色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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評判

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:

3.41/5点 レビュー 1,022件。 B ランク

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平均点3.41pt

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未読の方はご注意ください

全1,024件 1,001〜1,020 51/52ページ
No.24
(5pt)

ノルウェイの森とくらべて読むといい

団塊の世代=学園闘争時代を生きた
若者の喪失感と恋愛を描いた
『ノルウェイの森』

『色彩を持たない〜』は
団塊ジュニア世代の『ノルウェイの森』だといえるだろう

『ノルウェイ〜』の表紙は緑と赤
これをクリスマスカラーと評するひとが大半だが、これは革命=赤、癒しの森=緑であるように思える
主人公は赤と緑の中で揉まれながら
喪失と再生を経験するわけだが

『色彩を持たない〜』は『ノルウェイ〜』とは反対に、主人公は無色透明存在
団塊ジュニアゆえ、赤=革命を知らないし
自分が無個性=透明であると知りながらも
個性ある=色を持った仲間たちに囲まれていれば、十分幸福を享受出来る幸福な時代に生まれた
主人公の父親は
団塊の世代で社会的成功を収め、経済的に恵まれている
主人公はその庇護下で育ち、容姿もよく、頭もよい。個性豊かな友人に囲まれ
何不自由ない青春時代を過ごす
そんな主人公にも
やがて喪失が訪れる

喪失とはどんな時代であっても
若者の普遍的なテーマであるように思える
色彩を持たない世代であっても
それは不可避な問題なのだろう

かつて革命によって多くを失ったと団塊の世代とは違い、団塊ジュニア世代は
《はじめから失われている喪失感》
に立ち向かわなくてはならない
主人公はある事件から喪失感を味わうのだが、
作中で主人公と友人が語るように
それは事件のあるなしに関係なく
不可避であるように思える

主人公は一見、ふつうの社会生活をおくっているように見えるが、ある日、ふと自殺してしまってもおかしくないような危うさの中で生きている
これは現代の若者のテーマであるように思える

『色彩を持たない〜』の主人公は
自らの孤独と喪失の意味と向き合うために
巡礼の旅に出る
かつての友人と再会するための旅
ここは『ノルウェイ〜』の主人公より
自由で前向きなものを感じさせる

最後の巡礼地はフィンランド
流れる曲はル・マル・デュ・ペイ

『ノルウェイ〜』のラストが
電話で終わったのに呼応するように
『色彩を持たない〜』のラストにも
やはり電話のベルが鳴る

主人公のとった行動にどんな意味があるのか
もう一度、読み直して
深く考えてみたいと思った
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4163821104
No.23
(3pt)

ある意味、予想通り

このレビューを書いているのは発売日翌日の朝ですが、この時点で★は5個から1個まで5,4,0,1,3です。予想通りの賛否両論になりました。
賛否両論になることまでも作者は狙ってますな。思う壺ですわ。だからあえて★は3。

他のレビュアの意見にもある通り、特別扱いし過ぎだと思います。良くも悪くも21世紀の現代日本文学ですよ。内容は違うんですが、国境の南、太陽の西を読み終えた時を思い出しました。

5年くらい経ってから読み返したら、どんな感想を持つかな、とつくづく思いました。ある種のライブ感を味わいたい人は、今すぐどうぞ。
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No.22
(5pt)

新刊

以前、(たぶん)村上さんは”よい小説というのは、心の中の湖に石を投げ込むようなもの”と言っていました。
今度の話は確かに私の心の中で波紋が起きています。
それがどんなものかは、著書の内容だけで決まるのではなく、受け取る自分によっても決まると思っています。
村上さんの小説は、それだけで完全なものを目指しているのではなく、それを読む読者と補完しあって完成する気がします。
もう一度、時間をおいて読み返すのが楽しみです。
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No.21
(4pt)

