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エチュード
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エチュードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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本作品は警察小説の「碓氷弘一シリーズ」第4弾。 1〜3弾の作品は、まだ読んでいないが、当シリーズがかなり面白いであろうことは本作品を読んで想像がついた。 今野氏の警察小説は、派手なアクションが少ない割には興奮させられる魅力がある。 これは人の描き方が巧いからだけでなく、読者を見事に(気持ちよく)騙す技法に長けているからであろう。 本作品は、渋谷や新宿の交番近くで発生した連続通り魔殺人事件。 現行犯逮捕であるにもかかわらず誤認逮捕が繰り返されるが、美人心理調査官が登場し見事にトリックを見破る。 碓氷警部補とのコンビも絶妙で強くオススメしたい作品だ。 | ||||
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繁華街で相次いで発生した通り魔殺人事件で、警察は誤認逮捕を繰り返す。警視庁捜査一課・碓氷弘一は心理調査官・藤森紗英を相棒に巧妙な「犯人すり替え」トリックの真相に迫る。 | ||||
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渋谷と新宿で相次いで通り魔事件が発生。犯人はそれぞれ現行犯逮捕され解決をみたが、事件には不思議な共通点があった。 捜査員より先に一般人が犯人を取り押さえ、しかもその人物は知らぬ間に消え去ってしまったのである。捜査員たちは口を揃えてどんな人物だったか思い出せないという。それは偶然の共通点なのか。はたして本当に事件は解決したのか ー 。 警視庁刑事碓井弘一と心理調査官藤森紗英は特捜班の一員として捜査を担当することになった . . . . 。 わりにライトテイストでご都合主義ですが、今野作品らしく最低限のリアル感は構築されているし文章のテンポはいいし、警察小説ファンの人も小説をあまり読まない人も安心して楽しめるのではないでしょうか。さくさく読めます。 現場主義の中年碓井と美貌のインテリ紗英のキャラも立っていて、シリーズ化を期待してしまいます。 オチの説得力は弱いと思いましたが、ライトエンタメと思えば瑕瑾というほどでもないかと。おすすめです。 | ||||
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心理戦を描きたかったのでしょうね。 著者お得意のパターンも見受けられますが、全体として読み易い作品ですね。 | ||||
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流石、女性読者が多い今野氏の作品で有る。どぎつい描写や性描写、難解な伏線なども無く、さらっと読み進めるには十分な量と内容だ。 本作は、今野氏定番?の悩める中年刑事が主人公。初出が2009年10月なので、2008年6月に起こった秋葉原の通り魔事件などを題材にプロファイリングなどやその頃出始めた心理トリックなどをヒントに作られたのだろう。 トリックや犯人を取り逃がすシーンなどは、後から考えると非常に杜撰。結末に至っては・・・。でも心理描写の巧みさが売りの小説家なので、その点を引いても☆4つの価値は有ると思う。 ところで本作に関しても、TVドラマが頭に浮かんだ。渋谷や新宿の中心地でのロケは難しいかも知れないが、二時間ドラマですぐ出来そう。 | ||||
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渋谷や新宿で起きた不可解な通り魔事件の真相を、主人公の刑事と心理捜査官が追っていくという話。 現行犯逮捕されているのに、犯行を否認している被疑者達。 そして、何故か警察官の印象に全く残らない謎の逮捕協力者。 読みやすいし、話のテンポも良いので、飽きずに一気に読める。 しかし、真犯人の使ったトリックはどこか非現実的だし、 真犯人は犯行の性質上犯行日時を選べないはずなのにどうしてネットで犯行日時の予告が出来たのか、謎のまま物語は終わっている。 もっとも、全体としてまずまずの出来であり、一読して損はないと思う。 | ||||
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今野敏氏の著作を読むのは久しぶりです。私の中では横山秀夫氏と並ぶ警察小説の雄という印象ですが、実際にはサスペンス、アクション、伝奇、SFなど幅広い作風を持った方でもあります。 そんな今野氏の本作は、原点に戻った警察小説でした。警部補碓氷シリーズの一作です。 繁華街で起きた連続通り魔事件が題材ですが、犯人すり替えという巧妙なトリックが裏に隠されていて、それを追う碓氷警部補と警察庁から来た見目麗しい心理調査官藤森紗英。見事な頭脳でトリックを解明し、プロファイリングによって犯人を絞り込んでいく紗英とそれを脇で支える碓氷という構図は、これから連続シリーズにしても面白いだろうなと思いました。 ストーリー自体は最初のトリックのあたりだけ意外性があるものの、終盤まで予想の範囲内で進んで終わります。読者としてはもう少し二転三転してもよかったのにと残念です。プロットは弱いものの、リーダビリティはさすがで、最後まで飽きずに読ませる点は評価できます。可もなく不可もなく、地に足の付いた、普通に面白い警察ミステリーかと。 | ||||
