色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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評判

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:

3.41/5点 レビュー 1,022件。 B ランク

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平均点3.41pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,024件 821〜840 42/52ページ
No.204
(5pt)

存在し続ける過去について

心の奥深いところを揺さぶられるような感覚を10代の時「ノルウェイの森」を初めて読んだときに味わったけど、今回もまた読んでる間、ずっとそんな感覚だった。決してなくならない存在し続ける過去と向き合うということについて。
FacebookやGoogleとか、人々についての情報に囲まれ、その気になればそれらの情報を簡単に取り込むことが出来る時代なのに、僕らは人々について本当は何も知らない。まさしくその通りだ。なにより、本当の自分自身のことさえ。
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4163821104
No.203
(1pt)

「海賊と呼ばれた男」と比べ、際立つ矮小さ

レビューを書くか迷うほど“空っぽ”な「紙の束」だった。
前作以降、日本では東日本大震災があった。
出てきたのがコレか?との落胆は大きかった。
常々感じるが、著者の魂は祖国から漂流してしまっている。

疎外、喪失感、無国籍性。
こうした心象を殊更に押し出す彼の作風は、マルクスやレーニンが読んだら大絶賛しただろう。
とくに若い方々には、知らぬ間に妙な思考回路を植え付けられることに注意した方がいい。
自分の子供には絶対に読ませたくないと思った。表題の本を読んで解毒したい。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 Amazon書評・レビュー: 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.202
(5pt)

色彩を欠いた多崎つくるか?色彩を持たない多崎つくるか?

高校生の年代。。。大人の世界と子供の世界を行き来する青春時代に、男女5人のグループでの欠点無き最高の日々を作ってしまった主人公たちの苦悩。

出発点はすべてそのグループでの日々が完璧すぎたという事実にある。多くの人は、主人公のように最高の青春時代を持てたという人は少ないだろう。青春時代は一瞬のうちに過ぎ去っていき、変色していくものなのである。

しかし、完璧すぎた青春が偶像となって観念的理想となり、彼らをその後、苦しめる原因となった。その偶像が色あせて腐っていく前に破壊されることとなった。理由なく捨てられた主人公、多崎つくる。

彼はそのことを思い悩みながら過去を忘却しようと色彩を欠いたまま生きていく。あるきっかけで、彼は自分の過去と向き合う決心をした。。。。色彩を欠いた多崎つくる。本当は彼が一番の光彩を放っていた。。。知らないのは自分だけだ。

青春は少し、汚れている方がいい。青春は恥ずかしくみっともないくらいで丁度いい。。。そんな気持ちになった物語でした。村上春樹ワールド最高です。(なるべくネタバレしないように書きました。)
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4163821104
No.201
(5pt)

情景と音楽が印象に残ります

情景と音楽が印象に残る小説でした。物語の中ではリストの「巡礼の年」が繰り返し流れます。ラザール・ベルマンの演奏ですが、ある重要なシーンのみアルフレート・ブレンデルの演奏に変わります。華麗できらびやかなロシアンピアニズムの系譜を継ぐベルマンの演奏に対し、詩人でもあるブレンデルの演奏は幾分端正で慎みがあり、内省的です。ある女性に対して向けられる2人の登場人物の眼差しと理解の違いを象徴しているようにも思えました。(ベルマンの3枚組輸入CDが売れていますがブレンデルの演奏(5枚組輸入ボックスセット)も本当に素晴らしいです。)

 以下は余談(言葉遊び)になりますが、、
本作ではタイトルもそうですが物語の中で「名前」に注意を向けさせるような表現が度々みられます。また「巡礼」、「背教」、「カソリック」といった語彙やヨナ書やヨハネ伝に由来する比喩等、キリスト教を感じさせるモチーフが所々に埋め込まれています。したがって読み進めるにつれてどうしても両者を関連付けて深読みしてしまうことになりました。
たとえば「Eri」と「Sarah」という名前は聖書中の人物(存在)をイメージさせます。Eriは旧約聖書中の預言者を連想させる名前でもありますが、十字架上のイエスが最後の瞬間に呼びかける名前でもあります(「Eri Eri 何故私を見捨てるのですか」)。
そしてSarahも旧約聖書中に登場する女性ですが、彼女は高齢でありながらも美しかったため、王に見初められ、夫の元から離れるというエピソードを持ちます。そうやって深読みしていくと、主人公の名前も意味ありげではあります。「産めよ増やせよ」という言葉は旧約聖書のキーワードですが、主人公の名前はある人物を連想させなくもありません。マタイ伝冒頭の長大な系譜の最初に出てくる人物であり、「多くのものの父」という意味の名前を持つその人はSarahの夫でもあります。
その後Sarahを取り戻した彼は一族繁栄の礎を築きます。三大宗教の源流に立つ人物です。
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4163821104
No.200
(5pt)

