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GOTH リストカット事件
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GOTH リストカット事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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前作『GOTH 夜の章』から引き続き、殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「僕」。 もう、変態やないかあー、って思いますけど、はい、変態だと思います。 ・・・ 深夜に放送される、一部で熱狂的支持を受けるアニメ、的なノリでしょうか。 美人だけど、死に魅せられた森野夜。同じく殺人鬼や殺人の現場に強く興味を持つ「僕」。そして殺人鬼を追い詰めてしまうほどの猟奇性、倫理観の欠如、倒錯。 ・・・ かつてフランスの芸術家ドゥシャンの作品を見たことがあります。 一目見て、は?なに? 良く分からん、そもそもキレイくないし、という作品。 反芸術・無芸術とも呼ばれるそのカテゴリは、既成概念から外れることを意図しつつ、本当の・新しい芸術はこちらだ、と声高に叫んでいた気がします。 ある意味で乙一氏の作品は、同じように、これまのにコンベンショナルなトピックに対するアンチテーゼなのかも、と少し思いました。そんな高尚なものでもないかもしれませんが笑 ・・・ ということで乙一氏の作品でした。 なかなかクセ玉だと思います。ドライブをかけ過ぎた横溝正史作品。野菜でいえばパクチー? とにかくエッジのかかり過ぎた作品であると感じました。 お好みでお楽しみいただく程度がよろしいかと思います。 | ||||
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曰く言い難い作品でしたが、正直に言うと、ひたすら気持ち悪い!?作品でした。 ただ、読後に感じたのは『ありかも』という仄かな気持ち。なんでだろ? ・・・ 死に魅せられた『僕』とクラスメートの森野夜。 事件はそんな森野の拾ったという連続殺人犯のものと思しき手帳。二人は殺人犯を追い詰める、というよりも現場見たさに犯人を追いかけます。 ・・・ とまあこの調子で、死にまつわる諸事件に首を突っ込む『僕』と森野。 但し目的は犯人を突き止めるためというより、犯人の犯す殺人を見たい、その気の方が強い。最終的に、殺人犯より一層猟奇的な二人により、何だか事件が解決!?みたいな感じになるという、そういう流れであります。 ・・・ ライトノベル出身ということで、たしかにどうも安易な流れ、都合がよい展開もありますが、まあそういうもの、という雰囲気で読めます。 他方、収録された『犬』という作品は、飼い犬の視点で描くストーリ。飼い主の命により動物に死をもたらす役目を背負った悲しい犬を描写します。こういうのもかけるのか、と。 ・・・ ということで乙一氏の作品を初めて読みました。 ライトノベル系はやはり得意ではないので、次はない・・・かもしれないなあ。 でも、自分の幅を広げたいという方(特に相応に年齢のいったかた)は逆にお勧めかもしれません。こうした系統の作品が若者には読まれる?というトレンドの一旦を垣間見ることが出来るかもしれません。 | ||||
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短編3作。 どれも視点を変えた構成と美しいグロテスクな描写が特徴的な作品でした。 3作とも面白かったといえば面白かったのですが、登場人物に人間味を感じないせいか感情移入しづらく話が入ってこない気がしました。 | ||||
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知人に薦められて。 実は一度挫折して読み直した本。 冒頭からグロいのと、当時はラノベアレルギーだったため主人公のキャラが受け付けなかったから。 でも読み直してよかった! 巷にあふれるチープなラノベの、「俺、感情なんてないんだ……」キャラやサイコパスキャラによくある表面だけなぞったペラペラな人物造形が苦手だったのだが、この作品は受け入れられた。あとがきのおかげで。なるほど妖怪モノとして読めばいいのか。そう考えると素直にすとんと物語に入り込める。主人公も犯人も人間じゃない何かだと考えれば、余計な違和感はなくなる。 作者が書いているように、犯人の背景があまり書かれていないために、すんなりそういう読み方をすることができた。 他のラノベもこういう風に楽しめばいいのかもしれない。ラノベの楽しみ方を教えてくれた本。 それでも「犬」は無理があると思うけれど(苦笑)。オチは最初予想していた通りだったが、そういう目線で読んでも「私」があまりに犬っぽい(人間らしくない)ので途中から予想変更したのだ。せめて少女があえて「かみ殺す」という方法を選択したことに必然性があればな……結果的にナイフでとどめさしてるから、別にその方法にこだわってるわけでもなさそうだし。寝てるところを最初から刺せばよかったよね。 それに少女と大型犬だと大型犬の方がまだ強いイメージがあるのだが……。 | ||||
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確かにいいことは認めるが 乙一は無理をして書いている感がある この人は狂気が嫌いではないが 狂気が書ける人ではない どちらかと言えば孤独な妄想の暴走列車とでも言えばいいか まあ、とち狂っているなら良いや | ||||