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最後のトリック。こりゃ何ぼ何でも実行不可能でしょと唸ってしまった。そう感じて思い返してみれば、メインのトリックからして無理すぎるんだと思い至った。これを説明する実験手品も。待てよ、プロファイリングでの絞り込みも、あまりに調子良すぎて、オイオイという感じだし。 よく考えてみればボロボロなんである。実際には不可能ではあっても、それらしいもっともらしさで納得させる書き方がされているかというと、そうでもない。それでも、結局最後まで読ませきってしまったのは、ある意味凄いかも知れない。ちょっと待った、といいたくなるところをフイとかわして先へ行ってしまう語り口。ヒロインが心理分析で一度失敗しているところなど、別に本筋部分の調子良さを補うことにはなっていないんだが、これで何となく乗せられてしまう。ただ、今野さんには、もっともっと練り上げたものを読ませてほしいなあ。 | ||||
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今野敏。巧い作家というのが、まず第一印象。警察小説、SF、伝奇もの、アクション小説などなど、何を書かせても巧い。ストーリーテリングという面において言えば、当代随一の作家といっても過言ではないと思う。 ただし、今野作品には、いつも何か物足らなさを感じてしまう。巧いし、面白いんだけど、「100%満足!」とは言い切れなかった。 そして、この『エチュード』も同じように、物足らなさを感じてしまった。 では、その物足らなさはどこからくるのか。それは、物語設定の根底にある、“ご都合主義”だろう。 この『エチュード』のストーリーのカギを握るのは、警察庁から派遣された心理調査官なわけだが、事件の情報が蓄積されるにつれて、心理調査官は犯人の行動を的確に予測していく。まるで見てきたかのように言い当て、事件解決に導くわけだが、心理調査官の予測の精度が上がる毎に、「そんなことありえるのか?」という疑問が頭をもたげてくる。 なぜ心理調査官が、そこまで犯人の心理を読み、その行動を予測できるのかが紹介されていれば、先の疑問も感じなかったのかもしれないが、そうした記述はなく、疑問は膨らむばかり…。 作家の巧さから、表面的にはご都合主義だと思えない作品にはなっているのだが、「プロファイリングって、こんなに高精度に犯人の行動まで予測できてしまうの?」との疑問は、やはり拭いされない。やはり、これはご都合主義によるものと言わざるを得ないのではないか。 じゃ、この作品を楽しめなかったのかというと、決してそんなことはない。十二分に楽しめた。ただ、ちょっぴり物足りなさがあるというだけで…。 | ||||
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今野敏は,当たり外れが大きい.隠蔽捜査なんかは,特に'Aの果断などは非常におもしろかったし,3.5の伊丹を主人公にした初陣もよかった. 一方でTOKAGEシリーズの天網などはつまらなかった.本書はどちらか.「当たり」である. 刑事が渋谷と新宿で最近現実でも良く起こる「手当たり次第切りつける犯罪」に遭遇する.被疑者を逮捕するのだが,自分は犯人ではないという. 周囲も目撃者とおぼしき人物がどのような風体かを確定できない.刑事は臨床心理士の若い女性と組んで真犯人を突き止める. 日本ではあまり行われていないプロファイリングを駆使した捜査がいい.でも,ほんとはこんな捜査などは行われていないのだろうな. 私は医療分野にいるので,医療ものをよく読むが,かなり現実離れしている.それと同じなんだろうなと思ってしまう. しかし,「記号論」を前面に出して,犯罪心理を逆手にとって,真犯人までも突き止める臨床心理士の推理がおもしろい.したがって星5つ. | ||||
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今野さんの本は、すでに20冊ぐらい読んでいますが、この主人公のシリーズがあるとは知りませんでした。でも本書だけでも 十分、楽しめます。今回プロファイリングする女性捜査員が登場してきます。実際の警察でもプロファイラーが活躍しているみたいで(TVの警察特番にも プロファイラーが登場していた)、こんな捜査方法があるのかと、感心しました。ちょっと犯人の印象が弱いですが、そのおかげで犯人との頭脳ゲームではなく、犯人を絞り込む過程が描かれて良かったと思います。このコンビでまた見たいな | ||||
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警察庁から派遣された女性の心理調査官が、渋谷・新宿で相次いで発生した無差別殺傷事件に挑む。 心理調査官の支援を命じられた警視庁刑事の視点から捜査の経過が語られる。 捜査が歯がゆく感じられるところもあるが、組織での捜査なので、語り手の捜査員には一部しか見えないのもやむを得ないのだろう。 緊張感が持続し、着実に事件解決に迫っていく充実感があって、心地よく読み進められる。 心理調査官は、基本的にはおどおどした人見知りの性格なのだが、 捜査においては毅然とした態度を見せて格好良い。 最後の真犯人逮捕の仕掛けが意表を突いて鮮やかだ。 シリーズ化が期待される。 | ||||
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