村上春樹さん自身の巡礼の年

<span class="tiny"> 長さ:: 9:47 分

</span>色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

新刊を読みましたが優しいタッチですね。

ノルウェイの森を彷彿とさせます。

主人公の巡礼と言うよりも、「村上春樹さん自身の巡礼の年」だと思います。

感想を細かく、ビデオレビューにしてみました。
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No.20
(5pt)

ノルウェイの森タッチ風、村上春樹が初心に帰る。

さっそく新刊読みました。一言でいうといい作品ですね。

深くないし、難解さもないし、多崎つくるの心の動きをノルウェイの森タッチ風に仕上げた感じです。

深くない分、逆に心に残るかもしれません。

村上春樹が60歳を超えて、テクニックから基礎(初心)に戻った感じです。

最初の50ページの説明だらだらと、最後の章はちょっと消化不良だが、中盤から後半の筆致は、さすがとしか言いようがない。100点満点でいえば80点の作品なのだが、巡礼(それぞれの人との会話)の描写は、相変わらず瞬間風速100点です。

総合すると、90点ぐらいの作品かな。

個人的には「ノルウェイの森タッチ風の都会的なノリ」が結構(相変わらず)好きです。

ノルウェーの国の横のフィンランドが出てくるあたりも、村上が初心を思い出している風景がよく見て取れます。

村上春樹はロマンティストなので、北欧のような余裕のある優しい国の感触が好きなんでしょうね。

文章が今回は(いつもの通り?)優しい感じがします。

ジェットコースターは本人談どおりまったくない。(笑)
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No.19
(3pt)

相変わらずの手法のような

アラフォー主人公が、学生時代のトラウマを解き明かすストーリー。なかなか分かりやすい作品だと思います。
が、相変わらずセックス、射精に死まで絡めてのお得意の流れは、やれやれを通り越して無ければ村上作品じゃない!とニヤニヤしながら読みました。
最後尻窄みですが、さっぱり読めて、明るい気持ちにもなります。駄作ではないですが、名作とも思えません。
タイトルの巡礼は曲のタイトルみたいですね。
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No.18
(5pt)

当たり前の事を無駄のない文章で

無駄の少ない文章で現実のようで現実でないような物語を語る、そんな小説でした。個人的には「楽しませていただきました」まあ、村上ファンの欲目もあるでしょう。
推理小説ではないので全てがスッキリ!というわけではないですが、多分生きる、ってそういうことなのではないでしょうか。
恐らく読んですぐに感想を書く類いのものではないのでしょう(じゃあ、何故今書く)。読んだ後も心の中で小説が続いていく予感があります。
ノーベル賞がどうとか、そういうことはどうでも良いことでしょう。川端康成と大江健三郎と、宮澤賢治と村上春樹を比べることに意味があるのでしょうか?勿論、とれば嬉しいですが。
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No.17
(5pt)

「今」って感じ。

震災や、体罰や、いじめとか
そんなニュースばかりだけど、
そこから生まれた本の様に感じた。

村上春樹の本はメタファーだらけで
そこを読み取らないと、
全く内容を持たない本になると思う。
(村上春樹の文章は、例えば「林檎」とあっても
ただの「林檎」じゃなかったりする。)

ただ、全ての人が全ての内容を理解しようと
頭を使いながら読んでいる訳ではないと思うので、
そういう人は、気楽に読んで、
お気に入りに文章なんかをみつけて
楽しめばいいと思う。
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No.16
(2pt)

微妙すぎる

まず、文体が物凄く変わってびっくりしました。

個人的には長編だとノルウェイの森、カフカ、ハードボイルドワンダーランドあたりの時が一番好きでした。

ノルウェイの森が心情中心で、ハードボイルドワンダーランドがストーリー中心、といった感じに思えます。

この作品は、ノルウェイの森の作風に近く、文体が1Q84の文体から村上春樹らしさを抜いた感じです。
村上春樹さん自身が、「村上春樹っぽい文章って言われるのがいやだ」とよくおっしゃっていたので、それでこの文体になったのかなと思いました。

ノルウェイの森が嫌いな方は恐らく嫌いだと思います。
ノルウェイの森を悪化させるとこの作品になります。
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No.15
(3pt)