とても良かったです。

私は村上春樹氏の大ファンという訳ではありません。テレビもあまり見ないので所謂ハルキストやら新作発表の騒動やらとは無縁で、偶然本屋に立ち寄り本書を発見し購入しました。私は村上氏の作品を読むのはかなり久しぶりで前作の1q84も読んではいません。
率直な感想は素晴らしい作品でした。胸の奥まで響く素晴らしい音楽に出会った時の感動に近いと思います。
恐らく著者が扱ったであろうテーマへの本書のアプローチに根源的な心の揺さぶりを受けました。
それ故に否定的なレビューの余りの多さに少々戸惑いました。ただそれらの否定的レビューの多くが文学形式的な観点、テーマの浅はかな取り違い、また社会現象の一部としての批評に思われます。
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4163821104
No.199
(5pt)

テーマとか、示唆するものとかどうでもいい

ただ読んでてとても素敵な景色が思い浮かべられ、読書期間中の1週間、本を手にしている時も手にしていない時も、なんだか幸せな気持ちでいられた。それだけ
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4163821104
No.198
(1pt)

もうだめなのかもしれない

村上春樹のファンの方ほど、がっかりされたという方も多いのではないでしょうか。
まず、シロについてもっとちゃんと描かないとつまらないと思います。悪霊に憑かれたように理由なく(あるいは、宿命的に)人が損なわれていくことがあるとしても、その過程をもっとちゃんと描いてほしい。ノルウェイの森の直子のように。あるいは、多崎つくるがそれをどう受け止めるのかということを。
それから何より、夢の中で交わり意識の中に射精する的なプロットはさすがにもう飽きました。加納クレタはいいとしても、その後、佐伯さんもフカエリも青豆も皆そう。「またこれか」と思って冷めてしまいます。
自分自身、団塊ジュニアと言われる世代ですし、その気になれば社会的にある程度以上成功することのできる能力と環境に恵まれながら限定された事柄にしか関心を持てず、人と一定の距離を置きながら、細々とした事柄には几帳面で、ときどき何かに真剣に腹を立てたりするといった村上春樹の小説の主人公のいつもの生き方には共感を覚えますが(だからこそ村上春樹のファンなのですが)、「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、「ねじまき鳥クロニクル」、「ノルウェイの森」といった初期から中期の作品と比べると、数段落ちると言わざるを得ないと思います。
という訳で、村上春樹を読んだことのない方には初期から中期の作品をお勧めしますし、初期から中期の作品を既に読まれたという方ならあえて読まなくてもいい、という程度の作品だと思います。
村上春樹の新作が出ればまた読んでしまうとは思いますが、もうだめなのかもしれないと思いました…。
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4163821104
No.197
(3pt)

認知症作家?による真骨頂の新作

この小説のあらすじを簡単に述べれば、主人公の多崎つくるは、大学になって高校で仲良しだった四人から突然の絶交を言い渡され、そのショックに理由も訊けず、死ぬことを考え悩み、十六年が経過した三十六歳の今になって、二歳年上の恋人にその絶交の理由を四人に訪ねて、「もうとうの昔に、失われてしまった(友人関係)の、その真実を求める」というストーリーである。

そのひとりはフィンランドに在住し、わざわざその真実の追求のためにつくるは、フィンランドまで訪ねて行くのだから、まあ、ご苦労さんなことである。

多崎つくるのいる場所は、P115より「どこまでが現実なのだろう、とつくるは思った。これは夢ではない。幻影でもない。現実であるに違いない。しかしそこには現実の持つべき重みがない。」
また、P119より「そこにあるのは、すべての夢の特質を具えた現実だった。それは特殊な時刻に、特殊な場所に解き放たれた想像力だけが立ち上げることのできる、異なった現実の相だった。」
そして、P229では世界を部屋にたとえて「ひとつの真実の相にあっては、彼はシロに手を触れていない。しかしもうひとつの真実の中では、彼は卑劣に彼女を犯している。自分が今いったいどちらの相に入り込んでいるのか、考えれば考えるほど、つくるにはわからなくなってくる。」とあり、もうお馴染みの読者には、これが『1Q84』と同様の異次元世界を扱っているようにも思えるだろう。