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乙一さんの作品を初めて読みました。 流れるような文体で一気に読みました。 下巻も楽しみです。 | ||||
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推理小説風味のライトノベルです。 著者も言う通り、あくまでライトノベルとして受け止めるべきです。 ライトノベルとして受け止めれば、非常に面白い作品です。 上記のように、絶賛する場合にも「ライトノベルとして」という前提の元でほめたたえるべきです。 必要以上の賛辞は本来のポテンシャル以上に期待値を上げる結果になってしまいます。 期待し過ぎは読者にとっても不幸な結果を生んでしまいますので、警鐘の意味も含めて書いておきます。 推理漫画を読むような軽いノリで読みましょう。 | ||||
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死に異常な関心のある2人の高校生とその周辺で起きる事件を描いたミステリー. 2人の死への執着を軸にミスリードして 意外な結末への導く形式のミステリーである. 叙述ミステリーに慣れた読者なら,それほど意外ではないかもしれないが, それぞれの短編の完成度は高い. ただ,2人の精神世界の描き方が,ただ生まれつき異常だから, という感じで片付けられてしまっていて, スローリーやテーマからの必然によって描かれた猟奇性でない点が残念. 例えば,桐野夏生氏も異常性や猟奇性を描いた作品が多いが, 異常な精神世界の中にも,どこか普通の人でも少しだけ共感できるような 曲がり間違えば自分も引き込まそうな危うさを織り込んでいる. そういう怖さに比べると,本作品での猟奇性は単にキャラクター設定の一部でしかなく, 底の浅さを感じる. | ||||
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著者は、『GOTH リストカット事件』で本格ミステリ大賞を受賞した乙一。 (H25/6/25 初版発行) 本書は、「リストカット事件」「土」「声」の全3編から構成されている。 自分は「土」が、猟奇的でサスペンスっぽくて良かったかなぁと。 「リストカット事件」の“手”を集める「僕」は、『海辺のカフカ』(2005、新潮社、村上春樹)のジョニー・ウォーカーを彷彿とさせた。 中高生くらいが「グロい小説好きなんだ」と言って読んでいそうな、そこまで痛くもなく、グロすぎもしないちょうどいい中二的な内容。 本書どの作品にも言えるけれど、ご都合主義すぎる部分があるし、オチも劇的で、食傷的に感じてしまうのが個人的には残念でした。 あと、個人的には登場人物が右往左往して分かりづらかった。 | ||||
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犬はまあまあで★4。記憶はひどい。6歳の双子で親が見分けがつかないとかありえん。 僕の章(★3)も読んだが単行本を2つの文庫本に分けてるのはひどい。最低でもショートショートを一つぐらい入れるべきだろ。 | ||||
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前半の話は飽きずに楽しく読んでいたのですが、後半になるとそれぞれの話の最後に用意されている「驚きの結末」が読めてしまい、途中で飽きてしまいました。 文中には結末への布石がたくさん散りばめられているので、純粋に読んでいくと騙されてしまいます。 物語を深読みしない方には最後まで楽しく読めると思うのでオススメです。 また、描かれている犯罪があまりに残虐的なため、想像して恐怖するというよりもグロテスクさが際立っていました。 私としてはホラーとしてもミステリとしても少し物足りなかったように思います。。 決してこの本が面白くなかったという訳ではありません! 個人的には、暗黒系と土の2つの話の不気味さが好きです。 | ||||
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良かったのは「土」だけです。 「声」は夜の章、僕の章での伏線があまりにいやらし過ぎたため序盤で簡単にオチが読めました。読者にこう思わせようこう思わせようというミスリードがわざとらしく、結局こういう展開で最後はこうなるんだろ?と思って読んでいたらそのまんまでした。暗黒童話が良かっただけに期待して読んだのですが、非常にライト物足りなかったです。 | ||||
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死体フェチという奇癖を持つ「僕」と森野が、趣味がてらに次々に怪事件へ挑むという快作ミステリ短編集(著者曰くファンタジー)。猟奇殺人鬼、手首切断収集マニア、生き埋め中毒者など、これ見よがしというくらいに襲来する倒錯犯罪者達を「同類」の二人が追い詰めるというのが可笑しい。 個人的に最も好感触を覚えたのは、第五作の「土」。ホラーテイストの作品に不条理や哀しみも湛えたバラエティーの豊かさは絶妙だ。他作品にも目を通してきたが、この著者の強みは、ラノベから本格ミステリまで幅広く、それも手抜きなしで書き貫けるところなのだと納得した。 着想力にかけては突出しているといって間違いない。だが、トリックはといえば安易すぎるし、展開も早々に察しがついてしまう。これには読んでいて些か辛いものがある。 ラノベ作家なら、これだけ書ければ及第点をつけられる。だが、この著者は本格ミステリを志向してしかるべき資質を持った人だと思うので、語彙や含意など、作品の深みをもっともっとブラッシュアップして欲しい。そうすれば、硬質でかつ敷居が高すぎない作品が書ける作家として、更に飛躍できるはずだ。 | ||||
