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虚像の砦



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【この小説が収録されている参考書籍】
虚像の砦
虚像の砦 (講談社文庫)

虚像の砦の評価: 3.95/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(4pt)

魅力的な人物が続々登場。

真山作品に登場する人物はいつも魅力的だ。
ハゲタカの鷲津もしかり、今回の風見や黒岩もそうだ。
何かに立ち向かっていく強い人物がとてもカッコよい。
作品の最後にはフィクションであるということが強調されているが、
実在の人物、企業、団体に置き換えて読むと一層面白いかも。
ストーリーも先がドンドン読みたくなる作品。
おすすめです。
虚像の砦Amazon書評・レビュー:虚像の砦より
4048736256
No.8:
(5pt)

登場人物よりも「仕組み」

読ませますね。
ハゲタカもよかったけれど、
こっちもよかった。

企業もの、社会ものの小説の場合、
登場人物には、概して
わかりやすいキャラクターをもたせるものなので、
主人公は、「テレビの仕組み」と思って読んでも
よいのでは。

いろんな世界の小説を書いてほしい
作家です。
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No.7:
(4pt)

ハゲタカ好きにはお勧め

読んで損はないと思います。ただ、イラクの人質事件の感情操作というくだりは、何度考え直しても違和感を感じました。単純に第一印象として、「行くなと言ったのに行って捕まった」その結果を引き受ける覚悟をしていたならまだしも、悪びれもせず助けろって…と思った記憶があります。強制的に行けなくしたら、それはそれで権力がどうのこうの騒ぐのでしょうし。まあ、それ自体が操作なのだと言われれば、精神分析よろしく反証のしようもないので、それ以上話は進みませんが…個人的にはあれは、政府の意図と常識的な正論がたまたま重なったのではないかと思えます。作品的には、中立的というか俯瞰した視点で書かれているので、権力の闇、テレビ局の闇などの記述が面白いですが、登場人物にはあまり感情移入できない感じがしました。「権力の監視」をモットーにするのもいいんですが、それは「目的」ではなく、民主主義が機能するための「手段」でしょうに。
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No.6:
(4pt)

TV局放送免許の仕組み・ジャーナリストとは何かを知りたい時に読むといい本

TV局の、ジャーナリスとお笑い番組プロデューサーがそれぞれの、目指すものに向けて進んでいく話

○気に入った言葉○
・情報とは、情けに報いる事
・報道とは、道に報いて初めて報道と言える
・人類には、誰も敵わない笑いという武器がある。

○感想○
ハゲタカ同様、一気に読み込める(リズムがいい)

TV局放送免許の仕組み・ジャーナリストとは何かを知りたい時に読むといい本
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No.5:
(4pt)

テレビ局をめぐる権力闘争と情報操作を描く

超おもしろ小説「ハゲタカ」を書いた著者の本ということで、かなり期待した。
ハゲタカほどのおもしろさはないが、期待は裏切らない作品。
テレビ局ー広告代理店ー政治家ー官僚による、
情報操作と権力闘争が見事に描かれていて興味深い。

ただ題材とされているのがイラクで日本人3人が捕まった事件で、
政府が自衛隊派兵の責任を逃れるために、
被害者に自己責任論を押し付けたというくだりは、
違和感を覚えてしまうが、
まあそれはそれとして、権力や情報操作に負けず、
テレビの力を使って世の中をよくしていこうという、
2人のディレクターを描いている話はなかなかおもしろかった。
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No.4:
(5pt)

放送業界は護送船団?

放送局は、自由な言論の砦をイメージしていましたが、この小説で、経営的には、昔の銀行業界と同じで競争の無いことで守られていることがわかりました。キー局がネット局の赤字を補填したり、赤字かくしのためのデリバティブ取引は、まるで、バブル崩壊の頃の銀行業界を髣髴させます。しかも、経営側が、未だにその事実に気づかないことには、滑稽さを覚えます。
 さて、ストリーは、政界、官界、金融界、3つどもえで展開します。かなりお勧めの物語です。ぜひ、いろいろの視点からお楽しみください。
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No.3:
(4pt)

ハゲタカつながりで

NHKドラマ「ハゲタカ」の視聴率が平均7パーセントだったらしい。

それを踏まえて、テレビの前の視聴者のうち良識ある人のパーセンテージがそれである、と書いたコラムニストがいた。

正鵠を得ていると思う。

捏造や誤報でその質を糾弾されている時期だから余計に面白く読んだ。

もともと認可事業であり、スポンサーの影響に左右されるテレビ局に報道の質を求めるほうが難しいということがまざまざと語られる。

報道、バラエティ、総務省、広告代理店、政治家、財界すべてを巻き込んでドキュメンタリードラマの手法は相変わらずさえていると思う。

テレビを本当に楽しんで愛した人間たちが逃げ出していく昨今の問題点がここには列挙してある。

沈む巨大戦艦からすべての人々が下船する前に、放送局の中の人たちは今一度衿を正すべきだろう。

ところで、帯に経済小説と書くのはどうしてだろう。
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No.2:
(4pt)

TVに対する不信感が高まった。

坂本弁護士一家殺害事件、イラク日本人拉致事件をモデルに

物語は進んでいきます。

物語的にはハゲタカ・バイアウトの方が個人的には好きですが、

メディアの公表する内容の影にどんな事情があるか、また、許認可事業と

いうものの弊害を考えることができました。

TVや新聞に対して、ほとんど信用していなかったのですが、

本書を読んで、不信感が高まりました。

羅生門のように真実に対しても見方は多岐にわたりますし、

TVや新聞などスポンサーが絡むと真実は見えませんね。
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No.1:
(4pt)

テレビ業界の問題に踏み込んだ良作

デビュー作の「ハゲタカ」が面白かったので、本書を読んだ。今回は、テレビ業界を舞台に、政や官との関係、報道のあり方、いい加減なファイナンスなどのメディア問題に踏み込んでおり、実態を踏まえつつ、「ハゲタカ」と同様にノンフィクションに近いフィクションの仕上がりになっている。若干取材が雑で、「ハゲタカ」と比べるとリアリティに欠ける部分もあり、作品の質が若干落ちるという印象だが、それはきっと「ハゲタカ」が面白すぎたからであり、この作品も水準以上の出来なのではないか。読んで損はないと思われる。
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