすすめの本です! 中高生にはこのメッセージ、テーマはとても大切だと思うし、本を読む楽しさ、醍醐味が味わえると思います。 ぜひ、読んでほしいと思います! | ||||
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『フリーター、家を買う』 ↑ 自分はバカだからフリーターの人がどうやって家を買うのかな?と思って読んでしまいました。 実際の内容はぜんぜん違います。 ただこのタイトルはインパクトあります。 | ||||
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なんというか、この作者はすごいと思う。 ここまで悪意を持って世界を見ることってなかなかできない。 『阪急電車』の時も思ったが、オバちゃん憎悪というか、何か現実に相当酷いことをされたのだろうか? とにかく、オバちゃんには容赦がない。 母親が20年間、近所のオバちゃん達に苛められ鬱病になるという話だが、そのイジメられ方が… ・息子に賞味期限切れのチョコレートを食べさせる。 ・キャンプ中に山の中に子供を遭難させようとする。 ・子供のおもちゃを盗んで火をつける。 ・飼い猫の背中の皮を切られオイルをなすりつけられ殺される。 なんだろう、何か逆に笑わせようとしてる?これイジメなの?イジメでなくて狂人の冗談か犯罪でしょ。 しかも、イジメられる理由、安い家賃でいい住居に住んでるのとお父さんの酒癖が悪いからだって! もはや、冗談というか質の悪いギャグだ…。 で、で、お母さんが、鬱になったしイジメられるし引っ越そうと!引越ししたいとお父さんに頼む。 お父さんは鬱病に理解がないので、断る。 そこで、医者の家に嫁いだ姉はぶちギレる。 「あんたのせいで、お母さんは、こんなになったのよ!!?」 この作品、ず〜〜〜〜〜〜っと、これ。 とにかく、お父さんを娘と息子がず〜〜〜〜っと責め続ける。 「あんたのせいだ、あんたのせいだ、あんたのせいだ」 これをず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと言い続ける。 もはや読んでいるほうが鬱になりそうだ…。 それにしても、この物語の姉は、ものっすごい強い。もう最強みたいな。誰も文句言えませんみたいな。 それだけに、思ってしまうのが、じゃ、姉の嫁ぎ先で一緒に暮らせばいんでない?ということだ。 嫁、嫁ぎ先でもすご〜くうまくやってる設定だし。 気の強さは神のごとく。そんなに母親のことが心配なら、一考したいところだ。父親をイジメるよりは全然、建設的だし。 だ・が、そんな話には微塵も触れることも掠ることもない。 だ〜って、そんな話したら、この話始らないもんね。(普通に、姉、嫁ぎ先でうまくやれてない設定だったら、回避できるのに。ちなみにドラマ版では、そういう設定) この家族の力関係はこんなかんじ。姉>>父>主人公>母。 父より遥かに強い姉がいるため、父は物語上、乗り越えるべき存在として成り立っていない。 主人公は、姉を見習って父を軽蔑し、見下すばかりだ。 つまり、主人公が成長しない。 乗り越えるべき相手がいないから。 最強の姉は乗り越えるべき相手足り得ない。 なぜなら、名古屋にいるし、味方側にいるから。 主人公は、姉の尻馬にのって常に上から目線。 逆に父親が成長した事に喜ぶ有様(なんじゃ、そりゃ) も〜〜〜〜っと、イロイロ、つうか全部ツッコミどころみたいな作品だが、もうひとつだけ言うとしたら。 半年、土木作業に耐えられる奴は、はなっから、会社三か月でやめねぇし、バイトすぐやめない。 (なぜか、ここらへんの土木しんでぇ〜みたいな描写ゼロなのが、この作品の全てを象徴している。なんか面度そげな事・主人公が成長しそうなとこは描かない精神なのか?ちなみに、ドラマ版は滅茶苦茶、丹念に描いている。) あ、ごめん、もう一つ言いたい!ここは、譲れない!この主人公は最低の屑だ。 こいつは、もうホント、ぜ〜〜〜〜〜〜んぶ、「母親が鬱なので」を水戸黄門の印籠のように使って、全てをうまくやっていく。 土木のおっちゃん達にも、就活の時も、彼女に好かれるためにも、イジメてるおばちゃんにも。 もう、ありとあらゆる出会う人にこの印籠を見せ、「どう?俺ってかわいそうじゃね?」と見せつける。 