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プロメテウスの乙女



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プロメテウスの乙女の評価: 4.40/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(5pt)

2023年

途中から読み進むのが怖くなるようだった。40年前の「近未来小説」は、現実となっているのではないか。銃弾やナイフではなくSNSでの「攻撃」で気に入らない人を「殺し」ている。幸い、日本では銃規制が厳しく行われているが、銃も爆発物も自作できる時代になった。人を死に追いやる「武器」は目に見えにくいけれど、確実に40年前より増えていると思う。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.14:
(5pt)

今こそ現代設定に置き換えて映像化を!

もちろん全部の作品を読んでるわけじゃないですが、個人的には赤川次郎氏の最高傑作と思ってます。少女の頃、何度も読み返しました。

 今こそ現代設定に置き換えて映像化してほしいですが、この政治情勢じゃもう無理でしょうね。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.13:
(5pt)

赤川次郎の貴重な近未来小説

1982年の作品。著者の作品では、珍しい近未来小説。
この頃はSFブームで、翌年角川映画「時をかける少女」「幻魔大戦」「里美八犬伝」などが上映されました。
少女たちが、悩みながら国を思って戦う姿にドキドキしました。
そして、最後の終わり方が......賛否両論あると思いますが、個人的には、好きです。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.12:
(4pt)

赤川次郎の名作。

赤川次郎作品は、近年のはどれも疲れているのか、前後が噛み合わなかったり、強引な展開。赤川次郎ならなんでも売れたからか、もうちゃんと設定を維持したストーリーは書けなくなったのかな。しかし、初期の作品は良かったし、なかでもこれは名作。
この時代らしく公衆電話で(笑)でも、大筋では今に伝わるものがある。平和を問いかけるというか、途中グッとくる場面もあったり。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.11:
(2pt)

近未来の技術の進歩

現在はメールの時代なのにFAXが全盛のように書いてあったし、今の時代からすると当時もパソコン通信があったし、一部の人たちはインターネットも使い始めていた。そこのところが勉強不足だったのかなぁ、と感じます。売れっ子作家だったからそんなことはどうでもよかったのかもしれませんが。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.10:
(4pt)

さらりと読める、ありうる日本の未来像。

AKB48のような女子学生達に銃を持たせ、綱紀粛正のための私刑活動をさせる、近未来の日本。1984年に書かれたとは思えない新鮮さと冴えを感じました。

 市民は言論弾圧に見て見ぬふりをするようになり、メディアは自主規制し、反対者は、逃げれば射殺、捕まれば自白剤で廃人にされます。

 「道徳」教育を受けた学生はお互いを密告し、社会活動は監視されてます。

 愛国心による暗殺、「正義」のための私刑。現実にあった、ナチスの親衛隊や、日本の隣組/婦人会も意識されていそうです。今のままではまもなく現実になってしまうディストピア。さらっと読ませる著者の筆力はすごいと思いました。
プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)より
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No.9:
(5pt)

どこかの方向へ流れていく過程

氏の小説にしてはとてもメッセージが強い。
ゆっくりと凶器化していき、諦めにもにた雰囲気が漂う近未来。
自分の彼氏も、以前は嫌悪感すら抱いていた体制側にすっかりと堕ちてしまった。
主人公の少女は体制側の有力者の娘、それなのに体制側に反旗を翻す。あらすじはこんな感じ。

どこか一定の方向に極端に流れていった社会の例として、本書では強権化した政治を例にとっている。
そうじゃなくて、社会的な倦怠感でも良かったはずだし、集団的な退行でもいいんだと思う。
その流れていった方向ではなく、その結果に陥る前の過程、
無力感、または人と関わりたくないとか、そういった気持ちが本書のメッセージなのもしれない。

下記はそんな結果ではなくて、過程が大事だという感じた、近代社会の日常の一こま。

「わかっていても何もできない、って辛いなぁ。
 何かしたいのに、明日の九時には会社へ行って、仕事をしなきゃいけない。
 もっともっと大事なことがあるとわかっていても。」

「それが人間の暮らしよ」

「パンを稼ぐために一日の大半を使って、その残りをどう使うかで、人間は違ってくるのよ。」
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.8:
(5pt)