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二冊で一つの表紙のデザインが凝っている。黒い刃の、一本のナイフ。 登場人物の一人称で進められるため、物語の終わりで、犯人や被害者が推定した人物と違っていたこともある。 というか、私はだまされまくった。うーん。裏切り方が見事だ。 そこは面白いと思った。特に、「犬」はやられた。なんともいえない切なさに胸を突かれる。 とはいえ、乙一らしい、淡々として、感情の起伏の少ない文章であるが、解体された死体の描写などは苦手なので、☆は少なめ。 | ||||
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高校生が主人公にしては過激すぎるくらい生々しい。 ハッピーエンドが好きな方は終わり方に不満が残るかも。 読ませる魅力が詰まっているので あっという間に読めると思います。 | ||||
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殺人者の一人称の部分や、被害者の家族の描写などはかなり迫力があって、首筋をぞわぞわさせながら読んだ。 だけどもこれらの物語を本格ミステリーとして成立させる為に差し込んだトリックや伏線が小賢しい。 ボクが読みたいのは、手垢のつきまくった作りこんだ作品じゃなくて、処女から生まれた赤ん坊のような作品なのだよ。 | ||||
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相変わらず、だまし討ち感が強い作品です。双子問題のトリックはありがちだし、ある程度先を読めたのもあったことはありましたが、これが作者の色なのですし、引き込む力はあります。 人の心の闇を描いたとか説明付けられそうですが、心に残るほどの強烈さがないのは作者の言うとおり、妖怪のつもりで書いたエンター小説だからなのでしょう。一つだけ、気になったのは最後まで主人公の「僕」の名前を出さないところ。ずるいと思ってしまいます。もちろん、それが最終話のトリックになっているわけだからしょうがないのでしょうが、だったら名前を出す場面が必要なところに「**」という伏せ字を使うのではなく、うまい具合にそういった場面を避けた方がいいと思います。 個人的には善良でありたいと願いながら生き埋めに魅了されて最後の最後で人間的な部分を自覚して涙を流す殺人犯の物語である「土」が一番気に入りました。ただ、どの話もグロイのでその点を考慮して買うかどうかを決めた方がいいと思います。 | ||||
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こちらもグロテスクです。 しかし、次への展開がすぐに気になり、早く読みたい!と思いながら読んでました。 登場人物の距離感やそれぞれの行動などが、非常に思い浮かびやすかったです。 | ||||
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ようやく文庫版でGOTHを読むことが出来ました.内容的には乙一っぽいなぁと思いつつも,本格ミステリ大賞を受賞したわりには新本格以降の作家が好みそうな仕掛けが多かったような気もします.(あ,でも最近は『本格,新本格,新本格以降』なんて区切りも使われないか^^;;)キーとなるのは,登場人物の対称性と共似性(または共時性).そして,そのなかに隠された非対称です.読んだ方もこの辺りに注目して読み直すと再発見があるかもしれません.感想としてはミステリ・・・というよりも,良質なサスペンスドラマ.半分くらいの話は途中からオチが読めてしまいますので,そこまでに至るプロセスを楽しませてもらいました.短編なんだから,もう少し予想外のことをしてもらってもよいかと思いましたが,全体としてのまとまりはかなり良く,読後の妙な後味の悪さは好みです.(似たような感じの「短編が集まって1つのメッセージを持った作品」という意味では鈴木光司の『仄暗い水の底から』が傑作かと思います.)乙一先生の文体は好みなため,かなり私見になってしまいますが「冷静に読んでも,展開につられるように読んでも,きっと細部まで楽しんでいただける物語」だと思います.ということで,評価は☆4つに近い3つといった感じです.・・・まぁ,ヒロイン(?)の森野さんを,あそこまで萌えキャラにする必要があったかどうかは微妙なところですが. | ||||
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最初の話は大変興味深かったし面白かった。本は一気に読めて、このような話が好きな人をひきつけるものがあると思う。ただ、私にとって事件が身の回りで起こりすぎること、森野についてのことはリアリティーを感じさせなかった。一番に思ったことは、犬の話はほかの話と違ってフツーの人の話であるということだ。雰囲気はよい。 | ||||
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