そりゃ、かわいそうだ、と言われた方も言わざるを得ない。しょうがない、仲良くしよう、就職させよう、恋人になろう、イジメやめよう(オイオイ)。 屑!! 母親を自分の成功する材料に使うって一番サイテーだろ…。 父親にも軽蔑してけなしまくる癖に、就活や簿記資格の勉強の手伝いをさせ、ちゃっかり利用はする。 結局、大切なのは自分、自分、自分。…も〜ウンザリっす。 コイツの価値基準は自分にとって有益かそうでないかでしかない。 嫌な気持ちにさせた人間には容赦がない。 ハローワークで、職員にテキトウな応対されたらホームページに無記名で、その職員の悪口を書くという陰惨なやり口で溜飲を下げる。 とにかく、こんな奴がいたら絶対に仲良くなりたくないし、近づきたくもない。 死にそうな猫には優しくても自分を不快にする人間にはとことん容赦がないのが、この主人公だ。 もし、この主人公が筆者の投影なのだとしたら、余計なことだが、言ってあげたい。 「人間、そんなに悪意の塊じゃないですから!」 *ドラマ版のシナリオライターの人(橋部敦子さん)は本当に頑張っていると思う。とても、この原作から書いているとは思えない。 | ||||
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今年うっかり読んでしまった本の中で ワースト1に躍り出た本。 彼が会社を辞めてしまった理由はなんとなくわかるとしても コンビニで一度注意されただけで逆切れし、即日やめて しまうような根性ない人間が、母親の病気が発覚したことだけで、 ここまで綺麗に立ち直れるものなの?! 前半と後半の主人公は全く別の人格て一体…。 いかなる理由があろうとも、人は短期間でこんなに変わることは できないのではないか、と(笑)。 また、建設現場で長く働くというのは並大抵のことではないし、 相当体力がないと続かないはず。会社を辞め、バイトも辞め、 家では引きこもってゲームばかりしていたような人間が、 いきなり事務作業を任されたとたんにここまでできるの…(笑)?! 「ええええ?」「はあああ?」という疑問の嵐… 途中からは呆れて脱力… ストーリーの組み立ては悪くはないと思うけど、どこをとっても非常に 浅く、多くの方のレビューにもあるようにリアリティに欠けている。 こんな本が売れ、良い評価を受けているなんて…。嗚呼、この国の未来は もうないな(笑)。今同じようにフリーター生活してる人沢山いると思うけど 世の中こんなに簡単じゃないですよ。読んで影響受けないように。 読んだ私が鬱になりそう(笑)。一言で言えば「時間の無駄」本。 おりを見て焚書の予定 | ||||
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前半は主人公が母親の鬱病を機に、自分の人生を気道修正するところまでは おもしろかったんだが、就職後、突然出来る男に変貌し、その後図書館戦争 と同じチープな恋愛物語になってしまったのが残念です。 最後の方は、母親の鬱病の話はどこかにいってしまい、採用した女の子との 煮え切らない恋愛感情ばかりを第三者の視点から描かれて、そのまま終了 してしまいます。前半の流れで最後まで押し通せたら、かなりおもしろい 先品になっていたと思うのですが‥ | ||||
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この本の内容と作者の考えを言葉に表せば以下のようになるでしょうか。 大卒、専業主婦の妻のいる中流家庭、正社員志向…。 恐らく、特定の社会層の方しかこの本は楽しめないでしょう。 アルバイト、派遣社員など正社員以外の非正規雇用で働いている方がたくさんいるなかで、 この本の価値観は、初めから終わりまで大卒の新卒、正社員という価値づけから揺るぎません。 その根拠は、この本では一貫して、主人公の「振り出しに戻ること」を新卒、就職活動、正社員内定と考えていること。 そして、ホワイトカラーのブルーカラーに対する差別を指摘しながらも、一貫して正社員以外の非正規労働を、社会の「敗残者」として考えていること。 医者と結婚して主婦になった姉は、なぜあれほどまでに実家の家族や求職中の弟に権威的なのか。 結局、正社員となって、家族で家を買う結末自体が、中流家庭の閉塞感を感じつつも、この時代に頑なに中流家庭の生活を維持していこうとする気持ちを表しています。 「学のない」ブルーカラーのおっちゃんたちの仕事は、結局、主人公とその家族から見たら正社員になるまでの小遣い稼ぎ程度の「アルバイト」にしかすぎません。 中流の家庭で育ち、盲目的、無自覚的に中流家庭の価値観をしっかりと抱き、再び中流家庭を作ろうと奮闘する一青年を描いた小説です。 中流家庭の方しか共感できないし、楽しむこともできない小説です。 | ||||
