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夢を売る男
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夢を売る男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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<自分史を本にしませんか>などといった自費出版を勧める広告を眼にするたびに、へー出版社も落ちぶれたものだ、素人の書き手に費用を出させて本を出すんだ、と味気ない思いがしていた。 確かに人々の活字離れは深刻だ。マスメディアが発達し地球が狭くなった。どんなニュースも瞬時に飛び込んでくる。世界の隅々にまで観光客は足を踏み入れ、欧米のベストセラーも映画もファッションも即座に東京に伝えられる。 こうした目も耳も肥えた現代人を満足させるような作品を書くというのは容易なことではない。一人の作家が持つ情報・体験など一般人と大差ないのである。 つまり本を読むことから得る感動・新情報・新体験などはあまりなくなった。 出版社が必死にキャンペーンする村上作品を別にすれば新刊書も概して売れていない。芥川賞・直木賞作品と言ってもブームを引き起こす程ではない。 加えて電子ブックの普及が出版社の足元を揺るがし始めている。 こうした出版斜陽を背景として生まれてきた苦肉の「自費出版」の内幕をパロディー風に小説化したのが本書。自分も本をだしてみたい、自著を持ちたいというブログ時代の風潮を軽妙に描いた風俗小説。特に新味なく文学性もなく買い求めるほどの本ではない。こんな本を書く著者が安倍首相の取り巻きの一人だそうな。なんだかなー・・・・ | ||||
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出版社に勤める男が、「ジョイントプレス」という、出版費の半分を作家に負担させるという手法で、若干詐欺という自覚を持ちつつ、小説を出したいという顕示欲だけで実力の伴わない様々な素人作家相手に、巧み(?)な営業トークで話を持ちかけ、出版まで持ち込むという話。 しかしこのあからさまなゴマすりトークに騙されるとはねw (牛河原はきっと騙される人間を見つけるのが上手いんだろうとしておく) つまり、騙しているけど相手にも夢を与えているんだよ、という、実に陳腐な詐欺師独特の正当化。 だが牛河原があまり悪党に見えないのは、話を持ちかけられる作家志望者が、そろいもそろって顕示欲丸出しの排他的な人間ばかりだからだろうか。 この当たりはコントで面白かった。 だがスラスラと読めた反面、セリフが実に雑だと感じた。 あと気になったのは、生前に売れないような作家が死後に売れるわけがない、という主人公の発言。 少なくとも出版社で文芸を担当していたなら「宮沢賢治」くらい知ってるんじゃないかな。 後半の、現在の出版業界や小説家を批判する場面だが、著者の思いがストレートに出すぎていて、これは業界では”恥ずかしい”とされ、もっとも素人作家に多いやつね。ここでそれをやってる百田氏。だからこそ、作中の主人公にも、ダメ出しされるのであろうw だがこの問題は、大塚英志の「不良債権としての『文学』」で笙野頼子と散々バトルされてきた内容であり、今更という気もした。 小説、こと文学系はたしかに極小的に見れば赤字部門だが、大手出版社の長期的な利益を考えれば存在意義はある、で、何があかんの?ってことで結論は出ている。 はい、でも面白いよ。詐欺の注意喚起として読んでください。 | ||||
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著者の作品を読むのはこれで4作目。 前回読んだのは、海賊と呼ばれた男であったが、あれはスケールが大きい話で、かつそこで活躍する人間たちに魅力を感じた。 対してこの本は出版業界の事情に突っ込んだ内容かも知れないが、読後の感想を簡単に言えば感動はほとんどなかった。 『出版業界ってそういう業界なんだねー』という感想ぐらいか。 読むのにそんなに時間がかからなかったため、まだ良かったが、ほぼ同じ量で金額も近い、海賊とーと比べるとその内容の質も含めて1400円は高いと感じた。 | ||||
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出版業界の内情を暴く・・・ってな内容かなぁと前評判をもとに期待していたんだけど、まぁ普通かな。 前作までの勢いに比べるとちょっと軽いかな。まぁ期待が大きかったということで・・・ | ||||
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この本は、他の評者の方も述べられていましたが、2時間でよめます。真実の部分とうその部分が、混ざり合って、読む人にとっては、 不愉快、思わぬ出版業界の裏舞台を知ることと成るでしょう。 文中、自分探しな傲慢な坊や、最後に出てくる、学生運動化くずれのジーさん、まあ分不相応な人達をこれでもかとやりこめる、やり手の 編集部長、鼻くそを何時もほじり、それを机に擦り付ける、実質'bQの親父、夢をけなす親父、それは、まさに百田氏そのものに、見えて くるもののも、仕方ないでしょう。「永遠の0」も臭い小説だが、受けがすごくいいわけです。ここがポイントだと思います。 昔、三島由紀夫が、小説家の条件として、どんな形にしろ、自分のフアンが5千人いることが、マストだといいました。 そのとうりでしょう。 確かに百田氏には1万人のフアンがいて、後は宣伝企画の方々のうまさで、この鼻くそほどの小説は5万も出るのでしょうか。 実は、こういったレビューを書いているわたし共も、鼻くそなのでしょう、彼にとっては、驕りの神が宿ってきました。 鼻くそ達は、この人の臭い映画をみるのでしょう。 | ||||
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、百田さんにしては、、感動がなかった。 | ||||
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2時間であっという間に読んで、 あっというまにブックオフ。 絶対売らない大切な本があると思えば、こんなお気軽小説もある。 不思議な作家である。 新作は必ず読んでしまうのだが・・・。 愛される作家なのだと思う。 永遠のゼロの映画が楽しみである。 | ||||
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永遠の0は読んでませんが作者の新作ということで作者の作品を初めて読ませていただきました。 小説家になりたい人へのハウツー本にストーリー付けました感が拭いきれない気がして楽しくありませんでした。 作中で、どんな作品にも手を抜くなと書かれてますが今作はどうなんですかね? この作品を読んだ人が永遠の0も読んでみようとは思わない気がしました。 主人公の牛河原が鼻クソをほじりながら・・・・・と何度も書かれてるのも、そんなに重要?と思いました。 | ||||
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毎回作風を意識的に変えようとしている百田尚樹。今回の楽しませてくれました。小説の中に、自虐的に作風を毎回返る作家として百田某として登場させる場面は、にやりでした。今回はライトノベルとして読めばそれでよいのではないかと思いました。作者の遊びというふうに軽く読みましょう。前作が重厚な《海賊と呼ばれた男》だっただけに、力の入った作品として期待した向きも多いのでしょうが、そう硬派の連投は難しいという事でもあります。これを読んで、出版界は聞きしに勝る厳しい状態に置かれていることがよくわかりました。特に私には、主人公の電話対応が参考になりました。こんなに会話がうまいと通販の苦情窓口でも務まるくらいに言葉が次から次にでてきます。きっとテレビ局に勤めていた百田さんが、苦情を受けた際に受け答えしていた経験が繁栄されているのではないかと推察します。 名作ではありませんが、一生に一度は自分の本を出版したいという人は、こんなにいるのだと思い知らされました。 | ||||
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