ファン以外にはすすめない

魅力的なキャラクターがいません。 どの謎についても真相は解明されない、 全体的にすっきりせず残念。 雰囲気は暗く、笑える描写もありません。 アフターダークとか、ああいう雰囲気が好きな方はいいかもしれないですが いずれにしてもファン向けの作品かなという感じ。 灰田や沙羅は、もっと魅力的に描けたのではないかと思います。 食べ物の描写はすごく少ないですが相変わらず美味しそうです。
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No.14
(1pt)

スッキリしない結末(ネタバレあり)

沙羅とどうなったのか?
シロは誰に殺されたのか?
灰田は?

ちょっと不親切過ぎる気がします。

性的描写も多いため万人に勧めることは出来ません。
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No.13
(5pt)

村上文学のエッセンスを凝縮

大学時代に心に取り返しの付かない傷を負った主人公多崎つくるが、2つの人間関係から付かず離れずしてその出来事に答えを見出そうとする物語。
つくるを除く登場人物の描写はあくまで表面的で、それがつくるの心情描写を際立たせています。
重層的で長大な「1Q84」から一転して、引きこまれながらも読んでいて時間の流れに心地よさを感じる小説でした。
難解な部分は無いものの、村上春樹の雰囲気が凝縮されています。ほかのレビュアーさんも仰っている通り、村上春樹初心者にオススメです。
作中にジャン・シベリウスの名前が出てきますが、如何にもその7番という感じ?

なお、この小説の英題は"Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage"となっています。
普通に読むと、「巡礼」はアオとの接触以降の数週間の期間だと思うのですが、yearが複数形であることからそうではないようです。
その理由はじっくり考えてみることにします。
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No.12
(4pt)

現代を舞台にした村上作品。

2010年代が舞台の村上春樹の新作。
facebookやらスマートフォンやらが出てくるのが異様に奇妙な感じがしましたが、時代の流れなのでしょうか。

若くして死をこころの内に抱える美しい女や、真夜中に枕元に立つ親密な相手など、今までに慣れ親しんだモチーフも登場します。
一方で、名古屋という、東京に対比して非常に閉鎖的でローカルな世界を今作の重要な舞台の一つに据えたことは新しい試みであるように思われます。

個人的には、小説も半ばを過ぎたところで語られる「休暇と友だちは、人生においてもっとも素晴らしい二つのものだ」という警句が心に残りました。
震災以降、私たち日本人は以前よりもこういう言葉をすんなりと飲み込めるようになっていると思うのは、私だけでしょうか。
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No.11
(4pt)

村上春樹さんを初めて読む方にもおすすめ

人生取り戻そうとする男の物語を描くこの作品は、村上春樹さんの初期の頃の
作品(例えば「羊をめぐる冒険」など)に相似すると感じた方も多いと思います。
己の過去の過ちや傷を直視することは、誰にとっても辛いことです。が、果敢に
その困難に向き合おうとするこの物語の主人公多崎に、自分自身を重ね合わせ
読まれる方も多いのではないでしょうか。
ストーリー自体はそれほど複雑ではないので、最後まで一気に読むことができました。
今まで村上春樹さんの作品を読んだことがない人にも、比較的とっつきやすい内容に
仕上がっていると思います。初めての方にもお勧めできる一冊だと思います。
ノーベル文学賞に最も近い我が国の作家の一冊をお楽しみになっては如何でしょう。
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No.10
(5pt)

僕にとっての本作は「ノルウェイの森」のある種の続編である

読んでいて強く「ノルウェイの森」を意識した。

 「ノルウェイの森」では主人公はキズキ、直子と3人でグループを作っていた。本作では主人公は5人のグループ一員である。
主人公が、その「グループ」から疎外されてしまう点が「感覚」として似ている。「ノルウェイの森」のキズキと直子は結局自死を選んだ。
本作の主人公以外の4名も、ある種の「死」を抱えている点が書き込まれていると僕は読んだ。「死に方」には色々あるし、全てばらばら
であるが「どこかが死んでいる」という状況では一致している。そんな気がした。