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フリーターから一念発起。 正社員になって、家を買う! おかげでばらばらだった家族もまとまり、めでたしめでたし。 というサクセスストーリーなのですが、 まず「タイトルに偽りあり!」 家、買ってません。 フリーターから家を買うには??というハウツーモノの要素がもう少しはいるかと思ってました。 あと、出てくる人がみんないい人すぎる。 とくに主人公をとりまくブルーカラーの人は、典型的ないいおっちゃん。 なのに、近所のおばさんたちの攻撃はあまりにも理由が唐突すぎて、ついていけないな。 落ち込んだときに、軽いカフェイン剤としては役に立つと思います。 ラストにほのかな恋愛の甘みもありますし。 | ||||
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タイトルに惹かれて買いましたが、フリーターが家を買ってない。 元フリーターが金ためてそのオヤジが家買っただけじゃないか。 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』からの流れを組むタイトル推し。 テンポよくて面白くはあったがムカついたので★★★ | ||||
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ずっとラノベ時代のファンでしたが、いまは賞をとってもおかしくないビッグ作家ですよね。 ちょっとこれまでの雰囲気と似てしまって、先が読めてしまったりしましたが でもさすが有川さんですね。 でもタイトルはこれで良かったかのか・・・途中からフリーターじゃないわけだし、フリーターの響きにこだわりすぎた気もします | ||||
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まず、作者のフリーターのイメージってああいうのなんですかね。 いかにもテレビで取り上げられていそうな 絵に描いたようなフリーター像ですね。 ちゃんとフリーターに取材したのかと勘ぐりたくなります。 それに、近所のいじめ。 そんなことで嫌がらせしますかねー。 住宅を買う際、みんなそれぞれ事情があるのは当たり前。 親の遺産で一括で購入したローンなしの人もいるだろうし、 いちいち気にしていたら、社会生活営めませんよ。 それから、それで精神病になったのなら、 もっと早く症状が出るのでは? もうちょっとマシなエピソードは思いつかなかったのでしょうか。 あと、就職。 初めて事務部門を立ち上げるという設定なら 普通に経理や総務経験者を雇うのでは? この不景気、そんな人いくらでもいますよ。 人柄で雇ってもらえるなら、みんな苦労しません。 ちなみに私も新卒で就職出来ず、フリーター経験がありますが そこから抜け出す為に、コツコツ貯金をし、専門職の学校に通い やっと就職出来たという経緯を経験してますので あんなに簡単に、未経験の職種で雇ってもらえるワケないでしょ。 とにかく、リアリティがなさすぎです。 まあ、名探偵コナン程度のリアリティだと思えば それなりに読めなくもないという感じでした。 | ||||
