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骨の記憶
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骨の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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東北の没落した旧家で、末期癌の夫に尽くす妻の清枝。ある日そこに五十一年前に失踪した父親の頭蓋骨が宅配便で届く。差出人は集団就職で町を出た翌年、火事で死んだはずの同級生・長沢一郎だった。「骨」に込められた思いと秘密とは?高度成長期の昭和を舞台に描かれる、成功と喪失、そして復讐と因果の物語。 | ||||
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この人の作品を読むのは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京 」に続いて2作目。 岩手の寒村の男の子、一郎が、集団就職で東京に出て、挫折、偶然(天涯孤独で多少の財産を持った少年が死亡し、入れ替わる)、本人の才覚と努力などが重なり、経済的には成功を収めるというのが一つの軸。 もう一つの軸が、小学校の一郎が同い年の地主の御曹司、弘明とトンネル堀をして遊んでいるうちに、やはり同級生の清枝の父親(教師)がトンネルの中で生き埋めになってしまう。一郎と弘明は、このことを二人だけの秘密とし、やがて一郎は集団就職で東京へ。一郎と共に清枝に心を寄せていた弘明は、母子家庭となった清枝を家が支援し、大学まで行かせ、やがて結ばれる。 物語のプロローグは、家が落ちぶれ、治療費も賄えない状態で弘明を看病する清枝(63歳)のもとに、父親の骸骨が送られてくることから始まる。そこから、一郎、弘明、清枝の少年時代に戻り、一郎の立身出世談と続いていくんだけど、ふたつの軸がうまくかみ合っていないと思う。最後に清枝が弘明に復習する部分にしても、一郎が弘明と同じように癌に侵される部分にしても、不自然であり消化不良でした。 | ||||
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何人かの方がレビューされているようにラストが今ひとつなので、そこで興醒めに近い状態になってしまいました。 また、作者の前職がそうなので仕方ないのかもしれませんが、運送業に絡めたアイデアの話が多すぎて若干食傷気味に感じます。 | ||||
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508ページの厚さとプロローグから期待した51年前失踪した杉下良治の事件ではなく、その失踪に関わった長沢一郎の人生が物語の99%を占め、その人生が金に執着しただけなので物語に幅が無い。 プロローグに出てくる曽我弘明や静枝が出てくるのも第2章の前半までで、この2人が歩んだ人生は全く出てこない。 長沢一郎が中学卒業までに曽我弘明や静枝と関わったのは短く、その後東京に出てから辿る成功への道筋が物語の中核を占めていながら曽我夫婦を繋げている構成に無理がある。 仕事で悪人になっていく男が引きずっている過去に納得できないのだ。 強引に繋げた過去の事件が最後まで納得出来ないうえに、真実を知った静枝の行動が安直でラストで白けて終わる。 | ||||
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