「図書」連載(2012年-2014年)のエッセィ『三毛猫ホームズの遠眼鏡』を予見する傑作小説です

赤川次郎さんは岩波の「図書」にエッセィ『三毛猫ホームズの遠眼鏡』を連載されました。毎月、それを読んでいた私は本作を何度も思い出しました。エッセィはまとめられて岩波書店から発売されました(2015年1月)。1982年に近未来サスペンスと銘打って書かれた『プロメテウスの乙女』は3・11以後、現代までの社会を予見する傑作であったことが明らかになりました。知らないうちに情報が操作され、日常が管理され、人権が侵害されていく恐怖。政府の介入により、人権が侵害されていくのに、ただただ人々は無関心をきめこむ。新聞は自己規制する。本当に重大な真実は報道されない。民主主義の体面を保つためだけの野党。武器輸出が合法化され、「死の商人」が君臨する財界。「徴兵制」の本音を隠してカリスマ的に人々を指導する首相。これは2015年の現代ではないでしょうか。
自衛隊はすでに国防軍となり、警官は威嚇射撃と偽って、逃亡する容疑者を平気で射殺するようになった。アメリカの大統領歓迎のための行進曲を指揮することを拒否した指揮者や、その信条から反倫理的な連載小説を書く小説家が、右翼により次々と殺害されていく。これは今後の社会です。どうしてこんな世の中になっちゃったんだろう。
 「急になったわけじゃないわ。少しずつ、少しずつ、このくらいなら、まだこの程度なら、と思ってるうちに、どうしようもないところまで来ちゃうのよ」(角川文庫版131頁)。まさに予言が的中してしまったのである。
プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)より
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No.7:
(5pt)

急速に軍国主義化される日本。

近未来、急速に軍国主義化される日本。
いつの間にか浸透していく、支配と弾圧に、最初こそ抵抗したものの、今はただ沈黙するだけとなった国民たち。

読みながら、これは数年後の日本の姿ではないかと、不安を覚えました。
特にそれを感じたフレーズとしては
「どうしてこんな世の中になってしまったのか。急にではない、少しずつ、まだこの程度なら、と思っているうちに、どうしようもないところまで来てしまった。」
「どんどん歯止めがなくなるんだ。踏みとどまるのは、早いほうが楽なのだ。」というものが心にひっかかりました。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.6:
(4pt)

プロメテウスの乙女

武器輸出、拳銃所持、放火等を国側が認めた集団プロメテウスの乙女。
滝首相の政権に反感を抱く者があった…それぞれが違う立場になりながら逃げまどいながら自分の身体に抱えた爆弾と共に生きている。
個人的にプロメテウスに入る久仁子が徐々に変わりつつあり、人間としての在り方が狂っていく描写がなんとも物悲しいと感じました。
プロメテウスの乙女 (1982年) (カドカワノベルズ)Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (1982年) (カドカワノベルズ)より
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No.5:
(5pt)

社会派小説

20歳以下の女性だけの私設護衛隊、それがプロメテウスの乙女。
武装して、政治体制の規律を取り締まる。

政商の娘が首相から直々に勧誘され、入会する。

爆発物を使った暗殺計画が進行していて、
実はその一味でもある。

赤川次郎作品は、突拍子もないところが、
社会派小説として暗くなりすぎないところかもしれない。
プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)より
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No.4:
(3pt)

それなりに楽しめました。

舞台は、
軍国主義へと突き進んでいた近未来の日本。

そんな日本で、
国を愛する少女たちの組織「プロメテウス」は、
道徳心を失った民衆を、
矯正(力によって)する活動をしています。

主人公の二宮久仁子は、
総理大臣の要請で「プロメテウス」のメンバーとなることに。

プロメテウスの本当の役割とは。

書かれたのは20年以上前のものですが、
それなりに楽しめました。

設定に現実味を出そうという気持ちは感じましたが、
緻密さには欠けており、
中途半端です。

終盤の展開は好きですが、
そこに行き着くまでがゆるくてイマイチでした。
(終盤の展開ありきでストーリーが組み立てられたような印象)

実写映画などには向いていないと思いますが、
漫画にするには良さそうな気がしました。

文章は読みやすかったですし、
娯楽として読むには良いでしょう。

個人的な評価としては、
星3つです。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.3:
(5pt)

考えさせられます

ものすごくシリアスといいますか、リアリティがありますね。
今の日本が、作品中の日本に近ついていないか心配です。
「どうしてこんな世の中になっちまったんだろう」という問いかけに
「急になったわけではないわ。少しずつ、少しずつこのくらいなら、
この程度ならと思っているうちにどうしょうもないところまできちゃうのよ」
と久仁子が答えるシーンはものすごく考えさせられますし、
我々が常に考えておかねばならないことだと思います。
プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女―赤川次郎ベストセレクション〈5〉 (角川文庫)より
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No.2:
(4pt)

すごく現実的でおもしろい。

この本は私が生まれる前に出版されたものですが、今読んでもとっても現実的です。
武器輸出解禁、秘密警察、徴兵などにほんは軍事国家の道を歩む中での反対勢力の3人の女性を描く物語です。
そのうちのひとりが、プロメテウスに入り首相の命を狙います。ただ、終わり方がもう少しですね。しかし赤川さんのほかの本と同様にとっても読みやすいものです。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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No.1:
(5pt)

ノストラダムスより「予言者」らしい

昔読んだ時は普通に「面白いなぁ」としか思わなかったけれど、最近改めて読んだら・・・怖い。有事法とかの話があったじゃない?だから、将来日本が「有事」に」なって、軍事国になったらこんなこともありえるなぁって。「面白い」かつ「考えさせられる」本の1つです。取り扱ってないのが残念だけれど。書店で探して読む価値はある1冊です。
プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))Amazon書評・レビュー:プロメテウスの乙女 (角川文庫 (5882))より
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