私が読んでいて思わず笑ったのは、P233の「灰田の足の裏にうり二つ」とプールで泳いでいたつくるが人の足の裏を見て、灰田と思うのだが実際は人違いだったという、しょうもない場面で、どんな足の裏なんだよ? とツッコミたくなった。

フィンランドで、自己嫌悪に陥るつくるに、エリは「君に欠けているものは何もない。自信と勇気を持ちなさい。君に必要なのはそれだけだよ」P343と励ます感動的な友情場面と、つくるが恋人に告白した後に電話でいう彼女の「安心してゆっくり眠りなさい」に、私は、つくるの未来への希望とハッピーエンドを想像したのだが、それも最後のつくるの「沙羅がおれを選ばなかったら、おれは本当に死んでしまうだろう、確実に息を引き取るだろう、この世界から密やかに退場していくだろう」P368には、女々しくて女々しくて女々しくて、すべてがぶち壊しになったように感じた。

「しかし」や「そして」を多用し、文章は、あまり上手い作家とは思えず、暇な読者はその回数を数えてみるといいだろう。

六本指やレイプ、殺人事件、悪霊などのキーワードで物語を興味深くしようとしているが、どれも謎解きは中途半端で意味不明、また最初はAといいあとでAではない(シロで射精あとで灰田の口で)という、この作家をいままで知らなかった読者は、まるでこの作家は認知症を患っているのではないか? とさえ思えてくるが、これがこの作家お得意のとぼけた作風でもあり、この作品はこの作家のこれまでのエッセンスを凝縮させた真骨頂ともいえるものかもしれない。
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4163821104
No.196
(4pt)

どうしても気になるアカと緑川さん、灰田くん・・灰田君のおとうさん

じんわりと耳を澄ませて、つくるくんの過去の傷みを想像しながら読みました。
自分にもあった、過去の突如として(自然消滅か意図的か!?)起こった人間関係の断絶など想い出しながら読みました。
つくる君は新しい他者との交わりの扉を開けようとしているんだな・・・と、救いを感じる(諦観も)読後でした。
追い詰められたシロは、「ノルウェイの森」の主人公の彼女に似ていました。
またクロは、大地に根を張るような、希望の存在である、「ねじまき鳥」のミドリを想起させます。
登場する女性陣は誰もが、崇高かつ神秘的で、魅力がありますね。

ところが、男性陣は謎の部分が多いです。
唯一、アオは、高級車のディーラーとして現実社会に生きる一般男性のモデルを感じました。
気になるのは、アカ、灰田君、そして極めつけは。。灰田君のお父さんです。
アカの生き方はどこか、矛盾を抱えている。社会的に成功しているのかやましいのか?建前と本音が解らない生き方をしています。
灰田君はすごく中世的で象徴的。つくるくんが成長するまでに絶対的に必要な存在だったのかもしれません。
灰田くんは、つくるくんの形にならない欲望、心底まで見通す、鋭い感覚を持った人ですね。
中でも灰田くんのお父さんはどうなったのでしょうか・・・あまりにも謎で研ぎ澄まされている緑川とお父さんの出会い。
いつまでも余韻を残す存在です。灰田くんのお父さんの行方が気になるので、もやもやしてしまいます。又、読みますね。
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4163821104
No.195
(1pt)

「中身はどうでも、仕組まれたファッションの中での付和雷同の渦に巻かれ、世の中に遅れて

「中身はどうでも、仕組まれたファッションの中での付和雷同の渦に巻かれ、世の中に遅れていないと感じさせて貰える村上春樹の狂騒の幸せ」というものですよこれは・・。とても文学というレベルで話せる中身の本では無いです。初期を読み、間であきれて、さて有名になった最近はと買ってはみても、またまたくずかご行き。半数以上の読者はあきれていますよこれは・・・出版社も作者ももっと世の中に対する姿勢を正して欲しい・・読者がわるい〜〜?AKBだよこれじゃあ〜〜〜。
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4163821104
No.194
(4pt)

成熟のための「巡礼」

村上春樹のインタヴュー集、『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』のなかで、
村上春樹お気に入りの「カフカのエピソード」が語られています。
カフカは人形を無くして悲しんでいた見知らぬ少女のために、三週間にわたって人形からの手紙をその少女に送り、
彼女の悲しみを癒そうとします。
カフカからの手紙を通じて、
少女は「人形が無くなったという無秩序から、人形が無いという新しい秩序へと移される」のだそうです。