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フリーターになってしまった誠冶は、考えが甘いなと思って読み始めていましたが、 自分にも17歳の息子がいて、こんな風に世間知らずなのも、仕事に対する自覚が無いのも リアルな気がしました。 真面目だけど頑固で不器用な父誠一は、自分の父と似たような考えを持っていて、 ブルーカラーに対して最初は偏見があったり、母親の病気を受け入れられなかったり、 家族に対する愛情はあり、誠実に働いていながらもどこか言葉が足りずにギクシャクしてしまいます。 お嫁にいった姉が、さしずめ自分なのかなと思ったり・・ 4人家族で保たれていたバランスが、一人抜けると会話が回らなくなるのも同じでした。 父・母・弟(私は兄)の3名では団欒といっても味気ないものになった描写など、誰かの家にもきっとある光景ではないでしょうか。 一つの家族とそれを取り巻く近所の人とのお付き合いも、多かれ少なかれ気を使うものです。 母が病気になるかどうかは程度問題ですか、思いつめることもあるでしょう。 誠冶が成長していく姿が、頼もしくもあり、短くて読みやすい文体の中にも、それぞれの人物の立場や感情が凝縮されている 良い作品だと思います。 | ||||
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有川さんって本当に、お話を語るのがうまい…… 何度も読み返してとまらなくなる点では★5つでもいいのですが、今回、★ひとつ減じた理由は、登場人物に少しだけ違和感を感じたからです。 話はどん底からスタートします。主人公は最初の就職に失敗して逃げ出してフリーターになり、プライドは高いけれど自分に甘アマなダメ男君。父親は(有川さんの作品に時々出てくる父親像のような気がしますが)社会的にはそこそこ立派だけど、父親としてはど〜なの? 的な人。 彼らの犠牲になる母親は、唯一の理解者だった男らしい姉が家を出てから疲れ果て、ついにぽっきり折れてしまう。 ここから、ダメな主人公の成長ストーリーと、家族再生の物語が、一気に始まります。 登場人物はみんな魅力的で、等身大で、まあ「いるよな〜こういうヤツ」といったリアリティを感じます。だからストーリーに共感して惹きこまれ、ぐいぐい読み進んでしまうのでしょう。 いつものように、会話のうまさも、さすがです。 ただ、いるよな〜こういうヤツ、が、私の場合、読み進むにつれて徐々に「いや、いないでしょう、そんなに物わかりのいい人は!」に変わっていってしまいました。 実際にあんな父親がいたとして、あの年まであの状態で来た人が、たとえあんなことがあったからといって、そこから劇的に変わるものでしょうか。 実際にあんなダメ男君がいたとして、たとえ家族があんなことになったからといって、あの年齢で劇的に成長して自分のダメっぷりを余すところなく恥じるものでしょうか。 いやいや、父親もダメ男君も、実はぜんぜんダメな人ではなく、きちんと他人の言葉をかみしめることができ、自分を省みて悪いところを治していける「自浄作用」を持った素晴らしい人だったのでは? ……という感じです。 でも、だからこそ!読後感は素晴らしく爽やかで、すっきり気持ちいいです。 | ||||
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冒頭を立ち読みして、自分と似た境遇の主人公の話だったので、つい即買いしちゃいましたが、 主人公が就職してから話が上手く行き過ぎです。新入社員があんなに仕事を任せてもらえるわけがないし、あんなに簡単にお金は貯まりません。いくら実家ぐらしだとしても。 リアリティを求めて買うと痛い目に遇います。あくまで作り話として割り切って読んで下さい。 | ||||
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一気読みです。 亜矢子の凄まじい性格に清々しい思いを感じました。 男どもがあまりにもヘタレなものだったので。 いちばん好きな場面は、最後のほう。 「ありがとうございました」と亜矢子が、クソ親父に頭を下げるシーン。 報われた感があります。亜矢子の正義も礼儀も泣かされそうになりました。 書き下ろしのショートが好みですね。 もろ恋バナ風味のお話ですが。 文庫化にはぜひ、誠治と千葉ちゃんのさらなるその後エピソードを収録してほしいです。 あとは、豊川のその後の仕事っぷり。 ドラマ化と聞いてから読んだものですので。 ドラマ、という雰囲気の話ではないなーと個人的に思いました。 これは活字ならではのお話では?という感じです。 映像化なら、「シアター!」を観てみたい。 | ||||
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