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死ぬことと見つけたり



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死ぬことと見つけたりの評価: 4.61/5点 レビュー 71件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.61pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全64件 61~64 4/4ページ
No.4:
(4pt)

無骨に愚直に爽快に

佐賀鍋島藩の武士の修養書『葉隠』に材をとった時代小説、斎藤杢之助、中野求馬、牛島萬右衛門のタイプの違う三人の武士を主人公に、男としての生き方、葉隠武士の有り方を描き出しています。自分の信じる道を行き、自分の信じるもののために全てを懸ける、言葉で言うのは簡単ですが、なかなかできることではありません。が、この三人は、時には絶対的な権力を持つ藩主の意に背くことになろうとも、さらには幕府老中に楯突くことになろうとも、平気でできてしまうのです。意地と誇りと、そして何より覚悟を持って、命さえ投げ出して事に当たることで、人間として男としての輝きがさらに増していく。なんと羨ましい生き方であることか。自分にはできないこととわかっているので、なおさらこの男たちが眩しく魅力的に見えてきます。残念なのは、最後まで完結することがなかったこと。構想は練られていたので、その後どうなっていくのかは簡単に書いてはあるのですが、やっぱり物足りません。作者の筆で、無骨に愚直に爽快に生きた男たちの物語を閉じてほしかったと感じるのは私だけではないはず。作者の急逝が本当に悔やまれます。
死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)より
4101174180
No.3:
(5pt)

とにかくやる気が出ます

隆慶作品は超人的ヒーローを主人公に据えたものが多く、リアルな時代小説を好む私としてはあまり本気になって読めませんが、何故か時間がたつとまた読まずにいられなくなる作家です。
当然隆慶ファンの方々も、あの魔法のようにワクワクさせられるストーリー展開に魅せられて、少ない作品を大事に読まれているのでしょう。中でも私にとって本作品はワクワク度NO.1。
とにかく難しい事は何も考えずこの作品を呼んで隆慶の世界を堪能してみてください。
普段小さな事に気を揉んでいる自分が恥ずかしくなり、モリモリとやる気が出てきます。
死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)より
4101174180
No.2:
(5pt)

苛烈な鍋島武士の生き様

隆先生は人物を生み出すのが非常に上手い。
葉隠を下敷きに、苛烈な鍋島武士の生き様を描く。
あと少しのところで未完なのだが、プロットが残っており、大体の結末が想像できるのが救い。
この本で葉隠に興味を持った方は、三島由紀夫の『葉隠入門』辺りを読んでみると良いでしょう。
死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)より
4101174180
No.1:
(4pt)

壮快な作品

やはり主人公は、豪快に生きる武士。  浪人の斎藤杢之助は、いざ佐賀鍋島に危機の時には最高の働きができるよう「毎朝 死ぬ自分を想像して何事にも動じないように特訓している」人物。そんな彼は、誰にも出来ない放胆な行動で浪人衆に好かれている。  杢之助に心酔する浪人の牛島も、そんな感じの人。 一方、杢之助の親友の中野求馬は自身の父のように「自分の信念を通して藩主の怒りを買って切腹する」ことを目指して老中にまで登る人。 そんな3人が、つぎつぎに起こる佐賀鍋島の危機を救うために動く話。 杢之助ら浪人が、浪人という身の上なためかなり大胆な事をしでかし、それを見てひやひやしどおしの求馬と藩主。しかし、求馬らも結構な切れ者で、よく動く。 このキャラクターの違う3人のからみがけっこうおもしろかった。  ただ、「影武者徳川家康」に比べたら、登場人物が最初におおかた出そろってしまって、展開が大きくないので★4つ。
死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)より
4101174180

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