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』も完全な調和を持つ世界を無くした状態(無秩序)から完全な調和を持つ世界が無いという新しい状態(秩序)への移行を描いた物語ではないかと思います。
主人公は以前あった友人たちとの心地よい世界を理由もわからないまま失うことで、心に傷を負います。
そして、自分でも気づかないままにその傷を引きずって大人になります。
この傷を癒すためには、主人公は彼が昔の心地よい世界を失った理由を知らなければなりませんでした。
そのために彼は旅に出るのですが、それが彼の「巡礼」です。

大切なもの(人)を失うことで、死に至る、あるいはそれを克服する、という物語は村上春樹によくある展開ですが、
この作品も同じ枠組みを用いています。
この作品の主人公とその友人たちで形成される完全に調和した世界はいずれは失われる運命にあります。
それは私たちがいつまでも子供のままではいられないということなのかもしれません。
主人公は自己充足した世界を理不尽にも奪われ、そのことを受け入れられず傷つきます。
しかし、ある女性(他者)との出会いから、過去の傷と向き合い、それを受け入れることで、成長をとげ、
前向きに生きることができるようになります。
その過程で主人公は、彼が失った世界に関するいろいろな事実(真実?)を知らされます。
そして、そのことによって、彼が負った心の傷を相対化してゆきます。
主人公は自分の過去に関して新しい物語を作ることで、
悲しい過去に縛られていた自分には持てなかった、
未来(他者とともに生きるという生き方)を持つことができるようになります。
しかし(したがって?)、その未来も必ずしも美しく、希望に輝くばかりの未来ではありません。
それでも主人公はそんな自分の人生を生きてゆこうと決心する物語です。

ひとりの個人の中に善と悪が入り交じり、簡単には分けることができない。
どちらも引き受けて生きてゆくしか無いという物語としてわたしは読みました。
いいかえれば、自己充足した世界が失われた、という認識から自己世界を構築しなければならない、
という認識に至る物語、つまり他者とともに(他者のために)生きなければならない、という物語として読みました。
要するに、典型的な成長物語といえるかもしれません。
村上春樹作品にはよくある?展開だと思いますし、わたしはこのような物語が好きです。
(だからそのように読めるのかもしれませんが。)
ただ、いままでの作品よりも落ち着いた、暗い?、印象を受けました。
村上春樹作品のユーモラスな雰囲気を楽しみたい方にはやや不満が残るかもしれません。
個人的にはそのてんで今一歩な感じがしました。
(『ノルウェーの森』でさえ独特のユーモア、登場人物間の楽しめるおしゃべりがありました。)
それでもわたしはこの作品を楽しめました。
そして、次に発表されるであろう?超長編?がどのようなものになるのか、楽しみになりました。

この作品は、万人向けとは言いがたいかもしれませんが、
これまで村上春樹作品を楽しんできた方には、今までとはやや違った意味で楽しめるのではないでしょうか。
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4163821104
No.193
(1pt)

村上信者以外は読むべきでない!

評判なので発売日に買ってみました。ちなみに村上春樹の作品は初めて読みました。
「人の何気ない想いや行動を文章で表現するとこうなる」という表現力には初めは感心しましたが、なんと理屈っぽい!理屈っぽくしないと表現できない点に気がついたら、逆にこれは作者の表現力のなさなのではないかと思うようになりました。どうしても心にすっと沁み込むような文章ではなく、言葉の遊びに近いように感じました。
さらにいくらフィクションとはいってもストーリーも登場人物もリアリティに欠け過ぎる内容で、中身は空っぽで読後感も悪かったです。
村上信者以外の方は読んでも不愉快になるだけと思います。お読みにならないことをお勧めします。
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4163821104
No.192
(5pt)

新宿駅9番線

村上春樹の小説は、読む者の五感を刺激する。心を空っぽにしてその世界に没頭する。想像を膨らませ、現実と非現実を行き来する。そのようにして私は村上春樹の小説を長年堪能してきた。今作品も満足している。村上氏とそう大差ない年齢層の私でも、容易に主人公の孤独、絶望感に共感できた。終盤の、迷宮のような新宿駅の描写と、9番線ホームの電車を眺める主人公のくだりで、現実の世界に引き戻された。
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4163821104
No.191
(3pt)

期待しすぎたのかな

村上春樹作品はほぼ全て読んでいます。
なので今回も期待して購入したのですが、正直ガッカリ。。
かつての作品に見たことのあるモチーフがいくつか出てきていて、
それは春樹作品ではよくあることなのでまあ良いとしても、
「なんか似てる…」という思いの方が強く、それを上回る感動がありませんでした。

個人的には「世界の終り…」「ねじまき鳥」のような非日常の世界観を描く作品がとても好きなのですが、
今回の作品は「ダンス・ダンス・ダンス」「1973年のピンボール」に傾向が似ている感じ。
日常の中で葛藤する青年を描くスタイルが、私には共感できない点が多く…

時代背景とか(いまどき一人暮らしの恋人に連絡するのに固定電話へかける人はいるのだろうか)ちょっとハテナなところもモヤモヤです。
できるならぶっとんだ設定にしてほしかった!!!