 若しくはエリという女性の造形も「ノルウェイの森」のレイコさんを思わせるものがある。話し方もどことなく似ているし、レイコさん同様
の傷を背負って生きていく姿も重なって見える。

 ユズが抱えていたものも直子やキズキが抱えたものに近いのではなかったろうか。「悪霊」という表現を使っているが、村上春樹の「通奏低音」
として「邪悪なものを自らに抱えるということ」というものがあるとしたら、ユズが抱えた「悪霊」もその一つの変奏曲ではないだろうか。

 思い返すと「ノルウェイの森」は未完であった。多くの謎が解決されぬままに放置されている作品でもあった。僕にとっての本作は
「ノルウェイの森」のある種の続編である。本作でも相変わらず未解決の謎が多い。村上という方はつくづく「答え」を出してくれない作家だと
思う。読んでいる方としては、いつも宙ぶらりんだ。宙につるされたまま、自分で色々と考えるしかない。それがある意味で「村上春樹の本
を読む体験」になっている。自分で答えを出すしかない。今回の作品は、そうは見えないが、「ノルウェイの森」の続編であるということが
僕なりの答えである。
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No.9
(5pt)

ハルキのスタンドバイミー

3時間半で読めた。

自分は色彩を持たない没個性の人間。

そう思い悩んでいた多崎つくるが過去に向き合う為に、巡礼をする。

過去と向き合うことで明らかになる真相。

それに起因するようにつくるの無機質だった作るの感情はクリアに情熱的に表現されていく。

アカ、アオ、シロ、クロを一つにしていた容器のつくる。

「私は自分が12歳の時に持った友人にまさる友人を、その後持ったことはない。誰でもそうなのではないだろうか。」

この作品では16歳だろうか。

ファンタジーな不思議な話も出てきて、羊を巡る物語に似ている。

何かを探し求めるお話だ。
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No.8
(1pt)

なんかなぁ

売る為の戦略は凄いと思いますが、内容的には、どうでしょうか?
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No.7
(2pt)

特別扱いしすぎ。

非常にリーダブルでした。ポスト311
作品といっていいと思います。
1Q84はあまりのアホらしさにブック
ワンで挫折しましたが今作は読めました。
ただポールオースターの幽霊たちとか
武田泰淳のひかりごけを読んでいれば、
着想は古いなと思います。名古屋の人間
なのに標準語ばっかりというのもリアリテ
ィーに欠けるような。まあ、とにかく春樹
さんだから許されるのでしょう。
孤独とか嫉妬という言葉をそのまま使わずに
それと感じさせて欲しかったですね。
個人的にはこの作家は実力以上の評価を受ける
ことのできた幸運な小説家だと思います。

個人的には「夢を見るために毎朝僕は目覚める
のです」のようなインタビュー集で十分です。
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No.6
(4pt)

"村上春樹の新作"

村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み終えた。「1Q84」や「海辺のカフカ」のようなファンタジー要素は後退したが、読みやすかった。難解と言われている村上春樹の長編小説の中では比較的わかりやすいので、初心者にはオススメだ。全体的に喪失と再生を表現している感じもあり、割と楽しめた。村上作品でここまで現実的な壁に立ち向かって、その解決に奔走する主人公の登場も珍しいので、驚いた。
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4163821104
No.5
(1pt)

なんというかな

毎度思うのは、村上春樹はストーリーテラーであって作家ではないということ。
村上春樹を読んできた人にとっては今回も満足のいく作品に仕上がっているのでしょうが、
そうでない人にはなんとも印象に残らない本ではないのかなあと思います。
良い評価を否定するつもりはありませんが、ノーベル文学賞をとった作家の作品と読み比べることをお勧めします。
そうすれば、村上春樹がノーベル文学賞をとるかもといううわさや期待が、いかに蒙昧なものかわかると思います。
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