ただ、村上ファンだからこその辛口です。これが村上春樹作品でなければ、もっと高い評価。
そのくらい、読ませる力はあると思う。
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No.190
(5pt)

今までの作品の集大成である

物語に現実感があって、素直に入り込め、たとえ話には春樹独特の表現が残っていて、幻想の世界に浸ることも出来る。
 絶望して取り残されたと感じたときの描写は、ノルウェイの森の野井戸を思い起こさせ、夜中に改装するところでは、ねじ巻き取りクロニクルの感じを出しているし、過去を思いだして、別の今があったかもしれないと回想する所は1Q84を思い出します。
 この作品は村上春樹の最高傑作と言っていいでしょう。
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No.189
(2pt)

中年のおっさんのどうでもいい話し

中年の(本書内では中年間際と言っているが)おっさんの自分探しなんてどうでもいいって思っちゃいました。
何かすごく背伸びをしている感じがして、まったくリアリティが感じられない。この人の作品はよく欧米スタイルの生活に対する憧れみたいな所があるなーっと感じることがあるのですが、今作はそれが躊躇。内容も個人的には楽しめなかった。とりあえず話もキャラクターも気色が悪い。
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No.188
(5pt)

沁みました。

早く読むのがもったいなくてゆっくりと3日かけて読みました。
ストーリーはいつもの村上ワールドでファンにとってはなじんだものですが
”飽きた感”はなく益々「人間」に対しての深い愛情を感じました。

そしてこんなに新作を楽しみにする理由はその描く世界だけではなく
文章の美しさです。
描かれている感情は全く違う人生を歩んでいる自分にも当てはまるリアルなもので
その繊細な気持ちをこんなに自由にこんなにわかりやすく書かれたものを
読める幸福・・・といったら大げさでしょうか

1Q84はスリリングでしたが今回のは沁みました。
「灰田」の部分や「ピアノ」の部分は不可解なパーツですが
それが逆にリアルな効果を出しているな〜
現実って案外不可解なので・・

読み終わって晴れやかな気分、
ポジティブな気持ちがあふれました。

欲を言えばもっと静かに普通に販売して欲しいですね。
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No.187
(1pt)

カバーがグシャっとなっていてがっかり。

今まで何度か本を購入しましたが、いつも奇麗な本が届いてましたが、今回初めてカバーがグシャっとなっているものが届いてがっかりしました。これなら本屋さんで買ったほうが良かったかも…。
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No.186
(5pt)

堪能しました。

待ちに待った新刊。堪能しました。
村上春樹さんの小説は、読み手を別の空間に運んで行ってしまう力が備わっていますね。
この作品においても、この陶酔感のようなものは十分に味わうことができました。
村上さんの書き出しはシンフォニーの最初の一音のように、いつもながらに見事に決まっています。
頭がクラクラっとする程鋭利な迫力が備わった導入部で、あっという間に物語に引きずり込まれてしまいました。
これこそが村上作品を読む何よりの楽しみ(悦楽)なんですけど。

村上春樹さんの小説は常に孤独が描かれますが、今回は特に「疎外感」という言葉が頭の中に浮かびました。
周りの人から拒否されることで強制的に孤独の檻に捕まった若者。
実際、青春時代と言われる年頃では、何度か体験されるのではないでしょうか。憶えがあります。
きっとどこかの部分で、主人公の多崎つくると読み手は繋がってくると思います。

著者は、開いた文章といった言い方をされますが、その意味においてこの小説は相当に開いていると思います。
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4163821104
No.185
(1pt)

どうしても好きになれない

私には、すばらしさが全然わかりません。
とにかく鼻についてしょうがないです。
NHKもなんでこの作品を七時のニュースで持ち上げるのかな。
嬉々としてインタビューに応じる人を遠い目でながめてしまいました。
事前に内容を知らされなかったことが、村上さんファンにはたまらなくエキサイトすることなんですね。
アンチ村上さんの私は、奇をてらった話題作りで注目を集めようとする秋元康さんみたいと思ってしまいました。
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